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2016-12-04

スタートアップのPRバナシ (2) 〜 スタートアップのメディア露出はStep by stepで信用積み重ね。できることなら起業前から積んでおこう 〜

まえがき

スタートアップが広報をやっていくにあたり、だいじなことをシリーズ化しようと思ってはじめた『スタートアップのPRバナシ』シリーズ。なんと連載1回目がいつだっけなーと思ったら2年前という衝撃よwww

広報マーケティング Advent Calendar 2016【4日目】 の書き手が居ないってぇ話しだったので、じゃぁ2年ぶりにこのネタやるかぁということで。

用語(PR≠広告)

ちなみに当然だがPRはPromotionの略ではなくPublic Relationsの略。日本語でいうとこの『プロモーション or 広告』とは全く違う概念なのでお間違えなきように。スタートアップやるぞーという人の中にはこの用語辞典ですでにミスってる人が結構居るので注意。まずその時点でメディアの人には寒めの視線で見られてしまう。

(本題)スタートアップメディアとの関係を深めていくには、そのステップが超だいじ、というハナシ


NHKスペシャルとかガイアの夜明けみたいなTV番組をみていて、いいなぁああいう番組で取り上げてもらったらどかーんと売り上がが上がるんだろうなぁとか思うわけじゃないですか。


でも、物事には順番があるというのが今日の話題。起業したばかりの謎のスタートアップ*1、こういったテレビ番組に取り上げられることはほぼない。


先日某Webメディアの方&某TV局の方と飯食ってたときにこれはぜひBlogネタにしてくれと言って頂いたのでネタにするが、まずテレビ番組ってもんは手間がかかる。テレビの取材をもう数え切れないほど受けたが、ほとんどのテレビ番組は取材すると決めた時点で放送が決まっている。勿論ボツもあるのだけれどWebに較べて極めてすくない。なぜかというと、そもそも取材するコストがめちゃくちゃ高いからである。実際にテレビ取材を受けたことがある方はわかると思うが、カメラマンに音声さん、インタビュアーにディレクターさんと最低でも4名はいらっしゃる。ちょっと豪勢パターンになると、ADさんと照明さんが追加されて6名体制、これだけの機材を輸送するということでハイエース運転手さんが追加される。スタジオ撮影となると最低でも15名体制だ。これだけの手間をかけて、しょうもない内容だったんで放送やめます、というわけにはいかない。使用機材の減価償却のことなども計算すると、いかにテレビ屋が『ハズレの取材をするわけにいかない』かがわかるだろう。




なので、テレビに出たいという明確な目標を置いているとしても、まずはWebや紙といった媒体で何本もの記事を書いていただくというステップを踏むことをおすすめする。TV局の人たちは何か特殊な情報収集ネットワークを持ったCIAみたいな集団....なわけはなくて、彼らも日々ネットや紙(新聞や雑誌)のニュースを見ながら、どういったテーマで誰を取材しようかと考えている。テレビという特性上どうしても取材コストが高くなってしまうので、誰かが取り上げたネタを取材しにいらっしゃる傾向がとても高いというわけだ。実際局の人にヒアリングしても、やっぱりWebとか日経とか見て(どこを取材するか)考えていくよね、というコメントが多い。


こう言うと『紙ならやっぱり日経に』『WebならアスキーとかTechCrunch Japanに』と、またいきなり一流どころの名前が出て来るわけだが、これも我慢してStep by stepで。有名なメディアになればなるほど、マイナー企業を取り上げるデメリットが大きい。縁起でもない話しだが、詐欺だったら? 法に反することをしている企業だったら? なんてことは当然どのメディアも考えるわけだ。あなたが清廉潔白に頑張っているとしても、それを証明するいい方法ってものは存在しない。所属企業が有名上場企業であれば、企業がその安全を保証してくれる。残念ながらスタートアップにそこの信頼はないのだ。


じゃぁ、どうするか?


