2009-12-16
CEREVO CAM発売 〜ざっくりと2年の流れを振り返る〜
ばたばたして報告遅くなってしまったが、昨日12月15日にCEREVO CAMを正式発売、お客様に向けて発送することができた。皆様の応援のおかげである。本日(12/16)からお客様のもとに届き始めているようだが、ちょうど下記エントリーを書いてから2年きっかり。これもBlogを見て応援をいただいた皆様のおかげである。感謝!
2年間の流れを振り返る
2007/12/15
ちょうどこのエントリを起こしたのが2年前の2007年12月16日。CEREVO*1としての活動を開始したのが15日だったから、正式発売までジャスト2年ということになる。ちなみにきっかり2年にしたかったから発売を伸ばしたわけではないので念のためw
2008年1〜3月
私がJOINする前からFreescaleのEVMをベースに進めていたのだが、デジカメとしての性能をある程度持たせるため、i.MX31に見切りをつけ、TIのDM355プラットフォームへの移行を決断。マーケティングの観点から社名変更を検討しはじめる。
2008年6月
社名をCerevoに変更し、プレス向けに情報発信を開始。こういう会社があるんだよ、ということを伝えはじめる。CNETさんや日経BPさんといった技術系のメディアの皆様から、Cerevoに興味を持ってもらいはじめるのはこのあたりから。年内の資金調達完了を目指して動いていたため、開発人員の採用も始める。
2009年1月
ネット家電ベンチャーのCerevo、第三者割当を実施--今夏にも製品を発売
で、B2Cの量産ハードウェアを作るにはどうしても初期投資が結構かかる。というわけで2009年1月までを(約1年と1ヶ月)、試作機を作ってベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の方から開発資金を募る期間として使った。丁度2008年秋にリーマンショックが起きて、これはやばいという流れのなか、何とか商品を出せるだけの資金を投資いただいた。
この1年間は無駄だったのかというとまったくそうではなく、ひたすら毎日名刺交換したり飲みやパーティーに顔を出したりして、様々な方と会った。投資家の皆さんはもちろん、今回CEREVO CAMの量産を請けてくださったEXEMODE社長の藤岡さんや、小ロットでの無線LANモジュール供給を快諾くださったPlanex社長(現会長)の久保田さんなどとも、この期間にはじめてお会いした。その上で、このパートナリングならモノがつくれるね、という感触を掴むことができたわけだ。
それらパートナーの皆さんに助けて頂いたとはいえ、TIさんのEVMをベースにほぼスクラッチで開発し、Webもハードもまとめて自分たちで作るという荒行をやっても1億円少々の資金で回る時代になったというのは、改めてハードウェア開発の敷居が下がっていることを実感する。CEREVOに限らず、これから面白いことが色々と起こっていくことだろう。
現在の主要開発メンバーはほぼこのタイミング(2月頃迄)で全員集結。
2009年7月
Cerevoのウェブ連携デジカメ、スペックとデザインを公開--3G接続で「だだ漏れモード」も
その後約半年を経て、CJIC2009というイベントでモックアップと機能を公開。このあたりからtwitterを使って情報発信を開始。より多くの皆様に興味を持っていただくということと、進捗が見えるのでファンの皆様に安心していただけるだろうとの考えから、ものづくりの過程を公開してゆく方針に切り替えた。サーバ側(CEREVO LIFE)が出来上がってきたのもこの頃。
2009年10月〜12月
さぁ秋にも発売かという流れで進めていたものの、様々なトラブルに見舞われ、延期。12月3日に発売を仮置きし、パーティーの会場まで抑えたものの量産用部品が期日までに工場に届かない、量産してみたらみたであれやこれや問題が発生し、結果15日まで伸びてしまった。ご期待いただいていた皆様には本当に申し訳ない。
これから
とはいえ、何とか商品として夜に出せるところまでは持ってきた。ファームウェアの完成度などまだまだ至らない部分も多くご迷惑をお掛けしてしまっている部分もあるが、真摯に対応させていただく予定である。パソコンなどの介在なく、ネットワーク経由で簡単にファームをアップデートできる仕組みをご用意しているので、うまく活用して行きたい。
ハードウェア的には720Pの動画を撮影できるスペックを備えているので、細かいBugFix後は動画ファームウェアに向けて走る予定だ。インターネットと動画撮影ハードウェアの連携はまだまだ発展途上なので、その発想はあったけど誰も実現してなかった、あるいは簡単便利には実現していなかったよね、というところをうまく狙っていきたいと思っている。そここそが、ネット家電屋の腕がなる部分だと思うのだ。
