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経糸 緯糸(たていと よこいと)

2010-09-16

瀬戸内国際芸術祭2010(1)瀬戸内のターミナル

19:12

今年は「瀬戸内国際芸術祭2010」(会期:7月19日〜10月31日)と「あいちトリエンナーレ2010」(会期:8月21日〜10月31日)という2つの意欲的な現代アートの祭典が繰り広げられています。そこで無謀にも空前の酷暑といわれるこの8月に瀬戸内‐名古屋を結ぶアートめぐりの旅を計画しました。

理由のひとつに、高松丸亀町商店街への関心がありました。中心市街地活性化の数少ない成功事例として全国から視察が絶えない商店街で、その成功要因は

…蟯借地権設定により、地権者の所有権はそのままに利用権を放棄させる方法で、まちづくりの自由度を確保する。

快適で暮らしやすいまちを市民に提供することで、人口流出を防ぎ、お金を地域で循環させる。

の2点といわれています。観光に頼らない開発「循環型のまちづくり」をうたう商店街が、今回のイベントとどのように関わるかにも興味がありました。

というわけで夏休みの終わりの日、私は10年ぶりに高松空港に降り立ちました。かつて1990年代に10年間にわたり高松の大手通販会社と企画コーディネート契約していた関係で、ほぼ毎週高松に出張していました。そして当時定宿にしていた全日空系の「高松グランドホテル」に代わった「全日空ホテルクレメント高松」に着いたとき、高松駅‐高松港周辺の変貌に驚きました。そこにはまさに「瀬戸内のターミナル」と呼ぶにふさわしい海に開けたウォーターフロントが出現していたのでした。

高松港で出発ゲートのようのようにそびえているのは大巻伸嗣の「Liminal Air-core」という作品です。おそらくリミナリティという「日常生活の規範から逸脱し、境界状態にある人間の不確定な状況をさす」言葉から来ていると思いますが、聞きなれない英語なんて無視して、鏡面仕上げの表面が景色を映しこんで変化する様子や、海を背景にした鮮やかな色使いに「アートと海を巡る冒険」という非日常への心躍らせる出発を重ね合わせ、期待感が盛り上がります。

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瀬戸内国際芸術祭2010作品2:大巻伸嗣 Liminal Air-core

2010-08-12

フェアトレード

01:20

修士論文のためのインタビュー第2弾は、フェアトレードピープル・ツリーに伺いました。日本専門店会連盟月刊誌「専門店」に連載中の「ファッションマーケティング昨日・今日・明日」の取材も兼ねています。

経済性だけでなく、トリプルボトムライン(企業活動を経済面のみならず社会面及び環境面からも評価しようとする考え方)にいう社会面、環境面とのバランスのとれた商品を開発するという「持続可能な商品開発」という考え方を検証中なので、環境面からのアプローチとしてのオーガニックコットンに続いて、社会面からのアプローチとして「フェアトレード」をとりあげました。

はじめてフェアトレード・ファッションに出会ったのは、雑誌「ヴォーグNIPPON」の2007年6月号でした。ニューヨークロンドン東京デザイナーとコラボしたピープル・ツリーのドレスやシャツが「フェアトレードがモードに生まれ変わる」という特集で紹介されていました。途上国とのフェアトレードは知っていましたが、シンプルな日常着ではなく、造形的なデザイナーブランドのフォルムが表現されていたのに驚きました。

ピープル・ツリーが目指すのは、商品を通じてフェアトレードの認知向上と普及による途上国生産者支援です。そしてミッションには、フェアトレード普及のための商品力向上、啓蒙活動、ビジネスモデルとしての成功例となることを目標に加えています。

今年からは30代のコア・ターゲットに加えて、より若い人に「フェアトレード」を認知してもらう活動にも力を入れています。3月にイギリスの女優エマ・ワトソンとの特別コラボレーションによるコレクション「People Tree, Love from Emma」を発売し、日本でも19歳のエマと同年代の学生を中心にフェアトレードを広めるプロジェクト「School of Fair Trade(SoFT)」を始めています。8月6日「激アツ祭2010」東京・渋谷109)にて、高校生によるフェアトレード・ファッションショーを開催し、「School of Fair Trade」のメンバーがフェアトレードの活動紹介をするということで、インタビューの帰りにショーの取材もしてきました。

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フェアトレード・ファッションショー「激アツ祭2010」(東京・渋谷109)

2010-07-20

オーガニックコットン

00:01

修士論文のためのインタビューを始めました。

先日は株式会社アバンティに伺いました。オーガニックコットンの原綿から糸、生地までの一貫供給態勢を確立して、オリジナル製品ブランド「プリスティン」も展開する日本のオーガニックコットン普及の草分け的存在です。