もう起業しちゃってるケース

おおきくわけて2つのステップがある。あなたがもう起業してしまっているなら、ちいさなメディアさんやブロガーさんからの取材依頼でも断らず、少しづつ少しづつ、メディア業界の中でのトラック・レコードを積み重ねていくことだ。名もないブロガーさんが記事にしてくれたら、それを見たちょっと有名なブロガーさんが記事にしてくれるかもしれない。そうすると、ちいさな商業Webメディアさんから取材依頼が来るかもしれず、それを見て1年後に中堅紙メディアからの依頼がくるかもしれない。この流れを続けていくと、有名Webメディアや地方新聞にたどり着くことができ、そこまで進むとやっと有名新聞系からお声がかかり始める。有名Webメディアや有名新聞に何度も掲載されているんだけどテレビからお声が掛からないんだねー、ぐらいに言っているころにやっとこさ地方のテレビ局だったり、ちょっと小さめのTV局の深夜番組あたりからお声が掛かりはじめる。コストの問題と、信用力の問題。これを理解してStep by stepで粘り強く進めていくことが、すでに起業してしまっている人にとっては重要である。


まだ起業してないよケース

あなたがまだ起業していなくて、それなりの信用力のある会社にいる場合。これは、今の会社にいる状態で『あなた自信』をしっかりとPRしてメディアの皆さんに知ってもらおう。怪しい人ではないことを理解してもらい、所属企業ではなく『1人の人としてのあなた』を理解してもらう。トヨタに勤めているカーデザイナーのAさん、自動車ベンチャーを立ち上げたいが....という状況を想像してほしい。『トヨタのAさん』ではなく、『Aさんはいまトヨタにいる』というふうにメディアの方に理解してもらうことが大切だ。具体的にやること? うーん、まずはメディアの知り合いを作るところからはじめたい。仕事のなかで出会うメディア系の方と仲良くなってもいいし、何か趣味を持ってオフ会に行ってたまたまそこにいたメディア系の人とつながるなんてのもあるだろう。気が遠くなるようなステップだって? そんなの、いくらでも手はある。いきなりNHKスペシャルの担当者さんと知り合いになりたい!というから難しいのであって、例えば先週行なわれていたAMN主催のブロガー大忘年会に遊びに行くというのでもいいはずだ。参加条件はブログをもっていること、それだけなわけで。じゃぁ来年のブロガー大忘年会(実施されるかどうかはさておき)のために今からブログを書こうでもいいわけだ。あるいは同じようにメディアの人と仲良くなりたいカーデザイナーを集めて『大手自動車メーカーのカーデザイン担当数人が語る飲み会』なんかを設定したら、面白いなと思ったメディア系の人が来てくださるかもしれない。


この辞める前に人としての信用力....は言い過ぎかもしれないが、どこの誰とも知らないヤツではなく、どこそこの企業で何をやっている人、というのがしっかりメディアのみなさんに理解れている状態で起業する人ってのは起業直後から有名メディアにばんばんと載りやすい。もちろん、取材に値するだけのネタを持っているという最低条件をクリアしていればの話しだが。


先日FacebookではShareしたが、元マイクロソフトの砂金さんがMSを退職されるにあたり、アスキーがその送別会を記事にした( http://ascii.jp/elem/000/001/240/1240501/ ) 。これはすばらしいことだし、砂金さんがメディアの皆さんと『MSの砂金』ではなく『砂金さんという人そのもの』をしっかりとメディアの皆さんに認知させたからだと思う。砂金さんはLINEに移られたが、仮に彼が起業をしますとなっていたら、初っ端から各大手メディアさんが記事にしたことだろう。元AWSの玉川さんしかり、である。




おっと時間がきたので記事を公開してしまうが、とりあえず言いたかったのは『いきなりNHKスペシャル狙いじゃなくってStep by stepで信用積み重ねていこうぜ』ということ。

*1:後述する個人としての信用が無いケースにおいて

2016-11-20

人はなぜスタバにいくのか。それは100ml当たり単価が最も安いコーヒーチェーンだからである。

Facebookでこういう書き込みを見た『人はなぜスタバにいくのか。』 私の解はこうだ『それは(スターバックスが)リッター当たりで単価が最も安いコーヒーチェーンだからである。』但し、ベンティ✕2でOne more coffee利用時の数値。スターバックスは2杯目のドリップコーヒーを\100税別でサーブしてくれる。ベンティはスタバオフィシャルWebによると590ml、これを2杯飲めば1180 mlってことで100ml単価にすると46円。


ただ、One more coffeeは当日内でなきゃいけない縛りがあるのと、夜遅くまでやってるスタバはすくない。となると、1日1リットルはコーヒー飲むぜなコーヒー狂の人でもなければスタバでWベンティをキめて平気な顔をするのは困難だ。ちなみに私は平気なほうなんでWベンティWelcome。

