今なら1800円以下!iPhone/iPad/PS3にも使える良質BTキーボード付「ポケモンタイピングDS」購入レビュー
今やすっかり普及した感のあるスマートフォン&タブレット。これに伴い、世の中にBluetoothに対応する機器が急速に増えてきているように感じます。一昔前だとBluetoothは高い・ペアリングが面倒といったこともあり、また国産のノートPCなどでもあまり採用されていなかったため、一部片耳ヘッドセットぐらいの用途でしか使われていませんでした。しかし、海外ではヘッドセット用途がより一般的で、各種ノートPCには当たり前のようにBTがのっている状態。海外で売れていたMacもBTは当然ついており、iPhone/iPadもBTキーボードなどに対応したことで日本でも注目度があがりました。ゲーム機でも、WiiやPS3で採用されており、BTキーボードで入力が可能ですね
BTキーボードの有名どころではリュウドの折り畳み式キーボードや、AppleのWireless Keyboardなどがあります。ともに持ち運び性、打ちやすさと評価は高いのですが、値段が6000円オーバーということである程度購入には覚悟がいる価格。エレコムなどのメーカーが安いBTキーボードは出しているのですが、打感とかであまり好ましい評価をうけていなかったりします。
そんなBTキーボードで、移植な存在ながら非常にコストパフォーマンスに優れた製品として知られているのが、キーボード単体ではなく「ポケモンタイピングDS」付属のキーボードです。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: Video Game
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- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2011/11/12
- メディア: Video Game
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自分も一つBTキーボード(MP-0118)を持っていたのですが、キー配列が特殊で小さく、いまいち打ちにくかったことから、前々から興味を持っていたものでした。定価からしてソフト付きで5800円と、ソフト込みと考えれば安かったのですが、これが徐々に値下がりしていき年明けには50%OFF、そしてここ最近ではついに約70%オフの1800円前後の価格になっています。
Amazonの場合だと、Amazon本体は結構頻繁に品切れ→再入荷の状態になっていますが、その他のショップが複数同程度の価格で在庫を持っています。自分もこの値段なら欲しいな、ということで購入を計画しネットを調査。刻一刻と値段が変動する中、約1700円の時にシロを購入しました。
発売がもう一年前のものですし、ネットでもキーボード狙いで購入した人が多数いるため、レビューは少し調べればいろいろ出てきます。ただ、せっかく買ったことですし、ゲームも含めて自分なりの紹介してみたいと思います(ネタバレ注意)。
軽量かつ良質な触感のキーボード〜iPhone/iPad/PS3で接続、WiiとVitaは現状不可
まずはキーボードについて。大きさは手頃でキーの大きさも小さすぎることはなく打ちやすいです。打感はいかにもメンブレンという感じですが、やわすぎず硬すぎず。1800円で買えると考えると破格の品質です。表面もマットな肌触りで質感もあります。裏は黒なんですね。両方白だと思っていたのでそこか少し意外でした。
ペアリングについては、Fnを押しながら電源を入れること。イヤホンとかだと電源長押しとかが多いですが、待ち時間が少ない分こっちの方がシンプルかも。Win7、Mac、PS3、iPhone、iPadで試しましたが、どれも基本的に本体側でBT検出モードに入り、その状態でこのキーボードをFn押しながら電源ONで検知。本体側で検出されたキーボードを選択すると4〜8桁ぐらいの数字を打ち込んでEnterを押すように言われますので、そのとおり行うだけです。
Wiiで試したのですが、WiiはBT対応しているのにキーボードには対応していないようでペアリングの方法がわからず。公式のWii用無線キーボードも、たしかにUSBレシーバー併用なんですね。PS3とは繋がるのにWiiとつながらないというのはちょっとシュール。あと、Vitaについても認識はするのですが、ペアリング時のパスワードが任意の数字ではなく具体的な数字をVita上で打ち込めと言われてしまいます。ヘッドホンなどはもともと数字がヘッドホン側に設定されていてそれを打ち込めばいいのですが、キーボードの場合はキーボード側で打ち込む必要があるはず。どうやらHIDプロファイルにVitaが対応できていないようです。今後のOSアップデートによっては打ち込めるようになるのかも。Vitaのキーボードは画面がでかいせいで打ちづらいんですよね。ぜひ使えるようになってほしいものです。