というわけで、まずは御礼とご報告まで。
CEREVO CAMは下記URLからご購入いただくことができる。
直販限定のブラック・モデルもまだ残りがあるので、検討いただければ幸いである。
直販サイトはこちら → http://cerevo.com/
※もっと詳しく色々書きたいが、それはまたの機会に。『ネット家電ベンチャーのつくりかた』という1冊の本ができそうな勢いなので、アスキーさんあたり新書でひとつどうですか(ぉ
購入: 2人 クリック: 4回
2009-11-30
ヤフオク出品物などに! 200円で驚くほどきれいな静物写真が撮れる、和尚式商品写真撮影ボックス
ライティングボックス作成編
小物の撮影するならこれでキマリ。材料は2つだけで、合計300円。
百聞は一見にしかず。まずは撮影した写真をみてほしい。8000円程度で売っているレンズ(EF50mm F1.8 II)に、入門用のデジタル一眼レフEOS Kiss X3で撮影したものだ。明るいレンズじゃないとダメ、なんてことはまったく無い。EXIF見てもらえばわかるが、作例は全てF10等まで絞って撮影しているからだ。
作り方は超かんたん10分作業。トンネル型支柱2本を90度重ねて上部を針金か何かで束ねる。自立することを確認したらフレームに模造紙を張り付けていく。撮影する面と下面を除いて、上面、左右面を適当にセロテープで貼って行く。ここで注意したいのは、どの面から見ても紙の厚みが一定にすることだ。1枚だけの厚みですべてそろえるのが望ましい。右面は2枚がさねだが、左面は1枚のみ・・・という感じになってはいけない。正直なところ、見栄えはセロテープだらけの"汚らしい紙かご"程度で十分だ。重要なのは各面が模造紙1枚だけ隔てて外界とつながっていること。
最後に、背面の紙から前面にむかってバージンロードのように紙を垂らす。後ろのほうを丸めて上のほうまでせり上げるのがポイントだ。これをやることで、背面部だけは紙が2枚がさねになってしまうが、問題ない。
ただそれだけかというと、それだけなのである。この謎の紙製かごを日光が燦々と降り注ぐ庭やベランダ、窓際に置いて撮影してみてほしい。びっくりするほどきれいな静物写真が撮影できるはずだから。
完成形はこんな形だ。このサイズで見てもセロテープが見えてしまっているが、撮影には全く影響しないので気にしないようにw トップから白熱灯を当てているが、太陽光下で撮影するとよりナチュラルになるので試してみてほしい。
ちなみにメディア各社にも掲載をいただいているCEREVO CAMの写真もこのショボイドームで撮影したもの。そこまでひどくはないでしょう? ちなみに自前撮影になった経緯は、大企業ではないので撮影におカネがかけられなくて...という一面もあるにはあるが、予約開始までの間にプロカメラマンに撮影してもらうに値する奇麗なモックアップを手にいれられなかったためだ。後日ちゃんとしたものに差し替え予定、である。
撮影編
撮影にあたってのワンポイントテクニックは紙籠の中を撮影した写真でマニュアルホワイトバランスを設定すること。この手続きさえ踏めば、太陽光だろうが蛍光灯光だろうが白熱灯光だろうがお構いなしにきれいな色が出ている写真が撮れるはずだ。
- まず、中に何も入れずに紙籠の中だけを撮影する
- カメラの取扱説明書を読み、マニュアルホワイトバランスの設定方法を調べる
- 先に撮影した紙籠の中だけを撮った写真をマニュアルホワイトバランス設定用ファイルとして適用する
- カメラの設定をマニュアルホワイトバランスにする
続いて撮影に移る。カメラは必ず三脚に取り付け。さらにマニュアルフォーカスとし、ライブビューで対象を限界まで拡大してピントを合わせる。絞りはF10以上に設定する。で、セルフタイマーをセット。5秒以上の秒数が望ましい。三脚に取り付けても思った以上にカメラは動く。ライブビューで10倍表示ぐらいにすればよくわかるはず。
で、最後に露出補正を+1〜+1.5程度かける。これで白い紙がグレーではなくほぼ真っ白に飛ぶので、女性誌の写真等でよく見るハイキーな写真となる。尚、被写体が真っ黒なものの場合、露出補正はなしか0.3程度で十分だ。
あとはシャッターボタンを押してセルフタイマーが効くまで待つだけである。
F10以上まで絞ると三脚が無いとうまく撮影できなくなってしまうが、これは商品写真の広い範囲でピントが合うようにするため大事な設定。幻想的な写真を撮るには不向きだが、静物のディテールまで写しこむにはこの設定が適切だ。
技術的解説
静物撮影の基本は影を消す、または薄くすること。で、表面への光源などの映り込みなどをなるべく減らすこと。そのためにはどうしたらいいか? というと、より均等に光が当たるようにし、一点に集中して強い光が来ないようにすること。で、プロはこういうことのためにソフトボックスやアンブレラといった機材を使って「光の拡散」を起こす。
