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若江の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

ハーバードロースクールでの生活のほか、法律、経済、テクノロジー、読書、アート等々。

Thursday, March 05, 2009

仕事も遊びも楽しむやつがよくできる

Kindle 4冊目。読み始めたばかりだが、ボストン在住の小説家・翻訳家の渡辺 由佳里さん(Kindle 2ユーザー)のブログに書評がのっていたので紹介。

成功と幸福の秘訣は「遊び」にあり?Play: How It Shapes the Brain, Opens the Imagination, and Invigorates the Soul - 洋書ファンクラブ

下記まとめ、素晴らしいと思いました。邦訳が出たときは帯に書くべきと思います(笑)。

●ここが魅力!

遊びに罪悪感を覚えるためになかなか人生を楽しめずに鬱になっている方、または家族が罪悪感を与えるために遊べず不満がたまっている方には、「楽しんだほうがためになる」と開き直るきっかけを与えてくれます。

f:id:wakae:20090306142711j:image

At some point as we get older, however, we are made to feel guilty for playing. We are told that it is unproductive, a waste of time, even sinful... We strive to always be productive, and if an activity doesn't teach us a skill, make us money, or get on the boss's good side, then we feel we should not be doing it....

渡辺さんの書評にもあるが、進研ゼミの勧誘で送られてくるマンガと、GQ Japanとかそういう系の男性誌を除いて、日本でも(むしろ日本はアメリカより?)仕事とか勉強に集中してストイックにそれだけに全精力を注ぐ人が偉いという文化というか思いこみが相当に強くあるように思う。(Caveat。筑駒(少なくとも僕たちの年代)ではどういうわけか、そういうのはまるでかっこわるい、むしろ遊びも含めていろんなことができるやつ(スポーツでも劇でも読書でも数学でも。ただし、進研ゼミみたくバランスがとれていることはまったく要件でない。)がクールだという文化があったような気もする。やはりカウンターカルチャーの牙城だったのか。)

ベタな進研ゼミのマンガの法則 - chakuwiki

The ability to play is critical not only to being happy, but also to sustaining social relationships and being a creative, innovative person.

そうでなく、むしろ遊びは仕事にとっても有益なのだ、という主張を数々の例をあげつつ裏付けている。

そういう道具主義的(utilitarian)なとらえ方は遊びの本質*1に反する気もする(し、そうじゃなくても楽しめよ、と思ってしまう)が、どうしても貧乏性が抜けないタイプの人は是非ともどうぞ。

Play: How It Shapes the Brain, Opens the Imagination, and Invigorates the Soul

Play: How It Shapes the Brain, Opens the Imagination, and Invigorates the Soul

*1:本書は「遊び」を厳密に定義していないが、遊びの性質として、apparently purposeless (done for its own sake), voluntary, inherent attraction, freedom from time, diminished consciousness of self, improvisational potential, continuation desireが列挙されている。

渡辺渡辺 2009/03/06 05:31 渡辺です。Playの書評をご紹介くださり、ありがとうございます。忙しい留学中にkindleで仕事以外の本を読み、ブログを書いていらっしゃる若江さんは、「仕事も遊びもできる」方なのだろうと思っておりました。ところで「遊び」の定義にはBrownも試行錯誤をした形跡がありますね。「遊び」だったものに目標を立ててしまって「遊び」ではなくなったものとか、コンピューターゲームのaddictionとか、日本人にぜひ読んでいただきたい箇所が沢山あります。"Play addicts"の章では日本と韓国のことに触れていましたし、邦訳の意義がある本ではないかと感じています。これをそのまま翻訳したとして日本人が面白いと思うかどうか、それについてぜひ若江さんのご意見をぜひお伺いしたいと思います。

wakaewakae 2009/03/06 09:09 コメントありがとうございます。私はむしろ、versatileであることへの執着が強い(Play addicts?)のと、油断すると目的指向に絡め取られてしまう(その意味でやっぱり貧乏性)ことが多いので、「遊び」について書いたこの本にすごく惹かれました。「仕事も遊びもできる」といいんですけど、実際はそんなにうまくいかず、やりたいことがいろいろ手つかずになっている状態です。が、しょせん遊びであれば、ま、いいか、でもやりたいなあ、というふうに思えばいいのだなあと(ほんとは当たり前のことですが)気づいた次第です。
いずれにせよ、私は相当特殊な人間ですので参考になるかわかりませんが、ぜひ日本語訳する価値がある本ではないかと感じました。

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