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2016-04-28

618gのドライヤなんて軽くないぞ! メディアよ、ダイソンのPR戦略に踊らされるな! ...という話し

ダイソンがきらいなわけではないが、ダイソンのPR戦略に踊らされる人と、そういった人を生み出しているメディアがきらいだ。これはアップルにも通じるものがあるけどまぁまだあっちはテクノロジー企業度合いが高めなんでいいか。

ダイソンマーケティング(ここではPR, Public Relationsの意味合いを含む)がうまいのは認める。だが、伝える側のメディアがその適当な宣伝文句をそのまま何の知識もなく伝えるのはどうなんだ?

重量バランスも自然で、618gと軽量でもあります。だから頭の上に持ち上げたとしても、楽。

http://www.gizmodo.jp/2016/04/dyson_supersonic.html

Gizmodoさんはいちおうガジェットメディアなんだから『重量618gと軽量!』なんて提灯ネタ(ここでいう提灯とは、メーカーが言った宣伝文句を調査なくそのまま書くことの意味)書いてないで『重量618gで軽量とかよくわかんないこと言ってたけど多分それはUKで売ってるクソ重いドライヤーの話しであって国内で一般的に売られているドライヤーのほとんどは400-500g台であってダイソンの新製品はたしかにオサレかもしれないけど決定的に重たい、重すぎる』って書けばいいのになー。 

ライターさんを責めるつもりはなくて、そこは編集がちゃんと見ろよという話し。編集が見ないなら見ないで、ダイソンは適当なこというからこの記事はダイソンの発表会を彼らの言葉のまま書くから読者のひとは惑わされないでねとか頭に書けばいいのにー。


デモンストレーションを担当したヘアーメイクアップ・アーティストの加茂克也氏は、「一般的なドライヤーと同じ1200Wでありながら、3600Wのプロ用ドライヤーよりも風量がある」と指摘。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1604/27/news131.html

こちらはITmediaの記事。3600wのプロ用ドライヤーってどんなモノの話しをしてんねんw

恐らくGizmodoの記事を見るに3000wの間違い何じゃないかなぁと思っているが、そもそもね、日本のAC100vのコンセントは1500w以上のものを引いちゃだめなわけで、1500wを超える機器なんて存在していない(PSEもあってそんなものは売れない)。200vを引いて使う特殊な髪の毛乾かし器具があるのかもしれないけど、少なくともテクノロジーメディアであるITmediaさんはそこは質問で突っ込まないと。発表会のあと体験会があったっぽいので、そこで関係者に質問取りはできたはず。

『3000wって通常日本のAC100vコンセントからは引けませんが、サロンでは200vを引いて使うような特殊なドライヤーを使われているのでしょうか、ぜひ比較してみたいのでメーカーと型番を教えてください』ってね。

ちなみに家庭用ドライヤーは詳しいけど業務用は詳しくないんで200v仕様の3000wするヘアドライヤーを探してみたが、Google先生ほど優秀な検索エンジンでも見つけることができず。提灯記事なんて書いてないよっていうメディアのみなさん、よくわからない怪しげな宣伝文句をそのまま書くのも一種提灯記事ですよ!


んでもって各社大風量だってことを書きなぐっているけど、みなさま小泉のモンスターとかちゃんと知って書いてますかと。ダイソンのいう2.4m³が本当に小泉と同じ計測方法だったらそれはすごいことなんでもっと持ち上げればいい。でも、数値が全てではないとはいえ、2.4m³は2.0m³の1.2倍でしかないわけで、3000wクラスより風量があるってのは明らかなメーカー側の勝手な言い分(うまいことだまくらかして凄そうに見せるセリフ)であってしかもそれをメーカーが公式に言うんではなくてデモ担当のヘアアーティストに言わせてるあたりが狸だなぁと。

そういうことを突っ込んでいくのがメディアの役割ではないかなぁと思うので、突っ込まないにしてもせめてそこはふーんと聞き流して記事には書かないとか、もうちょっとなんとかならんかったのかと。ちなみに小泉のモンスターは結構重たいので、モンスターよりは軽くてちょっと風量があるからすごいっちゃーすごいんですが、その程度差でしかない。個人的にはいつも適当なことをいってだまくらかしにかかるダイソンだけに、2.4m³の計測根拠はきちんと示してほしいなぁと思うし、そこは記者さんとしては追加取材でぜひ突っ込んでほしい。小泉はWebで計測方法を(ざっくりとはいえ)公開しているので、比較してみてほしいなぁと。


