あれこれと思うこと

 ちょうど隣の国でオリンピックをやっておりまして、TV各局は朝からオリンピック
関連の番組が放送されています。だれが見るのかなと思うワイドショーなどよりも
ずっと番組としてはまともでありますが、民間放送局は基本的にメダルが見込める競
技しかやりませんので、スポーツ番組というよりも、国威発揚番組といったほうが
よろしいか。
 昨晩は遅くまで女子のスキージャンプとスケート女子1500MをTVで見ていたの
ですが、当方のとっている新聞の朝刊は締め切りが早いせいでありましょうか、かろ
うじてスケートはメダル獲得を伝えているものの、詳しい結果はでていなく、ジャン
プについては、まるで結果は報じられていませんでした。
 朝刊の早刷り(13版)でありますからして、こういうことかもしれませんが、残念
なのは夕刊でも、これのフォローがないことでありますね。まあ、今の夕刊というの
はそういう位置づけではないのだということでしょうが。
 当方は、オリンピックのスケート競技に関してはスケート大国であるオランダチー
ムがどのくらいメダルを占有するのかに注目しているのでありますが、今のところ、
どのような状況であるのか、わかっておりませんです。(日本のスケートチームが
今回のオリンピックで、メダルをたくさん獲得するとすれば、それは日本チームが
オランダからヘッドコーチを招いて、徹底的に鍛えた結果でありまして、オランダに
対抗するアスリートもオランダ式トレーニング法で生まれているのであります。)
 本当に新聞もそうでありますが、日本人のでないスポーツに冷たすぎでありますね。
世界最高の技術を眼にするのを楽しみにしているスポーツファンも多くいると思うの
でありますが。
 そんなことをぶつぶつといいながら、昨日に引き続きで芥川賞受賞作を読み継ぐで
あります。本日は石井遊佳さんの「百年泥」を駆け足で読みました。若竹さんの作品
とくらべると、こちらのほうが読みやすく感じました。マジックリアリズムの手法を
取り入れとはいわれていますが、もっとはちゃめちゃで、驚くものであってもよかっ
たかな。
 そんなことを思いながら、「文藝春秋」特別号160ページの切り抜きは、本日に
あった知人に、帰りの電車の中ででも読んでみてよといって渡したのであります。