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2016-04-28

618gのドライヤなんて軽くないぞ! メディアよ、ダイソンのPR戦略に踊らされるな! ...という話し

ダイソンがきらいなわけではないが、ダイソンのPR戦略に踊らされる人と、そういった人を生み出しているメディアがきらいだ。これはアップルにも通じるものがあるけどまぁまだあっちはテクノロジー企業度合いが高めなんでいいか。

ダイソンマーケティング(ここではPR, Public Relationsの意味合いを含む)がうまいのは認める。だが、伝える側のメディアがその適当な宣伝文句をそのまま何の知識もなく伝えるのはどうなんだ?

重量バランスも自然で、618gと軽量でもあります。だから頭の上に持ち上げたとしても、楽。

http://www.gizmodo.jp/2016/04/dyson_supersonic.html

Gizmodoさんはいちおうガジェットメディアなんだから『重量618gと軽量!』なんて提灯ネタ(ここでいう提灯とは、メーカーが言った宣伝文句を調査なくそのまま書くことの意味)書いてないで『重量618gで軽量とかよくわかんないこと言ってたけど多分それはUKで売ってるクソ重いドライヤーの話しであって国内で一般的に売られているドライヤーのほとんどは400-500g台であってダイソンの新製品はたしかにオサレかもしれないけど決定的に重たい、重すぎる』って書けばいいのになー。 

ライターさんを責めるつもりはなくて、そこは編集がちゃんと見ろよという話し。編集が見ないなら見ないで、ダイソンは適当なこというからこの記事はダイソンの発表会を彼らの言葉のまま書くから読者のひとは惑わされないでねとか頭に書けばいいのにー。


デモンストレーションを担当したヘアーメイクアップ・アーティストの加茂克也氏は、「一般的なドライヤーと同じ1200Wでありながら、3600Wのプロ用ドライヤーよりも風量がある」と指摘。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1604/27/news131.html

こちらはITmediaの記事。3600wのプロ用ドライヤーってどんなモノの話しをしてんねんw

恐らくGizmodoの記事を見るに3000wの間違い何じゃないかなぁと思っているが、そもそもね、日本のAC100vのコンセントは1500w以上のものを引いちゃだめなわけで、1500wを超える機器なんて存在していない(PSEもあってそんなものは売れない)。200vを引いて使う特殊な髪の毛乾かし器具があるのかもしれないけど、少なくともテクノロジーメディアであるITmediaさんはそこは質問で突っ込まないと。発表会のあと体験会があったっぽいので、そこで関係者に質問取りはできたはず。

『3000wって通常日本のAC100vコンセントからは引けませんが、サロンでは200vを引いて使うような特殊なドライヤーを使われているのでしょうか、ぜひ比較してみたいのでメーカーと型番を教えてください』ってね。

ちなみに家庭用ドライヤーは詳しいけど業務用は詳しくないんで200v仕様の3000wするヘアドライヤーを探してみたが、Google先生ほど優秀な検索エンジンでも見つけることができず。提灯記事なんて書いてないよっていうメディアのみなさん、よくわからない怪しげな宣伝文句をそのまま書くのも一種提灯記事ですよ!


んでもって各社大風量だってことを書きなぐっているけど、みなさま小泉のモンスターとかちゃんと知って書いてますかと。ダイソンのいう2.4m³が本当に小泉と同じ計測方法だったらそれはすごいことなんでもっと持ち上げればいい。でも、数値が全てではないとはいえ、2.4m³は2.0m³の1.2倍でしかないわけで、3000wクラスより風量があるってのは明らかなメーカー側の勝手な言い分(うまいことだまくらかして凄そうに見せるセリフ)であってしかもそれをメーカーが公式に言うんではなくてデモ担当のヘアアーティストに言わせてるあたりが狸だなぁと。

そういうことを突っ込んでいくのがメディアの役割ではないかなぁと思うので、突っ込まないにしてもせめてそこはふーんと聞き流して記事には書かないとか、もうちょっとなんとかならんかったのかと。ちなみに小泉のモンスターは結構重たいので、モンスターよりは軽くてちょっと風量があるからすごいっちゃーすごいんですが、その程度差でしかない。個人的にはいつも適当なことをいってだまくらかしにかかるダイソンだけに、2.4m³の計測根拠はきちんと示してほしいなぁと思うし、そこは記者さんとしては追加取材でぜひ突っ込んでほしい。小泉はWebで計測方法を(ざっくりとはいえ)公開しているので、比較してみてほしいなぁと。


ちなみに全てのメディアが適当かというとそうでもなくて、日経トレンディさんとかはかなりしっかりした記事。3000wの変な話しもないし、重量が軽いという適当アピールも華麗にスルー。重心位置にフォーカスして『軽く'感じる'』という点をフィーチャー。まぁ「パワーは '一般的なドライヤーのモーターと比べて約8倍'(ダイソン)」ってコメントを使ってるのはおいおい感がなくはないが(8倍もあったらそんな消費電力で収まるわけはないし2.4m³とかで収まるはずがない)。ちなみにこの8倍ってのは多分回転数の間違い。


