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枕の下の秘密 

2017-03-12

3.6〜12日記

05:56

3.6月

朝から普通に労働。千代田線のダイヤが今日から変わったらしく、朝の本数がちょっと増えたのか、いつもより空いていた。とはいえ毎日毎朝こんなに多くの人々が労働へ向かっているのやなあと思うと日本人はえらいよねって思う。それがどんな労働であれ。ところで我が職場には恋する若い乙女(22歳)がおり、その子はびっくりするぐらいピュアな純潔生娘ちゃんで、そして秘めるということが全く出来ない体質のようで、懇切丁寧にすべてをわたしなんかに打ち明けてくれるのはいいけれど、そのせいでとても情緒不安定になったりしていて、目から花から耳から口から花びらが飛び散るくらい浮かれているのかと思えば、突然仕事にならないくらい泣きだしたりする。正直困る。彼女は、恋愛に、結婚に、人生に、ものすごく夢を抱いているドリーマー。しかし世知辛い現実では、それらの夢の8割はかなわないのだよ、ということをそろそろ教えてあげたい。わたしは悪い先輩である。そして彼女を見ていて思うのは、剥きだしの恋というのは残念ながら傍目に見ていてとても醜悪である。22歳の乙女の恋ですらそうなのやから、32歳のわたしなんかが剥きだしたら目も当てられない醜いことになるのであろう。ああ、本当に気を付けよう。しかし、おっさんおばはんの醜悪な恋愛というのは、それはそれとして魅力的だとわたしは思ったりもするけどね。

3.7火

朝から引き続き、むかつくけれど読んでしまう春樹の『騎士団長殺し』下巻を開いて、やはり苛々。でも今作、騎士団長という化け物というか妖精というか、絵の中から出てきてしまった主人公にしか見えないイデアな存在(←こういう、イデアとか哲学調のカタカナが噴出するから春樹の小説はかっこつけ臭がすごくて嫌!)として出てくる人物が、常にすごく変な口調なのやけど、それをマメ山田さんの声で想像して再生すると楽しいことを発見。実写化するならマメさん以外あり得ないでしょう。今日は休みなので夕方ぷらっと散歩に行ったら、駅前の、雑誌と漫画と実用本とものすごく限られた文芸ベストセラー本くらいしか置いてないくっそしょぼい山下書店に行ったら、又吉直樹氏の新作『劇場』が載ってる文芸誌新潮が置いてあったので購入。帰って、春樹を放置して『劇場』読み始めたら、これがすんごくおもしろくて一気に読んだ。今回は恋愛&青春ものなので、ちょっとわたしは好きじゃないジャンルかな〜と思ってたけど、又吉氏の書き方はすごく理屈っぽくて嫌味もたっぷりなので、わたし的には嫌悪感なく読みやすかった。主人公は劇団を主宰していて、ときどき下北駅前劇場級のところで公演さしてもらえたりもするけど基本的に貧乏で彼女の家に居ついて、彼女の親からの仕送りで食べさせてもらったりしている情けない状態で、でも面白い芝居を作りたいって常に葛藤はしていて、あと読書が好きで、文芸誌って、わたしもそうやけど、よっぽど好きな作家さんの新作が載ってるとかじゃない限りは買えないけど、一応毎月7日には文芸誌コーナーをパトロールしてて、わかるわかるそれわたしもやる〜!って膝打ちまくりで、ほんで極め付けが、主人公が、新宿紀伊國屋で好きな作家の新作が載ってたから奮発して文芸誌を購入して、近くの喫茶店でカレーを食べながら大事に読むシーンがあって、本文ではその喫茶店名まで出てるのやけど、実はわたしそこで上京してからずっと労働していて、実際、カレーを食べながら一人でひっそり本を読んでらっしゃる又吉氏を何度か拝見してたので、ものすごく個人的に胸アツできゅんとなった! というこのシーンへの興奮はわたし以外の人はさっぱりわけわかめ状態かな。でもそんな個人的なこと以外にももちろん色々盛り上がるシーンがたくさんあって、やめていった劇団員と、自意識剥きだしで持ち前のボキャブラリー総動員で罵り合いをするところとか爽快で、うまいな〜って思ったし、ラストはお芝居をかじったことある人には色々たまらないことだらけで泣けるわ〜と思った。わたしもちょびっとだけ演劇をかじらせていただいた身なので本当に身につまされた。いや、『劇場』よかったわ〜。

