NHKの番組

 昨日のNHK「ダーウィンが来た!」で、3羽の雄鶏を同じ籠の中に入れたらどうなるか、という実験を放送していた。朝になると雄鶏は鳴きはじめるのだが、ここに序列が生まれるのだそうな。籠に雄鶏を入れると喧嘩になるそうだ。序列決定の争いである。そしてしばらくするとA>B>Cという順番が決まる。鶏たちはこの順番を守って暁を告げている。Aが高らかに鳴き、続いてBが鶏鳴する。最後にCが遠慮がちに「コケコッコ〜」。これが何日か続くと、Cの声が「コケッコケッ」になって「コケッ」になって、そのうちに泣かなくなるそうだ。なんだか哀れだなぁ。人間社会にもありそうな話で、鶏の世界もなかなか厳しい。
 その放送の後は、「真田丸」の最終回だった。実は、真田昌幸草刈正雄)が九度山で亡くなってから面白くなくなってあまり見ていなかった。真田幸村自体が昌幸よりも数段格下の武将だったし、堺雅人も戦国武将役は似合わない。三谷さんは父昌幸のような策士として成長を遂げたところを描きたかったのだろうが、堺さんは、正直そうには見えるが策を弄する灰汁のようなものが最後まで身に付かなかった。
 大坂夏の陣もロケがちゃっちくてせいぜい100人くらいが展開しているだけなので、合戦の迫力が生まれない。ラストの重要な場面なのだから、CGで盛って大合戦にすればいいのに。あれでは三河の水争いほどの闘いだわさ。
 幸村を核として、その周りを動く群像も描こうとしたが、佐助(藤井隆)もきり(長沢まさみ)も中途半端な登場人物で終始してしまった。もう少し創作してもいいので、十勇士を登場させるとか、浪人大将たちをキャラ立ちさせるとか、盛り上がる方法はあったと思う。久々につまらない(草刈さん退場後ですよ)大河ドラマだった。

 他の番組やニュースを見ていて思った。最近のNHKは少し左傾していないか?