ほんとは温度の話も書きたいんだけどもう疲れたよママン。秒間20回サンプリングなんてデジタルセンサなら当たり前の数値だし、そもそもサンプリングしてどの程度フィードバック制御かけてるのか不明だし、何より『78度より上がらない』ってそれ制御とも言えないレベル。ドンキでノーブランド2000円で売ってるドライヤーですら温度制御ぐらいついてる。誤差何度以内で推移するよう制御をかけているとかならまだ頑張ってるね感はでるのだけれど。そもそも東芝なんかは五段階温度切り替えを実現していて、50−110度ぐらいで幅広く調整できる。パナだったか忘れたけど他の国内機も最近のトレンドは頭皮保護を目的とした60度モードを搭載してる。夏は脱衣所内気温が高いので毛髪に当たるときの温度が冬より上がるからって論理で細かく調整ができる機種もある中、ダイソンはなぜ後発でありながら単一温度としたのかとかズバッと嫌らしい質問して見てほしい、記者さんには。テクノロジー誌読む人はそういうの求めてると思うんだよなー。



まぁ何というか毎回ダイソンは適当なこといって惑わすのでみんな惑わされないようにねという話し。

どーでもいいけど11万回転回るモーターがほんとにちゃんと11万回転回っているならこれはこれですごい話しなんで、そこはもっと突っ込んでいいと思う。CNC用でも10万弱が一般的なぐらいなので、そこは素直にすごいねーと。エアータービン並みのレンジだもの。


さて、話もながくなってきたので最後はこの画像で締めたいと思います。

2015-10-09

OSMO発表。DJIが意外にコンシューマー寄り製品に来たなぁという話

DJI OSMO( http://www.dji.com/product/osmo )が発表された。っつかタイミング中途半端だなとw 欧州のNABといわれるIBCに併せてどうして持ってこなかったんだよと思うんで今度聞いてみたい...。will begin shipping October 15ってことは何をどうミスっていようと先月のIBC段階ではほぼ最終版の試作機できていたはずだしねぇ。

で、価格。USD $649 かぁ、思ったより安く出してきたねという印象。

まぁモノはInspire1用のカメラを3軸ギンバルに乗っけただけ....ってぇことはこいつは製品としてカメラ込みの価格なんで、やっすいなぁ、と。まぁ本当にInspire1用のカメラかどうかはバラしてみないとわからないし、そもそもInspire1用のカメラをバラしてみたことがないんでどんな出来なのかもわかりませんがまぁ、それはそれ。

で、ですよ。ここからが本題。DJIはInspire1とRONINのラインナップを見るに、よりプロフェッショナル仕様に振っていって後続のチャイナ格安ドローンベンダーと差別化していくんだろうなぁと見ていただけに、ちょっと意外。この方向は短期的にはどーんと売上が伸びるんでいいんだが、どっかで揺り戻しするだろうなぁと思っていて、さーて、いつまでどれぐらい伸びていって、どこで揺り戻すかというのを楽しく見ていきたいと思う。

ちなみにGoProはチャイナベンダーだけではなくソニー等の大手家電・カメラメーカーの追撃もあったのでHERO3が出たぐらいから高価格・業務用路線に転換、展示会のブースサイズや説明員配置なんかもウォッチしてたんだが、面白いようにCESよりNAB、という感じでシフトしていって製品価格もMCのたびに上げて行ってなるほどなぁと見ていたところ。ちなみにHERO4 Sessionは出してすぐに100ドルも値下げする&低価格帯のHERO+を投入、というおいおいな展開になっていて、おっとーGoProの高価格帯シフトも結構きついのかーなんてことをFacebookでちらっと書いたのがつい先月。

さーて、DJIはこの後どっちにいくのか。実態としては本人たちも悩みつつなんだろうなぁと思いつつ、にやにやと眺めていようと思う。

http://www.dji.com/product/osmo


※どーでもいいけどはてダもそろそろ潮時だなぁ、ぱっとURL貼ったらOGPついてくれるタイプのBlogServiceに乗り換えようかなぁ。Livedoor+独自ドメインかなぁ、などと考えているところ

2012-12-05

3Dプリンターってもんが起こすであろう革命と現在の3Dプリンターの限界、そしてもっと知るべきCNCのチカラ

3Dプリンタが革命を起こすのは10年以上...贔屓目に見ても5年以上先

クリス・アンダーソン(以下、クリス)が書いたMAKERSって本はモノづくりベンチャーをいい意味でバズらせてくれたので感謝しきりなのだが、3Dプリンターを悪い意味でバズらせてくれたことについては閉口する。もっとも、クリスは100%完璧に正しいことを言っていて、読み手とそれを取り上げるメディアが曲解して悪い方向にいっているだけなのでクリスに罪はないのだが。

あの本に書いてあった3Dプリンターについての記述をまとめるとこうだ

3Dプリンターというすごいテクノロジーが出てきて、ここ数年で急速に進化している。今はまだ特定の用途にしか使えない特定業務用の技術だが、数年後〜十数年後に驚くような進化を遂げるだろうと予測される。そうなれば、第2の産業革命が起きるやもしれない。

3Dプリンターの技術革新はすごい。ほんの25年前は何十万円もした高性能なx86プロセッサーの数千倍もの性能のx86プロセッサーが今2万円ぐらいで買える時代となったように、この進化が止まらなければ25年後に第2の産業革命が起きている可能性はとっても高い。だが、2012年の今、3Dプリンターが産業革命を起こそうとしているかというと、それはNOだ。Completely NOだ。今日の3Dプリンターは、2400bpsのインターネット通信に成功したのをみて、数年内には世界中の人がFacebookでつながる!的なことを言っているようバズりかたをしているといっていい。