ちなみに全てのメディアが適当かというとそうでもなくて、日経トレンディさんとかはかなりしっかりした記事。3000wの変な話しもないし、重量が軽いという適当アピールも華麗にスルー。重心位置にフォーカスして『軽く'感じる'』という点をフィーチャー。まぁ「パワーは '一般的なドライヤーのモーターと比べて約8倍'(ダイソン)」ってコメントを使ってるのはおいおい感がなくはないが(8倍もあったらそんな消費電力で収まるわけはないし2.4m³とかで収まるはずがない)。ちなみにこの8倍ってのは多分回転数の間違い。


ほんとは温度の話も書きたいんだけどもう疲れたよママン。秒間20回サンプリングなんてデジタルセンサなら当たり前の数値だし、そもそもサンプリングしてどの程度フィードバック制御かけてるのか不明だし、何より『78度より上がらない』ってそれ制御とも言えないレベル。ドンキでノーブランド2000円で売ってるドライヤーですら温度制御ぐらいついてる。誤差何度以内で推移するよう制御をかけているとかならまだ頑張ってるね感はでるのだけれど。そもそも東芝なんかは五段階温度切り替えを実現していて、50−110度ぐらいで幅広く調整できる。パナだったか忘れたけど他の国内機も最近のトレンドは頭皮保護を目的とした60度モードを搭載してる。夏は脱衣所内気温が高いので毛髪に当たるときの温度が冬より上がるからって論理で細かく調整ができる機種もある中、ダイソンはなぜ後発でありながら単一温度としたのかとかズバッと嫌らしい質問して見てほしい、記者さんには。テクノロジー誌読む人はそういうの求めてると思うんだよなー。



まぁ何というか毎回ダイソンは適当なこといって惑わすのでみんな惑わされないようにねという話し。

どーでもいいけど11万回転回るモーターがほんとにちゃんと11万回転回っているならこれはこれですごい話しなんで、そこはもっと突っ込んでいいと思う。CNC用でも10万弱が一般的なぐらいなので、そこは素直にすごいねーと。エアータービン並みのレンジだもの。


さて、話もながくなってきたので最後はこの画像で締めたいと思います。

2016-01-14

え、ソニーが住設向け機器ビジネスに参入だって? 

ソニーのマルチファンクションライトっつぅ、まぁスピーカーとマイクとWiFiが入ったシーリングライト(天井照明)が『開発中であることを発表』した( http://japan.cnet.com/news/service/35076114/ )。まぁこれがまた今風というかアレだが(あんまりソニーは開発中で販売時期も表明しない製品情報を出さない傾向にあった)。でだ。このニュースがギョーカイ的に面白いのはそこじゃないw 

ソニーでは、2016年度前半の商品化を目指しており、電材卸事業者や住宅会社へ販売する予定

...ってところだ。電材(B2Bで住設業者販売されるチャネルの製品。高い。小ロット。)かぁ、と。ソニーは電材分野にはほとんど来ていなかっただけに、このニュースリリースはこのポイントが面白いところであり、読みどころ。パナはもともと電材強くてB2Bシフト、ソニーもそっちを模索しはじめたのかぁという感じで面白いわけだ。勿論SBS*1部隊も居るけどあっちは映像系専門だし、どこから出すんだろうもしかして住設専門の事業部作るのか? とか思ってみていたら下記オフィシャルニュースリリース

問い合わせ先: ソニー株式会社デバイスソリューション事業本部 L-Gadget事業

http://www.sony.co.jp/Products/multifunctional-light/?j-short=/multifunctional-light/

....と書いてあるときた。ここ!これ! この商品のどこにも面白いポイントはないけど、この1行はすげー面白いわけだ。

だってデバイスソリューション事業部(以下DS部隊)ですよ。詳しくない方向けにいえば『ソニー半導体事業体』だ。

L-Gadgetはまぁリビングガジェットの略なんだろうが、ぐぐっても情報が出てこないので実質これが初のアウトプットなのだろう。


つまりこのニュースの面白いところは、半導体だけじゃなくてもっと最終製品に近いものをDS部隊が仕掛けてきた、しかも方向は住設で、これまで住設専門の事業部とかまだ無い状態から住設にいくぜーという方向なのねー、へー、ほー。というポイント。あと、DSってことは基本は半導体部隊なわけで、まぁたぶんB2C部隊にも相談はしたんだろうけどそっちでGo出なかったのを推し進められる強い決裁権者がいたのかなぁとか、色々読んでいて面白いニュースリリースなわけです。


