Somaliland: Stability amid economic woe
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/africa/4372189.stm
BBCが報じるソマリランド共和国の抱える諸問題。『カラシニコフ』を読んだ際、アフリカの戦乱の中で、ソマリランドが自発的な武装解除に成功していたことに仰天したが、その国家運営は決して順風満帆とは言えないようだ。
- 作者: 松本仁一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/07/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 117回
- この商品を含むブログ (89件) を見る
多くの人々が内戦時代にヨーロッパや北米に移民した親族からの送金で食いつないでいる。しかし今後、海外からの送金は減ることが予想される。移民先の国で生まれた若い世代は、なぜ自分の稼ぎをソマリランドに送金しなければいけないのか不満を持つだろう。
一極に集中しない、多様な資金源を開拓しなければならない。インフラ整備と教育の普及も急務だ。しかし、国際的な承認が充分でないまま独立を宣言したソマリランドは、平和を保ち続けているにも関わらず、一人前の国として扱ってもらえない。つまり、世界銀行やIMFファンドなどの援助基金にもアクセスできないのだ。
だが、海外からの援助は取り扱い注意の劇薬だと警告する者もいる。ソマリランド開発省のフセイン・ブルハンはこう言う。
「外部から多額の資金が流れ込めば、それをめぐって支配エリートたちの争いが始まるだろう。ソマリアがそうだったように。それに、そうした援助は人々をuncreativeにする。われわれ自身でなんとかするしかないのだ」