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2009-04-30

5/11@渋谷でArduinoブロガーイベントやります 〜組み込みソフトに興味はあるけどやったことない!というブロガー向け〜

電子部品と半導体の通販サイトで有名なチップワンストップ社と一緒にオープンソースハードウェアセミナーと題してイベントをやっていきましょうという話になり、第1回はArduinoを取り上げることになった。

ArduinoってのはAVRマイコンを使ったマイコンボードで、PCから簡単に制御できる統合開発環境&専用言語がセットになったもの。いわゆる”マイコン知識”がなくてもPCとUSBでつないでプログラムを転送するだけでフィジカルコンピューティングの世界を簡単に楽しめる。PCの中だけじゃなく外にあるものまでプログラムで制御したいッ!という諸氏や、PCの外にあるものでPC内プログラムを制御したいッ!という諸氏の間ではだいぶんと前から話題になっているキットである。詳しく知りたい方はスタパトロニクスを参照のこと。

当日は2ちゃんねるであーんなことが起きたら現実世界でこんな機械がそんな動きをする!てなDemoをご用意して『Arduino簡単で楽しいよ』的内容をお話する予定。


応募フォームがなくてちょっと申し込み辛いが、興味のあるブログ所有者の方は下記URLの案内に従って是非申し込んでみてほしい。組み込みソフトウェアって興味はあるけどなんか敷居が高くって...という諸氏にはArduinoは絶好のおもちゃになることと思う。尚、イベントに参加いただいたブロガーの皆様には、主催者であるチップワンストップ社からArduinoのモニタープログラムが提供される予定。話を聞いて気に入っていただければ、是非こちらのプログラムへの参加も検討いただければ幸いである。

【オープンソースハードウェアセミナーvol.1 〜今日からはじめるArduino〜】応募ページ


※こういうイベントにたいして技術をわかっていない私が出しゃばってもいいことがないので、普段あまり表に出てこない(?)Cerevoのエンジニア陣に出動依頼しました。というわけで当日はプログラムの話が中心になるので、プログラム経験者でブロガーというちょっと狭い方がターゲットになります。

2009-04-06

ネットの未来カンファレンス取材記事への補足 〜攻殻機動隊話のくだりはなぜ出たのか〜

先週日曜日に登壇させていただいたイベント gooラボ ネットの未来カンファレンスのレポートがマイコミに上がっていたのだが、ちょっと話端折られすぎて読めないところと、あれ?もしかして俺が聞き間違いしてた!?てなところがあったので補足を含めての紹介。

──ここで、「2022年インターネット法やエコ推進法などによりネットを取り巻く環境は大きく変化した。年老いたビル・ゲイツは孫に向かってなんと言ったか」というお題で大喜利。その中で猪子氏の回答「体で感じろ」の解釈を巡って盛り上がった。技術力、専門性を重要とする猪子氏だが、一方で「文化」を感じることが大事だという。

技術的優位性がなくなったとき、日本はどうする? - gooラボ ネットの未来カンファレンス

えー!? 「孫に向かって」だったの? わたしゃ『窓に向かって』と聞こえた。高層ビルというか高台にある豪邸の書斎で眼下に広がる町を見下ろすみたいな感じで。

確かに大喜利ネタとしては孫でも窓でも大差はないのかもしれないけど、私のネタは”窓”じゃなきゃ通じなかったんだー、と心の叫び。

ちなみに私は『ネットは広大だわ...』と書いて、わははと笑う一部マニアックな参加者層を浮き出させてにやりとしつつ、インターネット技術の進化だけではなくAR技術や情報化サイバネティクス技術の進化により、映画”マトリックス”....は言いすぎだが、攻殻機動隊っぽい世界に近づこうとしていることだろう、というネタを振った。一番受けていただいたのはパネリストの森さんだったが(w

で、記事最後のほうに出てくる「先に出た攻殻機動隊に関する話題を受けて」というくだりへとつながっていく。

2009-04-05

Dlavik VMと家電をつなぐ線は家電向けMarket機能の実現手法にある、か!? ※4/6 Androidの会でしゃべる内容メモ

たまにはこういうのもいいかなと思って、外で講演させていただくときのメモを公開するという手に出てみた。講演謝礼を頂くわけでもないし、参加そのものも無料の会なので問題ないと思って。あと、参加したいと思ってもすでに枠が埋まってしまっているようだったので。