え、CerevoのネタとCESネタ? そんなものは帰国して24時間後にまた深センに飛ばなきゃいけない現状で書いてる暇あるわけないじゃないですか(ぉ

*1Sony business solution、放送機器なんかを放送局とかに売ったり、大型映像表示機器なんかをシステム納入する部署

2015-11-01

ハードウェア・スタートアップをが陥りがちな罠は『作りはじめてから、練って練ってよりよいものにしようとする』こと

スタートアップにおいてプロダクトのアイディアは練って練って練りすぎてペースト状になるまで練ってからさらに練って、というやりかたが推奨されることが多い。特にソフト業界では、プロトを作っては壊し作っては壊しで練り上げる手法が推奨されがち。ハードウェアスタートアップのみなさんはこのメッセージを悪い方向で捉えている人が結構いるなーと感じる。

ハードウェアはね、そんなことをやっていたら5年経ってもモノが出ないよ....。練るのは作り始める前まで。そこまでは好きなだけ練ればいいと思うが、練っている間に同じものを作られても知らないよ、と。逆に、ハードウェア初級者はプロトを作ってみるまで何が出来上がってくるかイメージできないことが多く、これを冒頭のメディア講演会でよく踊るフレーズ『練りまくれ』が悪い意味で相乗した効果を出してしまって、モノが出ない。

言葉は悪いが『割り切り能力』がハードウェアスタートアップ経営者には求められる。本当にみんなが思っている以上にハードウェア、とくに小型デジタルデバイスの設計・製造は簡単になった。その結果何が起きるかというと、さっさとやらないと誰かがすぐにやっちゃうよ状態になっているのが今。簡単になった=コストがかからなくなった(あくまで以前と比較して)=ぱっと作ってダメなら次モデルを作ればいいって所まで来ているので、まずは割りきって課題という課題をバッサバッサと割りきって、触れるモノを世に出してから考えれば良い。

ゴールが階段の100段目にある、ということが明確にわかっているケースはハードウェアスタートアップにおいて稀だ。まぁこれはソフトもそうかもしれないが、量産ハードを作ったことがある人しか、いまあなたがいるのが45段目なのか55段目なのか、じつはまだ30段目なのかはわからない。もっともこれは経験者に見てもらえば30分のヒアリングでいまどこかは教えてもらえるのだが。



まぁ何を言いたいのかというと、あれこれ試作しては練りなおしてまた試作して仕様追加して、なんてやってると死ぬよ、ということ。ターゲット価格と合わないなら仕様をバッサリ落とすとか、あーこれも追加したいなーって思ってもバッサリ『次モデルでやろう!』と割り切ったり、そういうのが秒単位のジャッジでできるチームは伸びるよなーといつも思って見ている。

こだわりは大事だけど、モノを作り始めてからやっていると間に合わないよ、という話。



※これを読んでいるCerevo社のみんなはあんまり気にしなくていいです。なぜなら何度もモノを作っているチームなので、どこまでなら『走りながら練れる』か?を熟知しているから。上で書いたのはハードウェアスタートアップ1年生(初回製品量産)の方における話です。

2015-10-09

OSMO発表。DJIが意外にコンシューマー寄り製品に来たなぁという話

DJI OSMO( http://www.dji.com/product/osmo )が発表された。っつかタイミング中途半端だなとw 欧州のNABといわれるIBCに併せてどうして持ってこなかったんだよと思うんで今度聞いてみたい...。will begin shipping October 15ってことは何をどうミスっていようと先月のIBC段階ではほぼ最終版の試作機できていたはずだしねぇ。

で、価格。USD $649 かぁ、思ったより安く出してきたねという印象。

まぁモノはInspire1用のカメラを3軸ギンバルに乗っけただけ....ってぇことはこいつは製品としてカメラ込みの価格なんで、やっすいなぁ、と。まぁ本当にInspire1用のカメラかどうかはバラしてみないとわからないし、そもそもInspire1用のカメラをバラしてみたことがないんでどんな出来なのかもわかりませんがまぁ、それはそれ。

