育休

 昨日、衆議院議員同士の結婚式のニュースが流れていた。京都3区の宮崎謙介氏(自民)と新潟4区の金子めぐみ氏(自民)である。美男美女カップルでよろしいんじゃないですか。
 イケメン議員として有名な宮崎氏は、すでに離婚歴があり、それがやはり衆議院議員の加藤鮎子氏(山形3区・自民)だったというから、なかなかお盛んな男はんどすなぁ。それも加藤氏のお父上は、あの加藤紘一さんというからびっくりポンや。その上に、加藤姓を名乗って山形3区からの立候補まで考えていたというから、なかなか強かな人物でもある。
 その宮崎氏がこんなことを言い出した。
「子育てに取り組むため2カ月程度休暇を取りたい」
 詳細なニュースはこちらを。
《自民・宮崎氏が育休を検討 金子恵美氏との間に第1子誕生に向け》
http://www.sankei.com/politics/news/151222/plt1512220051-n1.html
 話題性はある。しかし、二人の国会議員のこの選択には素直に首肯できない。もちろん一般の国民には「育休」が取りやすくなったほうがいいに決まっている。その範を示すということもあるだろう。そういったことから言えば、意味のないことではない。
 しかし、二人とも衆議院議員である。その重さは自覚しているのか。夫婦で代議士を務めるというのも、なんだか衆議院を軽視しているように見えるし、その議会を育児により休むというのも国政をないがしろにしているようで不愉快だ。それならば夫婦のどちらかが国会議員を辞めて育児に専念すればいいし、衆議院議員の給料(2人分)は、ベビーシッターを数人雇ったって余裕がありまくりだろう。そのあたりは普通の社会人とはまったく違う。
 安倍首相も「育休取得」には前向きなようなことを言っているが、それは反面、「国会議員ってけっこう楽な仕事じゃないの」という疑念を国民に抱かせるものでもある。一般国民には「育休」を取りやすくするのはもちろんだと思うが、国会議員という特別な地位にあるものについては、もっと厳しくてもいいのではないか。ノーブレス・オブリージュ。彼らに国家よりも優先するものがあろうはずはないのだから。