お題は下記のとおり、Dalvik-VMと家電の関係について。Android OSの面白いところはやっぱりVMだと思うので、そこにフォーカスをして話をしてみたいと思う。結論からいうと、ケータイでもテレビでも使えるDalvikアプリ、なんてものが本当に実現できるのであれば、それは家電の水平分業化をさらに推し進めることになって大手メーカーは苦い顔をするかもしれないけど面白い未来だよね、という話。


ちなみに超個人用メモなので文体は適当で句読点位置もテキトー、推敲ほとんどしてません。どっかでお話させていただく前日はざっくりこういうメモ作って臨んでますというのを公開する意味も込めて。

お題 : Dlavik-VMと家電をつなぐ線はCE向けMarket機能の実現手法か!?


・今日いう家電はぜんぶ「デジタル家電」だと思ってね

・テレビDVDカーナビケータイオーディオカメラカムコーダーそしてPC、あとその辺の周辺機器類。

デジタル家電の時代になって、ハード勝負からソフト勝負になった。

・具体的にはCPUとメモリと電源回路+各種モジュール化されたデバイス、までは誰でも作れる。そのうえのソフトウェアが肝になってる。

・大手メーカーはやっぱりハード屋さんなので、ソフト差別化がちょっと下手、というか苦手。わかっちゃいるけどそこはコアコンピタンスじゃないよね、って感じなので。で、モジュールの部分で差別化ってのが1つ

 ※ニコンのレンズ、シャープの液晶。

・あとは、ものすごい投資で統合石を1個まるまる起こして小型化、省電力化、みたいなこともよくやる。

 ※panasonicuniphierToshibaのテレビ用石など

・実際大手の強みはそれだけじゃなくて、低コストで10層ビルドアップIVH基板なんてものをさっくり作れてしまう工場力とか、すごい仕上げのできる塗装ノウハウを持っていたりとかまぁいろいろあるんだけどそれはまたの機会に。

・ただ、いい石、いい部品(モジュール)が山ほど出てきて、それらは単一メーカじゃなくて世界中の電子機器製造会社が買うもんだから、家電メーカーが3年に1回とかモデルチェンジして、1メーカーあたり数百万個とかの単位で使ってちゃぁ、ワールドワイドの水平分業(石は石メーカー、液晶は液晶メーカー、みたいな話)についていけない。もちろん自社でごりごりそれらを開発して外部にも売ればいいんだけど、そうなると差別化要素じゃなくなっちゃうよね、と。しかもそれ、セットメーカーの本業じゃないし的な。シャープの液晶みたいなもんで。

・じゃぁ差別化要素って何なんだろうということになって、上に乗ってくるソフトウェアでどういった制御をするのかって話になってくる。勿論、デバイスの組み合わせも大事なんだけど、鉄板の組み合わせが見つかったらみんなそれを使えばいいわけだから半年程度のアドバンテージにしかならない。鉄板コンビを何か月に1回入れ替えられるほど、大衆の「新デバイスへの受容力」は高くない

・でもってOSオープンソースということになると、ここでも差別化要素はあまりない。勿論カーネルをどこまでチューニングするかとかの勝負どころがなくはないが、本質にはなりえない。

・結果、ソフトのエンジニアを沢山採用したり、コストが安いグループ内ソフトウェア会社を作ったりして、ソフトをごりごり書かせて差別化するぜとなった...けど、ハード屋の意見のほうが強いハード会社なのでなかなかソフトに舵を切れず、いろいろと苦悩中なとこもあるみたい。

・そこへきて「ユーザーメイドアプリが走る家電PF」なるものが注目されてきて涙目、な状態now。TVブラウザはDTV情報化研究会立てて日本TV標準を作ってacTVilaやってみた。でもそれじゃぁ差別化がねぇ?ということでソニーアプリキャスト、Panaはビエラキャストをやってみた。がんばったけど....うーんまだまだこれからだねぇ。という状況はご存じのとおり。課題も見えてるけどそれをやるには色々と体制が邪魔をして...というのが大半。だけど、そもそもハードのPFを一部解放してアプリをどぞーという仕組み自体、家電メーカーは初なのでわからないポイントも多いんだろう。

