BD版「AIR」が目標のPS3アプコン性能

先日のver1.80ファームで劇的な飛躍を遂げた感のあるPS3。その目玉機能のアプコンについて、ソニー大好き本田雅一氏がまた記事を掲載されています。

専用プレーヤーを超える「PS3」アプコンの秘密「“Air”BD版と同レベルを目指した」 - 本田雅一のAV Trends

高級AV機器にも負けないと言われているアプコン性能ですが、その目標レベルはなんとBD版AIRだったようです。相変わらず、ソニーの裏事情とかに詳しい方ですね。よっぽど仲がいいんでしょうね。(とりあえず、AIR好きとしては「AIRは大文字ね」とコメントしておきますが。オタクはこの辺うるさいですのでw。)

アニメの方がマッチ?PS3とBDの購入層

しかし、このAIRを基準にした性能調整というのも、実は非常に的を射た取り組みのように感じますね。実際、BDの最初のキラーはAIRだと言われてましたからね。
自分はかねがねPS3とBDの購入層のズレを感じていましたが、AIRに関しては結構マッチしていると思うんですよね。この手のアニメコンテンツを増やした方が、PS3とBDの相乗効果を生みやすいように感じます。最近のアニメは結構HD制作のものも増えてきましたし、SCEは金銭的な支援をゲームソフト開発だけでなく、BDアニメなどに向けてみてもいいんじゃないでしょうか?ハルヒらきすたがHDになったら、かなりキラーな感じなんですけどね。(もっとも、角川はどっちかというとHD DVDよりですが。)
今回のアプコンも、PS3ユーザの持っているアニメDVDが、HDテレビで綺麗に見ることが出来るのと言うのであれば、恩恵を受けられる人も結構いるんじゃないでしょうか?

AV機器としてのマイナスイメージ

とはいえ、個人的にはPS3はAV機器としてはいろいろと損している部分もあるように思います。まずはデザイン。曲面がおしゃれと言えばおしゃれですが、やはりAV機器としてはある程度長方形で角張っていた方が高級感がある気がします。あと、縦積みできるかどうか、というところも大きいですよね。PS3はあの大きさで縦積みできないので、結構設置に困りそうです。
また、「PLAYSTATION3」というネーミングにしてしまったことも、AV機器としてはマイナスだったかと。いかにもゲーム機という印象がしてしまいますからね。今時PS2でDVD見ているというと、どうしても安っぽいイメージを受けてしまいます。せっかくPS3は高級AV機器に負けない性能を持っていても、下手にゲーム機としてのイメージを強く残している分、バランスが悪くなっている感じがします。このあたりはPSXの失敗例と似たようなものを感じてしまいますね。PS2+DVDの成功体験があまりに強すぎた、ということなんでしょうか。


とはいえ、ファームアップで評判もよくなってきましたので、購入意欲をかき立てるものとしては、あとはソフトというところでしょうか。とりあえずPS2でもいいので年末までにキラーが欲しいところですね。