ヤフオクからメールが来たので、何だと思ったら、以前私が出品されたら通知して欲しいと頼んでいたアルッテクのスピーカーボックス817だった。だがもう既にＦさんに頼んでＴさんから815のレプリカを作って貰っていた。817の箱は815の箱が見つからない場合の次善策として、ヤフオクに頼んでいたので有る。
正直817の箱ではそのまま置くと、部屋の幅の関係でオートグラフと並べて入れられない。私は最悪縦にして使う事を考えていたのだ。しかしＴさんが作ってくれたので、そんな事をしなくて済んだのは有り難い。 私は新しいタイプの817の材質がパーティクルボードで有る事が気に入らなかったのだ。その点板厚が薄くても響きの良い米松合板の815の方が好きだったので有る。しかもスペースファクターも良いし、ウーファー位置が床から高くなるのも低音のかぶりを防いで有利だ。
そんな訳で今更中古の817なんぞ必要ないのだが、一体いくらになるか興味があったので、オークションの推移を見ていた。入札価格は1,100円で始まって暫くは動かなかったが、こんな値段で終了する訳が無い。オークション終了日になると俄然激しく上昇し始める。
大体この手の箱を欲しがるのはかなりのマニアで、オーディオをかじった程度の人はこんな大型の箱に手を出さない。従って欲しがる人は少数なのだろうが、それだけ熱を帯びやすい。
10万円の大台に僅かの所で決着するかと思われたが、そこをあっさり突破。Ｚ氏とＭ氏のマッチレースになるかと思われたが、Ｍ氏が脱落。終了延長に次ぐ延長も漸く終わりを告げるかと思ったのだが、ここで突然Ｆ氏が乱入。（いるんだよね、こう言う奴が）今迄様子を窺っていたのかも知れないが、こう言う奴が油断出来ない。
以後Ｚ氏とＦ氏のマッチレースが延々と続く。チキンレースでは無いが、果たしてどちらが降りるか興味津々だ。（あー、傍で見ているのはお気楽で面白いねえ）しかしさしもの死闘も遂に決着を見る時が来た。入札当初から参加していたＺ氏が落札の栄誉を手にした。落札価格183,000円也。おそらくＦ氏の乱入が無ければ12万程度で決着していたはずだ。Ｚ氏にとっては値段をこれでもかと吊り上げられて、さぞかし迷惑だったろう。
それにしてもＺ氏は余程この箱が欲しかったんだろうねえ。確かに滅多に出ない箱だけに欲しい気持ちは分かるが、写真をみると結構傷や、欠けた所もある。音には影響ないかも知れないが、大きな物だけに見てくれも大事だ。ただでさえアルッテクの箱は綺麗に見えないんだから。（笑）その点私の箱はレプリカとは言え、新品だからね。そんな心配は無用だ。あー、Ｔさんに作って貰って熟々良かったわい。Ｆさん、Ｔさん、有り難う。
まあ、今晩はオークションの怖さを痛感した。またのチャンスを待てない気持ちは分からない事も無いが、熱くなるととんだ高い買い物になる。くわばら、くわばらですね。
激しいデッドヒートの末、遂に決着しました。
皆さんオークションはあまり熱くならないように･･･・。
