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2007-06-20

シリコンバレーにライバル企業を持つ人は必読!? 「ヒューマン2.0」

先週はMy読書週間としていたためいろいろな本を読んだ。徳力さんのデジタル ワークスタイルに続いての書評は超々イマサラ感があるが、Blog On/Off and Beyondで有名な渡辺千賀さんが書かれた『ヒューマン2.0』だ。

本書では、アメリカはシリコンバレーにおけるベンチャー社員&フリーランスの「働き方」について、仕事のスタイルや給与体系の話にはじまり、評価制度、リタイア後の過ごし方、生活にかかる費用に至るまで幅広く綴られている。シリコンバレーいいとこ一度はオイデ、てな内容である。

こう書くといざシリコンバレーで働かん!としている人向けの本のようにも感じるかもしれないが、それだけではない。何もシリコンバレーへ打って出る人だけが読む本ではないと思うのだ。

むしろ、日々悶々と「俺はこのままトラディショナルな日本の大企業で出世合戦に精を出していていいのだろうか」と思い悩む人が読むことで、心機一転がんばろうという気分になれる。また、今勤務している会社のライバル会社がシリコンバレーを拠点としている、なんて方にもうってつけだろう。家電メーカー勤務の諸氏はAppleGoogle(YouTube)の連中はこういった環境でこういう風に仕事をしているのか...と知ることができるだけでもいい刺激になるはずである。敵を知り己を知れば...である。


ここからはごくごく個人的な感想になるが、こういったシリコンバレー本を読めば読むほどいつもうらやましいなぁと感じるポイントがやはり「ヒューマン2.0」にも書いてあった。

意外なようだがレイオフやら解雇やらの話。まぁレイオフと首切りは違うのだそうだが、できない人・用のない人(当該専門性が会社として不要になった等)をごりごりとカットしてゆく、という方針がAdobe社ほどの規模でもごりごりと行われている、というくだりがある。これがうらやましくってしょうがない。専門性とは程遠い人*1や、建設的な議論ができない人と一緒にチームを組んで仕事をしたときの効率の悪さといったらないからだ。シリコンバレーのライバル企業はこういったオーバーヘッドを少なくして仕事ができているとしたら、グローバルマーケットでは逆立ちしたって勝てっこないと日々思ってしまうわけである。

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仕事でシリコンバレーに行く度に帰ってきたくない症候群になるほどシリコンバレーの風土、人々、仕事のスタイル等が大好きな私ではあるが、仕事の拠点をあちらに移すほどの思い切りはまだ、ない。だって、医療費と保険が高っけぇんだもん...(TT) Ceivaじゃぁないが、面白いネット家電を作ろうというベンチャーは無いかなぁ...と思い悩む今日この頃。シリコンバレーでも東京でもいいので、ヒューマン2.0的働き方をさせてくれる会社、という条件で(笑)

*1アドバイザー的に入ってもらうことは大変有意義だが

2007-06-19

『デジタル・ワークスタイル』 〜"タダで" 仕事の効率を10倍上げる10の方法〜

献本頂いていた徳力さんの著書『デジタル・ワークスタイル』を読了したので書評をば。

無料で仕事の効率を上げるハウツー本

私がこの本の帯キャッチを、ソーシャルメディアオプティマイズして書かせていただくなら『PC&ネットを活用して、"タダで"仕事の効率を10倍上げる10の方法』とでも書くだろうか。あ、実際は10と言わずもっと沢山書いてありますが(w 語呂がいいので。

会社で個人用のPCを与えられていて、インターネット接続が許可されている環境にある方ならば、ちょっとした工夫と便利なWebサービスを活用することで仕事の効率をあげることが可能だ。本書では時には細かな操作方法・設定方法にまで踏み込みながら、PC&ネットを活用した仕事の効率化手法がたくさん解説されている。

具体的には、効果的なメール処理のためのメールソフト設定法、TO DOを効率よく処理のしつつも脳みその記憶領域を圧迫しないTO DO管理WEBサービスの使い方、ソースを工夫して情報収拾効率で同僚に差を付けるRSSリーダーの使いかたなどなど。

このままじゃやばい!? という危機感のある方や、内定者にお勧め

冒頭、読者に突き付けられる事実が二つ。

一つ、あらゆる仕事がどんどんコンピュータに取って代わられています、日々の仕事の中で、コンピュータに取って代わられるような業務に時間を取られていませんか?PC(ネットサービス)にできることはどんどんやらせてしまって、浮いた時間でもっとクリエイティブな仕事をしないと先がないですよ。

二つ、ネットとPCを活用した仕事術は効率がいいからあなたの自由時間がアップしますよ。最初の導入だけ頑張ればあなたにもできます。

この投げかけをみるに、私が本書をお勧めする読者層は、最新のWEBサービスやPCアプリをごりごり使いまくっているITワーカー、みたいな人たちではない。

最近のワカモノは何でもかんでも知ってやがる。いったいどうやってやっとるんだ?』と、お悩みのおじ様方や、何でも知ってて仕事も早い同僚を横目に『ちょいと危機感を抱いちゃってたりして...』なんて方にオススメしたい。

『あとは、パソコンなんてmixi就職活動用にしか使ったことなかったよ』という内定者諸君だ。内定が決まってから入社までの間は残りわずかな学生生活をエンジョイしたいだろうが、本書を一読しておけば社会人スタート時点から効率のいい仕事ができるだろう。内定が決まってから入社までに読んでおきたい本として推薦しておきたい。

最後はBlog活用術&ヒューマン2.0(会社に依存しない働き方)で締める

NTTからベンチャーに転進され、さらにブログをきっかけとして「個人」を前面に押し出して仕事をされるようになった徳力さんらしく、最後は『これからはBlogを書いて情報発信。さすれば企業の看板ではなく個人の看板で勝負していける』と締める。あれ、これってどこかの女流コンサルタント殿の本で読んだような...。

「これだから有名なブロガーさまの本は...。全く、どいつの著書もおんなじ論調で芸がねぇ」

と言いたくなる気持ちもわかる。だが、実際にBlogを書き、セミナー勉強会を通じて"個人"を前面に出した仕事術をはじめてみればあなたもわかるだろう。彼らがこぞって本に書きたくなるぐらい、新しい世界が広がってゆく感覚を。この点は場末の無名Blog書きの私ですら日々感じていることとして、ここに同意表明しておきたい。

[rakuten:book:12051293:detail]


※徳力さん,関係者様 > 

  誤植っぽい所がいくつかありました。

  P.63「マウスをDelete(削除)キーまで移動させて削除したり」 → mouse ...「削除ボタン」或いは「削除アイコン」ですね

  P.192「Yahoo!!ブログ検索」 → エクスクラネーションマークは1個。P.164などは1個になっており統一されていない。