2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史の石段で

昨日の朝のことである。 本に埋もれかけた書斎の西の窓をひょいと見上げると、真っ青な空が見えた。唐突に「戦国の風を感じたい」そう思った。 「城址めぐりでガス抜きもできるな」そうと決めたら行動は早い。独りでいくは淋しいので、友だちを誘って城巡り…

上方落語会

夕べ、友だちと落語会に行く。噺家は、林家染吉、桂文也、笑福亭鶴笑(かくしょう)、桂小春団治。 まず、前座は染吉で「おくび女房」。落語会のチラシにはそう書いてあった。残念ながらワシャはこの噺を知らない。前座噺にこんなのあったかなぁ。聴いてみれ…

歌舞伎の明日

3月27日、五代目の歌舞伎座で開場式が行なわれた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000013-sph-ent 銀座でのお練も盛況だったようだ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130327-00000009-ykf-ent 取り合えず歌舞伎ファンとしてはホッ…

池田さんの話

池田動物園を知っていますか。 http://www.urban.ne.jp/home/ikedazoo/ 岡山市にある動物園ですぞ。と言いながら動物園の話はどうでもいい。その動物園をつくった人の家系の話である。池田動物園をつくったのは池田隆政さんという人だった。池田さんと言って…

生活保護について

大阪市の生活保護予算はものすごい。平成25年度の当初で2967億円余となっている。これは豊田市、岡崎市の総予算を上回る額である。それが生活保護だけに消えていく。 政令市の生活保護率を見ると、やはり大阪市が突出している。94人が6人を食わせて…

勝谷さんを無きものに

日曜日、「たかじんのそこまで言って委員会」に司会のやしきたかじんさんが復帰した。少し痩せたように見えるが、発言は相変わらず元気そうなのでホッとする。たかじんさんが戻って番組も華やいだものとなった。視聴率もよかったようだ。 http://hochi.yomiu…

功烈主をしのぐ

秀吉という人物はまことにおもしろい。3月16日に「余呉の海」で秀吉のことを書いて以来、この猿面冠者のことを考えている。 豊臣になってからはいざ知らず、木下藤吉郎、羽柴秀吉のころは、実に多彩な人間学を駆使していた。 前半生において、主人の信長…

歌舞伎の大河

よかった。海老蔵丈に長男が誕生した。十四代目の團十郎のお出ましである。 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/03/24/kiji/K20130324005463980.html 歌舞伎ファンにとっては、訃報続きの一年だったが、ようやくいい知らせが届いた。いらっ…

興安丸が災厄を持ってきた

「は〜ははきまし〜た〜きょうも〜き〜た〜♪」 二葉百合子のヒット曲「岸壁の母」の歌い出しである。場所は、福井県舞鶴港の桟橋。すでにソビエトからの帰国事業は進んでいたが、支那中国からの引揚が始まったのは1953年3月23日だった。 帰還の第一船…

前橋市、ゴミ持ち帰り義務化

すでに旧聞に属するが、前橋市の話。職場で職員が個人的に出したゴミは自宅に持って帰らせるという制度を導入した。 http://sankei.jp.msn.com/region/news/130126/gnm13012602130004-n1.htm 庁舎のゴミの43%が、職員の飲食ゴミと判明したため、職員への…

デコちゃん

小津安二郎の作品に『宗像姉妹』という作品がある。これで「むなかたきょうだい」と読む。小津の作品の中では佳作と言っていい。名コンビの脚本家野田高悟と組んで大佛次郎の原作ものに挑戦した。ワシャ的にはあまり印象に残っていない一作である。 この作品…

近江国黒田村

今月の2日に「黒田官兵衛」のことを書いた。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130302/1362180326 16日には「余呉湖」について記している。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130316/1363399810 意外にもこの二つに共通点があったことを見逃していた。…

手抜きですいません

ここ10年ほど、歌舞伎やセミナーで東京に行くことが多かった。新幹線の定期券が欲しかったほどである。なんど東京駅を利用したことだろう。 「KAJIMA」という冊子がある。鹿島建設が出しているPR誌だ。この2月号が東京駅特集となっている。これを…

遅ればせながらの映画評

花粉がひどくて家を出られない。だから、DVDを借りてきて空気清浄器のがんがんに効いた部屋で何作かを観る。 その中に、コミックの「るろうに剣心」の実写版があった。今さらという気がしないでもないけれど、映画館で観る気がしなかったから仕方がない。…

西竹一(にしたけいち)

人事異動の季節である。ワシャのように会社務め(笑)をしていると、3月末に一喜一憂することになる。異動については、人事部が大枠を決めて、その後、副社長、社長と了解を得て、その後、社員に発表される。 ただ、社長、副社長クラスになると、全社員の動…