ソニーSCEでそのへん経験あるはずなんだけどなー、と思ったけど「”ユーザーメイドアプリ」という意味では経験がないという言い方もできる。PSのゲーム作ってるのはユーザーじゃなくてソフトハウス、れっきとしたBusinessだから。

  ←イマココ

Chumbyがでてきて、iPhoneがでてきて、Androidケータイがでてきた。組み込み機器を通して使用できるアプリレイヤーってのはとっても面白い。家電メーカーにとってはヤなことだらけかもしれないけど。

・話をちょっと変えるけど、PC作るのって儲からない。特にマスを狙おうとすると。タフブックみたいな特殊用途は別だけど。

石はintelnvidiaHDDSeagateHGSTでバッテリはSANYO、みたいなモジュール組み合わせでは結局メーカーは組み立てと外装デザインしかやってないに等しいから。

そこに差別化要素があんまりないのと誰でも作れちゃうから、そりゃASUSやらDELLやらなんかが出てきてボコスカやられるよねと。

・それと同じモデルにテレビやケータイが行っちゃうとまでは言わないけど、近い状況は来ているなぁと。ちなみにWindowsMobile端末はこれと同じ状況になってる。だから、Androidが開いてしまった扉ちゅーわけではないけど。

・家電の流通は小売店が相当なマージンを持っていってる。PCとは利率が違う。同じ店舗で扱っていても流通ルートが違うのだ。家電売り場で売ってもらおうと思うと家電のマージン払わないとだめ。

◆で、ここから予想。

Chumby互換機...ではないけれど、Dalvikアプリが走る家電ってのはじょじょに出てくるだろう。実際、出したいんだよねとか、既存PFに試作的に乗っけてみた、という話は多方面の会社からよく聞く。

・まずは小さいメーカーから。売り場はPCペリフェラル系になるかも。具体的なメーカーとしてはたとえばバッファローとかIOとかそういうところから。WindowsMobile携帯やPCと同じように差別化要素がそう多くないので、マージン下げざるを得ない。そのへんの交渉事とかが収まるまで、大手は手をださないかも。

・既視感がある人もいるかもしれない。たとえばネットワークメディアプレイヤがそうだったよね。Avel LinkPlayerとか

・ポイントになるのは、CE向けの「Android market」をどういったプレイヤーがやるか、かも。仮称Japan CE applimarket、略してJCAとでもしようか。

ハードウェアの差とか、許せるセキュリティレベル、年齢制限などメーカーが喜びそうな(必要としそうな)ファンクションをストア機能としてうまく取り込み、かつ開発者がちゃんと付いてくれればいいね。

操作UI軸から切った制限(マルチタッチ、シングルタッチ、カーソルキーのみなど)、必要デバイスの制限(プロセサスピード、音楽再生機能のありなし、動画再生機能ありなし等)、年齢、あと特定メーカーが承認したかどうかのフラグとか。メーカー向けに承認用管理画面とかまで用意して営業にいければ完璧!?

実際のところ、必要デバイス制限はあんまり細かくやっちゃうと1端末あたりで利用できるアプリ数が制限されちゃうので、JCAが「レベル1アプリケーション対象端末の必要条件」みたいに規定しちゃうというのは手かも。DoCoMoのDojaみたいなもんで。で、ソニーとかはJCA規定レベル3のアプリが動くうえに、さらにSONY独自仕様のレベル3プラスみたいなのを規定して専用アプリ配布しちゃったりするんだろうけどwww

acTVilaみたいに家電メーカーがやるといろいろおいしくないし、キャリアがやるってのもないなぁ。

というわけで、家電メーカーが採用せざるをえなくなるようなものを誰か別のプレイヤが作るって絵が最高かなぁ。音楽CDの世界におけるCDDBを提供したグレースノート社みたいに。

 

家電メーカーの採用基準は結構癖があるので、CEに詳しい人が頭張ってこういう仕組みを作ってもらえるとうまく通るかも。


・え、俺はやだよ?wwww(ぉ

2009-03-26

Cerevoカメラの開発中ボードとWebサービスプロトタイプを初公開。gooラボ「ネットの未来カンファレンス」にて

3/29(日)に横浜で開催される、gooラボ「ネットの未来カンファレンス」にて株式会社Cerevoが開発中のネットワーク接続型カメラ開発中ボードと、こちらの製品とセットで提供予定の専用写真管理Webサービスのプロトタイプを展示・初公開する運びとなった。また、あわせてメインセッションのパネリストも私が務めさせていただく予定である。