そこを模造紙で代用してやったのがこの静物撮影ボックスというわけ。実際、ボックスの中に頭を突っ込んで上を見上げてみるとよくわかる。四方八方から光が差し込んできて何ともまぶしいのだが、注視したら目が焼き付きそうな、電球を直に見るような目つぶし感を感じないはず。朝の光が差し込む障子を眺めている風、とでも言おうか。均等に明るい感じなのである。
例に出した写真は『全体的に明るい』感じだったかと思うが、この"光の均等感"が「全体的に明るい」感じをうまく出してくれるのである。ただ強い照明を当てるだけではこういった感じは出ない。むしろ強い影が出てしまうので、影の部分を暗いと感じてしまうのだ。メガネの写真を見てもらうとわかるが、普通にこのメガネみたいな立体物に強い照明を当てると、影が出まくるのは想像に難くないだろう。フィギュア写真の首まわりなども同様だ。
四方八方から紙によって分散した光を当てることで全体的に影を減らし、ソフトな感じで明るさを出すことができているから、こういった写真を撮影することができるのである。
尚、最後に出てくるゴルゴ13 デューク東郷の写真だけは、あえて影のある雰囲気を出すために照明を左からだけ当てている。それでも顔の真ん中あたりに暗部と明部の境目となる線が見えていないのは、撮影ボックスの模造紙による拡散効果によるものである。
おまけ
光の当て方を工夫するとこんな写真も撮れる。
あと、何撮っても妙に格好よく映るのでついつい変なものを撮ってしまう。
あと、ブックマークコメントやTrackback等で『普通のデジカメではどうなのか?デジイチじゃないとだめなのか?』というご指摘があったので手元にあった普通のコンパクトデジカメを使い、今回の撮影キット(紙籠)で撮影した写真も掲載しておこう。使用デジカメはCoolpix S10。買った時点で二万円切ってたような、3年落ちのコンパクトデジカメである。
さすが鶴屋さん、コンデジでもお変わりない美しさです。ちなみに左側写真と右側写真では光源の位置と露出補正数値だけ変えて雰囲気を変えています。
ちなみにお金はあるが時間がないという方には、ちゃんとした専用商品が出ているのでそちらを買いましょう↓
2009-09-27
iPhone/iPodに謎のごみファイルが残って容量DOWNする問題の対処方法(脱獄組専用超個人的メモ)
iTunesのUIやらメモリの食い方やら起動時間やらその他もろもろが超絶いまいちだという理由でiTunesではなくWinamp等で楽曲管理している諸氏は多いかと思うが、これをやってるとごくたまにではあるがごみファイル(iTunesで見ると「その他のファイル」になる)が残ってしまうことがあるのが玉に傷。Winamp側から見ても見えないので、結果としてiPhone/iPodの総容量が減ったような形になってしまい、使い勝手悪いことこの上ない。
当然だがiTunesに繋いで「復元」すればなおります。が、Jailbreakしちゃってたりすると、なるべくなら復元操作はしたくない(復元すると諸設定やりなおしでかなりの時間を取られる)はず。
その時の対処方法としては、SSHでJailbreak済iPhone/iPodにログインして /private/var/mobile/Media 下のiTunes_Control_2フォルダを削除してしまえばOK。
rm -r /private/var/mobile/Media/iTunes_Control_2
で、完了となる。超個人的メモなのだが、もし他にはまっている人がいたらと思い書き記しておくことにした。
2009-09-11
日本の家電メーカーが出す商品はなぜ”もっさい”のか
もっさい
標 準 語:かっこ悪い・ダサイ
使 用 例:なーんかあれはもっさいよね
意 味:なんかあれはかっこ悪いよね
twitterで @shi3z さんと喧々囂々と話していたネタが面白かったので軽くまとめてBlogネタに。
実は日本だけでなく、世界のどの会社も、Apple以外はiPhoneが作れなかった。それは経営者が美的感覚を軽視し、それを磨くことを怠っていたからだ。 by shi3z
というtwitをきっかけに
んー。形状判断を意思決定者がデザイナーあるいはデザインセンスのある社員に権限委譲できればいいはず。大手メーカーはできてないけど。 by warenosyo
なんてふらりと突っ込んだのが運の尽き(笑)
@warenosyo 結局、形状の判断は性能や価格の判断に比べて優先されない。これは最終的には意思決定者の問題。意思決定とは最終的には経営のこと。どんな会社でも社運のかかったような製品は役員プレゼンをするはずでしょう by shi3z
ときて
