ハノイの日本人

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東浩紀『原発は倫理的存在か』。

これだけ酷い事故が起こっているのに、まだまだ原発を稼働させ続けたい人たちはいますよね。そういう人たちに届く言葉はあるのでしょうか? 東さんは「倫理」という言葉を使われています。とてもわかりやすく書かれているのでリンク先で全文どうぞ。


原発は倫理的存在か(東浩紀
http://politas.jp/features/6/article/392
原発をめぐる議論で「倫理」がなぜ問われるかといえば、それは使用済み核燃料の処理技術が確立されていないからである。「トイレのないマンション」とも揶揄されるように、現在の原発は、使用済み燃料の処理を、長期間保管しその危険性が自然に減衰するのを待つか、あるいは後世の技術開発の可能性に委ねることで成立している。いずれにせよ、いまここで処理できないものを、いつかだれかがなんとかしてくれるという「他人任せ」の態度のうえで成立しているのは疑問の余地がない。面倒なことは他人に任せ、自分だけが利得を得る。そのような態度が「よい」ことであるかどうか。原発の倫理的問題は結局はそこに集約される。日本では福島第一原発事故を機にはじめて関心を向けたひとが多いが(筆者自身もそのひとりだが)、この問題は本質的に事故の可能性とは関係ない。経済性とも関係がない。事故がなくても、いくら経済効率がよくても、使用済み核燃料は蓄積する一方であり、後世の自然環境と人間社会の負担は増える一方だからである』
 

松本隆45周年トリビュート。

松本隆 作詞活動45周年を記念して制作されたトリビュートCD『風街であひませう』。リトル・クリーチャーズ鈴木正人がトータルサウンドプロデューサーを務めたディスク1もいいですけど、宮崎あおい『夏色のおもいで』、夏帆『蒼いフォトグラフ』、有村架純『魔女』、広瀬すず『初戀』が並ぶディスク2が圧巻。自分の歌詞を人気女優に朗読させる、この王様感ww いやいや、斎藤工東出昌大山田孝之井浦新加瀬亮など、男性陣も豪華です。限定盤を買った方がいいですよ。この朗読、是枝裕和監督がディレクションしてるんですけど、広瀬すずとか凄いですよw コメントも最高w




このCDにないものが3つあると思いました。一つはディスク1のスペシャル・トラック細野晴臣『驟雨の街』のこと。はっぴいえんど解散直後に細野さんが書いてた曲に、松本さんが詞を書いたそうです。そして、それが今回発掘されて、新たにサビ以外の詞を書き換え、細野さんがボーカル、ベース、鈴木茂さんがギター、松本さんがドラムで録音されました。大瀧詠一さん以外のメンバーで演奏した、はっぴいえんどの新曲とも言える楽曲でした(上のラジオ出演では、細野さんが大瀧さんに気遣っただけで、はっぴいえんどの新曲だと言われてますね)。


2つ目。松本さんと言えば、ジャニーズのヒット曲も沢山書かれているわけですが、1曲も収録されていません。やっぱり、完全に決裂したんでしょうね。3つ目。ディスク2は先程も書きましたが、広瀬すず有村架純と「今」って感じの女優さんたちが出演してるじゃないですか? でも、ディスク1に「今」を感じさせるアイドルが一人も入っていません。これは残念です。やっぱり、距離を置きたいというメッセージなんですかね?


じゃあ、誰になにを歌ってもらえばよかったか? 百田夏菜子『想い出の散歩道』(アグネス・チャン)、中元すず香『スクールガール』(C-C-B)、菅谷梨沙子『宵待ち雪』(裕木奈江)、秋本帆華『ドール』(太田裕美)。聴きたいなー