新潮 2017年 04月号

新潮 2017年 04月号

3.8水

昼から飯田さんが我が家にやってきて、25日の小説刊行記念ライブの打ち合わせ&練習。小説の刊行記念イベントなのに、我らは何をもくろんでるのやっていうぐらい、25日の高円寺円盤は盛りだくさんの愉快な日になる予定。このところわたしも新曲ラップを作ったし、飯田さんも素晴らしい歌詞を書いてくれてそれにも曲つけたりしてて、色々新曲ラッシュ! 今日は新曲ラップの練習をした。先月の新曲ラップ「セクシー一人旅」もなかなか笑撃的なダンスを披露しましたが、今回の新曲も更なる笑撃のダンスが出来ました。平日の白昼から、三十路のふたりで息を切らしながら練習&爆笑。アイホンで撮影して客観的に見たりわりと真面目にふざけてダサいダンスを研究して作っています。あとピアノ弾き語りので、飯田さんが歌詞を書いてくれた2曲も練習して、次回の予定などを立てたりし、夕方からはちょっと飲みながら楽しくおしゃべりした。飯田さんは夜は銀座ホステスさんの日なので、早い目にばいばいでちょっとかなしい。てわたし、飯田さん好きすぎてきもいね。

3.9木

朝から普通に労働。なんと、ふたりもドタキャンで休みやがったのでものすごく忙しくて大変だった! うちひとりは病欠だから仕方がない。が、もう一人は例の恋の病の乙女である! バイトとはいえ、仕事は仕事! 若いってゆうても22歳なのやし、そんなことが許されると思っとるんかボケーと、言いたいけれど当の本人はいない。仕方がないのでいるメンバーでひいこら頑張った。いや〜ほんとに頑張った。疲れた〜。帰って、明日のライブの練習。飯田さんが歌詞を書いてくれて、わたしが曲を書いた新曲を練習してたら、なんか突然、自分の中のなんかが決壊して、精神崩壊したんかってゆうぐらい目から水が溢れだしてきて、布団にふせって号泣。なんじゃこの体たらく! と俯瞰でみているわたしは思っているのやけど、なんか、本当にいい歌すぎて、というか飯田さんの歌詞がすばらしすぎて、別に飯田さんとしてはわたしにアテガキしたってわけでもないと思うのやけど、なんか、歌ってたらわたし自身の将来のことのように思えて仕方がなく、そんなわけでひさしぶりに歌いながらひとりで号泣した。わたしはご存知の通り冷ややかで血の通わないクールな音楽性なので(と、時々言われるし、自分でもそう思う。非情熱系じゃないですかね?)そんな、歌いながら泣くとかダッサーってどっちかというと思ってるのに、こんなことになってしまうとは! でも、誰も見てない家やからよかった。本当によかった。明日はライブ中に泣いたり絶対しないようにしよう! 

