6/30 1対5の孤独な戦い

せっかく全国から東京に集まってきたわけだし、そのまま帰ってしまうのはもったいない。ということで、月曜日に休みを取ってゴルフをしようという企画を立ち上げたのは去年の話。今年は第2回、東西対抗ゴルフ大会である。残念ながら参加者は京大側私1人、東大が5人というアンバランスになってしまったが、東大側2位〜4位の平均スコアと私のスコアとで勝負をしようということになった。5人のうち3人は私と互角かそれ以上と見ていたので、これならなんとか勝てるかという算段である。野球では現役・新人・OBとまさかの3連敗を喫してしまったので、ここで勝利を収めておきたいところだ。
朝起きると、昨日の雨が嘘のような、まさかの晴天。雲ひとつない、絶好のゴルフ日和となっていた。東大のUさんに、ホテルの玄関先まで迎えに来てもらう予定だったが、Uさんの車(8年目のカローラフィールダー)が何とバッテリー上がりでウンともスンとも言わないという緊急事態。急遽、近くに住むIくんに車を出してもらうことになった。すると、20分後にやってきたのはなんと新型のBMW。稼いでるなぁ、独身貴族め。「職場から呼び出しがかかったらどうしよう」とビクビクしながら運転するIくんだったが、なぜか大阪ナンバーをつけたBMWは快適そのもの。渋滞もなく、1時間足らずで目的地に着いた。
場所は千葉県千葉市の本千葉カントリークラブ。恵まれた立地の割に、極端に狭くも短くもない、通うにはよさそうなコース。2グリーン制だが、どちらもベントグラスでよく整備されているという印象だった。
せっかく早く着いたので、パットだけでなくショットも練習しようと思い、30球210円のコインを買って練習場へ。10打席、30ydsしかないが、いきなりドライバーを振るのとは大違いである。
すると、東大のJくんが30yds先のネットへ走り寄って何かを拾おうとしているではないか!まさかボールを拾って再利用しようとしているのか?他のお客さんもいるのに、危険かつ迷惑きわまりない。…と思ったら、彼が拾ったのはボールではなく何やら黒い物体
聞けば、ドライバーのヘッドが割れて飛んでいったらしい。
買ってまだ半年のCallaway FT-i、チタンフェースとカーボンボディの複合素材ヘッドだが、接合部から綺麗に外れている。まるでアイアンのような形になった残骸を手に半泣きのJくん。Uさんの車に引き続き、東大はトラブル続きである。
さて、プレーの方はというと。練習場でドライバーが使い物にならないと判明した私は最後までドライバーを握らず、5Wでティーショット。これが正解。1番パー5こそ林に入れて9を叩いたものの、そこからはパー2つ、ボギー5つ、ダボ1つで前半47。うん、いい感じ。ランチ休憩時に全員のスコアを聞いてみると、なんと2位に4打差でトップ。しかも相手側は3人が大叩きしていたので、このままでは京大の楽勝ということになってしまう。面白くないので勝利条件を変更し、私が6人中1位か2位なら京大の勝ちということになった。
さて後半。若干スイングに乱れが出てきたようで、球がバラけてきた。それでもハーフで2800yds程度と短いホールばかりなので、スコアは何とか48でトータル95。パー72のコースで初めて100を切ったことになるが、普段プレーしている日本原CCとの難易度の差を考えればある意味当然という感じがして、大して嬉しくはない。やはりホームコースでの100切りを目標にしよう。
後半のロングでは、恒例の英語禁止ホール*1を実施。期待通り、よくしゃべるIくんが餌食になった。フェアウェイ右サイドにやすえもん氏がいて、左サイドのカートの中で私と話していたとき。

「いやー、私は完全にさんまでして、とにかく自爆するんですよ。つい無意識に出てしまうんですよねー。
 (やすえもん氏、打つ)
ナイスーー!…orz」

とにかくこんな調子でボロボロ出てきて見事撃沈。しかしそうでなくては、英語禁止ホールなんて面白くも何ともない。
そんなお茶目なIくんだが、後半はバーディに始まりバーディに終わるという素晴らしいプレーを見せ43。17H終了時点では私がまだ1打差でトップだったのだが、私がボギー、彼がバーディとまるでT.ウッズのような逆転劇。ただし彼のプレースタイルはウッズというより青木功。長身をかがめたパットといい、100yds以内からの絶妙なアプローチといい、見る者を魅了(幻惑?)する魔法の杖の持ち主だった。
結局、私が2位に入ったので総合優勝は京都大学。野球では屈辱の3タテをくったが、場外戦でなんとか一矢を報いることができた。みなさん、お疲れ様でした。

*1:昔正月特番でやってた、タモリ・たけし・さんまのゴルフ。英語禁止ホールではさんまが自爆、タモリが無口というのがお決まりのパターン