通常のコットンの問題点は生産性を上げるため多量の農薬使用による、環境汚染労働環境悪化、地球温暖化にあるといわれています。

オーガニック・コットン(有機栽培綿)とは、3年間農薬化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬化学肥料を使わないで生産された綿花のことです。紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造全工程を通じて、化学薬品による環境負荷を最小限に減らして製造したものをオーガニックコットン製品といいます。」(JOCA日本オーガニックコットン協会

通常のコットンと比べてオーガニックコットンが割高なのは、輪作によるローテーション、農薬・殺虫剤を使わないための除草や「ナナホシテントウムシ」による害虫駆除、メイドインジャパンのこだわりなど土作り・綿作り・生地作りにかかる手間と技術コストが原因です。しかしそれに見合う価値があること、安心・安全をささえる技術を継承する意味は価格や効率では換えられないことを伺いました。

オーガニックコットンの見た目も肌触りも気持ちよいほんわかとした自然色の世界は、価格以上の「満足」をもたらしてくれます。タオル地やガーゼ以外にも、ボア風の毛足の長い生地や、ブランケット、ループなど、その多彩な手触りの広がりに驚かされます。プレゼントにも最適なぬいぐるみやクッション、タオル類、布ナプキンが人気だそうですが、意外なところでは「さらし」が万能ぶりを発揮しているそうです。おしめ、手ぬぐい、ふんどし、手作りマスク、ふきんなど以外にも、「電子レンジのラップ代わり」というユニークな使用法もあるそうです。

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人気のあるオーガニックコットン製品:株式会社アバンティ

2010-07-05

緑のカーテン

04:43

今年から緑のカーテンにトライ中です。

1ヶ月前に植えたゴーヤの苗はすでに1m以上の高さになりました。午前中しか陽のあたらない東向きのベランダのせいか心持ち、ひ弱な感じですが、気のせいでしょうか?

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2010年6月6日

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2010年7月4日

緑のカーテンは、室温を4℃下げるということですが、開口部が6mもあるので80cm幅1本ではあまり効果は期待できないかもしれません。

心配なのは受粉をする蜂が飛んできてくれるかどうか? ミニバラが咲くと時々見かけるのですが、今年はまだ見かけません。

うまく実がなったらゴーヤ・パーティーをしたいと、早くもとらぬ狸の皮算用をしています。

2010-06-08

デザインは世界を変えられるか

02:15

東京ミッドタウンアクシスギャラリーで開催中の「世界を変えるデザイン展」 を見てきました。

従来のデザインは美意識、機能、コストのバランスの上に、商品の付加価値としての役割を担ってきました。デザインは消費者の欲求を満たすために重要な要素です。ところが

「世界の全人口65億人のうち、90%に当たる58億人は、私たちの多くにとって当たり前の製品やサービスに、まったくといっていいほど縁がない。さらにその半分は、食料や、きれいな水、雨風をしのぐ場所さえ満足に得られない。この残りの90%人々の生活を良くするには、何が必要なのだろうか。『思い』だけでは、何も変わらない。お金の援助も、それだけでは不十分。実際に人々のライフスタイルを改善する、具体的な『もの(製品)』が必要なのだ。」(シンシア・スミス編『世界を変えるデザイン』“Design for the other 90%”英治出版2009年)

そのような「もの」を作るために不可欠なデザインの役割を問う展示会です。

現地の人々が製造できるゴム製義足、現地の素材で製造できる簡易ろ過装置、泥水を飲料水に変える携帯用浄水器、ストラップつき太陽光充電式照明器具、太陽の反射光を熱に買える調理器具———電気も水もない世界で人々が安全に、健康に、自立して生きていくためのデザインがそこにあります。

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レジ袋をプレスして作ったシートで作成したバッグ(ゴミ問題解決と貧困層の収入確保:インド

続いて同じ東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘展」 で、トレンド予測の第1人者といわれるリー・エデルコートのディレクションによる自然素材のプリミティブな作品群を見ながら、化石燃料時代の次へと向かう未来のデザインへの彼女の問いかけを考えました。

「より豊かになるために、より少ないものでやっていけるでしょうか? デザインは魂を持ち、それゆえ生気に満ちたものになりうるでしょうか? 人はより意味ある消費の方法を見つけられるでしょうか? 私たちは過去と決別し、新たな未来を創造できるでしょうか?」

90%の人々が生きていくためのデザインを必要とする一方で、10%の人々は生きる力を取り戻すデザインを求めているようです。フィジカルとメンタルな生存権東京の中心で背中合わせに展示され、そのどちらもがデザインの役割なのだと主張していました。

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