PS3・Xbox360同発洋ゲー「コールオブデューティ4」初日販売は互角

HDゲーム市場において、技術的な面からも大きなアドバンテージを持っているのが海外メーカー。ジャンルがFPSなどに偏りがちで日本ではいまだマイナーですが、日本メーカーがなかなか完成度の高いソフトをリリースできない中、日本でも徐々に注目度が高まっています。

そんな洋ゲーの中で、北米ではすでにダブルミリオン以上の大ヒットなっているのがコールオブデューティ4(CoD4)。北米ではPS3とXbosx360が同発でXbox360版が大きく売れているのに対して、日本では普及台数の影響か当初はPS3版のみの発売予定。コアなXbox360ユーザーはアジア版の輸入品購入をしていましたが、発売一ヶ月前になって急遽Xbox360版も同日発売されることとなりました。

「Call of Duty 4」日本版がXbox360でも発売 〜 12/27にPS3と同発 - わぱのつれづれ日記

コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア - Xbox360

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コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア - PS3

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洋ゲーに強いXbox360、本体販売台数3倍以上のPS3、果たしてどっちが売れるのか興味深いところですが、発売初日のデータについて忍さんのところで報告されました。

PS3版、Xbox360版ともに初日約1.4万本

忍さんの報告の該当箇所は以下のとおり。

PS3Xbox360の2機種同時発売となった「コール オブ デューティー4」は
PS3版、Xbox360版共に約1.4万本と全く互角の出足となった。
(本当に僅差ではあるが、PS3版が若干多い)
初回出荷本数も2万本程度とほぼ同数だったため
2機種とも消化率が7割を超え、品薄状態となっている。
洋ゲーなら360」の牙城を徐々にPS3に切り崩されている360、
日本市場におけるXbox360は、来年が試練の年になるかも知れない。

PS2「スーパーロボット大戦OG外伝」初日約15万本、他 | 忍之閻魔帳

結果は、どちらもほぼ同数の約1.4万本とのこと。細かな数字ではPS3の方が若干上回っているみたいですが、元々係数演算している集計方なので、誤差レベルな感じもします。

同等の売行きについての分析

この結果について、忍さんは洋ゲーに強いXbox360版が互角な時点でやばい、といった視点ですね。Xbox360に対しては「これまでの調子に比べれべば高調」などと、絶対論ではなく過去との相対論で甘めのコメントをすることが多かったように思いますが、今回は辛口なコメントになっています。

たしかに、ほぼ同数と言う評価は判断しづらいですね。これまでの洋ゲーでは元々PS3版方が売れていることが多かったですが、それは両方爆死状態のものが多いのも事実でした。世界的に好評価の洋ゲーオブリビオン」では先行発売のXbox360PS3版を上回っており、この結果が先行のメリットのなのか、洋ゲーに強いからなのかが分かりにくいところでした。今回、同発ではほぼ同数の売上、ということは、本体普及台数の割にはXbox360では洋ゲーがよく売れるという傾向を示している一方で、絶対数で見ればPS3も同発なら洋ゲーもよく売れるということになったわけです。

今後の展開は?

この状況を見ると、極端にどちらかに売上が偏らない感じなので、洋ゲーマルチは日本でもマルチにしておくのがとりあえず妥当なのかな、という感じもします。ただ、今後もPS3Xbox360の国内販売台数の差は開いていくでしょうから、そのときにはまた状況が変わっているかもしれませんね。

一方で、Xbox360も振動機能が標準であること、またXboxLiveによる強力なオンライン対戦インフラで比較的快適なネットプレイができることはメリットでもあります。CoD4の場合でも、マッチング速度などで若干差があるような報告もネットでは上がっているようですし。PS3は基本ネット対戦が無料な分、気軽にプレイできるメリットはあるものの、サービス提供側の負担が大きくなり、サービスの質の低下を招きかねません。XboxLiveの場合はネット対戦を極たまにしかしない人だとその有料システムがうっとうしいですが、代わりに継続的に安定したオンラインプレイができます。こうしたサービスの性質の違いも、今後のマルチタイトル選択の際のひとつの材料になるかもしれませんね。

各ハードの性質がことなり、なかなかすべてのゲームが一つのハードに集中するということが起こりにくい今世代のゲーム機。各種ソフトメーカーは今後もマルチ展開などでいろいろと頭を悩ませることになりそうです。