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遼東の豕

2018-12-05

権太楼二席

 夕べ、地元で落語会。真打の出演は瀧川鯉昇柳家権太楼。この度は、色物が入らず、権太楼が二席つとめる豪華な内容になった。まさに権太楼独演会の様相を呈した。

 まずは前座の瀧川あまぐ鯉が、桂文枝創作落語桃太郎で眠れなかった子供のために』でごきげんをうかがう。3年前に落語を始めたばかりなのだが、これがなかなか達者だった。
 続いて上がったのが、二つ目の柳家さん光。演目は「ん廻し」。「ん」のつく言葉を出し合って、その「ん」の数だけ田楽が食えるという噺である。それほど高度なテクニックを要する噺ではないが、まぁ二つ目らしい。でもね、話芸は9年目と思えぬ力量があって、ちょっとした表情が志ん朝にも似ていたりして、これからが楽しみな噺家である。
 そして仲入り前の高座(中トリ)に権太楼が上がる。演目は「猫の災難」、肴がないのも、酒がないのも、全部、隣の猫が悪いと言い訳をしながらべろんべろんに酔っぱらう男の噺。もちろん爆笑につぐ爆笑で、権太楼の本領発揮だった。
 鯉昇は「武助馬」である。歌舞伎役者を目指した武助が「一谷嫩葉軍記」(いちのたにふたばぐんき)で馬の足を演じるというので、前の奉公先の旦那が仲間を集めて見物にいき、そこで騒動がおこるというもの。
 相変わらず鯉昇はおもしろいのだが、権太楼の後であり、権太楼の前でもあるので、影が薄かったなぁ。
 さあトリである。権太楼が再度登場する。権太楼、高座に座るなり、「何をやりましょう?」と客に向かって尋ねる。
「芝浜とか、4つくらいを考えてきたんですがね。大爆笑のほうがいいですか?」
 おいおい、「芝浜」と聴いちゃあ他の噺は選べねえ。師走に権太楼で「芝浜」、こんな贅沢な話はありませんぜ。ついワシャは「まってました!」と声を掛けてしまった。
 ということで、権太楼の「芝浜」をたっぷりと聴かせていただきました。後で気が付いたんだけれど、この「芝浜」は談志の「芝浜」ですね。「表通りに店が出来たの、弟子が居るの等々」の噺が割愛されていたからね。

 落語ファンの広瀬和生氏は断言する。
寄席の帝王、柳家権太楼。とにかく寄席では抜群の人気がある。その貢献度とウケ方とを併せて考えれば、間違いなく彼は寄席の世界のトップに君臨している」と。

 落語会の後は、駅前の居酒屋でいつもの反省会。生ガキをいただいて、あ〜美味しかった。

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