2015年 お世話になったアルバム(1位〜25位)

たとえばストーン・ローゼズのライブが唯一神として世界を覆ってしまうことは叶わないけれど、自分だけのアルバムをヘッドフォンで聴いていたのに、ふと顔を上げてみると、みなそれぞれにそのアルバムを聴いている。内省的ゆえにいつの間にか世界の誰かとアクセスしているテン年代の風景。

2015年、わたしが気に入ってよく聴いていた25枚です。お世話になってます。

25. Homecomings 「Somehow, Somewhere」

つたなく一本調子のところが愛らしいです。


24. Bill Ryder–Jones 「West Kirby County Primary」

来年はコーラルと、元コーラルのBeefを期待しています。


23. LUCKY TAPES「The Show」

高性能シティ・ポップスでも、敷居の低い親しみやすさで聴きやすい。


22. Wolf Alice「My Love Is Cool」

サマソニが呼ぶ新人さん(ハイプの匂いがする)とタカを括っていたら、想像を超えてよかった。


21. 花澤 香菜「Blue Avenue

2015年でいちばんブチ上がった記憶は、日本武道館での「恋愛サーキュレーション」です。


20. G.Rina「Lotta Love」

東京女子流もはやくエッチくなってほしい。


19. チャットモンチー「共鳴」

「ドライブ」に背中を押されながら出勤。


18. Toro Y Moi 「What For?」

軽やかな「Run Baby Run」に泣いてしまう。


17. Vessels 「Dilate」

ミニマルの構築とふくよかな解放。


16. Deerhunter 「Fading Frontier」

達観したサイケデリアを聴いて、人生どうでもいいスラッカー気分になるのはいい息抜き。


15. Cero 「Obscure Ride」

新しい「空中キャンプ」になるといい。


14. Squeeze 「Cradle to the Grave」

久しぶりに会った友人と飲んだら思いの外楽しくて、ずっと話してた夜のような。グレン&クリスのヴォーカルを聞くと妙に安心する。調子はいいよお。


13. Jamie xx「In Color」

The xx本体よりすき。


12. Mark Ronson 「Uptown Special」

先人たちの世界観を引き継ぐだけで楽しくやれるのは、「フォースの覚醒」も「クリード」も見習ってほしい。


11. Negicco 「Rice&Snow」

好きな子が歌えば、そこは楽園。


10. 星野源「YELLOW DANCER」

新しい「オザケン」(not 小沢健二)になるといい。


9. 3776「3776を聴かない理由があるとすれば」

アイドルさんがやる音楽は自分の趣味とはなれてるから敢えて踊らされる楽しみがあるのに、こんな自分の近いところにぐっと寄られては。


8. Martin Courtney 「Many Moons」

2015年に、「BIG STARからの系譜が…」とか語るのは馬鹿げてるけど、BIG STARからの系譜が実を結んだ最良の形。


7. The Go! Team「 The Scene Between」

The Go! Teamの雑多な音楽をざっくり括ると、ロッキーのテーマみたいな曲をファンキーに演奏するか、60〜70年代のガールズポップを元気いっぱいに演奏するかという感じだと思いますけど、今作は後者がたいへん充実していて良いです。


6. The Weekend 「Beauty Behind the Madness」

ヘッドフォンで聴きながらマイケル・ジャクソンに似てる似てないゲームをしてると割と楽しい。


5. 柴田聡子「柴田聡子」

ジュディ・シルとどっちがいいか、と言われると結構困る。


4. Kendrick Lamar 「To Pimp a Butterfly」

かっこいいものへのアンテナが低いんですけど、これはおずおずとしながらも「かっこいい」と言いたいです。


3. Tame Impala 「Currents」

サイケとポップと甘さがちょうどよい。


2. Sufjan Stevens 「Carrie & Lowell」

アコギと歌声で綴られる最高のお話。


1. Hot Chip「Why Make Sense?」

ホットチップを聴いて踊ってるから邪魔をするな。

わたしからは以上です。