3Dプリンターによって2012年現在起こっている革命はあるか? 答えはYesだ。とっても小さな小さな革命のタネであるが。それは、”企業としては”極小のコストでメカ構造の試作を繰り返すことができ、量産プロダクトの試作スピードと試作コストを劇的に下げていること。これによって、Cerevoのようなモノづくり系ベンチャーをはじめることがより容易くなるし、大手企業にしても製品化サイクルをいくばくか早めることができる*1

また、CNCで作ることができない特殊形状ワンオフ品(数個レベルで製造する品)の世界では3Dプリンターによって既に革命が起きている。


だが、待ってほしい。みんな忘れていないか? CNCを。クリスは意図的に軽くしか触れなかったのではないかと思うぐらい、MAKERSのなかではCNC(以下、CNCマシニングセンタを差す)についての取り上げ方がネガティブだ。3Dプリンターに読者の注意を集めたかったが故に軽く扱うことにしたのではないか、とうがった見方をしてしまうほどに。しかしながら、2012年から向こう数年程度のスパンで見ると、CNCは3Dプリンターなんかよりも遥かに現実的な加工方法で、これをうまく使えばもっと短期間で、もっとモノづくりを改革してゆくことができる。十数年後に起こるかもしれない3Dプリンタによる「革命」ほどドラスティックではないかもしれないが、手がとどき、イメージすることができる2012年、2013年の”今”起こっていることなのだ。

CNCって何? その特性は?

CNCとは、全自動・超高速・超高精度な彫刻だと思えばいい。丸太から仏像を彫り出していく仏像職人を思い浮かべてほしい。何種類ものノミを使って、仏像の匠がリアリスティックな仏様を彫り出していく。この作業が、仏像の3Dデータさえあれば全自動で数十分、数時間といった時間でコンマ何ミリという精度で完成させてしまうことができる機械がCNCだ。

意味がわからんという方はこちのビデオでも見て頂けばとおもう

D


CNCが面白いところは、金型代を支払うことなくこういった複雑な形状を作ることができるということ。それから、元の素材が持つ特性をそのまま活かすことができるということ。3Dプリンタのように一度組織を破壊してつなぎ合わせるようなことはないから、アルミニウムをCNCで削ったものはアルミが元来持つ特性を100%保持することができる。強度等はもちろん、表面の美しさなどもだ。

入力データを変えてやれば金型代なしで100通りでも1000通りでも自由な形を作ることができるという点は3Dプリンタと同じだ。もちろん、金型を使ってインジェクションするプラスチック成形品(インジェクション時間は大きな部品でも3秒程度)と比べると切削に時間がかかるため1つあたりの単価は高いが、3Dプリンターの遅さの比ではない。また、3Dプリンターに充填する素材はまだまだ鬼のように高い。それに引き換え、CNCで削る素材はただのアルミやプラスチックや木材であり、安い。

3Dプリンターと違って中古品のCNCマシンは市場にあふれており、ボロボロのCNCを中古で買って加工業をはじめようという中国は深セン付近の起業家の数は数え切れない。これを使えば試作品ではなく量産品が作れるのだから、たった一人でも本当の意味での工場としてやって行くことができるからだ*2

身のまわりにあるCNC加工製品

と、CNCを持ち上げるようなことを書いてきたが、CNCがあることで小ロットでも美しく、強く、そして価格もそれなりにこなれた製品が世の中に溢れていることを知るべきだ。まぁ必ずしも小ロット用というわけではなくなってきているのだけれど、そこはそれ。

皆さんのもっとも身近にあるCNC加工製品はAppleのMacBook PRO, Macbook Air, Mac MiniそしてiPhone5だ。これらの筐体はすべてアルミニウム素材をCNCで加工したものが使われている。もちろん、AsusのZenbookなどもそうだ。

小ロットのところでは、自動車用、自転車用のマニア向け部品なども多い。こちらのロータス・ヨーロッパ用アルミ削り出しウォーターポンププーリーなんてものはその典型だ(CNCか旋盤かって話はさておき)。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/oriflame/k-1980-026-aly.html


そしてCerevoが発売した最新のライブ配信機器、LiveShell PROの外装もCNCを使って加工し、小ロットにも関わらず低価格、それでいて美しい外観を実現している。

クリップボード01


重要なことは、LiveShell PROの筐体と同等の質感を現在の3Dプリンターで出力することはできないし、2年後ぐらいにそれが実現できるだけの技術革新が起こったとしても、CNCで出力した時のような価格になるまでにはさらに5年を要するだろうということだ。LiveShell PROのMSRPは5万円少々であり、その価格のうちアルミ筐体が占める費用割合は1/20以下で、金型費はゼロ円なのだから。