で、ですよ。ここからが本題。DJIはInspire1とRONINのラインナップを見るに、よりプロフェッショナル仕様に振っていって後続のチャイナ格安ドローンベンダーと差別化していくんだろうなぁと見ていただけに、ちょっと意外。この方向は短期的にはどーんと売上が伸びるんでいいんだが、どっかで揺り戻しするだろうなぁと思っていて、さーて、いつまでどれぐらい伸びていって、どこで揺り戻すかというのを楽しく見ていきたいと思う。

ちなみにGoProはチャイナベンダーだけではなくソニー等の大手家電・カメラメーカーの追撃もあったのでHERO3が出たぐらいから高価格・業務用路線に転換、展示会のブースサイズや説明員配置なんかもウォッチしてたんだが、面白いようにCESよりNAB、という感じでシフトしていって製品価格もMCのたびに上げて行ってなるほどなぁと見ていたところ。ちなみにHERO4 Sessionは出してすぐに100ドルも値下げする&低価格帯のHERO+を投入、というおいおいな展開になっていて、おっとーGoProの高価格帯シフトも結構きついのかーなんてことをFacebookでちらっと書いたのがつい先月。

さーて、DJIはこの後どっちにいくのか。実態としては本人たちも悩みつつなんだろうなぁと思いつつ、にやにやと眺めていようと思う。

http://www.dji.com/product/osmo


※どーでもいいけどはてダもそろそろ潮時だなぁ、ぱっとURL貼ったらOGPついてくれるタイプのBlogServiceに乗り換えようかなぁ。Livedoor+独自ドメインかなぁ、などと考えているところ

2015-06-21

深セン市内から2名以上で香港空港へ移動する時にフェリーはナンセンスだという話

Maker fair Shenzhenに行っている知り合いが多いので、移動方法についてちょっとしたTipsを。要約すると、深センの南山地区から香港国際空港へのフェリーってのはやや情弱気味な移動手段という話。

Maker fair は南山地区で行われるということで、短絡的には「蛇口港まで移動して香港空港へとフェリー」と考えがち。が、フェリーはHK$210かかる(約170RMB)。また、一部のLCCpeachや,バニラ等)では蛇口でのチェックインができないなどフェリー(戻りのみ。行きはいける)が使えない。

というわけで、同時に移動する人が2名以上で、かつフェリー代をそもそも出す気でいた場合は、以下のような移動手段が良いだろう。まず、同じ南山地区にある深セン湾口岸(シェンゼンワンコーアンと発音)まで移動し、徒歩でボーダーを通過。ボーダー通過後には香港タクシーがいるので、こいつに乗って香港空港まで移動してしまえばいい。タクシーといえば高い!というイメージがあるが、深セン湾口岸の香港川から香港国際空港まで凡そHK$300-320HKDだ。330*16=5200円ぐらい。フェリーのHK$210は日本円換算で約3360円だから、2名いれば蛇口からフェリーよりも深セン湾口岸からタクシーのほうが割安ということになる。南山地区から深セン湾口岸までは電車+徒歩も可能だし、タクシーを使っても20元(400円)程度だ。

時間はフェリーはカタログ値30分と早いものの、出発少し前にフェリー乗り場についていないといけない、1時間に1本しか出ていない、あと混雑時はフェリー乗り場についたものの次のフェリーが満席でプラス1−2時間待たねばならないこともある、など考慮しないといけない点が多いのでいまいち。勿論深セン湾口岸のイミグレが長蛇の列という可能性はあるのだが。ただ深セン湾口岸はローウーや福田のように地下鉄が通っていないし、ローウーのように長距離バスや長距離列車の大型ターミナルがあるわけでもないので比較的すいている*1

というわけで南山地区から2名以上で香港空港に移動するんなら深セン湾口岸からタクシーで移動してもフェリー使うよりはるかに安くて時間もフレキシブルだよという話。おしまい。


