ニンテンドーDS Lite考察

さて、本日、ニンテンドーDS Liteの外面、および分解画像が世界中を駆けめぐりました。これは結局流出した、というものではなく、FCCアメリ連邦通信委員会)の審査のために出された画像が公開されている、というもののようです。
DSLiteの本体写真・マニュアルが公開 - Nintendo iNSIDE

FCCで公開されている画像はPDF形式ですが、Panyawoさんのところで切り出して転載されています。
Panyawoさんのブログ:NintendoDS Lite(実機)の写真
この分解画像で、特に重要だと思われるのは、GBA端子ですね。自分がこれまで予想していた以上に、基盤の下側についています。この分解画像のGBA接触端子部分と、PCWatchの分解記事の画像における接触端子部分との縮尺をあわせて、実際にどの程度GBAカードリッジがはみ出しそうかシミュレーションしてみました。それが以下の画像です。

自分が画像を比較した結果、GBAは約10mm〜13mmほどはみ出す、という予想になりました。これは、かなりの出っ張りですね。ちょうど、GBAカードリッジ裏の、nintendoのロゴが見える当たりでしょうか。当然ネジも出てしまいますし、GBAカートリッジ自体かなり飛び出してしまいかっこわるいです。自分は、せめてGBAカードリッジの頭の出っ張りだけがはみ出すと思ったのですが、それ以上に出っ張りそうです。


正直、自分も一度はタッチペンをDSカードとGBAカードリッジの間に入れるという案は、考えてみたことはあったのですが、あまりにGBAがはみ出してしまうため、「これはないだろう」と思って自ら没にしていた案なんですよね。まさか、ここまで悪い方へ予想を裏切られるとは思いませんでした。
薄さ、軽さはDSからの改善点として重要だと思いましたが、この縦方向の長さ、というのはそこまで重要な要素だったのでしょうか?少しでも小さく、軽くしたかったというのは分かりますが、GBAをはみ出してまで実現すべきものだったんでしょうか?たしかに、新規にDSを買うユーザ、とくに脳トレなどをやっているユーザはGBAカードはあまりしないかもしれません。それでも、現行のDSで、蓋代わりにGBAを差しておき、気が向いたらプレイする、という人は結構いたはずです。
なにより、これから4月にはGBA任天堂も力を入れているMOTHER3が出ます。また、プレイやんやDS振動パックといったDS自体を拡張するようなカードも、GBAスロット向けに出されています。今後出る、キラーソフトのポケモンでも、過去のGBAソフトとの連携はあるでしょう。そうしたGBAとの連携もDSの一要素だと思うのです。それを削ってまで、この縦方向の長さを1cm縮めなければならないものだったのでしょうか?正直、解せないですね。

ニンテンドーDS Liteは既に予約済みではありますが、本当に購入するかどうかは、もう少ししっかり考えたいところですね。DSLite自体には、ミクロなみの液晶輝度、ボタンの操作性というメリットがあるのは確かなんですけど、GBA飛び出しのデメリットが出てきただけに微妙になってきました。順当に行けば、DSはDSLiteGBAはGBmicroと完全に切り分ける、というところでしょうか。まだDSを買っていない人は、今更重くてでかくて暗い従来DSを買う必要はないとも思いますが、すでにDSを持っている人は、買い足す、もしくは現行のを売って買い直す、というのはある程度自分の中で、何を重視するか検討してからの方がいい気もします。