巷ではPhotoImagingExpoが話題になっているが、Cerevoが送りだすような”新しいジャンルの製品”に興味を持っていただける方はPIEよりもこちらのイベントに足を運んでくださるだろうと信じている。

プレスリリースでも公式に伝えた通りだが、Webサービスやオンラインゲーム等では開発途上のバージョンを公開して広く利用者の意見を募ることが行われ、ユーザと開発会社の距離を縮めつつ商品開発がおこなわれる。しかし、開発途中の家電製品が公開されることは稀だ。勿論、これにはさまざまな大人の事情があるのだが、それゆえCerevoのようなスタートアップ企業ならではの新しいチャレンジとして、開発途上製品を一部公開してお客様の意見を募らせていただくという方針を取ることにした。


無線LANつきカメラ、動画が撮れるカメラ、顔認識ができるカメラetc。 ファンクションをつけることは簡単だが、折角の顔認識機能でびっくりするほど便利なユーザーエクスペリエンスを作ることができたメーカーはまだない。ネット接続機能という面でも同様ではないだろうか?

会場でCerevoが発表するカメラ×Webによる新しいユーザーエクスペリエンスに対し、沢山のご意見をいただければ幸いである。


公式プレスリリース

2009-02-01

家電業界内部から見たCES2009雑感 その2

もうCES2009のことなんて忘れて世間の注目は PMA2009に移っているころではあるものの、レポートがその1で止まったままだと居心地がわるいので簡単ではあるがその2を書いておきたい。「家電業界内部から見たCES2009雑感 その1」では大手ブースを中心とした概要を伝えたので、ここでは個別の会社の細かな商品で目についたものをPickupしてゆきたい。

Android搭載ハードウェアのODMというビジネスは成立するか?

Touch Revolution社のブースではAndroid搭載non-handset-deviceをdemo。ケータイではなく、家庭用機器としての Android端末だ。UIケータイ向けと同じあたりはご愛嬌だが、このあたりのカスタムが進めばこのマーケットは面白くなるかも。下記Touch Revolution社のWebにてDemoVideoを見ることができ、映像の最後でODMについて触れている。ちなみにこのデバイス、624Mhzの Xscale系CPU(現Marvel)で動いているとのこと。バッテリでの長時間駆動はちょーっと荷が重い、かな?

$300で 2009/Q3に登場とのことで、ODMのMOQ(Minimum order quantity)はいくつなんだい?と聞いたら1万台orz いまどきそりゃねーべよ。まぁでも昨今のAndroidOSに対する大手企業の無駄な盛り上がり感を見るに、小さい案件相手にしてられないぐらい人気がある、という状況なのかもしれない。

ソニーの"Flip潰し"はビデオカメラ市場にどんな影響を与えるのか

「MHS-CM1 Webbie HD」と、縦型モデル「MHS-PM1 Webbie HD」を発表した。価格は、MHS-CM1 Webbie HDが199.99ドル、MHS-PM1 Webbie HDが169.99ドル。同製品は、低価格のハイビジョンハンディカム。メモリースティックPRO Duoを別途購入し、16GBで1,080ピクセルのハイビジョンムービーを340分録画可能だ。

http://www.rbbtoday.com/news/20090108/56902.html

今アメリカで売れているビデオカメラは、SONYPanasonicじゃなくAiptekやFlipといったメーカーの品。それなりの画質で低倍率ズームしか搭載しないが、HD(720pや1080p)の動画が撮れて小型軽量、PCフォーマット(MOV等)だからYouTubeにもさっとUPできる、というシロモノ。このへんはhttp://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/flip-minohd- a12.html:title=みたいもんのいしたにさんあたりのレビューを参考にしてもらえばわかるが、]とっても良い出来のため、十数万円するソニーやパナソニックのハイエンドビデオカメラ市場をずりずりと侵食しているというわけ。

こういうパターンにはまると、大手家電メーカーは「ツブシ」と呼ばれる商品を突っ込んでくる。目標価格と目標スペックだけを置いて企画し、儲からなくてもいいからその市場を潰すための商品。CES2009に出品されたWebbieがそれにあたるが、果たしてこいつの投入は北米市場におけるFlipやAiptekを駆逐し、市場を再び大手メーカーのハイエンドビデオカメラ一色に戻すことができるのか?