ちなみに、マルチペアリングには対応してませんので、異なる機器に使いたいときは、その都度ペアリングをする必要があります。機器を切り替えないのであれば、iPhone以外は電源ONして何かキーを押せば認識してくれます。iPhoneだけはFn+電源ONが必要。さらにiPadとiPhoneでは英語キーボードとして認識されてしまうため、Shift+数字で入力する記号などが印字されたものと異なりますので注意が必要です。Win7でも、自分は英語キーボードを使っているのですが、このキーボードも英語キーボード扱いになってしまいました。Macも英語キーボードなのですが、こちらはちゃんと日本語キーボードとして認識可能。登録時にいくつかキーを押すことで判定してくれるんですよね。よく出来ています。PS3も日本語と認識。ただ、PS3は一旦キーボードを他の機器とペアリングしてしまうと、前回ペアリングした情報を一旦削除して一からペアリングをしないと認識してくれませんでした。PS3と他の機器とキーボードを共有というのはちょっと面倒くさそうです。
スタンドの使い心地も良好〜3DS/Vita/iPhoneにも
続いては付属のスタンド。ゲームをプレイするにはDSを付属スタンドにセットして使います。自分は3DSを使用。特に違和感もなく普通に使えました。iPhoneなんかもセットしてみましたがいい感じでフィット。Vitaもちょっと下側がはみ出ますがうまく置くことができます。これだけでも500円分ぐらいの価値はあるかも。折りたたみもできて軽量なのでなかなかいいですね。最近だと新パルテナのスタンドを持っている人も多いでしょうけど。
ちなみに内側にはカードを一枚収容可能。3DSカードも入れられました。これも折りたたんだ時の空きスペースの有効活用という感じで面白いです。
ゲーム部分も良質〜ポケモン知識で変わる難易度
そして、オマケ扱いされることが多いゲームの方も。もともとこっちが主体だけあってよく出来ています。ゲームとしては、画面奥からやってくるポケモンを見て、その名前を打っていくのが基本。自分はポケモンをほとんどやったことが無いので、実際に近づいてきて名前が表示されるまで打ち込めません。何度か同じポケモンが出てくると画面奥で見えた途端に入力可能。そうすると高得点がもらえます。ガイドのお姉さんがそういった速い入力するとその都度素敵ボイスで褒めてくれるのが嬉しいです。ポケモン知らなくても徐々に覚えてしまいそうですね。
ゲーム部分のステージもなかなか良く出来ています。画面下にキーボードが表示され、そのキー一つが一つのステージに相当する形。Zあたりから始まり、徐々に右柄に進んでいって最後は>で終了という感じです。ホームキーが自分のデータを確認できる形。ボタンが多数あることを生かした、おもしろい面セレの方法だなと感心しました。ステージの進み方も全部のキーを一つずつ進むのでなく、数個飛ばして進み、集めたポケモンの数やステージクリアボーナスのメダルの数などで残りが開放されていく形。なかなかやりごたえがありそうです。
一つのステージでは、銅、銀、金のメダルが取れます。ブラインドタッチできれば銅は簡単。ただ銀となるとミスタイプはあまり許されず、金はノーミスもしくはポケモンの名前を覚えて名前が表示される前に打ち込みすることが必要になります。この辺うまいですね。ポケモンの名前を知っている子供が喜びそうです。
クリアだけならば銅メダルが取れればOK。途中2箇所ほどメダル数での関門がありますが、足りないようならいくつか飛ばしてきたステージをクリアすれば大丈夫でしょう。
自分はブラインドタイピングはできるのですが、普段日本語入力であまり使わないキーや縦3列打つ特殊なパターンとかは結構ミスりましたね。それでも初めて1時間ぐらいでエンディングまでは行けました。全ステージクリア、全ポケモン集め、全メダル集めとかやりだすとまだまだやりごたえがありそうです。(ちなみに、EDに隠し要素があるのですが、あれをパーフェクト出すのは至難の業じゃないでしょうか?達成した人いるんですかね。)
まとめ:この値段なら買って損なし
以上、ざっと触れてきましたが、何より1800円前後で買えるということを考えると全く買って損なしだと思います。自分もシロを買いましたが、もう一個PS3用にクロを買ってもいいかと思えるほど。スタンドやゲーム部分だけでも十分に元がとれます。まだ複数の店が在庫を持っており、値段の下落も止まっているわけではないのですが、ここまで下がると後数百円下がったとしてももう変わらないというか。
もっとも在庫たたき売り状態で、問屋は損しているんだろうなと思いますし、任天堂としてもこれだけ値崩れしてしまっていることは受給があっていないということで嬉しくない状況でしょう。とはいえ概ね世の中の評価は値崩れする前から好評だったと思います。3DSも出ている中でDS専用にキーボード付きで出したというところがまずニッチ、それをだぶつくほど作ってしまったというのが誤算でしたかね。
とはいえ、このソフト・ハードともに任天堂の丁寧なものづくりは賞賛に値すると思います。今後もおもしろい、質の高い周辺機器とそれにからめたエンターテイメントを提供していって欲しいと思います。