※厳密にはSLSタイプの3Dプリンタを使えば金属の出力は現時点でもできるのだが、アルミ無垢素材が持つ表面の美しさを再現することはまだまだ難しい。


3Dプリンタの現状と可能性

とまぁ3DプリンタDisっぽい話を書いてきたが、そうじゃないんだってばw  言いたかったことは『なんか3Dプリンタって言葉だけがバズってるけど、まだまだこれからの技術であって、現時点では特殊な一品モノと、量産品を作る際の試作に活用されている最新の技術で、ここ数年ですごい進化してきているんだよ』という以上のものではないよ、ということ。10-15年ぐらいでものすごい進化して一家に一台みたいな時代がくる可能性はあるし、そうなったらものづくりのやりかたは根本的に変わる。多品種少量生産に向かっているものづくりだが、1種類の超大量生産される臓物だけを買って、外装は店舗で好きなデザインのものを選んで出力、なんてことにもなるだろうし。様々な製品の外装をデザインする業者があらわれ、臓物はパナソニックが作るが外装は無数にある中小のデザインハウスが提供なんてことにもなるだろう。もっと進化して、ネットで有志が作ったデザインをダウンロードして出力、自分の携帯電話を自宅でカスタマイズなんて時代になるかもしれない。だが、恐らく一部のマニア層を除いて2013年〜2015年に起こることではない、ということだ。


それに引き換え、CNCはここ15年で恐ろしいほどこなれて、価格も下がり、量産品で使われるようになってきた。金型代がいらない、小ロット多品種生産に向く、3Dデータ次第で割りと何でも出力できるなど、3Dプリンタと大変似た部分も多く面白い技術なんだよ、ということが言いたかったのである。

今のCNCと、将来に期待がかかる3Dプリンタ、と書いてしまうと少々大仰だろうか。まぁでも言いたかったのはこういうこと。


そして最後にとっても大事なこと。3Dプリンタは家庭用の安いものがでてきて....という話がよく言われるが、CNCも家庭用の安いのが出てるんだよ、と。日本への送料込みで、1200 USD(10万円弱)で4軸CNCが買える時代になったのだ。これを使えば、20万円するMakerbot replicator2の倍ちかく大きなものだって削り出すことができてしまう。もちろん、騒音は3Dプリンタより大きいし、削りカスの問題もあるから誰にでもオススメというわけにはいかないが。

クリップボード02


おまけ

国内の3Dプリンタ出力加工業者に依頼するより、中国は深センのCNC加工業者に依頼して出力してもらったほうが安くで作れてしまうこともしばしばだったりするということだ。もちろん、3Dプリンタ出力よりも実際の最終製品に近い強度を持ったサンプルができるので、試作品としての検証などもやりやすくなる。最終製品をCNCで出力するという場合はなおさらメリットがある。CNCで試作品を削れない形状のものはCNCで量産することもできないからだ。まぁこのへんの失敗談やら何やらは色々あるので、またの機会にご紹介することにしたい。

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

*1:もっとも彼らはそこ以外のスピードが劇的に遅いので、大勢に大きな影響はないのだが

*2:試作機作るのも工場なんで、ちょっと歪曲した表現であることは理解している。わかりやすさを優先して書いたと理解して欲しい

2012-09-23

iPhone5と4Sのカメラ比較。ちょいワイド化、コントラスト比とAWB精度は向上。HDRは派手さがなくなった

iPhone4SからiPhone5に買い替えたので、カメラ比較をやってみようということで違いがわかりやすい静物にてテストしてみた。光源は2400kの蛍光灯×2。これを以前のエントリで紹介した撮影用ボックス経由で照射して撮影している。手振れの影響など出ぬよう、クランプを使って三脚に固定しての撮影とした。尚、4SはiOS5、5はiOS6を使っている。

iPhone5 HDR-ONiPhone4S HDR-ON
iPhone5 HDR-ONiPhone4S HDR-ON

HDR同士で比べると、iPhone4Sはかなり派手なエフェクトをかけていて、コントラスト比も高い。シャープネスもかなり効いている。対するiPhone5は大変おとなしく、これほんとにHDR効いてる? と疑ってしまうぐらい。まぁ好き嫌いのある部分なのでどっちがいいとは言わないが、4Sのほうがより『HDRらしい』写真が撮れるとは言えるだろう。上記サムネイルではまったくもってわからないと思うので、下記比較画像を見ていただければと思う。左がiPhone5、右がiPhone4Sだ。

iPhone5/4S HDRの違い


iPhone5 HDR-OFFiPhone4S HDR-OFF
iPhone5 HDR-OffiPhone4S HDR-Off

続いてHDR-OFFでの比較。iPhone4SではWBをうまく合わせられず、大分と赤みがかってしまっている。また、白っぽく霞がかったような絵となってしまった。これは何度か同一条件で撮影しなおしても変わらずであったことを付け加えておく。その際のサンプルはFlickrにSETを作っておいたのでそちらで見ていただければと思う。

コントラスト比についてはiPhone4Sが低すぎ。iPhone5のほうはコントラスト比が高く、シャッキリとした絵となっている。

わかりにくいのでこちらも部分拡大画像を載せておこう。服の端にあたるギザギザ部分と、ネクタイのグラデーションを見てもらうとコントラスト比が引き上げられているのがよくわかると思う。わずかにシャープネスも掛けているのかもしれない。左がiPhone5、右がiPhone4Sだ。

iPhone5/4S HDR-OFFの違い


以上、簡単ではあるがiPhone5とiPhone4Sにおける静物撮影比較である。まとめると以下のような変更となる。まぁ正直なところ『フツーの人にはちょっとワイドになったかな、ぐらいで違いがわからん』というのが正直なところ。まぁ気になるマニアな人は原寸大写真を置いておいたので確認するなりご自由にどうぞ。

