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2007-12-29 悪霊誕生 このエントリーを含むブックマーク

佐藤まさあきの代表作『堕靡泥の星』が文庫で再発されています。

この作品は長らく入手困難な状態にあったので、こうして読めるというのは幸いです。

ぼくも今までは飛び飛びでしか読んでませんでしたからね。



『堕靡泥の星』は、1971年から76年まで「漫画天国」という劇画誌に連載された作品です。


作者の佐藤氏は、若い頃からプレイボーイとして数々の女性をモノにしてきた性豪でしたが、この当時は強い強姦願望に悩まされていたそうです。

よく小説映画などで強姦をするシーンで、女はかならず「キャーッ!」と言って悲鳴を上げるが、現実にはどうなんだろう、恐怖に身をすくめ、声すら出ないのではないか……。

そのことは現実に実行してみないと、永遠に解決しない命題であった。


私はついに強姦を実行しようと思った。むろん頭の中だけである。それでも現実に標的を決めて、構想を練るのだ。


夜、電車から降りてくる女性を物色する。いい女が降りてくると後をつけるのだ。そしてアパートを確かめる。夜、帰ってきて電灯がつけば、そこが女性の部屋だとわかる。そして、郵便受けを見て名前まで確認する。


つぎには、「さて、どうしてあの部屋に押し込むか?」と考える。近くを歩いてみると建築現場におあつらえ向きにハシゴがおいてあるのを発見する。

「おそらく窓にまで鍵はかけてはいまい。夜中にこれを持っていって立てかければ、それで彼女の部屋に侵入できるぞ、それから……」


私の想像力は果てしなく広がっていく。

(この本より引用

これ、この時点でアウトのような気もしないでもないのですが、とにかくこうやってその願望と折り合いをつけていた佐藤先生なのでした。


そんな折、8人の女性を強姦して殺害したとして、大久保清逮捕されます。

連続殺人鬼大久保清の犯罪 (新潮OH!文庫)

連続殺人鬼大久保清の犯罪 (新潮OH!文庫)


この報に接して、佐藤先生「あぁ……世の中には、実行してしまう人間もいるのだ」という感想を抱いたというから、ますます危険ですね。


こうして、『堕靡泥の星』は強姦殺人魔の悪霊を背負って生まれました。



実際、主人公である神納達也強姦殺人脱獄囚の子として生まれるんですね。


内容に関しては明日に続きます。

年の瀬だっつうのになんちゅう特集だこれ)

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