社会が変わると

waki_fabre3+waki_fabre42013-03-12

私の高校時代は「生徒が主人公」でなく「学校が主人公」という雰囲気が大嫌いだった。
反骨ゆえに皆勤で通ったものの、卒業式だけはボイコットしようかと考えることがあった。
結局、式には出たのだけれど。

そして今日、久しぶりに高校の卒業式に出たが(イクオの)、
三十年前とほとんど変わらない型通りのものだった。

変わったのは、話の内容が、
「高学歴礼賛!国際社会で華々しく活躍せよ」
ではなく、
「国際社会で生き残るため必死に戦う日本人になれ」
になったこと。
社会が変わると、教育がめざす理想も変わる・・・

そしてビックリしたのは、
正面玄関に2020オリンピック招致の旗が二旗、はためいていたことだった。

校歌斉唱は良かったし
退場する生徒や先生の表情には心から拍手を送った。

そして答辞で、
「進学指定校になって規律正しくなり、進学率が上がったのはいいことです。が、わたしはこの学校の、もともとの自由な校風が好きです」
と一行、挟み込んだ卒業生。
指定校になって茶髪禁止になったのです。

進学率があがればそれで良い教育なの?と文句を言っていると、
イクオは
「進学率上がって、みんな納得してるよ。」

それは受かった人がいうセリフ。