  • AWB(オートホワイトバランス)の精度がUP
  • レンズが変わってちょいワイドに(35mm相当だったレンズが33mm相当に)なった
  • HDRの効果が抑えられ、派手さがなくなった


※どーでもいいけどiPhoneでフィギュア写真って結構いけるのね、固定めっちゃ大変だけどw

最後におまけてEOS Kiss X3 + TAMRON 90mm F2.8マクロにて同一条件(照明は変えず、カメラ位置は変更)で撮影したサンプルも置いておく。比較用にどうぞ。

Kiss X3+90mm単焦点マクロ

2012-09-21

SBM版iPhone5は海外SIMを使うことができないタイプのSIMロックだった(ソフトバンクモバイル版)

iPhone5はまったくもってわくわくしない端末で、HDD容量とプロセッサが変わってちょっとデザイン変更かかった新型ノートPCが出ましたよってレベルの話でしかないんだけれど、まぁ仕事なんで買いましたよ、ええ。で、iPad3の3G版がドコモロックだったのでiPhone5 ソフトバンクモバイル版もドコモロックであってSIMロックではないだろうと買ってきたわけですが、これが残念ながら従来通りのSIMロックでしたよ、という報告。

あと、従来のSIMロックとは挙動が異なります。従来のiPhone4/4SのSIMロック板では『不正なSIM』と表示されるが一応WiFi環境で使うことはできるという状況でしたが、iPhone5(iOS6によるものかも?)では許可されたSIM以外をぶちこむと、一定時間(1分ぐらい)で強制リブート(厳密にはRespring)がかかり、端末が未アクティベーションであると表示されます。で、アクティベーションしようとすると、このSIMじゃアクティベーションできませんよと下記画面が出て終了。

IMG_0001


面白いのは、ここでSIMを抜けば『SIMなし』状態でアクティベーション済端末として使えることです(笑) 実際にアクティベーションされていないわけではなく、アクティベーション済みなんだけれども新SIMを検知したら一度サーバに確認しにいって、やっぱり不正だよってことであればその画面でエラーを出す、という挙動のようです。

尚、試験は神州行(中国SIM)、中華電信(台湾SIM)、Doc○mo SIMの3種類で試験。全て同じ結果となりましたとさ。

IMG_0002




....ま、シャッター音はするわ海外で現地SIM使えないわなクソ端末は綺麗に使ってヤフオクで売り飛ばして香港出張時に香港版に買い替えでFAですな

2012-07-20

大手メディアが報じない、新型MacBook Proの重要なデザイン変更点は『コネクター』にあり

去る2012年6月に発表された新型MacBook Pro。Retinaディスプレイ搭載と薄型化ばかりがフィーチャーされるが、筐体にはデザイン性を大きく向上させる重大な変更点があった。が、各PC系メディアはこれを取り上げない*1。気づいてないんかねー?というレベルで。ライター諸氏はAppleのデザインは今度もクールだなんてぼんやりしたことを書くんじゃなくて、クールに”見えるように”こういうことをやってきているんだよってことを書いていただかないと。もっとも、プロダクトの設計やデザインの専門家ではない方が評してることが多いので致し方ないのだろうけれども。本Blogでは今後も気になる製品の細かな設計上・企画上のポイントみたいなものを取り上げて行きたいと思う。

・・・・閑話休題。まぁよい、とにかく大変更があったんだと。で、それは何か? というと基板に実装されている各種IO類のコネクタ*2が『デザイン性向上目的で』一新されたことである。『USB3.0に対応したからコネクタが変わるのは当たり前じゃん』なんて思った輩は糞して寝ろw 従来から採用されているThundervolt & DisplayPortのコネクタ、SDカードスロットのコネクタを含め、USBコネクタも3.0対応したこととは全く別方向で設計変更され、いちからデザインされなおしているのである。

それによってデザイン上どういった変更点があったか?は、下記の写真をみてほしい。

connector-old

上記がMacBook Air 2011年版。コネクターの奥まり具合というか、アルミ製の筺体部の厚み(図で赤く示した部分)に注目。

connector

上記がMacBook Pro 2012年版。コネクターの奥まり具合(図で赤く示した部分)が旧モデルに比べて大幅に大きくなっているのがわかるだろうか。実測値でほぼ倍である。このコネクターそのものについて語り始めるとそれだけでまた長文Blogエントリーが1本かけてしまうので割愛するが、どんなコネクタであったとしても、筺体を削り出しの一体パーツで作っている以上、コネクタが奥にあればあるほどデザイン上の統一感は増す。見る角度によってコネクタ部が見えない確度というのがあるが、コネクタが奥まっていればいるほど『見えてしまう確度』が限定されるからである。

Clipboard01

単に奥に配置しているわけではない。当たり前だがDisplayportやThundervolt用オスケーブルの突き出し量は世界標準規格なわけで、コネクターを新規に開発し、コネクターのエラ部分(上図参照)を削り取った2012年型MacBook専用の特注品を作りなおさなければこんな芸当はできないのである。