余呉の海

天正11年(1583)2月末、越前(福井県)はまだ深い雪に閉ざされている。この時期、日本列島は寒冷な時期に入っていた。このため、北陸、越後、東北などでは豪雪が続いている。 2月といっても旧暦である。そのうえに天正11年は閏1月が2月の前にはさま…

観劇に駅弁に感激

先日、御園座に行ったことはすでに書いた。その折の昼食のことである。御園座には地下1階の食堂街、2階にも食堂・喫茶があって、大方の人はそこで食事をとる。だが、やや値段が高い。それに味ももう一つだと思う。それでも昔は食堂で2500円のセットを…

コラム二題

昨日の朝日新聞朝刊、看板コラムの「天声人語」はもちろん1面に載っている。そして、ワシャがいつも楽しみにしている天野祐吉さんのコラム「CM天気図」もオピニオンの紙面に掲載された。 まず「天声人語」は声優の納谷悟郎さんの訃報に反応している。訃報…

夢のエネルギー

3月12日、愛知県・三重県沖の海底からメタンハイドレートが掘削された。象徴的に炎が点灯され、いかにも夢のエネルギーが手に入ったかのような錯覚に陥る。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130312/k10013148901000.html でもね、手放しで喜んではいけ…

プロ市民からハイエナ市民

「プロ市民」という言葉が人口に膾炙して久しい。定義としては、「市民のふりをして活動する左翼活動家、日本の国益を侵そうとする外的勢力シンパ」とでも言えようか。 一時期、「ちびくろサンボ」という絵本排斥運動が大騒ぎになった。ワシャは子供の頃に、…

何も言わなくて委員会

昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」が勝谷誠彦さん抜きで放映された。司会の辛坊氏を始め多くのレギュラー陣が、勝谷さんのメルマガを読んでいるだろうし、ヤフーのニュースにもなっているから、メディアリテラシーが高いレギュラー陣が勝谷下ろしを…

原発大爆発2周年を目前にして

ワシャは菅直人首相(当時)が極め付きで嫌いだった。理由は山ほどある。卑怯、夜郎自大、嘘つき、と3つ並べただけでも、お付き合いするのは御免被りたい。 その点、野田佳彦首相(当時)はそれほどでもなかった。朴訥そうにみえたし、嘘つきには見えない。…

読書会

夕べ、西三河某所で読書会。課題図書は、高野誠鮮『ローマ法王に米を食べさせた男』(講談社)である。本の詳細については、1月27日の日記に書いたので、そちらをご覧くだされ。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130127 読書会のメンバーの評価はよか…

さらに応挙

兵庫県香美町の大乗寺 http://museum.daijyoji.or.jp/ に、「郭子儀図襖(かくしぎずふすま)」がある。 昨日と重なるが、もう一度、上のURLをクリックしていただき「デジタルミュージアム」にはいってください。「客殿めぐり―大乗寺の各部屋を歩く―」を…

応挙

「画を望まばわれに乞うべし。絵図を求めんとするならば、円山主水よかるべし」 漢画派の鬼才といわれる曽我蕭白がこう言っている。 画が欲しければオレのところに来い。絵図が欲しいなら円山応挙のところへ行け、これは痛烈な応挙への批判である。 江戸は化…

勝ちゃん、委員会辞めるってよ

コラムニストの勝谷さんが「たかじんのそこまで言って委員会」を辞めるという。 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130305/ent13030519070009-n1.htm そのことを書いた「有料メール」が期間限定で公開されている。そのURLを載せておきます。 …

ワルシャワ、部活辞めるってよ

高校の入学式のことである。中学時代の一つ上の先輩に呼び出されて、サッカー部に誘われた。本当は演劇部に入りたかったんですよ(笑)。でもね、その頃、テレビドラマで「飛び出せ青春!」をやっていたので、「サッカー部でもいいか……」という安易な気持ち…

奇跡は起こる

書庫から古い新聞を引っ張り出してきた。2004年10月28日の朝日新聞である。1面には「2歳男児、4日ぶり救出」と大きな見出しがかかる。あの中越の奇跡と言われた救出劇のニュースである。少し記事を引く。 《新潟県中越地震の発生から5日目の27日午後2時ごろ…

うらなりの転勤

夏目漱石の『坊ちゃん』に古賀先生という聖人君子が出てくる。彼は佞人の赤シャツにはめられて、松山の中学校から日向延岡の学校へ異動とあいなった。 このフレーズを読んでいて、子供心に「えらく遠いところに飛ばされたものだ」と思ったことを覚えている。…

花は桜木、人は武士

落語に「井戸の茶碗」という噺がある。登場人物は、狂言回しの屑屋の清兵衛。主人公は裏長屋に住む浪人の千代田卜斎と細川藩の若き藩士の高木作左衛門。 この二人の侍が、実に清々しい人物。清兵衛を通じて売り買いをした仏像の体内から50両という大金が出…