海洋アジア共同体構想

 以下は前ふり。
渡辺淳一文学館中国企業が購入 訪日客増加見込む 札幌》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160909-00010000-doshin-cn
 渡辺淳一は何作か読んだことがあるが、さしてピンとくる作家ではなかった。もちろん大ファンの方はたくさんいるだろうが、ワシャは耽溺するほどには読まなかった。
 札幌に「渡辺淳一文学館」なんてあったんだ。知らなかった。それを大王製紙が運営していたなんて、さらに知らない。
 でも、大王製紙って、マカオかどこかのカジノでけつの毛までむしられたアホボンの大王製紙ですよね。そこが支那中国の企業に売却するんだとさ。支那中国では人気の作家なのだそうだが、異国の地にある記念館まで購入して日本の作家を顕彰したいかねぇ。どうもこの話、胡散臭い。
 そもそも記事中にあるように、《大王製紙赤平市赤平製紙を設立したのを機に、社会貢献の一環として、中島公園の隣接地に98年に開館》したという。「社会貢献」と言っているのである。だったらさ、例えば市とか北海道に寄付するとか、運営を任せるとか、日本の国内で手はいくらでもあったはずである。よりによって支那中国の出版集団に譲渡しなくてもいいのではないか。
 繰り返すけれど、ワシャはそれほど渡辺淳一を読まない。だから渡辺氏から何かを学んだということでもない。だからなんでもいいと言えばそういうことなのだが、それでも渡辺文学は日本の文化のひとつであることは間違いない。それを外国に任せるのは如何なものだろう。同じ価値を共有する国ならともかくも、自国の歴史すらまともに認識できない体制に所属する会社に売っ払うというのはどうにも納得がいかない。


 これも前ふり。
北朝鮮核実験 安倍首相声明全文「厳重に抗議、最も強い言葉で非難」》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160909-00000546-san-pol
 言うだけじゃダメだって。打ち上げたブツを打ち落とさなければ。

 ここから本論。
 今日のタイトルも「海洋大アジア共栄圏構想」としたかったが「大」とか「共栄圏」とつくとオヒダリ様が「キー!」となるので、少し柔らかめにしました。「海洋アジア共同体構想」である。
 こんなことを2004年から言っていたんですな。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20040430/1083277582
 2009年にも「東アジア海洋国家連合」なるものを提唱し、
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20090418/1240002112
 2010年には「西太平洋の首輪」作戦を思いついた。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20101230/1293666530
 2011年には「海洋大アジア構想」を提案している。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20110515/1305491077
 2012年には「海洋大アジア共栄圏構想」を叫んでいる。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20120923/1348365867
 
 繰り返しになるが、巨大な帝国の周辺で中小国が生き残っていくためには、鰯の群泳しかない。弱小国は大海をかたまって泳ぎ切るしか方法はない。さもなくば巨大鮟鱇に食い尽くされるだけだ。日本と海洋ASEANが共栄圏をつくれば、これで7億人。これなら支那中国と対等にものが言える。そこにインドがくっつけば20億の連合体ができる。これだけの国家群が支那帝国のぐるりを囲む。そしてアメリカの後ろ盾を得る。アメリカのグリップが弱くなっている現在において、選択肢はそう多くない。
 素人でも12年前から危機感をもっていることが、ようやく現実の危機になり始めた。外務省、12年間も何をやっていたんだ。ビジョンがなさすぎる。丹羽宇一郎あたりを支那駐在大使なんぞにして遊んでいる場合ではなかった。時間はない。外務省はブラック企業と言われるくらい真剣に働いてみろよ。外交官。