3.10金

早朝、即席でチラシを作る。3月25日の円盤での小説刊行記念ライブの宣伝材料がなんにもないので、はさみで飯田さんの絵をちょきちょきして貼って、コピーして作った。今日は夜は渋谷のサラヴァ東京でライブやけどその前に、アップリンクのカフェで神蔵さんとアップリンクのK持さんとで打ち合わせ。6月に、神蔵美子監督の映画『雪子の部屋』の上映とわたしのライブを合わせたイベントを計画中。トークゲストなどもおよびする予定でおもしろい日になりそうわくわくさん! K持さんは1時間ほどで退出され、これから飛行機で広島だそう、そう、K持さんはアップリンク社員やけどハードコアバンドマンでもあられるから忙しい。わたしもライブのリハまでちょっと時間あったので、1時間くらい神蔵さんとイベントの相談やプライベーツな相談。すっかり色々相談に乗ってくださる頼れるおねえさんて感じ。たのしくおしゃべりして、6時半にわたしはサラヴァ入り。リハをしたり、今日は音楽居酒屋という設定なのでごはんが色々あって、ソワレさんの豚汁ゴクミのおこわをいただいてライブ前からおなかいっぱいおいしかった。一週間前に急に決まったライブだったので殆ど告知できてないからお客さん少な目やったけど(常々少な目やけど)神蔵組の映画でご一緒した役者のK子さん、A子さん、T澤さん、スタッフのWさんも来てくれて、それからいつもの数少ない常連のみなさまや、あと役者さんM崎T夢さんがきてくれた! T夢さんに「ユーミンを彷彿した」「第三者に曲提供したらいいと思う」「あと今年のさるフェスで軍歌ネタをやったのだけど、最初その相方として北村さんに声かけようとしていたら漫画家K井K夫さんに止められた」とおっしゃっていた! がーん! やりたかったよ〜! K夫さんいじわる! って思ったけど、T夢さん曰く「K夫さんはすごくプロデュ―ス能力のある方だから、まだこの二人を組ませるのは早いって思ったのだと思う、そしてそれは正しかったと思う」とおっしゃってて、帰りしなとかT夢さんべろんべろんだったけど、ずっとK夫さんのことを褒めてて、なんか、信頼しあってる男同士ってアツいなあ、羨ましいなあと思った。ライブは投げ銭式でしたが、おかげさまでお優しいみなさまがバケツにいっぱい投げてくださいまして感激でした。これでしばらく暮らせそうです、ありがとうございました!