余談になるが、フェリーは行き(HKIA→蛇口)はHK$220だが戻り(蛇口→HKIA)はHK$330取られる。しかし、窓口で貰うHonkKong departure taxの黄色い紙を保管しておき、香港空港到着後に払い戻し窓口に行ってその紙を出すことでHK$120が払い戻される。なので、戻りフェリーの実質的値段はHK$210というわけだ。


※香港長い諸先輩方に幾つかご指摘を頂いて内容修正しました(2015/6/21 10:43AM)

 

*1:午前はツアー客がどーっとくることがあるのでちょっと危険

2014-10-28

スタートアップのPR戦略バナシその1「プレス発表会のやりかた・手順書」

10/31にとある発表会をやるんだけれども、その関係でちょうど今週はごちゃごちゃとやっていたところなんで、メモがてら。

7/1 13時から発表会をやると仮定しよう。だいたいCerevoがいつもやるやりかたはこうだ。

Timeline

  1. . 5/1頃 こういう記事のタイトルで掲載して欲しい!というタイトルをきめる
  2. . 5/5頃 当該タイトルだと文中にどんな写真が入るか考えて、想定解をきめる
  3. . 5/5〜6/30 チームの開発風景やら何やらを眺めながら、おっ、これは想定解の写真になりそう!というシーンを写真に収める
  4. . 6/1頃 社内で発表予定日(6月31日)を決める
  5. . 6/14迄に何をどうやって発表するか、場所・時間など全部決めておく
  6. . 6/15 プレスの皆様&リリース投げ込み窓口に対して一斉Email
  7. . 6/16 どうしても来て欲しい重要メディアの担当者には社長個人アカウントから連絡(Message、ケータイメール、電話、LINE、FB Message、Linked in等様々)
  8. . 6/25-6/27 取材対応FAQをつくる
  9. . 6/27 事前取材プレゼン資料FIX
  10. . 6/28 事前取材DAY(関係者は終日予定をあけておく) ※親しい記者さんはできれば1日目に
  11. . 6/29 事前取材DAY(関係者は終日予定をあけておく) ※怖いメディアさん、怖い記者さんは2日目に
  12. . 6/29 当日の配布資料FIX
  13. . 6/30 当日のプレゼン資料 FIX(事前取材の内容・質問を踏まえて調整)
  14. . 7/1 発表会当日

いくつか重要なポイントを解説していこう。


記事タイトルを自分で決める?!

記事のタイトル決定権は記者・ライターさんにしかない。が、それをある程度コントロールできるのが発表側である。商品企画の責任者か、マーケの責任者か、はたまた代表取締役かはわからないが、当該商品の方向性について主導権を握っている人がタイトルを考えに考えて想定する。こう書いてもらったらバズるんじゃないか、こう書いてもらったら仕入れ数量が増えるんじゃないか、こう書いてもらったら人材採用がうまくいくんじゃないか、など。今回のリリースによって会社が得たいものは何かを考え、タイトルを考える。本当は、タイトルだけではなくリード(見出し文)まで考えるのが理想だ。WebMediaではリードがつかないところが多いけれど、付いているところを見て勉強すればだいたいリードとはなにかが理解できるはず。ちゃんとリードが入っているWebメディアといえばITmediaが有名ドコロか( 革新的な製品を作り続ける――パナソニック出身者が立ち上げた家電ベンチャーの新戦略 )。こちらの記事だと

家電やロボット、自動車などさまざまなモノづくりの分野でベンチャー企業が躍進している。2007年創業Cerevo(セレボ)もその1つだ。インターネットと連動するさまざまな家電の開発によって注目を集める同社社長の岩佐琢磨氏にインタビューした。

というくだりがリードだ。リードはだいたい150文字以下だと思ってもらうといい。


ちなみに、この作業はほかのどの作業よりも難しいので執筆業経験があるスタッフを入れてやることをオススメする。

タイトル「1日3秒でOK! 劇的な歯磨き時間短縮を実現した’超電磁歯ブラシ’とは」

リード「元歯ブラシメーカーXX出身のXX社長が起こしたスタートアップ、XX社。怠け者の社長が毎日歯ブラシできるようにと考え、ABC技術を応用して実現したのが'超高速振動による歯磨きの高速化'である。」