....ま、たぶんできないんだけどさ。といってもこういった小型フラッシュメモリ型HDカムのトップシェアは取るはず。だからといって競合他社が死に絶えることはなく、この種のデバイスの存在そのものを消し去り、高価格帯商品にゆり戻しをかけることがたぶんできないだろう、の意。

ちなみに「ツブシ」かそうでないかを判断する良い方法は、競合品が猛威を振るっている市場以外に投入されるかどうかを見ること。まだハイエンドなカメラが売れまくっている市場にこいつを突っ込んでしまうと、平均販売単価がガタ落ちしてしまう危険性があるからそうそう突っ込めないはずなのだ。勿論「市場が求めていない」という可能性もあるので一概には言えないが、人類みな兄弟(ぉ FlipやAiptekの便利さを知った不況下の日本人はこういうデバイスに手ぇ出しちゃうと思うけどねぇ...。

前置きが長くなったが、WebbieでFlipが駆逐されるのか、はたまたFlipやAiptekが生き残るのか。 Aiptekは駆逐されるかもしれないけど、Flipほどの割り切りのよさはSONYには難しいので、FlipはWindowsに対するMac的な位置づけとして生き残るんじゃないかなぁというのが個人的見解。静止画機能を捨ててUIを簡素化したり、ボディカラーをオーダーメイドできたりといったスキモノが喜ぶ対応をFlipを提供するPureDigitalTechnologies社はよくわかってる。

※CESなんかに出てこないあたりもFlipのCoolなところ...(w

有線LAN→超低消費電力無線→電池駆動デバイスへ情報配信、というデバイスの可能性

前々から出てはいるが、これから結構くるんじゃないかなぁと見ているのがコレ。

http://www.lacrossetechnology.com/weatherdirect.php

ネットから天気予報をダウンロードして時計形デバイスに配信するという、バカみたいに単純なハードだけれど、子機(ディスプレイ側)を乾電池駆動で2年間交換不要とするために、有線LANで受けた転記情報を低消費電力無線(Zigbeeみたいなもん)に変換して子機に飛ばすための親機(Secure Weather Gateway)を組み合わせるというテクニックを用いている。

これは低消費電力の実現というだけでなく、難しいWiFiのセットアップを不要とすることができるかなり頭のいい解決策。さらに、室外温度を計測するユニットも簡単に追加することができる。勿論室外ユニットも単三乾電池で2年間稼動する。

で、さらに詳細なWeather Alertがほしければサブスクリプションモデルで課金せよ、というパターンにはめている。なかなかうまい。日本だと天気予報に加えて「占い」と「交通機関障害情報」なんかがハマりそうだと直感。

こういうデバイスを作ってほしい!という要望があれば、開発するのでCerevoにContactを(宣伝、宣伝っと

テレビを見ないPC普及国におけるHDDレコーダーの最終回答はNetgear EVA-9000か

あんまりメディアに取り上げられていないのは、2008年末に発表されていたからかもしれないNETGEARのEVA-9000。こいつはAppleTVの進化版と取っていい。デザインを除いて。

細かいところはEngadget USの記事に譲るが、ユーザーが交換可能なHDD(一般的なSATA3.5インチが使える)と、およそPCで扱う動画ファイルのほとんど(マトリョーシカだってOK)をサポートするCodec setを備え、YoutubeやNetflixがStreaming配信するHD動画を受信することができる。これらのオンラインサービス用には専用の GUI(like as apple TV)が用意され、リモコンで簡単に操作することができる。ちょろっと使わせてもらった感じではAppleTVのYoutube機能よりよっぽどよくできていた。

こういうPCペリフェラル系メーカーのGUIは糞、というパターンがこれまで多かったけど海外メーカーはこのあたりに金をかけはじめているのがよくわかる。iriverとかその筆頭かな。

2009年春には出るらしいこの端末、ネックは$400という価格。でもPCが普及していてそれほどTVを見るわけじゃない国(ex. USA)ではこの値段でこの端末はもしかするとありなんじゃないかと思うところもあり。

