日本の刑務所は平和だ

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140815/chn14081516110002-n1.htm
《中国の刑務所を7日に出所した人権派元弁護士、高智晟氏が服役中の当局の拷問により、肉体的、精神的に「完全に破壊された」状態になっている》
 状況はよく判らないが、戦国時代に伊丹有岡城で黒田勘兵衛に加えられた仕打ちよりもひどい拷問が高氏に加えられた。この後進性を見る限り、彼の国はいまだ中世の闇の中にある。そんな国が、札束で世界のリーダーぶっているのだから恐ろしい。

 間抜けなサヨクたちが「安倍首相が日本のファシズム化を狙っている」とか簡単に言っているけれど、ファシズムの意味を充分に理解して口走っているとは思えない。そもそもファシズムの定義は難しい。ワシャも詳しくは知らないけれど、それでもウンベルト・エーコが並べた特徴を見ると、「反知性主義や非合理主義」「民族差別体制」「欲求不満の中産階級へのアピール」「外国人嫌悪や、国内の安全保障上の脅威のアピール」などがあるらしい。
 谷沢永一さんは「要するにコミンテルンから敵と思われているものがすべてファッショ」というものが解かりやすい。そう考えれば、ガキが嫌いなやつに投げつける「バーカカーバ」と大した差はないのである。共産主義に対置する概念がファシズムと思っておけば当たらずといえども遠からず。
 だいたいコミンテルンの総本山のようなところからスターリンが出て、ムッソリーニが可愛いく見えるくらいの「専横独裁」の権力を振るった。スターリンの半知性主義の犠牲になった知識人は1000万人を超えるとも言われている。
 極右と極左は一致する。右と左に別れて円を描くと、極限のところでつながってしまう。そのとおりで、ヒトラースターリンとどこがどう違うのか、やっていることはほとんど同じなんだから。
 むろん安倍首相がファシストであるわけがなく、サヨクが安倍さんに向かってそう言っているのは「バーカカーバ」のレベルでしかない。

 むしろ怖いのは、お隣の支那中国だろう。冒頭のニュースでも人権派弁護士の高さんを逮捕し、拷問にかけ、廃人同様にして突き返してきた。この手のやり方は、まさにヒトラースターリンがとってきた手法である。
明らかに中国共産党の意志でなにごとをも進められる共産主義という左の側面と、一国二制度の導入以来、内陸部まで資本主義が蔓延し、そのことで台頭してきた中産階級を取り込むためのポピュリズムという右の側面が双方とも肥大化、極限化し、極右と極左は一致する、をみごとに成し得た体制ではないだろうか。
 
 外国人犯罪者が日本で逮捕されることをあまり恐れないという話を聞いたことがある。そりゃそうだ。支那中国では廃人にされてしまうし、北朝鮮なら生きて娑婆には戻れまい。日本ほど犯罪者の人権に配慮した刑務所ってないからね。日本はいいくにだ。