ただ、そうそうスタバなんて近所にねぇよという人に向けた、あるいは1.2Lも1日にコーヒーのまねぇよという人に向けた2nd best optionはマクドだ。マクドナルド。マクダーナル。マックじゃねぇぞ。人はなぜマクドコーヒーを買うのか。それは300ml以下でもっとも100mlあたり単価が安いコーヒーだからである。



.....と、何となく各コーヒーチェーンの価格を見ておよそそうだろうという予測で生きてきたのだが、本当にそうなんだっけとちょっと心配になって調べてみたらかなりきわどい数値だったものの、名実ともに『Wベンティが最安、次いでマクドのMサイズコーヒーコスパよし』とわかったので一安心。

味? まぁそこは定量評価できないのでやってる人ら(このへん? )におまかせ。

なお、いわゆるSサイズコーヒー(200ml未満)でもっとも単価が安いのもマクドでしたよと。


coffeecompare2


.......べっ、べつにあたしマクドのことがが好きとかそういうのじゃないんだからねっ!!

Google Spreadsheetに書いておいたので数字コピペしたい人はそっちからどうぞ。容量の参考にしたソースなんかもかいておいた

 

2016-10-16

ロビイングして最高速25km/h未満のパーソナルモビリティは無免許公道オッケーにしないと世界に置いていかれて死ぬって話し

パーソナルモビリティそのもの、あるいはパーソナルモビリティを活用した新サービスは今後大きく人類の移動を改革するだろう。で、その大きな新規ビジネスエリアを日本という国は法律・条例によって国際標準から大きくかけ離れた規制をかけており、このままでは自動車バイクと違って次世代の移動手段における国際競争力を大きく失うことになる。これはすごいまずいことなんじゃないか? と思ってて、同じ思いを持つ人達で寄ってたかってロビー活動して法改正に持っていってパーソナルモビリティ分野取りにいかないとやばいんじゃないの? というはなし。

退職金ほしさに大企業にしがみついてる窓際オッサンがあと5年もしがみついていればのうのうと生きられるのに対し、いま入ったばかりの20代社員は一寸先は闇状態...ってのとおなじ。仕事できないオッサンは容赦なく切る、なんてルールを20代が言い始めたらオッサンたちは死んでもルール改正反対するが、あと40年ほど今の20代社員が戦わねばならないその企業は、消え行く無能にコストを払って5年後にはガタガタの財務体質になってしまっていて....というような状況を想像してもらうとわかりやすい。



まず、日本のバイクメーカーにおける原付きは死んだ。まぁ原付きなんて日本にしか存在しないガラパゴス規格*1なんで、ガラケー死したのと同じ流れで死亡、と。ちなみに超バイク文化の東南アジアの実質的な標準サイズが125ccなので、まぁこうなる。

ヤマハ発動機ホンダ。1980年代にオートバイの過激なシェア争いを繰り広げた”因縁”の2社が手を組んだ。

ヤマ発は10月5日、2018年をメドに排気量50cc原付バイクの自社生産から撤退し、ホンダからOEM相手先ブランドによる生産)による供給に切り替える方向で検討すると発表した。ヤマ発の渡部克明取締役は「自前で造り続ければ、50ccスクーターの事業が成り立たなくなる段階まで来ている」と危機感を募らせる。

かつてのライバル同士による提携は、一世を風靡したバイク文化の凋落ぶりを如実に示している。

http://toyokeizai.net/articles/-/139521


ちと古い記事だが日本の自転車メーカーも同様に死んだ。生ぬるく言うなら、ガラパゴス化して死につつある、という表現になるか。


東南アジアに近い台湾のサイクルショーは、今、これらの国々からバイヤーが集結する場となっているのだが、ブリヂストンパナソニックなど日本の自転車の完成車メーカーは出展すらしていない。会場で会った日本の自転車業界関係者に理由を尋ねると、こんな答えが返ってきた。「海外市場で勝負しても勝ち目がないと、あきらめているんです」

<中略>

どうにか食いつないでいるが、いずれは廉価な中国製などに市場を奪われる可能性が高いじり貧の市場でしかない。

http://toyokeizai.net/articles/-/13628




さて、別に原付きバイクや自転車を語りたいわけではなく、『パーソナルモビリティ』である。0-2km/hぐらいだけを人力ペダルで加速してそこからバッテリ+モーターですーっと走っていく『e-bike』はいまや国際自転車展示会の1/3以上を占める巨大市場に。Z-Boardが先鞭をつけたが中華に完全にうっちゃられつつある『電動スケボー型モビリティ』も見逃せない。バッテリ爆発で一世を風靡した中華ホバーボードや、神田さんが捕まって一世を風靡したセグウェイ改めNinebotなどの『完全電動非バイク型モビリティ』もアジアを中心にかなり伸びている。