さて、これを見て市場がどう反応し、それによって競合他社がどう動くか。興味深い。

※タイトルは"最終"と"EVA"を組み合わせたかっただけ(ぉ

(おまけ)SharpブースでのSidekick端末Promotion movieはまたもGAINAX製

gainax and sharp sidekick promotion video at ces2009Tmobileで女子高生向けに大人気らしい端末Sidekick(製造はシャープだけど、仕掛けてる会社は Danger。キープレイヤーはSharpではなくDangerなので注意。)のプロモーションビデオはアニメ・ムービー。といってもこれは 2008CESのときから。今回は新作映像として登場。向こうのわけぇお方にはこれが受ける、ということなのだろう。たぶん。


2009-01-12

家電業界内部から見たCES2009雑感 その1

8時間ほど前、International CES 2009が終了した。速報性はEngadgetやらその他Bloggerさんに任せて、家電関係者らしい感想をじっくり書いていくことにしよう。なに、これから飛行機に乗って日本につくまでたっぷり12時間以上ある(w

というわけでざっくりとした感想は『AV系はCEATEC2008ん時から代わり映えしねぇなぁ』である。ここのところCESにあわせて面白いものの発表時期を重ねてくるメーカーが減ったのかなぁ。


  • 人減ったなぁ
    • 一番人が多い1日目(12/8)に現地にいなかったため単純比較はできないが、2日目・3日目の人の入りは例年より少なかった模様。といっても、ロイターの記事にあるほど小規模でこじんまりしていたわけでは全くなく、CEATECの数倍はあろうかという会場は1日で回るのは到底無理。2日あっても厳しいぐらい、という規模はそれほど変わらず。ただ、ブースに群がっている人の山がいつもよりちょっと薄いな?ぐらいの印象。
  • 猫も杓子も3D
    • サムスン、LG、PanasonicSONYなど、考えうる全てのテレビメーカーが3D大画面テレビを出展。CEATECのときから薄々予感はしていたが、これほどたくさんのメーカーが出してくるとは。
    • ライター諸氏の意見などを聞くと「Panaの3Dが一番きれいだった」という意見が多いが、これはあるいみ最高の環境ともいえる専用シアター内での展示。個人的には通常の展示場照明のなかで美しさと目の疲れなさの両方を高いレベルで保っていたSONYの3Dディスプレイ展示が一番見栄え良く感じた。蛇足だが、Panaのやつは写してるコンテンツが良すぎる(めちゃくちゃチューニングされてる)、という話もある。
  • ジェスチャー操作系多し
    • テレビの操作にジェスチャーコントロールを取り込もう、というこれまたCEATECで見飽きた展示がぽつぽつ。Panasonicは2008CESから出していたが、HITACHIがCEATECに出ていたものと同じやつを出展。TOSHIBAはCELL-TV向けとして今回初のお披露目。うーん最近後手後手ですなぁTOSHIBAさん、という感じ。こういう先端系には目もくれないのがSHARP。面白い
  • テレビ薄型化は「もういいんじゃね?」ってノリ。外装系の話題はデザインに。
  • ネット連携TVその1:Pana以外は全部YahooWidget対応!?
    • Pana以外は片っ端からYahooWidget対応テレビを出してきたなぁという印象。SONYのBRAVIAは「It doesn't work yet. That's image demo hehe ;)」ってなフザけた展示でしたが、出す方向にはあるらしい。あとはサムソン、TOSHIBA、LG、あとCESには出展していなかったもののVIZIOが片っ端から対応。Sharpもそれっぽい展示をしていたけれど、WidgetEngine自体は積んでいなかったのかも。いずれにせよSharpはYahooとつながりが深いので、やるとなったら早いでしょう。ということは実質ほぼ全てのテレビメーカーが対応したことになる。あと、テレビメーカーではないが、テレビ向けCPUとしてCE3100をリリースしたIntelのブースでは、CE3100を用いたプロトタイプTVの展示があり、ここでもYahooWidgetが動いていた。
    • 一見するとよさそうな話ではあるが、WidgetからTVをコントロールできるのか? テレビの現在状態などをWidgetに伝える術はあるのか? みたいな質問には一様に曖昧な返答かNo。これじゃネット×TVによる新しいユーザーエクスペリエンスなんて生まれるわけもなく。PC版のアプリ(Widget)数と、Widget管理の(コスト面含めた)リスクをメーカーが負えませんでした、という白旗に近い状況に感じて少々悲しかった。自分が関わっていたからという側面もあるが、ここはPanasonicのVIERA CASTに頑張ってもらいたいものである。
    • あ、そうそう。Widgetがテレビ映像に重なって表示されていたあたりが『どっかの島国とは違うねぇ(w』と感じた。やっぱりこれが見やすい。シャープブースに展示されていたIPTVはネット情報が映像に被らずに表示されており、古臭い感じがするとともに「迫力削がれるしこりゃ使わんかも...」という印象を受けた。
