anteroom

文章未満のメモと、 あとで作るものリスト。

2006-03-03

ウェブ進化論が面白い理由

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

梅田さんの文章を読むのがとても好きだ。

ここ数年考え続けてきたことをまとめればいいとわかっていても とあるように、この本に書かれていることのほとんどは、(大変嬉しいことに) Web で読むことができる。いつも感じているのは、「へぇ、今そんなことが起こっているのか」ではなく、「そうそう、それなんだよ!」という感覚だ。

blog を通じて Web の面白さに目覚めた頃、それまでとは全く違う状況に立たされることになった。自分の上の人が誰も知らないことを、自分は追いかけ始めていた。初めて、誰に教えて貰うこともなく、自分の言葉で面白さを語らなければならなかった。

こんなにも面白いことが起こっているのに、経験が足らず、伝えたいのに伝えることができない。そんなもどかしさを救ってくれたのも、また Web だった。 CNET Japan に連載されていた梅田さんの記事には、今何が起こっているのか、なぜそれがこんなにも面白いのかが、クリアな文章で紡ぎ出されていた。半ば諦めかけていた、こちら側に視点を置く人に伝える術を手に入れ、 Webリアルで感動を共有し、より Web が楽しくて仕方がなくなった。

一冊の本にまとめられているために、その感覚が連続して起こり、高揚感が果てしなく押し上げられていく。滅多に本は読まないのだが、(だって、私の知りたいことは既に Web にあり、本になる頃には語り尽くされているから) こんな興奮を味わえる本を提供していただき、それを手に取ることができたことは非常に幸福なことだと思う。

伝えたいことが詰まっているこの本を、多くの人に読んでもらいたい。身の周りで言えば、エスタブリッシュメント層にアドバイスをすることを生業にしている、お世話になっている先生と、そして何より、次の 10 年を作っていくであろう、私より若い全ての人に。

それと、「おまえのやっていることはわからんけど」という父にも薦めてみようと思う :)

こうした文章が、生成のプロセスから Web で読めることの凄さに、改めて感動する。できるだけ多くのことを吸収し、またプロセスを学び新しいことが起こったときに自らの言葉で語り、次の世代に伝えられるようになりたい。それは Google 創始者の 1973 年と、次に期待される 1991 年との丁度中間に位置する私たちの役目なのかもしれない。

2006-02-16

[] 初心者にもやさしいインタフェース

naoyaのはてなダイアリー - インタフェースの話

どんなに不慣れな人でも、更新直後の画面がそういう動きをするということを一回か二回経験すればそれは理解できると思うんです。

説明文を出すのは論外として、各 Web サイトごとに学習が必要になるインタフェースは失敗だと思う。無数の Web サイトを閲覧する上で、それぞれの使い方を覚えさせることは現実的ではない。

初心者にもやさしい、上級者にも使い易い、と考え出すと難しくなるが、インタフェースがアフォーダブルであれば、自然と使い方が導かれるはずである。しかし、インタフェースのアフォードを受け取るためには学習が必要になる。ならば、実生活で起こり得易い状況を再現できれば、初心者、上級者の区別なく、人間にとって使い易いインタフェースが作り得るのではないだろうか。

などと色々考えてはみたものの、新しいデスクトップアプリケーションを使うときは必ず誰かに教えてもらわないと使えない父も、なぜか Web アプリケーションは割と何でも使いこなしてしまう。デスクトップアプリケーションを使うときの、怖々と扱うような素振りもない。想像に過ぎないけれど、 Web ではアクションが限られていて (下線のついた青い文字をクリック、へこんだように見える箇所に入力、ボタンをクリック) 、かつそれが想定外の動きをしないから、怖がらずに使えるのだろう。

プログラマはコンピューターの扱いになれているから、そうでない人が使うためのインタフェースを設計することができない、みたいな話をときどき耳にしますが、僕はそれに懐疑的です。

この点には同意で、むしろ様々なアプリケーションを使っており、多くのアプリケーションで共通する「当たり前の動き」を想定することが容易である、というアドバンテージはあるのではないかと思いたい。