何故伸びているかというと、詳しくは英語版Wikipediaのe-bike項に譲るが、欧州やアジアの主要国(カナダ、ドイツ、イギリス、マレーシア、シンガポール、中国など)においてe-bikeは免許不要で公道OKなのだ。電動アシスト自転車ではなく、完全電動で最高時速は25km程度も出る。漕ぎ出しの瞬間だけペダルを踏んでやる必要はあるが、実質的に原付バイク以上の使い勝手である。アメリカのカリフォルニア州では電動スケボーが合法化された。中国やシンガポールは歩道を『完全電動非バイク型モビリティ』つまりホバーボードやセグウェイ型でがんがん走れる。もちろんライセンス不要なわけだからナンバープレートなんて存在しない。

対する日本はどうか。時速6km以上絶対に出ないよう制限を掛けたもの、つまり電動車椅子シニアカー程度のものはノンライセンスでOK。しかし、ひとたび6km/hを超えると次は原付きの扱いまで何もカテゴリーがない。しかも原付きはライセンス制でナンバープレート管理でひじょーーーーーにガラパゴスな車体規定がある。具体的には座席がないといけない(スケボー型やホバーボード型はここで落ちる)、制動装置がないといけない(体重移動不可、モーター逆回転系も不可、座席ありセグウェイ型はここで落ちる)、ミラーとウィンカーがないといけず(これでスマートな形状ができなくなる)、前照灯、尾灯、制動灯(ブレーキランプ)が必要で、ライセンスプレート灯が必要。結果、車体形状に大きな制限がかかるわけだ。

で、いま海外のこういったパーソナルモビリティ系はどんな状況になっているかというと、すでにPCのように相当なコンポーネント化が進んでいて、中国の広州(Guangzhou)や深センに行ったら、タイヤ工場、ホイール工場、ブレーキ工場、インホイールモーター工場、専用バッテリ工場、座席工場(笑)、ECU(制御ユニット)工場などがそれぞれ独立で存在しており、どこにでもあるアルミ削り工場やプラ成形工場と組み合わせると、誰でも完成車メーカーになれてしまう状態。


これがECU中心に作ってる工場。

https://persino.en.alibaba.com/


これがインホイールモーター専業工場

https://cnjzdj.en.alibaba.com/


これがモビリティ用バッテリ専業工場

https://jneshine.en.alibaba.com/

ここはブレーキ『レバー』とウィンカー『レバー』の専業工場

https://liguang.en.alibaba.com/productlist.html

といった感じで嘘でも何でもなく本当にこのレベルで水平分業化されているのである。

で、じゃぁ日本も部品メーカーになろうとかそういう話しをしたいわけではなく、これって台湾自転車工場群に日本の自転車産業がヤラれちゃったパターンと全く同じ流れを辿っているということ。

さらにそこに道交法の壁が立ちふさがって日本マーケットってもんを消失させてしまっている現状、日本は次世代パーソナルモビリティというビジネスチャンスを完全に捨てていることになる。もちろんe-bike禁止、ホバーボードも禁止、禁止、禁止ィ! とガチガチにしてしまって海外製品が入ってこないようにしてしまえばホンダの原付き部門ブリヂストン自転車部門ぐらいは維持できてしまうかもしれないが、それでいいのかと。冒頭であえて刺激的に書いた、沈みゆく船にしがみつくオッサンじゃないのかと。現にヤマハの原付き部門は沈んだわけで。

そしてガラパゴスしがみつきだとやっぱり10年ともたずに死ぬよねというのは、ソニーNEC東芝が手放していったPC事業三菱NECパナソニックが撤退していった携帯電話事業と見ていけば自明の理ではないかと。B-CASガラパゴスで守りきったかに見えたテレビ事業も決して安泰ではない状況下なわけで。