3.11

2時ぐらいにお薬飲んで寝たのに4時ぐらいにはもう完全に起きてしまって、朝からイヤホンでピアノ弾いて曲作り。杉作J太郎監督の映画『チョコレートデリンジャー』の劇伴音楽を前々からご依頼いただいてて、昨日具体的にイメージや分数をご連絡もらい、締め切りが明後日だそうなので急いで、とはいえ楽しく作った。杉作さんは文章の方でもあるので、メールでのイメージのやりとりも、すごくリリカルかつ独りよがりではない具体的にわかりやすく伝わりやすい説明をしてくださるのでとてもやりやすかった。昼ぐらいには3曲録音出来たので、早速送る。そしてわたしは今日は霞が関経産省前に、呪殺祈祷僧団のパホーマンスを見に行きたかったので急いで準備して出発。呪殺祈祷僧団という物騒な名前のこの集団は、わたしも前からほんのり存在は知ってたけどなんか怖くて見に行ったことはなくて、毎月経産省前で、祈祷というかライブというかパホーマンスをしている、現役の僧侶であり劇作家でもある上杉清文さんとこれまた僧侶でありながら絶叫詩人でもあられる福島泰樹さんなど中心にした集団で、末井昭さんもサックスを吹いていたり、役者の金子清文さんもなんらかのパホーマンスで参加してらっしゃり(今月はゴジラに扮しておられた)原発反対とかの運動の一環でもあるのやけど、なんかそれだけじゃなくてもっと歴史は70年代くらいまで遡って、色々社会への訴えや祈りを、見世物としてもおもしろくやっておられる集団で、わたしは不謹慎かもだけどおもしろくて笑っちゃったり、本物のお坊さんの発声はすごくかっこいいし、末井さんのサックスとの絡みもなんかめっちゃグルービーで興奮しちゃってちょっとのりのりになって見てしまった。わたし自身、恥ずかしいレベルで政治的なことは無関心で、反原発とかもあんまりぴんとこなくて、あといちばん苦手やったのは最近はちょっと下火やけど一時期すごくデモが流行ってて、あのノリがめっちゃダサく見えてしまって嫌いで近寄らないようにしてたのやけど、この呪殺団は見た目からしてかっこいいし、パホーマンスもすごいかっこよくって、正直呪殺さんたちが唱えてらっしゃったことはわたしアホやからあんまり意味わからなかったのやけど、思想どうこうよりまず、かっこいい!て部分でファンになってしまった。来月も予定あえば見に行こう。参加メンツもほかに何気にすごくて、TACOの山崎春美さんもいたし、わたし的には元赤軍映画監督足立正生さんとかまでいて、ミーハー心もくすぐられた。パホーマンスのあとは新宿へ移動して、飲み屋へ直行組ととりあえずまだ夕方やから喫茶組に分かれ、わたしは金子さんについてって喫茶DUGで上杉さんたちとおしゃべりさせていただいた。上杉さん、何度かお会いはしてるけど見た目から迫力がすごいから怖くてしゃべったことなかったけど、おはなししたらすごくチャーミングかつインテリで素敵な方やった。なんか小保方さんの話になって、理研の闇とかにすごく詳しくって、あとゴジラについても理研の学者が本書いてて、理研て実は結構おもしろい団体ならしい! あと原発を止める方法は実は超簡単でアホみたいに単純で、あんなデモとかで騒いでる暇あったら誰か実行すればいいのに、やる奴おらんもんかなあ〜とか、その他も朝鮮で生物実験して助かったヤクザ親分の話とか、基本裏社会のことすごく詳しくてわたしの好物のお話たくさんで、でもいちばん衝撃やったのは飲尿療法を上杉さん自身実践してらして、それも結構、お酒で割ったり牛乳で割ったり、なんかグルメな飲み方を色々実験してはって爆笑。なんでも上杉さんの師匠筋の人が、飲尿療法の第一人者だそうで、健康上は結局どうなんかという話になると、「度胸がつくね」とおっしゃっていた。お茶目☆ その後は酒場に移動して、左翼の人たちと飲むらしいのやけど、わたしは夜、ケイズシネマで『サウダーヂ』見たかったので泣く泣くお暇。しかし、『サウダーヂ』はチケット3時間前に売り切れてて見れず。諦めて、労働先にシフト見に行くついでに、仕事あがりのAちゃんをつかまえて、ごはん食べにいくことにした。Aちゃんとは共通の趣味があり、わたしなんかよりAちゃんはすごく日々自由研究してはって、最近のその研究模様を聞いたり、あと確定申告について不安案件があったので教えてもらったりした。Aちゃんはわたしとおなじで週2くらい労働しているけど、基本本業はフリーのカメラマンだので、個人事業主の先輩なので色々教わって助かった。なんか一日濃ゆい日やった。

3.12日

また4時ぐらいから目覚めてしまって、コーヒー淹れてこたつに入った途端、寝起きは手足が覚束ないのでコップをひっくり返してしまい、派手にこたつ布団を濡らし、拭いても拭いてもダメなので洗濯することに。ということで、こたつ布団が洗濯終わって乾き終わるまで本日こたつは使えない! がーん! 寒すぎる! しゃあないので石油ストーブに張り付いて過ごした。今日も朝から曲作り。杉作さんの映画『チョコレートデリンジャー』の劇伴の、今日は悲しい曲を5曲作って送った。曲作りは朝がいいなあとこの二日で思った。朝ってゆうても4時とかまだ夜中? かもしれへんけど、だんだんカーテンに朝日が入って、部屋が赤くなっていく感じ(我が家はカーテンが真っ赤なので)さわやかな気持ちで清々しく楽しく曲作りが出来るね。昼過ぎにはすっかりひと仕事終えちゃった気になって、だらだら過ごした。こたつ布団はなかなか乾かないので結局夜までずっと寒かった。