150文字という制限がかかると、そう多くは書けない。また読者の目を引きたいと思うと魅力的なタイトルじゃないとだめだ。経験がないうちは、実際にITmediaImpressといったWebメディアのスクリーンショッをと撮って、画像合成して自分で作ったタイトルを入れてみるといい。

f:id:wa-ren:20141025184856j:image

違和感なければ、このタイトル、リードとなるようにプレスリリースの文面を作っていく。社長が元歯ブラシメーカー勤務であったこと、社長が怠け者だったんですよーという具体的事例、ABC技術についての説明、他は3分かかるけどこっちは3秒なんだぜってのをひと目でわかるような動画なり写真なり、などなど。

この順番で作り上げたプレスリリースは、取材にこないで記事を書いたとしたらもう自分たちで想定した表題にしかなりえない。もちろんそのものずばりのタイトルをつけてくるメディアさんなんてほぼありえないんだけれど、基本的には想定どおりの内容となることは間違いない。

難しいのはここでキャッチーなワードを作って埋め込むこと。超電磁歯ブラシ!じゃないけれど、何かメディアの人が書きたくなるようなワードを作る。そして、プレゼンやリリースの随所にそのワードを散りばめる。元歯ブラシメーカー勤務、超電磁歯ブラシ、ウルトラスペシャルグレートモーター、まぁ何でもいい。


ちなみに大失敗例はこうだ

タイトル「家電メーカーA社、短時間での歯磨きが可能な新歯ブラシを発売」

いやー、ちょっと、ちょっと!と言いたくなる見出しだけれど、最初にちゃんとした見出しを想定していないとこうなっちゃうのである。気をつけたい。

用語の揺れには気をつける

調理機器と言うのか、クッキングデバイスと言うのか、はなまたスマート鍋と呼ぶのか。ちょっとした言葉の選び方が記事の印象をがらっと変える。『これは調理器具ではありません、スマート鍋です』てなプレゼンから入れば、調理器具を発売!なんてベターっとした記事にはならない。ただ資料やプレゼンの中で調理器具といったりスマート鍋といったり、はたまたクッキングデバイスと言ったりするとどの言葉が使われるかわからないし、その上記者の方がうける言葉のインパクトも弱い。用語えらびとあわせて揺れには気をつけたい。


発表会の時間・曜日

敏腕記者さん・ライターさんは夜も関係者と飲み歩いて情報収集してネットワーク作っていらっしゃる。朝早いのはちょっとねということで、なるべく午後に設定したいところ。あと、大手メーカーのウルトラ大規模発表は株式市場が閉まる15時以降か、午前中というパターンが多い。なので、午後1時ぐらい(13時)がいいってわけだ。

月曜日や連休明けはネタが集中するので避ける。金曜日は翌日が土曜なのでWebMediaに当日乗ったとしてもあんまりビジネスパーソンが見てくれないのでものすごく消費者寄りのリリースでなければ避けるのが王道。ただし、この王道があるため小ネタであっても上位掲載を目指せるというメリットがある。また、一度いいポジションに掲載されてしまえば、通常土日で企業のリリースがくることはないので2日間上位掲載のままキープできるという可能性もある。ただし上級者向けなので、通常は王道にしたがって火〜木を選ぶとよい。


事前取材の重要性

当日13時-14時で発表会をやったら、もっと話をききたい!というメディアの方に出会える可能性がある。もし「もっとききたい」人が5名いらっしゃってそれぞれ30分を割り当てて対応したら、最後5人目の方は発表会終了から2時間待ちぼうけだ。ありえない。

また、メディアによって聞きたいことは結構違う。日経エレクトロニクスの記者さんにとってはどこのチップ(プロセッサ)を使っているかは重要な情報だし、TechCrunchの記者さんにとっては販売スキームとかの話に興味津々だろう。デジカメWATCHの記者さんは具体的な画質についての話しが聞きたいかもしれない。

ちゃんと事前取材に来て頂ければしっかり時間を取って話せるし、事前に記事を9割仕上げておいていただければ、当日発表会の雰囲気写真を貼って載せるだけでも十二分にいい記事になる。もちろん発表会を最後まで聞いていただいての記事というのが一番嬉しくはあるのだが。

