地下鉄博物館へ。

wald-Bahn2010-10-17

NY地下鉄の博物館があるというので、
ちょっと行ってみました。
なんでも使わなくなった古い駅を改造して
博物館にしたとの事。


行ってみたら確かにビルの地下にあって、
駅みたいになってました。コンコースにあたる
部分にトンネルを掘った歴史だとか、道路橋を
架けた歴史だとかが展示してありました。


ちなみに何故道路橋?と思ったかもしれませんが、NY地下鉄の
親会社であるMTA(Metropolitan Trasportation Authority)は
近郊鉄道(Metro-North)、NY市内のバス、地下鉄、そして
マンハッタンに架かる有料道路橋を管理する交通公社なのです。


ちょっと脱線しましたが、そんな訳で各種展示を見たら、
地下2階のホームへ。ここで電車の展示をしています。


その中にあった一風変わった電車。

まっ黄色の電車は工事用車両かと思いきや、
何と現金輸送電車とのこと。各駅の窓口で取り扱った
小口現金をこの電車で回収して、現金を計算する施設のある
場所まで運ぶと言うもの。
中は日本の郵便車とか荷物車みたいでしたが、あの緑の箱に
小銭や紙幣がギッシリはいるのだとか。

面白いのはその様子もちゃんとビデオで紹介されており、
駅に電車が着くと、車内の小窓からホームの様子を確認して、
異常が無いことを確かめると、SWATみたいな防弾チョッキを着た
職員が窓口まで向かいます(運転士もチョッキを着ます)。
その際、ホームにも職員が警戒に当たりますが、全員
腰の銃にすぐ手が行くように構えてるのがオソロシイところ。
ちなみに現金を運ぶ職員も、武器を手に出来るよう、利き手は
常にあけておくのだとか。
そして車内に持ち込んで、書類と現金があっているのを確認して
電車は出発、とあいなるのだとか。
この車両は2004年まで使用していたということですが、
今もNYの地下を、新しい現金輸送電車が走っているのかも知れませんね。