  • ネット連携TVその2:NetflixやらAmazonやらへの対応もいっぱい
    • これもどのメーカーだったか忘れてしまうほど、たくさんのTVメーカーがネット経由でNetflixやAmazonの映像ダウンロード(ストリーミング)サービスに対応。PanaがAmazon、LGがNetflix。SAMSUNGは従来からNetflixに対応しているし、VIZIOはAmazonとNetflix両対応となった。マイナーどころではNETGEARのDVRなども対応してきた。acTVilaで先行していた日本だが、ぼへーっとしてると抜かれて行くなぁという印象。
  • Android端末(not handset)がぽろぽろ。メディアや関係者が注目。小さな会社が先行
    • Android-OSケータイではない家電に積むというのは大変面白い話だが、ハードは誰でも買えるしソフトもオープンソースとなると、小さい会社のスピードがやっぱり強い。聞いたことがないような会社や、多少知名度のあるところではGinii社などがAndroidをポーティングした端末を展示。Giniiなどはそのまま売り出すらしい。ODMするよ!という会社もあったので、BuffaloやIOデータといったPCペリフェラル系メーカーから出てくる、なんて可能性もありそう。
    • このあたり、今家電系ベンチャー面白いんだよなぁ、と再確認。ちなみにGiniiのスタッフに『で、何か1個でも専用アプリ作ったの?』って聞いたら『いや、ただAndroid乗っけただけ。大丈夫アプリはユーザーが書いてくれるから!』という投げやりな回答が...。それじゃぁイノベーター層にしか売れんでしょうにw
  • WiFiフォトフレームを中小のメーカーが多数展示
    • ただWiFiを積んだだけで、なかなか新しいユーザーエクスペリエンスを創出できているような商品は大手含めてChumbyぐらいしか出せていないんだけれど、数だけはいっぱい出てきた印象。WiFiチップを結構小ロットで売ってくれるようになったことが関係しているように思う。
    • この関連で、MarvelからChumby互換機(にしちゃぁ異常にハイスペックだが)がつくれるようなDigital Photo FrameやPND用のSoCが登場、型番はPXA168。サポートしている液晶の解像度がWUXGAもあって、Flash/FlashLite3が動作保証されてる。こいつでChumbyを動かすDemoもしていたが、まぁ当然といえば当然だがi.mx21の本家chumbyと比べるとサックサク。このむき出しEVMを撮影しようとしたら、そこは撮っちゃだめ、となw じゃカバーしとけよと。
  • ケータイ系は元気なし
    • まぁ色々と展示はあったものの、うおー!と思わせるような斬新なものはなし。CEATEC2008で出切った感あり。Qualcommのブースにあったケータイをサーバにするテクノロジは面白かったが。
  • カメラ系はPMA待ちか? 例年どおりNIKONはブースなし
    • ここ数年CESにブースを出していないオリンパス、ニコンはともにブースなし。Canonはブースこそあったが、デジタルカメラ系の新要素はなし。2月に開催されるPMAに向けて温存、だろう。
    • SONYがWiFiとタッチスクリーンを搭載したCyberShot G3を出品。これはPMAという「画質や撮影方法」について語られてしまう場に出す商品ではないと判断してCESに持ってきたのだろう。回りの反応などを見ていてもこれは正しい選択だった模様。CerevoのカメラもCESとPMA(あるいはCEATECとPIE)のどっちに出す? と言われたらCESかCEATECなんだろうなぁと再確認。G3の詳細には「Panaが1年前に出したPZ50と大差ない...よね...」ぐらいのコメントにとどめておく。説明員に「各種WebサービスのID/PWを全部カメラ画面で手打ちするとかって...なくね?」と聞いたら「大丈夫、専用のスタイラスがついてくるから!」と満面の笑みで返されて苦笑。
  • 北米ではホームサーバー受け入れられるかも
    • 大手家電メーカーは実質的に商品化を諦めたともいえるホームサーバーだが、ここにきてPCペリフェラルメーカー先導で序々に市場が立ち上がるのかも?と思わせる展示がちらほら。NETGEARだけではなくLGなども手を出しはじめて、これはもしかして...と思えるところまできた感じ。802.11nがブレイクスルーの鍵になっていることは間違いなさそうだが、AmazonやNetflixのダウンロードサービスへの対応やWireless-HDMIなどとも絡めて面白いことになるかも知れない。なんで北米で、なの? というと、日本みたいに回線が早くないからと、DRMがゆる目なお国柄だから。あと結構ビデオ(ホームビデオ)撮る人がいるから。バッファリングあるいは事前にダウンロードしておいて見る、という使い方は日本みたく「ストリーミングでいいじゃん、DRMの問題もあるし」という逃げ口がないぶん可能性がありそう、というわけだ。

