若竹学園卒業生のお店訪問

2010-02-01

大阪市 住之江区「味平」

15:29

開店27年目の長寿店。

お好み焼・鉄板焼

「味平」 大阪市住之江区新北島1-1-14 サンライフ住之江

夫唱婦随で作ったメニューは100種類!!


ピンチの時も休日を

   減らして切り抜ける


 若竹学園卒業生の中でも長寿店となる『お好み焼・鉄板焼 味平』は開店から27年。地元ではすっかり老舗となっている。その秘訣をオーナー夫婦に伺った。


真っ赤な看板に人目を引く大きなタペストリーが掲げられた民芸風の上品なアプローチから店内に入ると壁に貼られたメニューの多さが目を引く。伺うと、お好み焼きで50種類、鉄板焼きで50種類はそろえているという。


 開店当初の営業は昼夜していたが周辺に大型店が進出してきたために、5年前からは思い切って夜のみの営業に転換。順調に売上を伸ばしてきた。

お好み焼・鉄板焼「味平」外観写真

お好み焼き 「具」 外観



だが道路交通法改正の打撃は大きく、売上は一気に8割にダウンしたとのこと。そこで週1回の休みを月1回にして落ちた売上をカバーして、ようやく最近は月3回休めるくらいまで回復したそうだ。

 
お客様の声からできたメニューの数々
 数多くのメニューはお客様の意見を取り入れていって増やしていったとのこと。お二人で納得いくまで試作を重ねながら一番良いものを商品化することを繰り返し、気がつくと100種類にもなっていた。そのかいあって客単価は2,300円から2,500円とお好み焼店としては高いほうだ。お店の名前をラベルにした焼酎(芋・麦)も大人気。

 

 人気メニューは、お好み焼きにご飯と焼きそばを入れ、焼き上がりが鳥の巣のような『鳥の巣焼き』630円。豆腐、シーフードを入れ、和風ソースで仕上げた『ふわふわ焼き』850円。豚平焼きの中にチーズと明太子を入れた『とんちんかん焼き』630円などのアイデアメニューもいっぱいある。

 
お客様への感謝の気持ちが長寿店の秘訣
「一番うれしいときは?」という質問に、「アルバイトの子がお客様からほめられたとき」という答えが返ってきた。日頃からやる気を引き出すためにお二人が率先して掃除をするなどしているという。その努力が売上に繋がっているのだろう。


 今後は若い人に喜んでもらえるおしゃれなメニューや高齢者向けの優しい味のメニューを作っていきたいということで、まだまだレパートリーが増えそうな勢いだ。


最後に長寿店の秘訣を伺うと、

「お客様にここまでしていただきました。」と謙虚な姿勢が印象的だった。

 
入り口/お好み焼・鉄板焼「味平」
座敷/お好み焼・鉄板焼「味平」
テーブル/お好み焼・鉄板焼「味平」
『味平』入り口
奥まで続く座敷は

宴会席にもぴったり

店内に入ってすぐ

右側にあるテーブル

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お店を取り巻く環境の変化に柔軟に対応してお店を変化させ、切り抜けてこられたご夫妻。

売上不振をまわりのせいにするのではなく、ピンチをチャンスにかえるしなやかさが大切であると痛感した。

 
お店プロフィール
住所
大阪市住之江区新北島

1-1-14 サンライフ住之江

 
席数
計47席(カウンター5席・テーブル12席・座敷 30席)
営業時間
17:00〜24:00  
定休日
日曜日(第一日曜は営業)
アクセス
地下鉄四つ橋線

住之江公園駅 徒歩1分

 
開業年
1978年10月
         
 