@shi3z うーん、そうなんだけど、役員が気に入ったものしか作れないなら、日本の家電メーカーは50代の人が気に入る家電しか作れないことになる。まぁ割と相当それが現実なんだけどw でもある程度の規模の会社の役員が判断するのは個人の価値観じゃないはず。できてるかどうかは別にしてw
俺はこいつの美的感覚はわからんが、お前がいいというなら出せというパターンか、あるいは何人中何人のターゲットユーザがいいといってるならGo、というパターンはあってしかるべきかと。女性向け商品とかそんな感じ(PやSHにおける美顔機器とか) by warenosyo
と返す・・・てなやりとりが色々と。まぁ詳しくはtwitterの過去ログを見てもらえればと思うが、デザインと家電の関係について色々面白い問題提起がでてきて、これはReplyしていくだけでBlogネタになるなぁということで活用させてもらうことにした。
脳みそデフラグぐらいの気分で軽く、ね。揚げ足取りでもなければ個人攻撃でもなんでもなく、問題提起に対するいち意見なので悪しからず。視点によって見え方が違うプリズムみたいなもんで多分正解のない話。
日本家電メーカーでもプロトはかっこいい
大枠としては日本の家電メーカーの商品がダサイ、デザイン的に尖ったものがなんで出てこないの?という話。「優れたデザインは結局役員プレゼンの段階で弾かれ、無難で凡庸なものが生き残る」という意見をもらったが、10代女子ロック好きにとって優れているデザインと、55歳男性趣味はゴルフてな人にとっての優れているデザインはこれまた違う。BMW M5をカッチョイイというのはオッサン中心だし、パッソがかわいいというのは若い女の子中心だろう。
このあたり、役員がデザインについてどうこう言うくせにデザインセンスがないから問題だ、という話ではないはずだ。勿論、中には彼らが下手に意見してめちゃくちゃになったプロジェクトの話なども聞いているのでさもありなんなところもあるが、実際デザイン部門や外部デザイナーを入れて作った最初のプロトはめちゃくちゃカッコ良かったり、かわいかったりしてよくできているものだ。
日本大手家電メーカーのデザインでも、コンセプトモックアップは確実に製品よりクールだ。たとえば最近発売されたオリンパスE-P1だってコンセプトモックは結構よかった。縦横比は奇麗に1:2だし、ロゴも目立ちすぎず、上面もアクセサリシュー以外フラット。レンズ全面に無粋なホワイトレタリングが入っていないのもいい感じだ。オレンジの革や青い帯がなければもっとシンプルカッコよくまとまっていただろうが。
でもこれが製品になると、こうなっちゃう。変なラインが上のほうに入ったり、グリップ素材のまわりに妙なリブがついたり、無粋な形状の大型ストラップホールがついたり。

車でも同じで、コンセプトカーはかっこいい。そういうものだ。E-P1の例はまだ頑張ったほうで、実際にはもっとひどい。プロトでは洗練されていたものが、量産品ではとんでもなくダサくなってしまうのはいつものことである。これはインハウスデザイナーの腕がない、育ってないという話ではなく、さまざまな会議・決裁を経て量産品に到るまでの過程の問題である。
問題は「経営陣の美的センスのなさ」ではない
実際問題として大手メーカー上層部がそれほど高いプロダクトデザインのセンスがあるとは思えないし、よしんばあったとしてそれはあくまで特定のユーザー層(50代男性、趣味ゴルフ、車はセルシオとか的なユーザ)におけるセンスであって万能ではない。
経営陣だけの話ではなく『美的センスを判断基準として重要なものにするという文化を会社のポジション的に持てないから』ということ。結論はこうだが、そこに到る流れを説明しないと事実を見誤るような気がしたので補足。
どういうことかというと、社内で美より大事なものが色々と定義されていて、そのための役職・組織が存在していて力関係としてこれらの力が大きいのである。この関係上、プロジェクトによっては美を追求したい・追求すべきとの判断となった場合でも、美以外の要素によって美が阻害されるという苦しい展開が待っていて、結論として美とならないという流れになるわけだ。
じゃぁなんで阻害されるの?美を追求したらいいじゃないという話になるが、そうはならないのだ。
なぜか。大手家電メーカーは大変大きな企業体なので、マスのなかのマスを相手に商売をすることを前提にした組織体系・意思決定機構になっている。Appleのようにニッチを狙うことに慣れていないのである。マスを狙うためには価格勝負をしないといけないし、品質的にもマスクオリティが必要とされる。返品リスクも低減しないといけない。その他様々な「ド・マスを狙うからこそこうしなければいけない理論」があって、それは今のところ限りなく正解に近い。だからこそ大手家電メーカーは高い株価をつけ、安定した事業を行っている(ようにみえる)わけだ。
結果、美を追求したいというデザイナーや尖った商品企画担当者の欲求は叶わず、デザイン妥協してコストを下げるだとか、デザイン妥協して視認性上げるだとか、デザイン妥協して耐久性上げるだとかの話になってくるわけだ。