続いてSDカードスロットを見てみよう。

IMG_8638

上記は旧MacBook ProのSDカードスロット。

IMG_8649

上記は2012年版MacBook ProのSDカードスロット。こうやって比べると驚くほど『奥まって』いることがわかるだろうか。


SDカードのほうが計測しやすかったので具体的な数値を測ってみたが、旧MacBook ProのSDカードスロットの奥まり具合は3.15ミリメートル。新MacBook Proの同一箇所は何と6.19ミリメートルと、約2倍もの奥まり具合を実現しているのである。Thunderbolt/Displayportも同様に約2倍、USBコネクタも同様に約2倍の奥まり具合であることが確認できたことから、新型MacBook Proは外装上のデザイン性を向上させるべく各種IOコネクタを奥まって配置することを決め、コネクタ類を全て新型専用品として再設計して起こし直した、といえるだろう。*3


皆さんがなにげなく見て、何気なくかっこいいね、と感じたりしているものには必ずかっこいいなりの理由がある。こんなちょっとしたコネクタと筐体の合わせ具合ででも、見た時の印象は大きく変わる。個人的にApple製品は好きではないが、このデザインに対する拘り具合は敬意を払うに値する。さすがだ。でも、そんな私の愛機はZenbook! Ultrabookもっと頑張れw

*1:取り上げてたところがあったら教えてください、例外として追記します

*2:厳密にはレセプタクル。あとタイトルはわかりやすくコネクターと書いたけどコネクタと表現したい派なので本文ではコネクタで統一w

*3:厳密には3.5mmヘッドフォンジャックのみは旧型と同じ

2012-04-24

ハードウェア・ベンチャーを"軽く"始めるための5つの技術トレンド

大それた表題だが、答えだけわかればいい方にはは140文字以内で済む。

  1. クラウドファンディング
  2. 3Dプリンター
  3. JetPCB
  4. オープンソースハードウェア
  5. おめぇさんの気合トレンドでも何でもないけどw)

である。タイトルは釣りではないが、ベンチャーってのは釣りワード的何か。これは嫌いなキーワードなので以下「スタートアップ」と書く。

クラウドファンディング

dash-logo

手前味噌なCerevo DASH*1はさておき、Kickstarterはあまりに有名だが、今北産業な方にむけて簡単に解説。クラウドファンディングとは『こんなプロダクト(ここではHW)作ってみたいんだけど、欲しい人いる?hoge円出してくれる人がたらその金使って今から作るよ』と出品者が問い、『ほすぃ!hoge円出すから作ってくれぃ』という人(ユーザ)が一定人数集まれば商品化を開始、お金を払ってくれた人に商品を届ける、という仕組みだ*2。あ、どーでもいいけどメディアが騒いでるサーバとかWebサービスの「クラウド」とは別ね。あっちはCloud、こっちはCrowd(群衆)。欲しい!って人たちの少しづつのお金を集めて将来の「価値(完成したハードウェア」を作る、一種元気玉的な仕組みだから。


ここまでがハテナマークだらけ、という方にむけて100倍わかりやすく説明するなら、最少催行人数が設定された旅行会社のツアーパッケージだと思えばいい。価値(この例だと楽しい旅行)が得られるかどうかは『俺、いきたい!だから金払って予約するね』という人が最少催行人数ぶん集まったら実施が決定する。払う!って人が集まらなければツアーは中止され、全額が返金されるはずだ。なぜなら、最少催行人数以下ではボリュームディスカウントが効かず、ホテルや航空券、ツアーコンダクターの人件費をペイできないからである。Cerevo DASHやKickstarterといったクラウドファンディングも仕組みと論理は同じである。そして、対価を払ってから価値(旅行、ね)が得られるまでは結構な時間がかかる。ゴールデンウィークの海外旅行は4−5ヶ月前から予約しないとなかなか取れないけど、支払いは3ヶ月前に要求されるはず。そして、予約確認書という紙切れに何十万円という金を払うのだ。勿論、その紙きれは3ヶ月後に飛行機とホテルとツアーコンダクターという形で「届く」。

話をハードウェア×クラウドファンディングに戻そう。大多数の電子機器の外装に使われているプラスチックは材料費こそ安いが、プラスチック成形部品を作るには原材料を射出成形するための金型を作る必要があり、それには数百万円からものによっては一千数百万円もの初期投資が必要だ。先の例でいうツアーコンダクターの人件費である。ホテルや航空券にあたるのはハードウェアに組み込まれる電子部品やPCB(電子基板)。数百個、ものによっては数千個まとめて買わなければびっくりするほど割高になってしまうし、まとまった数量をコミットできなければ売ってすらもらえないものもある。だから、最低生産数量(以下、MOQ。Minimum order quantityの略)を一定量に設定しないと、現実的な価格で提供することは勿論、完成させることすら困難になるのだ。

1万台作れば原価5千円で作れるものが、1000台だと8千円になり、100台だと2万円になり、10台だと2.5万円になる*3。ツアーの例でいう最低催行人数に相当する最低生産数量が定まっていれば原価を予想しやすくなる。

そろそろまとめよう。クラウドファンディングサービスはまさにハードウェアを開発・生産するため生まれたようなもの。事由は、最低生産数量をコミットできること、生産前に必要な費用が入ってくることの2つ。

