くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

平成20年度岡山県県民経済計算が発表されました

岡山県県民経済計算 平成20年度(岡山県ホームページ)
平成20年と言えばリーマンショックがあった年ですね。さて岡山県の概要を見てみると。

 うーん、さすがにものすごく下がっているなぁ。

 ひとり当たり県民所得が266万円って少なすぎるように感じるんだけど、概要を読んでみると岡山県の総人口(約190万人)で割った数字みたいだ。もうちょっと実感に近づけるためには就業者人口で割った方がいいと思う。

 というわけで、岡山県の就業者人口を調べてみると平成17年度で約93万人。県民所得が約5兆2千億円なので93万で割ると、約556万円。うーん今度は多すぎる感じがするって?実は統計の(県民)所得は、(県民)雇用者報酬*1+財産所得*2+企業所得*3の合計なんだ。式で表すと次のようになる。

(県民)所得=(県民)雇用者報酬+財産所得+企業所得

 概要には構成比も書いてある。構成比は、(県民)雇用者報酬72%、財産所得3.4%、企業所得が24.5%となっている。ということは、556万円に0.72を掛ければ(県民)雇用者報酬がでてくる。

556*0.72≒400万円

どうだろう。大体実感に近い数字が出たのではないでしょうか?もちろん私の年収はこれより下の方ですがorz

 それしてもこういうグラフを見ると、小泉政権後期のはここ何年かで突出した経済成長を遂げていたんだなぁ。もちろんしょぼかったんだけど、あまりに他の時代が酷すぎた。小泉首相があまり悪く言われないのは(パフォーマンス等や人柄もあるでしょうが)ちゃんと経済成長して所得*4を上げてくれたからなのだろう。

*1:「雇用者の仕事に対する報酬として企業によって雇用者に対して支払われた現金又は現物による報酬の総額」つまり私たちがもらっている給料だね

*2:「ある経済主体が所有する金融資産、土地及び著作権特許権などの無形資産を他の経済主体に使用させたときに、その結果として生じる所得」

*3:「営業利益に受取利息などの営業外収益を加え、負債利子などの営業外費用を除いたいわゆる経常利益に近い概念」

*4:所得と言っても、統計を見てみると、雇用者報酬は全然伸びてなくて、企業所得が上昇したんだけどね