ジャコ・パストリアスの肖像

本屋さんで「ベースマガジン」を見かけたのですが、表紙に”デヴィッド・パストリアス”という名前がありました。

ベース・マガジン 2007年 6月号 [雑誌]

ベース・マガジン 2007年 6月号 [雑誌]

ジャコ・パストリアスの甥が、このほど本格的デビューするらしいです。

デヴィッド・パストリアス&ローカル518

デヴィッド・パストリアス&ローカル518


叔父さんに比べると、ルックス的にはやや冴えない感じもします。

ベースも、ジャコと同じジャズベではありますが、フレットレスじゃないし。


まぁ、あんまり叔父さんのことばっかり言われるのも本人としては不愉快でしょうし、自分の味を出せるように頑張ってくれればいいんだと思います。




で。




ジャコ・パストリアスのベース」が重要な小道具として出てくる、こんなエロ漫画がありました。

この法田恵という漫画家は、元ゆうきまさみのアシスタントだった人で、現代のエロ漫画の主流に反するようなほんわりした和やかな内容で知られ、一般漫画誌にもちょくちょく描いてるので、見かけたことのある方もいらっしゃると思います。


で、この単行本『ハートフルデイズ』には、「細野パストリアス」という作品が収録されています。

ヘンなタイトルですが、描かれたころに『寺内ヘンドリックス』という深夜番組が放送されていたから、このタイトルになったんですね。



内容はこんな感じ。

  • ベーシストの女の子が、小室さんを彷彿とさせるプロデューサーの家に招かれ、えっちなことをする。
  • 小室さんが、「いいもの見せてあげようか」と古いジャズベを持ってくる。
  • そのフレットレスベースは、ジャコ・パストリアスがかつて使っていたものだという。
  • 弾かせてもらい、その響きに魅了されるヒロイン。
  • 帰ってからも、ジャコのベースで頭がいっぱいでバンド練習にも身が入らない。
  • また小室さんのところに遊びに行き、ベースを弾かせてもらう。
  • 小室さんが仕事中なのをいいことに、そのベースを使ってトンデモない狼藉に及び、体液で汚してしまう。


オレだったら、自分の楽器でそんなことされたら迷わず殴りますね。




でも、小室さんは「実はこれ日本製のレプリカだったんだ」と笑って許し、しかもベースを譲ってくれるのでした。

いい人だなぁ。たぶん本音は「もうこんなの使えねぇからお前にくれてやる」だと思うけど。



そんなジャコも、今年で没後20年。

生前から奇行の目立つ人ではありましたが、まさか没後もこんな扱いを受けるとは思ってもみなかったことでしょう。