メモ程度に。

2006-02-11

[] SNSWeb 1.0 と Web 2.0 の架け橋

梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティングを遅ればせながら拝聴させていただいた。

第二部で、「 SNSWeb 1.0 の最後に生まれたアプリケーションである」という命題に関して、一社員が一 Web ユーザとしての意見を述べたいと思う。

大枠としては、日本の SNSWeb 1.0 的であることには同意である。「ホームページ」文化の延長のような印象を受ける。「どこか」に進み続ける Web の歴史の中で、唯一存在しなくても良かったアプリケーションなのかもしれないとさえ思った時期もあった。しかしグリーに入社し、より深くユーザの動向を観察するようになり、そこには SNS でしか築き得ない役割に気づいた。

Web 2.0 という言葉が生まれるずっと以前から、 Web 2.0 的な世界は生まれつつあった。世界が大きく広がり続ける中で、居心地悪く感じていた人が居たのではないだろうか。「儀礼的無関心 *1」という言葉からも、それは見受けられる。

1.0 的なツールでも、 2.0 的なツールでも、小さいコミュニティでしか発言できない人は居る。そういった人たちが、何も発言しないまま、意見を内にとどめてしまってしまうのは非常に勿体無い。その機会損失は、 SNS という守られた場所を提供することで、防ぐことができる。小さなコミュニティの中ででも発言することで、その中に居る人がその発言のエッセンスだけでも外に出すことができれば、そして願わくば、発言する楽しみを覚え、外で発言するようになってくれれば、 Web 全体の利益になる。

いつか外に向けて発信したくなる人を、一人でも増やすために、安心して発言できる、完全に守られた場所を提供することは必要だと考える。 1.0 的世界にしか馴染めない人を、 2.0 の楽しさに目覚めさせるために、完全な 1.0 的世界を提供することこそが、 SNS の役割なのではないだろうか。

それは、いつか必要としなくなるために必要だった、子供にとってのおもちゃのような存在であるとも言える。


今まで閉じたコミュニティで提供されてきた情報を、ボタンひとつで SNS 全体に公開することができるのも、大きな利点だと思う。そしてそろそろ、ボタンひとつで Web 全体に公開できるようにすることも必要なのではないだろうか、と密かに企んだりもしている。

*1:小さいコミュニティで上手くやっているサイト大手サイトが取り上げることで、多くの人が訪れ、そのコミュニティを壊してしまうことを避けるために、あえて取り上げないこと ... ってこんな理解でいいのかな

2006-02-08

[] p 要素問題に係るむしろ文章を変更してしまえ案

最近になって、正しいマークアップについて語れる人との接点が増えてきて嬉しい。適当に書くこともできるけれど、きちんとやろうとすると、考えることが色々ある分野なのだから、もっと意見交換を行ってより的確なマークアップを行えるようになりたい。

時々話しに出るのが、 p 要素ってもっと色々包含できてもいいじゃないか、という話。 blockquote やリストを含みたい文脈が存在するためである。

p要素の中にobject要素を介してブロック要素を含めることに関する議論 - 徒委記 を見て、皆も悩んでいたことを知った。

しかし、無理やり意味希薄な要素を使うくらいなら、文章そのものを変えてしまったほうがまだ気持ちがいい。

bubble hour - 2001/12 #1 の中に出てくる

HTML4.01には

・Strict

・transitional

・Frameset

という三種類のDTD存在します。

は、

HTML4.01 には以下の三種類の DTD存在します。

  • Strict
  • transitional
  • Frameset

という文章に変更してしまえば、何の問題もない。もちろん、人の文章である場合には変更することはできないし、議論の本質から外れていることは承知の上だが。

... とかいいつつ、上の引用を上手く別段落に分けることができなかった。おとなしく XHTML 2.0 を待ちましょう

2006-01-29

[] 略語対応 Google

Subversion をローカルにも入れようと思い、 svn で検索したところ、 Signal vs. Noise やら Social Venture Network やらが bold で表示されている。他にも sns で試してみたら、 Scuola Normale Superiore や Spallation Neutron Source が bold になっている。

もしかして普通に認知されていることなのだろうか、と思いつつ、 Advanced Search や Preferences を見てみたが、オフにすることはできない。

略語 (っぽいもの) で検索した際に、元の言葉 (っぽいもの) を bold にしているだけなのだろうか。もし元の言葉も検索対象にしているのであれば、場合によってはノイズになりそうだし。

とはいえ、やっぱ Google すげー、とか思った週末。