で、手伝ってるおまえがいうな的立場だけど、中国の電動バイクをベースにして日本仕様にカスタムして持ってきて販売するUPQみたいな業者も出てくるわけで、もう止められないわけですよ。

http://upq.me/jp/upq_bike/me01/



真面目な話、原付き業界どうせもう死ぬのが見えたんだし、自転車業界のことなんて気にせずさっさと時速25kmぐらいまでのパーソナルモビリティは(方式や形状、装備を問わず)無免許解禁にすべき。だいたい自転車治外法権すぎるのである。ギアつきの自転車なら、鍛えてない人でも30km/hは平気で出せるのに無免許ノーヘルOKなのだから。ミラーもなければ尾灯も制動灯もないのに、ね! おっと、別に自転車が憎いわけではない、頑張れば40km/hだって出せてしまう自転車より、25km/h程度に最高速を制限したパーソナルモビリティのほうがより安全なんじゃないの、と。原付きの課題は30km/h制限だよといいつつ60km/h出せてしまうハードウェアにある。25km/h制限のe-bikeはどう考えても40km/hですっ飛んでくる人力バイクより安全、さらにはe-bikeより軽量な20km/h制限の電動キックボードはより安全なのではないか? という仮説に基づく検証をしっかりやって、ロビイングをやって、法改正にむけて動いていかないと、あたらしいパーソナルモビリティ関連のビジネスで日本は大きく世界に遅れを取っていくんじゃないかなぁという危機感を強く持っている。すでに2周遅れぐらいの認識なんで。


ロビイングなんてモンに興味はなかったけれど、この分野においては手をこまねいてないで仕掛けていかないとやばいんじゃないかと本気で思っている。

コアとなる部分はもうモーターとバッテリということで決まってきているわけで、あとはどうそれらを応用して最終製品のスタイルを作っていくか&その最終製品の運用形態(Uberじゃないけど)でまだまだチャレンジしどころがあるはず、きっとある。大事なことなので二度言いますがこのままだと全部諸外国に持っていかれますよ。


過激なことを書いたが、落とし所としてはまず現行道交法のママで、原動機付自転車の定義を変更するところからじゃないかと思っている。スケボーやホバーボード状のモノに立って乗るのも『座席(人がおさまる場所)』だという解釈にしてもらうというのが1つ。もう一つは制動装置の定義だ。モーター逆回転による制動効果をブレーキとみなす、というこれも定義変更で何とかなるはず。方向指示器は自転車とおなじくハンドサインで代行するならなしにしてもいいとかにできんかねぇと。尾灯・制動灯については現行ママでもさほど大きな課題にはならないと見ている。一番きっつそうなのはナンバープレートとナンバープレート灯ですなー。こればっかりは何か抜本的な手が必要そう。RFID化してしまう、より小型のプレートを手配する....などは警察庁が嫌がりそうなので、100歩譲って背中に付ければOK、とかね。そもそも原付きのナンバーは現状でも封緘がないので、ヘルメット後方やリュックサックにパチッと止めて後方から見えるようにしていればOKなどの規定にすれば、より小型の車体を実現することができるきがするのですよね。

*1:まぁEUの一部で50ccバイクは売られてはいるが

2016-04-28

618gのドライヤなんて軽くないぞ! メディアよ、ダイソンのPR戦略に踊らされるな! ...という話し

ダイソンがきらいなわけではないが、ダイソンのPR戦略に踊らされる人と、そういった人を生み出しているメディアがきらいだ。これはアップルにも通じるものがあるけどまぁまだあっちはテクノロジー企業度合いが高めなんでいいか。

ダイソンマーケティング(ここではPR, Public Relationsの意味合いを含む)がうまいのは認める。だが、伝える側のメディアがその適当な宣伝文句をそのまま何の知識もなく伝えるのはどうなんだ?

重量バランスも自然で、618gと軽量でもあります。だから頭の上に持ち上げたとしても、楽。

http://www.gizmodo.jp/2016/04/dyson_supersonic.html

Gizmodoさんはいちおうガジェットメディアなんだから『重量618gと軽量!』なんて提灯ネタ(ここでいう提灯とは、メーカーが言った宣伝文句を調査なくそのまま書くことの意味)書いてないで『重量618gで軽量とかよくわかんないこと言ってたけど多分それはUKで売ってるクソ重いドライヤーの話しであって国内で一般的に売られているドライヤーのほとんどは400-500g台であってダイソンの新製品はたしかにオサレかもしれないけど決定的に重たい、重すぎる』って書けばいいのになー。 