北海道 苫小牧市「祭り家」

15:22

地域特性に合わせたコンセプトでお客様を獲得

お好み焼・鉄板焼

祭り家」 北海道苫小牧市沼ノ端916-5(ウトナイ小学校前

地元の食習慣を見極めてのメニュー作り

お好み焼き、鉄板焼き 『祭り家』


 オーナーの下山さんは大阪出身の大阪育ちで現在千葉県で会社を経営されており、北海道、千葉でコインランドリー、ベーカリーカフェ等を多角経営で展開されておられる

。自分の生まれ育った大阪のお好み焼きを是非北海道の地でお店を出して広めたいと平成18年の初秋に若竹学園に入学。お店を任せる店長と一緒に自らも入学されてお好み焼き店の基本技術から経営の基礎まで学ばれた。


その後、学園のオープニングプログラムを利用

して店舗の企画からメニュー計画までを相談しながら平成19年1月20日に開業。その後は、順調に経営を続けられている。


お好み焼・鉄板焼「祭り家」外観写真 

「祭り家」 外観

お店のコンセプトは「大阪の食文化と新鮮な北海道の食材の融合」


北の大地、北海道と大阪は昔から「北前船」による交易が盛んで、大阪の「食い倒れ」の街も、その交易により形づくられたと言われている。

 
大人になってもお祭りの日のワクワクを
 

場所は国道沿いのロードサイドで敷地250坪のところに70坪の店舗を建築。

テーブル5卓、お座敷7卓、カウンター席4席 合計52席の大型店だ。車の交通量もあり国道沿いには飲食店や商業施設の建築が進み、これから開発が期待される立地なので将来を見越しての出店だ。お客様の流れはというと、土日は家族連れが多く、平日は仕事帰りの女性客やカップルも多い。

基本メニューは若竹のお好み焼きが中心だが、北海道には関東文化が根付いていることからもんじゃ焼きも置いており、お客様からのオーダーも多いようだ。その他に串カツやイカ焼き、ちりとり鍋等大阪ならではのメニューや北海道の食材を使った鉄板焼きも出して、お好み焼きに馴染みのない人にも来店していただく工夫をしている。


お好み焼き店ではあるが、お好み焼きに馴染みの薄い地域ではお好み焼きだけではなく、いろんなサイドメニューが集客のきっかけとなる。もちろんメインのお好み焼きが美味しくなくてはいけない。

オーナーの下山さんは、常に新しいメニューを考案したり、東京で開催したお好み焼き協会の講習会に参加されたりと味の追求やメニュー開発の研究に怠らない。その努力の積み重ねが集客につながっているようだ。

屋号の『祭り家』は『人の心には祭りがある。このお店でそれを感じて、楽しんでいただければ』というオーナーのお店へのこだわりから付けられた。子供の頃のお祭りで感じたワクワクしたあの思いが伝わってくるようだ。

 
終わらない挑戦
 

『祭り家』を通してお好み焼きだけではなく、様々な大阪食を北海道の方に知ってもらいたい』というさらに大阪の味を北海道に広める夢のために祭り家の挑戦は続く。

 

お店のスタッフの皆さん
掘り式のお座敷

各テーブルのついたてには祭りの模様があるのは特徴的だ

お店のスタッフの皆さん

掘り式のお座敷

各テーブルのついたてには祭りの模様があるのは特徴的だ

 
 
お店プロフィール
住所

北海道苫小牧市沼ノ端
916-5(ウトナイ小学校前)

 
席数
計52席 ( カウンター 4席       テーブル  12卓 )
営業時間
11:00〜22:00(オーダストップ21:30)
開業年
2007年1月
連絡先

0144-84-7580

ホームページ

定休日
火曜日(祝日は営業) http://www.pia-net.jp/matsuriya/
 

2009-04-08

大阪府 岸和田市「具」

19:45

地元密着型のコンセプトで成功!!

お好み焼き

「具」 大阪府岸和田市小松里町2540

会社の将来を考えて飲食業に参入 モダンな店舗に地元密着のコンセプトで成功!!