決裁者にセンスがないというよりは、決裁の仕組みの中においてデザイン以上に優先される要素がいっぱいある、それは企業規模と狙っているマーケットからきているよ、という話。
じゃぁそれが問題なんだからデザイン優先させましょうよ、とPanasonicはSharpで実践したら多分会社がつぶれる。そういうものを求めているのは(PanaやSharpが見ている市場規模からすると)一部のユーザーだから。彼らはでかくなりすぎたのだ。
トヨタが全てのラインナップをTVRみたいなデザインにしたら業績急落して消滅の危機に陥ることは間違いない、という話と同じ。
解はないのか?
ひとつ可能性があるとすれば、ソニーがやったクオリアブランドのようなやりかたはあるかもしれないが、難しいだろう。もうひとつの可能性は、これまたソニーにおけるSCEのような独立愚連隊を作って、本社は手を出さない、というぐらいぶっ飛ぶしかないかもしれない。
こういう大手メーカーが『わかっちゃいるけど変えられない』部分を突いて中小の家電メーカーが勃興していってくれると面白い。Cerevoを立ち上げた背景も、今回話題にしたデザイン面とは違うが、ネット連携やネット企業とのアライアンス、ユーザーとのネット経由対話という点で『わかっちゃいるけど(ry』の部分を見出したためである。
まぁメーカーも賢い人たちが集まった集団なので、ええかげんAppleに一部市場をボコられ続けて10年ぐらい経てばちょっとは何かを見直そうという動きをしてくるはず、なのだが・・・。実態としては海外ケータイはすでにNOKIAやMotorolaにボコられ終わってiPhone何それ状態になってるし、PC市場はDell HPにボコられまくった後にASUSとACERにまでボコられてもういいや状態になっているだけに、本丸のテレビやデジカメにやってこられない限りは動きはないかもしれないが。
あとがき
なんか眠くて最後何を言いたいのかわからなくなってきたので後日加筆修正するかも、です
2009-08-01
Cerevoオフィシャルtwitterアカウント開設しました
自身が代表を務めるネット家電メーカー、Cerevoのオフィシャルtwitterアカウントを開設しました。
開発途上の謎の品や、オフィスにあるへんてこ備品、社費で購入したものなどを片っ端からPOSTしてく予定です。書き込み内容は下記のような感じ。家電メーカーの中が公開されることって意外に少ないので、興味ある方はぜひともFollowください。
Sat, Aug 01
- 14:23 そしてサーバー試作機と合体。シャキーン - http://mobypicture.com/?sajf5p
- 14:20 端子台が完成に近づいてゆく - http://mobypicture.com/?axmo91
- 14:19 謎の圧着端子。ヒントはやっぱりサーバー用機材(謎 - http://mobypicture.com/?yj5smv
- 14:16 謎のターミナル。ヒントはサーバー用機材(マヂ - http://mobypicture.com/?hqdil9
- 14:10 某社携帯電話用LCDをEVMに取り付けるために設計開発。ちゃんと映るyo! - http://mobypicture.com/?cmbuzh
- 14:08 デジタルノギス。機構設計の必需品。パーツをコンマ1ミリ単位で計って... - [Re:] http://mobypicture.com/?41m45b
- 14:07 謎の基板。何かをEVMに取り付けるために設計した。むふ - http://mobypicture.com/?7rh1mv
- 13:57 Cerevoオフィス名物(!?) かむかむの塔。現在構築停滞中 - http://mobypicture.com/?igg6id
- 13:54 mobypictureは問題なくPOSTできそう。ケータイでも問題なく閲覧できる模様。
- 13:51 謎のホワイトボード。数ヵ月前にレンズ周りの設計をしていたところ。 - http://mobypicture.com/?xssrp1
- 13:42 twitpicに日本語Subject突っ込んだら化けるのかorz
- 01:07 プリントサーバは なぜかまな板pcです。http://twitpic.com/c9d3r
Fri, Jul 31
- 19:14 過去のお買い物。Skype電話器。wifi内蔵でPCなしでskype発着信ができるスグレモノ。クレードルは絶版...らしい http://twitpic.com/c8jnt
- 17:01 http://twitpic.com/c8cq5 -
- 14:49 隣で色々頑張ってる模様。 RT @boonies: 無駄な電流がまだあるので、もう少しハードを見ることにしよう。ここをサボると後で痛い目にあうので。