ライターさんを責めるつもりはなくて、そこは編集がちゃんと見ろよという話し。編集が見ないなら見ないで、ダイソンは適当なこというからこの記事はダイソンの発表会を彼らの言葉のまま書くから読者のひとは惑わされないでねとか頭に書けばいいのにー。


デモンストレーションを担当したヘアーメイクアップ・アーティストの加茂克也氏は、「一般的なドライヤーと同じ1200Wでありながら、3600Wのプロ用ドライヤーよりも風量がある」と指摘。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1604/27/news131.html

こちらはITmediaの記事。3600wのプロ用ドライヤーってどんなモノの話しをしてんねんw

恐らくGizmodoの記事を見るに3000wの間違い何じゃないかなぁと思っているが、そもそもね、日本のAC100vのコンセントは1500w以上のものを引いちゃだめなわけで、1500wを超える機器なんて存在していない(PSEもあってそんなものは売れない)。200vを引いて使う特殊な髪の毛乾かし器具があるのかもしれないけど、少なくともテクノロジーメディアであるITmediaさんはそこは質問で突っ込まないと。発表会のあと体験会があったっぽいので、そこで関係者に質問取りはできたはず。

『3000wって通常日本のAC100vコンセントからは引けませんが、サロンでは200vを引いて使うような特殊なドライヤーを使われているのでしょうか、ぜひ比較してみたいのでメーカーと型番を教えてください』ってね。

ちなみに家庭用ドライヤーは詳しいけど業務用は詳しくないんで200v仕様の3000wするヘアドライヤーを探してみたが、Google先生ほど優秀な検索エンジンでも見つけることができず。提灯記事なんて書いてないよっていうメディアのみなさん、よくわからない怪しげな宣伝文句をそのまま書くのも一種の提灯記事ですよ!


んでもって各社大風量だってことを書きなぐっているけど、みなさま小泉のモンスターとかちゃんと知って書いてますかと。ダイソンのいう2.4m³が本当に小泉と同じ計測方法だったらそれはすごいことなんでもっと持ち上げればいい。でも、数値が全てではないとはいえ、2.4m³は2.0m³の1.2倍でしかないわけで、3000wクラスより風量があるってのは明らかなメーカー側の勝手な言い分(うまいことだまくらかして凄そうに見せるセリフ)であってしかもそれをメーカーが公式に言うんではなくてデモ担当のヘアアーティストに言わせてるあたりが狸だなぁと。

そういうことを突っ込んでいくのがメディアの役割ではないかなぁと思うので、突っ込まないにしてもせめてそこはふーんと聞き流して記事には書かないとか、もうちょっとなんとかならんかったのかと。ちなみに小泉のモンスターは結構重たいので、モンスターよりは軽くてちょっと風量があるからすごいっちゃーすごいんですが、その程度差でしかない。個人的にはいつも適当なことをいってだまくらかしにかかるダイソンだけに、2.4m³の計測根拠はきちんと示してほしいなぁと思うし、そこは記者さんとしては追加取材でぜひ突っ込んでほしい。小泉はWebで計測方法を(ざっくりとはいえ)公開しているので、比較してみてほしいなぁと。


ちなみに全てのメディアが適当かというとそうでもなくて、日経トレンディさんとかはかなりしっかりした記事。3000wの変な話しもないし、重量が軽いという適当アピールも華麗にスルー。重心位置にフォーカスして『軽く'感じる'』という点をフィーチャー。まぁ「パワーは '一般的なドライヤーのモーターと比べて約8倍'(ダイソン)」ってコメントを使ってるのはおいおい感がなくはないが(8倍もあったらそんな消費電力で収まるわけはないし2.4m³とかで収まるはずがない)。ちなみにこの8倍ってのは多分回転数の間違い。


ほんとは温度の話も書きたいんだけどもう疲れたよママン。秒間20回サンプリングなんてデジタルセンサなら当たり前の数値だし、そもそもサンプリングしてどの程度フィードバック制御かけてるのか不明だし、何より『78度より上がらない』ってそれ制御とも言えないレベル。ドンキでノーブランド2000円で売ってるドライヤーですら温度制御ぐらいついてる。誤差何度以内で推移するよう制御をかけているとかならまだ頑張ってるね感はでるのだけれど。そもそも東芝なんかは五段階温度切り替えを実現していて、50−110度ぐらいで幅広く調整できる。パナだったか忘れたけど他の国内機も最近のトレンドは頭皮保護を目的とした60度モードを搭載してる。夏は脱衣所内気温が高いので毛髪に当たるときの温度が冬より上がるからって論理で細かく調整ができる機種もある中、ダイソンはなぜ後発でありながら単一温度としたのかとかズバッと嫌らしい質問して見てほしい、記者さんには。テクノロジー誌読む人はそういうの求めてると思うんだよなー。