前述した例で1000台作ると仮定したら仕入れ値は800万円。これに金型代の500万円、その他設計費の200万円をあわせれば1500万円は集めなければ持ち出しが発生するという計算になる。クラウドファンディングサービス上で『俺が考えたこのクールなハードウェアに1.5万円を払ってくれるという人が1000人集まったら生産するぜ!』と募集をかければ、一円の持ち出しもなく夢のハードウェアを作ることができるというわけだ。

おっと、一番大事なことを忘れていた。クラウドファンディングで1000人集まったプロダクトを世界各国のディストリビューターが放おっておく訳がない。その後1個1.5万円で世界各国にて販売すれば、台あたり7000円の利益が出続けるのである。

※式を簡略化するためにディストリビューターのマージンは考慮してない

3Dプリンターと出力サービス

IMG_8045

クラウドファンディングを上手く使えば...と簡単に言ったものの、実際に動くプロトタイプ(試作機)がないプロジェクトには「欲しい!」と言ってくれる人が集まりにくい。そりゃぁそうだ、購入者からすれば実現可能性すら怪しく、実際にどういった動作をするのかすらわからないプロダクトにお金なんて払いたくない。チップ程度の金額ならよいかもしれないが、1万円を超えるような金額となればなおさらだろう。

試作機をどう作るか? これも従来は費用が課題だった。家電展示会で大手メーカーや通信キャリアがコンセプトモデルのモックアップを展示することはよくあるが、あのモック、動かないくせに80万円とか100万円とかするのである。クラウドファンディングで資金集めをする前の段階で試作機が必要なわけだから、このコストは自腹で払う必要がある。『スタートアップなんて一撃必殺。この試作機がユーザーのお眼鏡に叶わなければあきらめる!』という無謀な人はどうぞ貯金を切り崩して本職のモックアップ屋さんに頼めばいい。

しかしながら、この試作機が驚くほど安く...そう、たった数万円で出来るのであれば、その数十万円で何十回もトライすることができるのである。ここでいうトライは、商品Aの試作機をクラウドファンディングで世に問うてみたが鳴かず飛ばずだったので、つぎは商品Bを、だめならCを……とトライすることである。こんなローリスクなトライはない。


で、どうやって数万円程度でクールな試作機を作るかだが、そこで3Dプリンターを使うのである。3Dプリンターとは、あなたが描いたCADデータを食わせると、プラスチックでできた立体物をコンマ数ミリ単位の精度で全自動で作成する特殊な立体物出力装置である。その仕組についてはWebに専門家の解説が山ほどあるので割愛するが、とにかく思った通りの立体物を簡単かつ短時間(といっても数時間から十数時間)で作り上げてしまえる技術である。これがここ数年でびっくりするほど性能が向上し、価格もこなれて一般的になってきたのである。とはいっても最新型の3Dプリンターは数千万円もするので個人やスタートアップ企業が購入することは難しい。が、3Dプリンターによる立体物出力サービスというものがあり、誰でも手軽に3Dプリンターによる出力サービスを受けることができるようになってきたのである。数千万円の3Dプリンターを企業が購入し、1回の出力で数万円、といった値段設定をして3Dプリンターの時間貸し商売をしている業者さんが何十社と登場してきたためだ。

つまり、3Dプリンター用のCADデータを作ることさえできれば、たった数万円で試作機の外装を作ることができてしまうのだ。参考までに、Cerevoがクラウドファンディングで欲しい!という人を募集している巻き尺付きiPhoneケース「iConvex」の外装はたったの2万5千円で作ることができた。個人で何度もトライできる、といった意味がおわかりだろうか。

※右の写真は3Dプリンター Objet24で出力したiConvexの第二弾試作筐体


JetPCBで激安基板作成

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『俺が作りたいのは電子機器。外装が安く作れたって電子基板をいちから試作するには何十万円というコストがかかるんでしょ?』という意見も既に時代遅れだ。

百聞は一見にしかず、ChromeユーザーもFirefoxユーザーもここはぐっと我慢してIEを使って http://JetPCB.com/ に今直ぐアクセス。ん?IEがないOSを使ってる? そんなアルミ製のリンゴをしゃぶってるガキは帰りなw  ……おっと、誰かにキーボード入力を乗っ取っられたようだ、失敬。


で、Factから行くと巻き尺付きジャケット「iConevex」の基板は、JetPCBにてたったの2万円で作れてしまうのである。外装とあわせて4万5千円程度。これに細かな部品を通販サイトで買って数千円。

そう、iConvex試作機の持ち出しコストはたったの5万円前後なのだ。プロダクトデザイナーとハードウェアエンジニア、組込みソフトウェアエンジニアが集まって「いっちょやってみようぜ」となったら数万円でクラウドファンディングサービスに掲載するための試作機ができてしまう。個人や資金のないチームでも数十回トライできる、と言ったのはこういうことなのである。

※写真はiConvexの第二次試作機PCB。JetPCBにて作成したもの


OSHW(オープンソースハードウェア

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前項のコストからは、回路設計の手間などは省いた。しかし、ゼロから回路設計していてはかなりの時間がかかるし、ましてや外部業者に頼むとなるとものすごいコストがかかる。