- 14:15 最終基板に向けた回路図の微調整待ち。協力会社さん曰く今日中には完了、らしい。wktk
- 14:15 中国工場での機構設計があらかた完了。厚みの担保はほぼできた感じ。ふぅ
- 13:49 今日のお買い物。六角軸ドリル4.5mm ほんとはコンクリート用がほしかったんだけど。 http://twitpic.com/c7yog
- 13:47 今日のお買い物:なにかの電源。効率重要。 http://twitpic.com/c7y1z
- 13:45 今日のお買い物。コンクリート用ヘリサートとタッピングビス。ダクトレール固定用。\210@西川電子 by wa-ren http://twitpic.com/c7y8b
Thu, Jul 30
- 18:03 怪しい基板がやってきた。 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090730180324
- 15:45 今日のお買い物。チュッパチャップス120本。半田ごてとの共存がシュールw http://twitpic.com/c40ap
Mon, Jul 27
- 20:28 とりあえずごりごり更新していってみることにするテスト。社内WebからPOSTできる仕組みがほしいなー >Web担某氏 by wa-ren
- 20:27 オフィシャルアカウントの最初の投稿が中国電脳街の写真というのはいかにもCerevoっぽい by wa-ren
- 20:18 中国出張にて深�にて視察 http://twitpic.com/bt5yg
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2009-07-30
ペイドパブが有効というかペイドパブ記事のほうが一般購入者の記事より有用な事例は多い!?
ペイドパブとは、ブログ執筆者に商品を無償貸与したり、有料施設に無料招待したりして記事を書かせるマーケティング手法のこと。...と、仮に定義する。
で、こういう記事は裏でカネのにおいがするから信憑性に欠けるし、そもそもユーザが自分の意見を言うBlogつぅメディアの基本理念を逆手に取ったケシカランやり方で、知らずに読んで内容を信じちゃう情弱涙目....ってなことになるからよくないよね。という意見が多く聞かれる。
シンプルにいえば「バイアスかかった情報なんじゃねぇの?」と言いたいわけだ。
勿論そういうケースも多々あるとは思う。が、実は無料モニター系、無料招待系ペイドパブは実際に金払って購入したユーザーよりも中立的で役に立つ情報を発信してくれる、というパターンも結構あるはずだ。
どういうことか説明しよう。まず、高価な商品を無償使用、またはもらっちゃう、という場合。
一見すると「よくないけどタダでもらったからいいこと書こう」となるようにも思うが、数万円出して商品を購入した一般の方のBlogのほうが、バイアスがかかっている可能性がある。
スペック表など何らかの事由に基づいて複数候補の中から特定の商品を選択したユーザーは、自分の選択が間違っていなかった、と考えたがる傾向にある。実は自分の選択は間違っていたかもしれない情報をあとから見聞きしても、自己の選択を正当化したがることは自明の理。特に購入直後はこの傾向が顕著だ。結果、Blog上では自らが選択した商品を『いいよ!とってもいいよ!』と宣伝する形になりやすい。商品に厳しいコメントをすればするほど、自己否定に繋がるからである。例えばノートPCを買って、実際に使ってみたらバッテリーが持たなかった、となると「じゃぁもっとバッテリー持つモデルを最初からちゃんと調べて選べよw」となるわけだ。高度に訓練されたアルッファーブロッガァー(笑)な皆様ならば自己のミスを笑って認めて後に続くユーザのために情報を公開する、ということができるかもしれないが、通常はなかなか難しいものである。
逆にペイドパブで商品を無償で貸与されたユーザは、商品に厳しいコメントをしても自己否定につながらない。先のノートPCでは「使わせてもらいましたが、バッテリーがほとんど持ちませんねー。外出先での利用が多い私には向かないかも」で済むわけだ。
先のエントリーで紹介した富士急の鉄骨番長のように長時間並ぶアトラクションなどへの特別招待や、有料施設への無料招待でも近いものがある。
普通2時間待たされて楽しんだアトラクションには、2時間分の自分の時間をかけただけのありがたみがあり、よっぽど酷いものでなければ、なかなか否定しづらいものである。その点特別待遇でさらりと楽しんだユーザからはより中立的な、ストイックな意見が出てくる可能性が高い。勿論、並ぶ際の注意事項や並んでいる時の悲喜交々は実際に並んだユーザからしか出てこない意見ではあるのだが。