まぁ何というか毎回ダイソンは適当なこといって惑わすのでみんな惑わされないようにねという話し。

どーでもいいけど11万回転回るモーターがほんとにちゃんと11万回転回っているならこれはこれですごい話しなんで、そこはもっと突っ込んでいいと思う。CNC用でも10万弱が一般的なぐらいなので、そこは素直にすごいねーと。エアータービン並みのレンジだもの。


さて、話もながくなってきたので最後はこの画像で締めたいと思います。

2016-01-14

え、ソニーが住設向け機器ビジネスに参入だって? 

ソニーのマルチファンクションライトっつぅ、まぁスピーカーとマイクとWiFiが入ったシーリングライト(天井照明)が『開発中であることを発表』した( http://japan.cnet.com/news/service/35076114/ )。まぁこれがまた今風というかアレだが(あんまりソニーは開発中で販売時期も表明しない製品情報を出さない傾向にあった)。でだ。このニュースがギョーカイ的に面白いのはそこじゃないw 

ソニーでは、2016年度前半の商品化を目指しており、電材卸事業者や住宅会社へ販売する予定

...ってところだ。電材(B2Bで住設業者販売されるチャネルの製品。高い。小ロット。)かぁ、と。ソニーは電材分野にはほとんど来ていなかっただけに、このニュースリリースはこのポイントが面白いところであり、読みどころ。パナはもともと電材強くてB2Bシフト、ソニーもそっちを模索しはじめたのかぁという感じで面白いわけだ。勿論SBS*1部隊も居るけどあっちは映像系専門だし、どこから出すんだろうもしかして住設専門の事業部作るのか? とか思ってみていたら下記オフィシャルニュースリリース

問い合わせ先: ソニー株式会社デバイスソリューション事業本部 L-Gadget事業

http://www.sony.co.jp/Products/multifunctional-light/?j-short=/multifunctional-light/

....と書いてあるときた。ここ!これ! この商品のどこにも面白いポイントはないけど、この1行はすげー面白いわけだ。

だってデバイスソリューション事業部(以下DS部隊)ですよ。詳しくない方向けにいえば『ソニー半導体事業体』だ。

L-Gadgetはまぁリビングガジェットの略なんだろうが、ぐぐっても情報が出てこないので実質これが初のアウトプットなのだろう。


つまりこのニュースの面白いところは、半導体だけじゃなくてもっと最終製品に近いものをDS部隊が仕掛けてきた、しかも方向は住設で、これまで住設専門の事業部とかまだ無い状態から住設にいくぜーという方向なのねー、へー、ほー。というポイント。あと、DSってことは基本は半導体部隊なわけで、まぁたぶんB2C部隊にも相談はしたんだろうけどそっちでGo出なかったのを推し進められる強い決裁権者がいたのかなぁとか、色々読んでいて面白いニュースリリースなわけです。


え、CerevoのネタとCESネタ? そんなものは帰国して24時間後にまた深センに飛ばなきゃいけない現状で書いてる暇あるわけないじゃないですか(ぉ

*1Sony business solution、放送機器なんかを放送局とかに売ったり、大型映像表示機器なんかをシステム納入する部署

2015-11-01

ハードウェア・スタートアップをが陥りがちな罠は『作りはじめてから、練って練ってよりよいものにしようとする』こと

スタートアップにおいてプロダクトのアイディアは練って練って練りすぎてペースト状になるまで練ってからさらに練って、というやりかたが推奨されることが多い。特にソフト業界では、プロトを作っては壊し作っては壊しで練り上げる手法が推奨されがち。ハードウェアスタートアップのみなさんはこのメッセージを悪い方向で捉えている人が結構いるなーと感じる。

ハードウェアはね、そんなことをやっていたら5年経ってもモノが出ないよ....。練るのは作り始める前まで。そこまでは好きなだけ練ればいいと思うが、練っている間に同じものを作られても知らないよ、と。逆に、ハードウェア初級者はプロトを作ってみるまで何が出来上がってくるかイメージできないことが多く、これを冒頭のメディア講演会でよく踊るフレーズ『練りまくれ』が悪い意味で相乗した効果を出してしまって、モノが出ない。

