新刊『変な鳥ヤバい鳥どでか図鑑‐私は妙な鳥にいつも体をゾクゾクさせている‐』と、既刊の紹介

今年の8月に『変な鳥ヤバい鳥どでか図鑑‐私は妙な鳥にいつも体をゾクゾクさせている‐』という本を上梓させていただきました。

変な鳥 ヤバい鳥 どでか図鑑 (エイムック 3799)

変な鳥 ヤバい鳥 どでか図鑑 (エイムック 3799)

昔から私は公園や動物園で鳥類を目にするたびに、「ヤダー」「チョーキモーい」「でも好きなんだよネ〜」という複雑な想いを巡らせていた。だから書店で「かわいい鳥」「美しい鳥」などの図鑑を見かけると、いや、かわいいのも美しいのもわかるけど、でもほら、鳥を見ている時に、もうちょいディープな感情が走ったりしない…?え、もしかして、自分だけ…?うわっ…私の年収、低すぎ…?と不安になったりもした。
いや、絶対に仲間はいるはずだ。同じ想いで鳥を眺めている霊長類ヒト科はたくさんいるはずだ。私はそう信じ、いつか仲間たちに呼びかける機会を伺っていた。そしたらタイミングがやってきた。
本書では念願叶って、そういった鳥に対する愛憎、もしくは畏怖の念を文章とビジュアルで執拗に表現することができた。
やっぱり仲間は大勢いたようで、発売後、本書はなかなかいい具合に読者の皆さんの手の元に羽ばたいていった(略して手羽元)。現在も安定飛行中とのこと。嬉しい。
(版元の営業さんがツイッターでの感想をまとめてくれた)
https://togetter.com/li/1172405

本書はおおむね、3つのテーマで構成されている。「見た目がヤバい鳥の世界」「自然界最大オカルト、鳥と恐竜の関係について」「スーパーハード・バードウォッチング」。
「スーパーハード・バードウォッチング」については完全に自前の造語で、詳しくは本書にて述べているが、簡単に言ってしまえば 自分たちの身の回りにあまたいる鳥たちを五感を使って観察しながら、「うわ〜、すっげえ変〜」「どう見ても恐竜じゃ〜ん」「ってことは、いま自分たちが生きてる世界もジュラシックパークじゃ〜ん」などと体をゾクゾクさせる行為のことである。
五感を使って観察、というところが重要で、鳥を見るだけならただの「バードウォッチング」だが、触覚や嗅覚、味覚を使って鳥本来のワイルドな存在性を感じたら、それは「スーパーハード・バードウォッチング」となる(いや、自分で勝手に提唱しているだけですが)。

本書内ではベトナムに取材に行き、実際に「スーパーハード・バードウォッチング」とはどういうものかをレポートしている。
取材中に撮った写真を以下に掲載します。なんとなく「スーパーハード・バードウォッチング」がどういうものかわかっていただけると思う。



いい四コマ漫画だと思っている。

拙著『変な鳥ヤバい鳥どでか図鑑‐私は妙な鳥にいつも体をゾクゾクさせている‐』、ご興味ありましたら、是非。

変な鳥 ヤバい鳥 どでか図鑑 (エイムック 3799)

変な鳥 ヤバい鳥 どでか図鑑 (エイムック 3799)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
既刊


『男だけど、』(幻冬舎
私と、私の心の中に棲んでいる「女の子ちゃん」との二人旅を描いた冒険記です。
ベトナムで雑貨探し」、「イタコを巡る冒険」、「ニューヨーク・タイムズスクエアのカウントダウンで最高のキスを」、「南インドアガスティアの葉」などなど、カワイイとオカルトが交差する世界を旅しています。自分と心の中にいる「女の子ちゃん」とが交互に登場し、主語がめまぐるしく変わるので、とあるレビューで「作者はなにかの病気なんじゃないか」と書かれました。てへ。

男だけど、

男だけど、

幻冬舎のサイトで立ち読みできますよ→http://www.gentosha.jp/articles/-/4390




『夜の墓場で反省会』(東京ニュース通信社
テレビブロスで連載していた、なんの役にも立たないコラムをまとめたもの。
こういう本を作りたくて、文筆業をやっています。まずこの本から読んでいただけたら嬉しいです。
この本を出したあともテレビブロスでの連載は続いて、『夜の墓場で反省会2』を出せるだけの量の原稿が私のPCで眠っている。そろそろまたまとめたいな。
表紙は天久聖一さんにお願いしました。

夜の墓場で反省会 (TOKYO NEWS MOOK 410号)

夜の墓場で反省会 (TOKYO NEWS MOOK 410号)




『ふざける力』(コア新書)
新書に手を出してみました。
意味の構図と、その外に広がる無意味の世界について書いた本です。帯文はマキタスポーツさんにコメントをいただきました。
いまのところ一番「『ふざける力』、読みました」と声をかけられることが多い。やけに学校教員の方に読まれているみたいで、大丈夫なのか。

ふざける力 (コア新書)

ふざける力 (コア新書)

この本について宮田珠己さんが新聞に書いてくださった書評→http://www.sankei.com/life/news/160109/lif1601090015-n1.html




『今日もひとり、ディズニーランドで』(イースト・プレス
たぶん、私小説です。23歳の「僕」が、ひとりでディズニーランドに行ってアトラクションに乗りまくり、逡巡しまくるだけの内容です。
個人的には「魅惑のチキルーム」の章がとても気に入っている。
初版では帯文をライムスターの宇多丸さんに、重版からは全国の書店員さんにコメントをいただきました。ありがたや〜。

今日もひとり、ディズニーランドで

今日もひとり、ディズニーランドで

朝日新聞からこの本についてのインタビュー受けた時の記事→http://book.asahi.com/reviews/column/2014060800010.html
前川ヤスタカさんが書いてくださったレビュー→http://maekawayasu.blog17.fc2.com/blog-entry-171.html




『珍生物図鑑』(エイ出版社
著述と監修を担当した図鑑形式のムック本。
発売から二年以上経った今でも、なぜかたまにコンビニに置いてある、存在自体が「珍」となった図鑑です。
シフゾウの頁が好き。

珍生物図鑑 エイムック

珍生物図鑑 エイムック




『中学生はコーヒ―牛乳でテンション上がる』(情報センター出版局)
私のデビュー作。中学生とただ遊んでいただけの日々を描いた、ノンフィクション・ルポ。
本書に登場していた中学生たちも、もう社会人。時の流れにゾッとする。
帯文は漫画家の中川いさみさんにコメントをいただきました。
すでに絶版になっているのですが、電子書籍版なら現在も購入可能です。

中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる

中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる




あと『ベストエッセイ2017』(光村図書出版)に、小説すばるに書いたエッセイ「虚旅」が収録されています。


どれか一冊だけでも読んでみて!