というわけで、何万円とする家電のレビューや高額イベントのレビューなどにおいては、『実はペイドパブで書かれているBlogエントリーのほうがより中立的な(あるいは冷静な)評価となっている』こともあり、一概にペイドパブによる行灯記事はダメだ、という結論にはならない。
雑誌やWebメディアのPR記事では出稿社が記事内容を確認して、気に食わないところは片っ端から直させるのでまったくもってレビュー記事としての意味をなさないが、少なくともCyberBuzzやAMNが行っているブログを用いたペイドパブは記事内容に制限をかけないやり方で統一されているので、上記理論があてはまると思うのだ。
2009-07-28
家電メーカーは3D対応テレビで地上波の呪縛から逃れ、価格下落に歯止めをかけられるか?
テレビはコンテンツに引っ張られる。これは業界特性上当然のこと。そういう意味ではハリウッドでの3D映画製作の流れに対してテレビ受像機メーカーが3Dに進むのは当然といえば当然。2009年1月のCESでSamsung、LG、Panasonic、SONYがそれぞれ一挙に3D映像デモンストレーションを行ったことからも、その潮流は見てとれる。
と、こう書くとえらくきれいな話のように聞こえるが、国内では地上波D放送、USではBlu-rayをそれなりにきれいに写せればテレビなんてなんでもいいじゃんという流れで価格下落に歯止めがかからない、という現状を何とかしたいメーカーの苦悩が透けて見える。ディスクメディアの規格更新頻度と放送波の規格更新頻度とはかけ離れたスピードでデジタル家電のコモディティ化、価格下落が走ってしまう現状に対する藁をもすがる回答が、ハリウッドの最新コンテンツを再現するテレビの登場、というわけだ。
3D映像技術の概要
感覚器官を"だます"ことになる3D映像は目が疲れることは確かだが、得られる感動が大きいのもこれまた事実。同様に感覚器官をだますことによって実現しているドルビーDTSのような立体音響とそう大きな差はない普及になるのでは?と予想する。といっても現時点でDTSを楽しめる世帯なんて10%もいないだろうから、当面はその程度の数値が上限になるだろうが。
立体的にものを見せることのアプローチは大きく分けて2つ。徹底的に解像度を上げて行き、実物と見紛うばかりに仕立て上げるか、左右の目に強制的に別の絵を放り込んでやるかだ。
前者は目が疲れないが、後者は目が疲れる。前者には画面から飛び出してくるような奥行き感は出せないが、後者には(目をだましているとはいえ)それがある。マニアには評価されにくいが、シンプルな感動と言うべきか、割と誰にでも「おおっ!」と言わせることができる技術である。
もっとも、最近はアクティブシャッターメガネ方式が主流になり、ディスプレイのリフレッシュレートもあがり、目の疲れがだいぶ減って完成度が高まってきている。残像を削減するための高リフレッシュレート液晶/PDPの技術がたまたま生きた、というところだ。
現状の進捗とPanasonicのリード
そして何よりも、4k2kなどの高解像度アプローチと違い、3D映像再現にはディスプレイパネルそのものを新規開発する必要がなく、すぐに市場投入できるというメーカー側の都合がある。先日行われたAMNのイベントにて、Panasonicで3Dディスプレイを開発しているPAVC社の末次さんの話を聞いた。曰く『今のテレビシステムに手を加えるだけですぐに、安価に実現できる』という。実際、Panaの現行テレビで採用されているPeaksPro2というプロセッサでそのまま動いているというから面白い。
残像処理とパネルの大型化ぐらいしか差別化要素がなく、メーカーが一番好まない価格競争一辺倒の世界に一直線……という嬉しくないスパイラルから脱するために、この方向性は一筋の光となることは間違いない。ま、簡単に実現できるということはすなわちまたすぐ今の状況に戻ってきてしまう、ということでもあるのだが……。とはいえ一時的には状況を打開できるわけで、デジタル家電の世界はこのプロセスの繰り返し、ともいえるのでそう悲観的になることもなかろう。
余談だが、Panaはなかなか展示会に面白いもの(コンセプトモデル等)を出してこない。が、出してきた時は実際に家電のプラットフォームで曲がりなりにも動いていたりすることが多いのが特徴だ。家電の、というのは中身がCore2Duo+GeForceとかだったりしない、ということ。
通常こういった「CE Platformか?」といった質問にはなかなか答えてくれないものだが、あっさりとPro2、それも複数個搭載といった裏ワザを使わず1個のPro2でちゃんと動いてまっせ、という点を教えてくれたことから自信のほどが伺える。えてしてちゃんと動いてるときは動いてると答え、そうじゃないときは『答えられません』としらばっくれるからだww
閑話休題。
放送とディスクメディアの遅い規格更新ペースから逃れられるか?