言葉は悪いが『割り切り能力』がハードウェアスタートアップ経営者には求められる。本当にみんなが思っている以上にハードウェア、とくに小型デジタルデバイスの設計・製造は簡単になった。その結果何が起きるかというと、さっさとやらないと誰かがすぐにやっちゃうよ状態になっているのが今。簡単になった=コストがかからなくなった(あくまで以前と比較して)=ぱっと作ってダメなら次モデルを作ればいいって所まで来ているので、まずは割りきって課題という課題をバッサバッサと割りきって、触れるモノを世に出してから考えれば良い。

ゴールが階段の100段目にある、ということが明確にわかっているケースはハードウェアスタートアップにおいて稀だ。まぁこれはソフトもそうかもしれないが、量産ハードを作ったことがある人しか、いまあなたがいるのが45段目なのか55段目なのか、じつはまだ30段目なのかはわからない。もっともこれは経験者に見てもらえば30分のヒアリングでいまどこかは教えてもらえるのだが。



まぁ何を言いたいのかというと、あれこれ試作しては練りなおしてまた試作して仕様追加して、なんてやってると死ぬよ、ということ。ターゲット価格と合わないなら仕様をバッサリ落とすとか、あーこれも追加したいなーって思ってもバッサリ『次モデルでやろう!』と割り切ったり、そういうのが秒単位のジャッジでできるチームは伸びるよなーといつも思って見ている。

こだわりは大事だけど、モノを作り始めてからやっていると間に合わないよ、という話。



※これを読んでいるCerevo社のみんなはあんまり気にしなくていいです。なぜなら何度もモノを作っているチームなので、どこまでなら『走りながら練れる』か?を熟知しているから。上で書いたのはハードウェアスタートアップ1年生(初回製品量産)の方における話です。

2015-10-09

OSMO発表。DJIが意外にコンシューマー寄り製品に来たなぁという話

DJI OSMO( http://www.dji.com/product/osmo )が発表された。っつかタイミング中途半端だなとw 欧州のNABといわれるIBCに併せてどうして持ってこなかったんだよと思うんで今度聞いてみたい...。will begin shipping October 15ってことは何をどうミスっていようと先月のIBC段階ではほぼ最終版の試作機できていたはずだしねぇ。

で、価格。USD $649 かぁ、思ったより安く出してきたねという印象。

まぁモノはInspire1用のカメラを3軸ギンバルに乗っけただけ....ってぇことはこいつは製品としてカメラ込みの価格なんで、やっすいなぁ、と。まぁ本当にInspire1用のカメラかどうかはバラしてみないとわからないし、そもそもInspire1用のカメラをバラしてみたことがないんでどんな出来なのかもわかりませんがまぁ、それはそれ。

で、ですよ。ここからが本題。DJIはInspire1とRONINのラインナップを見るに、よりプロフェッショナル仕様に振っていって後続のチャイナ格安ドローンベンダーと差別化していくんだろうなぁと見ていただけに、ちょっと意外。この方向は短期的にはどーんと売上が伸びるんでいいんだが、どっかで揺り戻しするだろうなぁと思っていて、さーて、いつまでどれぐらい伸びていって、どこで揺り戻すかというのを楽しく見ていきたいと思う。

ちなみにGoProはチャイナベンダーだけではなくソニー等の大手家電・カメラメーカーの追撃もあったのでHERO3が出たぐらいから高価格・業務用路線に転換、展示会のブースサイズや説明員配置なんかもウォッチしてたんだが、面白いようにCESよりNAB、という感じでシフトしていって製品価格もMCのたびに上げて行ってなるほどなぁと見ていたところ。ちなみにHERO4 Sessionは出してすぐに100ドルも値下げする&低価格帯のHERO+を投入、というおいおいな展開になっていて、おっとーGoProの高価格帯シフトも結構きついのかーなんてことをFacebookでちらっと書いたのがつい先月。

さーて、DJIはこの後どっちにいくのか。実態としては本人たちも悩みつつなんだろうなぁと思いつつ、にやにやと眺めていようと思う。

http://www.dji.com/product/osmo


※どーでもいいけどはてダもそろそろ潮時だなぁ、ぱっとURL貼ったらOGPついてくれるタイプのBlogServiceに乗り換えようかなぁ。Livedoor+独自ドメインかなぁ、などと考えているところ