スクウェア・エニックス、2006年3月期決算説明会を開催

スクエニの決算説明会。2006年3月期決算ということなので、FF12は入っているようなのですが、経常利益は40%減とのこと。もっとも昨年度はDQ8が出ていますからね。あれと比べるのは酷というものでしょうか。逆に言えば、この差がFFとDQのブランドイメージの差だとも言えるのでしょうが。売上高は68.5%の伸びている訳ですが、DCFF7やDS聖剣伝説など、過去のブランドイメージばかり頼りにし、ファミ通レビューを操作してまで消費者にある意味押し売りしたソフトで稼いだ売上高ですからね。たしかにお金は手に入ったかも知れませんが、昨年度でスクエニに対するブランドイメージはかなり低下してしまったように思います。
さて、今年度の経営戦略もこの説明会で語られたようですが、これがまあまた電波な戦略でして。昨年までは、たまにしか出ないFFやDQの分を、グランディアとか、聖剣伝説とかロマサガとか、スクウェア(や別サード)が過去に生み出したさまざまなブランドを駆使してなんとか売り上げを稼いでいましたが、今度からはFFを水増ししてたくさん出すことで稼ぎをあげることに本格的に切り替えるようです。和田社長曰く、「FF13ガンダムスターウォーズのようなもの。10年仕事となる。」「FF7は20年もつかも」だとさ。
もうね、馬鹿かと、あほかと。昨年DCFF7であれだけたたかれたのを全く反省する頭はないらしい。それでいて、これから全く新規に立ち上げるFFXIIIを、発売する前からスターウォーズガンダムになぞらえるなど、何を思い上がっているんだか。まあ、野村FFは腐女子受けがいいだけに、たしかにガンダムSEED的な展開はできそうな気はしますけどね。でも、そんなオタクメーカーでいいのか、スクエニ
あと、FFXIIIを今後もたくさん出すみたいなこと言っていますが、これって非常に危険な気が。まず、基礎となるFFXIII本編の世界観、キャラが相当しっかりできていないとだめ。ここでこけてしまうと派生となる要素もすべてぐだぐだになってしまいます。さらに、本編がゲームと言うことも影響は大きいでしょう。ガンダムSEEDなどはアニメでしたし、消費者は特に苦労することもなく、ただアニメを見てキャラに熱中するだけでよかったです。しかし、ゲームとなると、そういった腐女子ユーザにまでゲームをプレイさせて没入させる必要があり、そこまでできて初めて派生作品を買うほどのめり込めるわけです。その肝心な本編はPS3。価格が高くてとても腐女子がほいほい飛びつける値段ではありません。しかも、今回の発表では本編以外にも多数のFFXIIIを出す、ということで、なんとなく他の機種でも出しそうなことをにおわせています。そうすると、ますます肝心のPS3も売れないわけで…。
…なんか、根本的に、最初のところから間違っちゃってる、やっちゃった感じがするのは気のせいでしょうか?このスクエニの和田社長というのは銀行出身らしいですが、その西南ですかね、このずれっぷり。お金勘定、それも取らぬ狸の皮算用レベルのことしかできていない気もするんですが。映像偏重だった坂口がやめて少しはよくなるかと思いきや、ますますあさっての方向へ進んでしまっている気がしてなりません。
現在、FF3がDSに向けて開発されているのですが、これの出来も非常に心配してしまいますね。なぜかリアルな等身の高いキャラムービーが追加されちゃいましたし、E3のプレイアブルムービーを見ると、DSのくせに戦闘前に5秒近いロードがあったり。こっちも、なぜDSでリメイクするかの意味が全然わかっていないような気がします。あとでPS2に移植されるというような噂が出ても仕方のない作り方なんですよね。聖剣伝説DSでは久しぶりにクソゲーをつかまされただけに、FF3も発売日に買うのは相当勇気がいりそう。下手するとmk2などのレビュー待ちかもしれませんね。別にリメイクですし、ストーリー的なネタ晴れは怖くないし。
日本のゲーム業界をある意味象徴してきた最大サードメーカー、スクウェアエニックス。いったいこの先どこに行ってしまうのやら。個人的にはまずこの社長からどうにかした方がいいように思うのですが…。それでよい方に転ぶとは限りませんがね。