ちょっと爆弾発言的になってしまうが、日本のマーケットにおいてはテレビコンテンツが地上波放送に依存しすぎているところがある。Blu-rayコンテンツを購入してもネット配信で購入しても、同等クオリティの映像が地上波で流れてくる。そういう意味では、受像機の3D化は地上波放送の進歩ペースを超えて映像表現を進化させ、地上波から離れやすくする、言い換えれば地上波では得られない+αの価値をわかりやすくユーザに示すための1つのパーツにはなることは間違いない。なぜなら、データ量が倍増して電波での配信が困難になるうえに、(当面は)一部受像機でしか再生できない3D映像を広くあまねく電波配信するわけにもいかないからだ。
わかりやすい感動を生む技術と新しいコンテンツの組み合わせ、という3D映像表現のアプローチは巻き戻し・早送りが不要な高音質音楽メディアであるCDが登場したときに近いかもしれない。ぜひとも高品位な3D映像をBlu-rayやネット配信によって供給し、地上波の進歩の遅さに引っ張られることなく映像表現を進化させていってほしいものである。また、ネット家電推進派として、試験的でもいいので3D映像のネット配信を是非、とお願いしておきたい。ちなみにマーリンDRMによる3D映像のネット配信については『現状全くノープラン、規格も決まってない(Panasonic PFC後藤さん)』とのこと。
個人的には3D化による没入感UPが確実に得られるゲームコンテンツに期待がかかるところではあるが、映像表現でゲーム界をリードしているSONYが3D対応テレビで1歩出遅れている現状ではまだまだ先の模様。まずはPHLチューニングによるハリウッドコンテンツを堪能してから、という流れになろうか。在籍していたことがあるからと肩を持つつもりはまったくないが、PHL*1でチューニングされたPanasonicのハリウッド画質はこういった"初モノ"には滅法強いので期待したいところだ。
余談
Panasonicのイベントにいったら昔の先輩方が何人もいらっしゃってとっても恐縮したorz とはいえあえていち招待者としてCC本部*2の皆様にコメント申し上げると、技術的に濃ゆい人とそうでない人をごちゃーっとまぜてまとめてポン!という感じでイベントやるのはいまいちな感じ。折角AMNさんを交えてやるんであれば、もう少し細かくブロガーさんをセグメント分けすることもできたはずじゃないかなぁと。技術的に濃い人には薄っぺらい感じで、薄い人には濃すぎる感じというどっちつかずのイベントに落ちちゃった感じが(中で頑張っていた開発者の皆さんを存じ上げているだけに)とっても残念。
また、本会の解散後に末次さんをぐるりと取り囲んだ「濃い人達」と末次さんの間での、実に深くおもしろいQ&Aの嵐が、Panasonic某氏の時間切れコールで中断されてしまったのもとっても残念。もし何なら二次会にでも移動して...というご提案とSETだったが、夢から覚めてしまったかのように皆さんその場で解散してしまたのはPanaさんにとっても勿体なかったんじゃないかなぁと。
あと、テレビの技術面に話をフォーカスしたかったのはわかるが、映像制作に関係したメンバーがいなかったのも残念。新しい映像コンテンツを再生するという仕組みの関係上映像側に興味を持つユーザが多いのは必然だ。テレビ開発系部署から1名、映像コンテンツ制作/チューニングに携わった部隊から1名、といったラインナップでやるべきだったんじゃないだろうか。次回以降の参考としていただければ幸いである。













