The Ides Of March
『猿の惑星』シリーズ最終作である『最後の猿の惑星』は、核戦争により人間と猿のほとんどが死に絶えた世界で、猿のリーダーであるチンパンジーのシーザーが、人間と猿が共存する社会を作ろうとするお話でした。
最後の猿の惑星(テレビ吹替音声収録)HDリマスター版 [DVD]
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『猿の惑星』シリーズでは、一貫して「チンパンジー=理知的な学者」「ゴリラ=好戦的な軍人」「オランウータン=穏健派の政治家」という種族ごとのキャラ設定がなされており、オランウータンが暴力をふるう場面はありませんでしたが、現実のオランウータンについてはこんな記事がアップされております。
野生のオランウータン同士で、共謀による殺害が発生 : ギズモード・ジャパン
ボルネオ島の人類学者によれば、オランウータンのメスが交尾相手のオスと共謀して、仲の悪いメスのオランウータンを叩いたり噛みついたりして怪我を負わせ、死に至らしめたということ。類人猿の性行動とも関連する、大きな発見となりそうだとのことです。映画の猿たちより、現実はさらに先をいってたってことですね。オランウータンと人間の祖先は同じものではありませんが、俗に「女性が歴史上最初に就いた仕事は売春である」なんてことをいいますけど、その伝でいうと、男性の最初の職業は殺し屋だ、ってことになるんでしょうかね。
それにしてもねえ、「オランウータンが殺害」という字面から漂ってくる、元祖密室ミステリのかほりはどうしても無視できませんやね。
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今さら『モルグ街の殺人』についてネタバレだなんだという人もいないよね! ちなみに小説の中で犯猿はカミソリを凶器に使っているので、一番進んでるのは現代のボルネオでも核戦争後の未来でもなく、1841年のフランスだということになるね!