「アラベラ」を予習していて思ったこと

なんか気になってしまったので自分用にメモしてみます。

・第2幕のFiakerballって「御者(ぎょしゃ)舞踏会」って訳のようですが、これ何なのでしょうかね?一種の仮面舞踏会みたいなもんですかね?このあたり、ウィーンの風俗に詳しくないので、良く分からないのです。なお、「フィアカーミッリ」という名の歌姫も登場しますが、この人の名前は「ミッリ」で、その上になぜ「御者」がつくのかが良くわかりません。
・同時に、この日はFaschingsdienstag(カーニバルの火曜日)だということがセリフで分かるので、舞台は1860年の2月下旬から3月上旬にかけて(なぜか年も「1860年」とはっきり指定されているので、きちんと調べれば特定できるはず)ということになりますね。
・アラベラの妹のズデンカのことを、みんな「ズデンコ」と呼んでいるのですが、これって女の子の名前を無理矢理、男の子の名前にしている感じでは?「ズデンコ」なんて名の男なんているのかな?これじゃ、実は女の子だということがバレバレでは?ちなみに、ヤナーチェクの奥さんの名前が「ズデンカ」です。(ドイツ系だったと思います)
・マンドリカは、「ワラキアから来た」と言われているのですが、ここってルーマニアブカレストあたりなので、ハプスブルク帝国領じゃないような気が。政治的にややこしい地帯のイメージがあるのですが、彼の叔父さんとアラベラの父親は「戦友」なようなので、ドイツ系の入植者の家系なんですかね?すごい領地があるようなのですが、セリフを見ていると、すごく中世的な領主の感じもしますね。アラベラは、花のウィーンから、こんな田舎に行ってしまって大丈夫だったんだろうか、と余計な心配をしてしまいます。

う〜む、こんなことを言うと興が殺がれてしまうので、あまり余計なこと気にしない方がいいかも(笑)。
このオペラ、ストーリー進行は分かりやすい(と思います)ので、あまりひねった解釈をしないほうがいいかも知れませんね。(でも、演出家はひねりそうだ・・・)