そこでオープンソースハードウェア(以下OSHW)だ。3000円から1.5万円ぐらいで何種類ものOSHWが出まわる、いい時代になった。作りたいものに合わせたOSHWを購入し、必要なIOを足し、不要なIOをリワークで削る。組込みソフトウェアを乗せて動作確認がきたら、公開されているとなっている回路図やガーバーデータをベースに自分たちが作りたいオリジナルな電子基板の設計図を作ればいいのである。

ゼロから作るよりも調整・修正のほうが楽なのは言うまでもないだろう。MSP430 LaunchPad、Aruduino、mbed、LeopardBoard、BeagleBoard、BeagbleBone、PandaBoard、そしてつい最近リリースされた最強のOSHWと名高いRaspberry Pi。ここにあげた有名なOSHWだけでも、ボタン電池1個で動くマイコンレベルから、スマートフォンが作れるクラスまで多様なラインナップがある。これら8つのOSHWのデータシートとにらめっこして、作りたいものに合ったOSHWをチョイスするところからはじめれば、開発工数・費用を大幅に削減するだけではなく開発に必要なリードタイムを大幅に短縮することができる。楽になったもんである。

右の画像はiConvex初代試作機の中身。オープンソースハードウェアであるArduino nanoを中核とし、ホームセンターで買ってきた巻き尺を分解して流用した巻き尺メカと、追加センサーであるフォトリフレクタを追加している。


勇気と気合

えらい長文のエントリとなってしまったが、あと必要なのはチャレンジしようという勇気と成功させるぜ!という気合、そして良きアドバイザーだけだ。上に書いたことは重要なピースの大半に言及したが、実際はそんな単純なもんじゃないし、いくつか(公開文書として残すには)センシティブな項は抜いてある。

クラウドファンディングにガジェットを出してチャレンジしてみようという人は、このエントリーを見せて『和蓮和尚はAとBとCを抜いてたけど、そこはこうやって対応するのがいいよ』といったアドバイスがもらえる人と一緒にやるべきだ。逆にこのエントリーをプリントして見せて、こんなに簡単な時代になったんで僕らと一緒にやりましょう、なんて言ってくる連中とは距離をおいたほうがいい。

最後が手前味噌で申し訳ないが、クラウドファンディング・サービス『Cerevo DASH』の問い合わせフォームから提案してもらえれば、いつでも力になるつもりだ。ハードウェア・スタートアップがこんなにもリーンに開始できる時代になったのだから、是非とも一緒に面白い世界を作って行きたいものである。クラウドファンディングの仕組み部分はCAMPFIREさんとPayPalさんのタッグが強力にバックアップしてくれているし。

当然のことだが、海外のクラウドファンディングサービスで何千万円と集めて面白いハードウェアを世に出そうとしている英語圏のガジェットクリエイターの連中だって恐れるに足らずだ。なぜなら使っている仕組みは全く同じなのだから。あとはアイディアと完成度で勝負だ。

おまけ:プロモーションビデオについて

Clipboard03Kickstarterで金を集めてるプロジェクトにはこれでもかというほどカッコいいプロモーションビデオが貼り付けられていて「あんなカッコいいプロモーションビデオなんて撮れないよ!」と感じるかもしれない。

が、それすら安く簡単に解決できる方法がある。10万円程度でプロモーションビデオを作ってくれる業者だってあるし、1万円程度の動画編集ソフトと数万円のデジタル一眼レフがあれば結構簡単なもんだ。大変手前味噌で恐縮ではあるが、iConvexのプロモーション動画は3年落ちのデジイチ EOS Kiss X3を使って、ハードオフで1500円で買ってきたぼろいビデオ用三脚を組み合わせてビデオ作成経験が全くない人*4が1万円のビデオ編集ソフト*5で作ったものだが、はじめてでもこれぐらいは作れるものである。

とはいえビデオ撮影・編集のところはクラウドファンディング向けならではのTipsがありそうな感じなので、近日中にクラウドファンディングで金を集めてる動画の分析と、どうやったらそういう動画が自分で作れるか?をネタに書いてみたいと思う。新エントリーができたらTwitterで告知するので、 @warenosyo をフォロっておいてもらえればと思う。


お願い

iConvexはあと2日で終了期日を迎えるのだが、後ほんの少しのご支援が集まれば製品化されるというところまできている。日本初のガジェット・クラウドファンディング事例として、何としてもこやつはプロジェクトを成功させて製品を世に出してやりたい。iPhone持ってる人は是非ご支援を、持ってない人はブクマなりRTなりで支援してもらえると嬉しい。何卒宜しくお願い致します。

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以上ッ

※しかしこれだけ書いても5000wぐらいなのね。商業誌で1ページ3000wの10ページ特集とか書いてた学生時代が懐かしい...。老いたかなw

*1:Cerevo DASHの課金回収システムはCAMPFIREさんと協業して提供いただいています。 Powerd by CAMPFIRE

*2:わかってる、わかってる。Crowd fundingはもっといろんな使い方があるってことは、ね。典型的なHWの事例をわかりやすく今北産業な皆さんに向けて書いてるんだからそこは突っ込むな、なw

*3:わかってる人向けでいうと、1000台以上は型ありで100台以下は削りとかで作るイメージでの価格感

*4:俺w

*5:Cyberlink Power Director