取材対応FAQ

これだいじ、めっちゃ大事。ちょう大事。ちなみに書き方だけどまず質問をばばーーーーっと作る。一番いやな質問から作っていく。悪用されたらどうするんですか?みたいな。「A社からも同様の商品が出ていて値段も安い、売れんのか?」ってな感じ。うわー、おまえそれ聞くかよ、ってヤツ。続いて、答えづらい質問にうつっていく。「総開発費はいくらですか」「売上目標台数は」「前モデルの販売台数は結局何台だったんですか」ってな感じで。

言えないことは言わなくていい。裁判所ですら黙秘権が認められている国である。ただ、裁判所と違って黙秘するわけにはいかないので、言えないことはスパッと「ご興味を持って頂いたことは大変嬉しいのですが、XXについては非公開です」と言えないとだめ。記者さん的には痛いとこ突いてやろうぜ感ありありで来るので、スパっと言えないと「XXについて聞いてみたが答えを濁された」みたいな書き方をされると損。ふふふ想定してましたよその質問、だけど言えないんだよごめんねという感じじゃないと。

逆に、FAQを作ればうまい逃げ解答も用意できる。面倒と思わず作るべし。あと、FAQ作成には必ずエンジニアを入れる。ものすごーくテクニカルな内容もFAQへと入れましょう。かなり専門的な記者さんもいるので、答えられないと気まずい。HDMIのバージョンは? 対応している無線周波数は? 内部メモリ容量は? LCDはIPSか、VAか? タッチパネルの最大同時反応数は? 感圧ペンの分解能は? エンジニアも楽しくFAQを作ってくれると思うので、やるべし。


事前取材のプレゼンは3〜5枚で10分以内

飢餓モデル、と勝手に名づけているのだけれど3枚から5枚ぐらいのかるーいプレゼン資料にとどめてしまうのがおすすめ。ほんとに概要と、どーーーしても伝えたい重要要素ぐらいしか話をしない。そうすると目の前に座っている記者さんから沢山質問が飛んでくる。A機能はあるのか? 解像度はいくらか? 開発に何ヶ月かかったのか? などなど。それをメモしておいて、本番の発表会までに資料を修正する。そうかー、やっぱみんなA機能気になるかー、って感じで。

本番のプレゼンは15から20分

本番プレゼンとその資料作成については長くなってきたので別エントリーでまとめることにしたいと思う。が、長いプレゼンは要点が見えづらいので15-20分でまとめたい。

さいごに

ホントはもっとたくさん気をつけなきゃいけないことがあるのだが、冗長になってきたのでシリーズ化(?) することにして本稿はここまてとしたい。一度の発表会にあまり多くのネタをつめこみすぎてはいけない、という話し的なww

まぁでもほんと、二回のリリースに分ければよかったのにーって案件は、よく目にするので気をつけたい。

2014-09-28

iPhone6 Bend Gate(曲がる事件)はガセだった...んじゃなくてガチだったんだってば、という話

ConsumerReportの実験(Gizmodeによる意訳はこちら)はとっても興味深くて、つまるところBendingTestやったら最弱クラスのスマホがiPhone6だよってことでFAなわけで、事件終了というよりも『やっぱり弱かった!』と騒ぐTimingなんじゃぁないのかね?と。

もちろんAppleDisりましょうという話ではなく、iPhone5の気分で使っていたらやっぱり曲がるんだよ、と注意喚起するべしという話で。70ポンドって31kgぐらいなわけですよ。31kgってなぁ体重60kgの人が椅子に座れば軽く掛かってしまう重さだ。....確かそんなもんだったはずとさっき体重計を椅子に置いて計測してみたから間違いないw(体重62kgの私で、40kg前後は普通に掛かる)。

で、iPhone5は130ポンド、つまり60kg近く掛けなきゃ曲がらないってことなのでそりゃぁ大差がありますわねと。ケツポケットに入れて硬いシートによっこらしょ、ぐらいでも体重80kgオーバーみたいな人でなかったらiPhone5なら大丈夫だったという話なわけですよ。


....というわけで、ガセでもなく、安堵することでもなく、タイトなデニムのケツポケットに入れてよっこらしょ、はiPhone5とくらべてiPhone6/6Plusは相当危ないことがデータで実証された、ということで。


メーカー側の人間としては、そんなもん保証なんて言ってないでしょw ということはよーくわかるんでAppleが悪いみたいなことを言うつもりは重ねて言うけど一切なし。強靭なケータイがほしければTORQUEとかそのへん買おうよ、という話。