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烏は歌う このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2011-12-11

息の吸い過ぎには注意、という追記。


まあなんつーか、

「一息が長ければエライってわけじゃないから!」

というお話を前の記事の補足として書いておこうかと。


…やっぱり、歌なんかで一息の長さがすごいと「おおっ!」となりますし、憧れますよね。

また、「自分の声や歌がショボいのは、肺活量が無いせいだ!」と思ったり、他人に言われたりしたことのある人も多いかと思います。



吸い過ぎ注意


でも、「一息の長さ」や「肺活量」が気になるから、思いっきり!限界まで息を吸ってから声を出そう!

…という考えは、ボイトレの常識的には「間違い」と言ってしまっていいレベル。

たぶん、むしろ余計ショボい声になってしまう確率の方が高いかも。


前回「支え」について書きましたが、支え切れないほどの量の息を吸ってしまうと、

・吐く息の強さや量などをコントロールできなくなってしまう

→声のコントロールができず、最初だけ大きいけどすぐ息切れする声とか、むやみやたらと息混じりな声になってしまう

・腹で支え切れない分、喉で息を止めなきゃならない

→喉が力んで、声質が悪くなったり、喉を痛めやすくなったりする

…というような問題が起こってきますので。


このブログでは何度か書いていることなんですがね。

発声の前に、息はしっかり吸うべき? - 烏は歌う



対処法


対処法としては…こういう言い方は嫌いなんですが、吸気は「自然に任せる」しかないのかも。

普段、何気なく話したり、鼻歌でも歌ったりするときに、わざわざ「息をこれだけ吸うぞ!」とは思わないように、特別な場面(スピーチや歌など)でも、息を吸う事について考えないのが理想ですね。

これから口にするフレーズの長さ、強さ、感情…がしっかり頭にあれば、それに必要な分の息は無意識に吸われ、無意識に準備が整うはずなので。(あくまで、理想的には。)

また、腹式呼吸も、しっかり実践できていれば「力を抜いたら自然と息が吐いた分だけ入ってくる」という状態に(理想的には)なっているはずなので、そういう意味でも「吸おう」としないことは大切です。

「吐くのをやめたら、自然と入る」という状態に自分を持っていくことが大事。


「無意識にやったら息が持たねえんだよ!」とお怒りの人も多いかと思いますが、その場合は…腹式呼吸の練習を地道に続けるのが、まず一つ。

そして、「これから出す声のイメージを変える」というのも有効な方法です。

あんまり変えすぎると息を吸い過ぎてしまうので、例えば、

「今より2m先に声を届ける意識で声を出し、自然に吸う」

「実際より20%ゆっくりくどくどと喋ってるつもりで息継ぎをする」

…などなど。

そうすると、自然に吸い込む量が増えますので。


あとは、緊張や、どうしても息を限界近くまで吸っておかなければならないようなシチュエーションなどで、ついつい吸い過ぎてしまった場合…

「声を出す直前に軽く息を吹いておく」

と、それだけでずいぶん身体が楽になります。

緊張すると息を吸い過ぎる癖がある人は、発声前にかるーく息を吐いておいて「喉や胸が詰まるような感じ」を緩和してから声を出すと、イイ声になりますし、緊張もちょっぴり和らぎます。



ロジャー・ラヴ曰く



えー、各所で大絶賛されている本から、「すごくわかりやすい喩えだなー」と思った部分を一つ紹介すると…

P24

素晴らしい呼吸法とは、身体中に空気をめいっぱい入れようとすることではありません。例えて言えば、コップ一杯の水とプロフェッショナルなウェイターとの関係のようなものです。


要するに、気の利いたウェイターが、コップの水を

「空になる前に」

「頻繁に」

「静かに」

「ちょっとずつ」

「いつの間にか」

「必要な分だけ」

…注いでいってくれるからこそ、食事をする私達は不快な思いをせず、好きなタイミングで好きなだけ水を口にできるわけですね。

これが、コップが空になってから慌てて注ぎに来るようでは、食事の流れが一瞬途切れてしまって嫌な気持ちになってしまいます。


同じように息も、「空になる前に」「頻繁に」…というのが必要なわけです。

なので、「身体中に空気をめいっぱい入れようとすること」ではなく、「できるだけ多くの回数にわけてブレスをすること」が大切になってくるわけですね。

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