  • 景気の面からも、エコブームの面からもエコ展示多数
    • 大手メーカーは低消費電力機能を前面に出し、主催者側から専用コーナーを与えられたエコ家電技術を持ったメーカーがまとまって展示を行っていた。Zigbeeフォーラムなどでは家庭内・ビル内電力の最適制御をDemoするなど、同じテクノロジでも向いている方向がエコや省エネ、というパターンがそれなりにあった

終わりに

他にも色々あるのだけれど、そろそろ空港に移動してラウンジで続きを書こうと思うので一旦ここで終了。先ほどまで夕食をご一緒していた安藤日記の安藤さんなどの要点と比べてみていただくと面白いかもしれない。

2008-12-04

プラスマイナスゼロ 加湿器Ver.3 ブロガーイベント 12/9

プラスマイナスゼロ 加湿器 Ver3のイベントレポート、試用レビューはこちらから


いつもやっているキャズム会議とは別に、プラスマイナスゼロの加湿器Ver3を題材にしたブロガーイベントを12月9日(火)に行います。

かなり空気が乾燥してきて、ボーナス出たら加湿器買おっかな、と思っておられる諸氏も多いのではないでしょうか。最近ではツボ型なんかも出てきて、加湿器といえばインテリアの一部、というぐらいデザインが商品選択に与える要素が強い商品となっています。中でもデザインに特化して家電製品を販売されているプラマイゼロ社の加湿器といえば、知らない人はいない?というぐらいメジャーな商品。

でも、肝心の「加湿方式」による効果の違いなどを知る機会はあまりないのではないでしょうか? 加湿方式についての説明や、特徴的なデザインをどうやって実現しているのか、といったモノづくりの面のご紹介などについて、プラマイゼロ社の小林取締役から開発秘話など交えながらご紹介いただく予定です。また、家電業界人でもあるわたくし和蓮和尚がモデレーターを行いますので、どうしておしゃれな加湿器が一般的に売られていないのか? なんて点についても聞いてみたいと思っています。


参加者の方には実際に加湿器Ver3をご自宅でモニター利用していただくプログラムを用意いたします。イベントで商品を知っていただいた上で商品を実際に使ってみていただき、ブログなどのメディアを通じてご意見を頂ければ、と思っております。


本イベントは少人数制で行うため、希望者を公募、12/6(土)に当選者の方を選ばせていただき、メールにてご連絡する流れといたします。下記URLよりエントリーいただけますので、加湿Ver3を使ってみたい、デザイン家電の裏側(開発話)などを知りたい、という方は奮って応募ください。

  • 開催日: 12/9 火曜日
  • 時刻: 19:30〜21:30
  • 開催場所: 渋谷駅徒歩5分 会議室(当選者にメール連絡)
  • 参加費: 無料

応募は下記FPNのサイトからお願いいたします。

http://www.future-planning.net/x/modules/eguide/event.php?eid=81

ブログ・Webページをお持ちの方の応募に限らせていただきます

※毎度のことですがメールアドレス入力間違いが多発しています。入力後の再確認をお願いします