 今回お話を伺ったお好み焼き店「具」さんは、だんじりで有名な岸和田にあるロードサイド型店舗。敷地150坪に駐車場20台を確保したピロティータイプで、店舗面積は70坪、15卓66席とカウンター8席の合計74席。昨年12月に開店され、順調に営業成績を伸ばされている。大阪から国道26号線を和歌山方面に走ると、岸和田市内に入ってすぐ右手に「具」は位置する。この国道沿いは有名な大型飲食店が軒を連ねる激戦地区。その中にあって

「具」は独特の雰囲気をかもし出して家族層やカップル客を中心に着実に地元のお客様のファンを増やしている。


 「具」のオーナーの白樫さんは地元で倉庫業を長年経営しておられた。しかし、会社の将来性と次世代の人材育成を見据えたとき、何か新しい事業をとの思いを強くもたれ、漠然と飲食業がよいのではと思われていたそうだ。そこで国道沿いに所有していた150坪の土地を活用しようといろいろな情報を集められている時に若竹学園に資料を請求された。すると、調理の指導だけでなく、店舗の設計・施工から業態

お好み焼き「具」外観写真

お好み焼き 「具」 外観



案、オープニングの指導までできるサービスがあることを知り、ご自身もお好み焼きが好きなこともあってお好み焼き店をすることに決められた。そこで、店長はじめ総勢4名のスタッフが学園に入学すると同時にあきないのオープニングプログラムを受けられ、開店に至っている。

 [地
 「具」は国道沿いにあるが、車で走っているとちょうど進行方向の信号を超えて100mほどの所に位置しており、車で駐車場に入るのに抵抗感がない。メインのお客様が車で来店される場合、ドライバーの心理状態からして車で入りやすい店舗というのは非常に有利である。実際近くにライバル店があるが、信号の手前に店舗が位置する為ドライバーは無意識のうちに前の信号と後続車が気になり心理的に入りにくい店舗となって苦戦している。


 ロードサイド型店舗に限らず、立地というのは集客には非常に大切な要素である。資金的な問題で限界はあるかもしれないが、同じ予算でより有利な立地を見極める目というのも開店後の経営に大きく影響する。

◆|聾橘着コンセプト
 「具」の店舗デザインはあきないがプロデュースしたが、白と木の素材を中心にしてナチュラルで自然な中にモダンな雰囲気をかもしだしている。カウンター席、テーブル席、座敷席と全て雰囲気を変え、店内に中2階席を設けるなどお好み焼き店では珍しい打ち出し方だ。普通このようにモダンなお店ではメニューもいろいろと変わったものが出てくると思われがちだが、「具」のメニューは昔ながらの「お好み焼き屋さん」のメニューだ。しかし、白樫さんのこだわりで、水・野菜・麺・卵など素材にこだわり、お客様に「おいしい!」と言っていただけるお好み焼きを常に研究されている。ベースとなる生地や具材の配合も開店のときに若竹学園のスタッフが地元に合った味や食感が出るようにと白樫さんと一緒に研究して「具」オリジナルのレシピを開発した。


斬新な店舗デザインでお客様の注目を引くが出てくる料理は基本に忠実で素材にこだわった「おいしい料理」。感覚的には新しいものを求めながら、味に関しては結構保守的な顧客の心理を巧みについた戦略が功を奏したといえる。

 

カウンター/お好み焼き「具」

テーブル席/お好み焼き「具」

掘りごたつ/お好み焼き「具」

カウンター

テーブル席

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 白樫さんは現在会長になられて倉庫業も含めて会社の経営全般を見ておられ、現場は奥様が社長として息子さんとともに采配を振るわれている。2店舗目、3店舗目を見据えての組織改革だ。開店当時を振り返って、白樫さんから「飲食の経験がないのにここまでできたのはあきないのスタッフの方々の協力があったからだと思います。これからも永いお付き合いをしていきたいですね」とのお言葉をいただいた。


 われわれスタッフも更に勉強を重ね「具」の成長と共にがんばらねばと心新たにいたしました。