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WASTE OF POPS 80s-90s

9999年01月01日

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2017年08月20日

SONIC MANIA+Hostess Club All-Nighterという、朝までのイベント2連発というおっさんには大変過酷な週末でした。

SONIC MANIA

■PANDAS
元BOOM BOOM SATELLITESの中野さんと凛として時雨のTKによるユニット。
中野さんがキーボードの前、TKも何か機材触りつつ歌う、ほんで左右にドラマー2人という謎編成。恐らく多分に見た目上の演出。
BOOM BOOM SATELLITES初期っぽいというか、ラウドな方向は抑えつつの90年代テクノ的な音にTKのヴォーカル。正直彼のヴォーカルにめちゃめちゃ合ってた。そういう風に作ったのでしょうが、凛として時雨よりもむしろこっちメインでやりなさいよと思うレベルで。

■JUSTICE
Perfumeちゃんたちを拝みたい気持ちもありましたが、ここは見たことない方を優先で。
正直音楽として「大好き」なジャンルではないのですが、それでもやっぱめちゃめちゃよくできている。そりゃ盛り上がる。
ただ、やはりこういう音楽は視覚的な演出も込みで体験するものでありまして。
ステージにマーシャルのアンプっぽい物体が山のように積み上げられていて、でもそこからは何も音出ている気配はないので、ああそういうハッタリですねと思っていたらそのうちにそれがおもむろにぺかぺかと光り出して、これもそっちの演出用かと。
で、ちょうどPA卓の真横で観ていたのですが、結構照明のオペレーターさんがガチで動いていて。照明はすごい勢いで変わっていくのですが、可動式のライトが動くのとか色が変わるのとかのシーケンスはさすがにプリセットされているのですが、そのシーケンスの起動であったり、一瞬逆光的に光るやつとかは全部手動。
オペレータのお兄さんがすごい勢いでボタン押したりフェーダー上げ下げしたり。ステージ上のメンバーより明らかに忙しい。
ステージ上のメンバーはそれなりにやることはあるのでしょうが、見ている分には時々手弾きしたり曲をつなぐ以外はミキサーのツマミいじってるくらいなので、この1時間のステージで一番その盛り上がりに直接的に寄与したのは照明オペレータの髭の彼だと思いました。お前もステージ上って手でも振って来いよと思いました。

■SHOBALEADER ONE
変態ベース魔人Squarepusher率いる変態バンド。
4月の単独来日公演に行った友人たちが「すげえ」しか言わないので、それは本当にすごいのだろうと思ったら予想をはるかに超えていました。
うまいけどソロとかインプロみたいな場面はあまりなく、代わりに楽曲自体がもうすさまじい技術力を前提にして出来上がっていて、メンバー4人によって洪水のように音塊を浴びせられるわけです。
馬鹿テクな人たちが馬鹿テクな演奏をする場合、通常は「うまいなあ、すげえなあ」となるのですが、そういう状況ですからそうならない。もう「うわああああああ」くらいしか出てこない。
強制的にアゲさせられる感じ。技術力も間違いなく「力」のひとつであり、それによる「力技」は成立するのだという新しい発見。
2日間でのベストアクトというか、今後のライブ観るときの物差しになるんじゃないかというレベル。
で、彼らは中国でライブやった後の移動でこのステージだったのですが、機材が結局届かず、元々はカスタマイズしまくりの機材で演奏するところを急ごしらえのセッティングでこなしたということで、彼らの100%には全く程遠い状況で、これだったということです。
ので、近々での再来日希望。100%だったらどうなるのか。親を質に入れてでも観てみたい。

■KASABIAN
ライブ観るの初めてだったんですが、こんなスケールの大きな音を鳴らせるバンドとは思っていませんでした。でも考えてみれば、1990年代後半のもうありとあらゆる音楽性のバンドがぼこぼこと生まれた時期にデビューして今も第一線ということは、それだけの実力があるからだということであり。

マンチェスター以降のルーズなグルーヴと60-70年代のバンドサウンドとの融合、つまりThe Stone Rosesが2ndアルバムで実現しようとして至らずにできなかった方向性を、一番上手な形で実現できたバンドが彼らなのではないかと、洗練されているわけではないけれど確実にアゲていくグルーヴを聴きながら思った次第。

■ORBITAL
1990年代に聴いていた彼らと全く印象変わらずかっこいい。
それはつまり、テクノはもう「時代の音楽」ではないということで、実際それはUnderworldやThe Chemical Brothersも未だにに現役であるという時点でわかってることではあるんですけど。
すごく思ったのは「四つ打ち」っていう90年代テクノの基本スタイルを誰が最初に始めたのだろうかということ。結局それは生まれてから30年近く経った今でも有効であり、ある意味エバーグリーンになりうるわけで、というか彼らもそうなろうとしているわけで。

以上、本当は一気にHostess Club All-Nighterまで書くつもりだったんですけど、眠いのよ。やっぱおっさん無理してはいけないので次に。







2017年08月17日

補足。
それでも、個人店舗については一時よりは閉店っぷりが鈍化しているような気がします。そういうのはもう体感しかないですが。
それが真なら何が要因かと考えたところ、要するにチェーンの店舗数の伸びが鈍化したというか、むしろシュリンクしているためではないかという仮説。わかりやすくパイを奪っていく相手が現れればもう逝くしかないですが、そうでなければもう気力体力続くうちは続けようみたいな温度感。

昨日分のCD専門店の閉店の中でも、逗子レコードは店長の体調面が大きいという話を聞きます。ヤジマレコードは細々と続けるには図体が大きすぎた感。またアワレコの閉店は、徳島市内にはこの4月に鳴り物入りでイオンモールがオープンし、その中にCD店(BIG)が入ったことがトドメだったんじゃなかろうかと、仮説の上に仮説。

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あと、私事ですが、当サイトをテキストサイトとして開設したのが1998年。明日で19年になります。
元々は、今は右の方にリンクだけ置いて放置しているカバー曲と80-90年代UKバンドのみで数年間やっておりましたが、確か2002年、松浦亜弥に衝撃を受けてテキストをしたためて以降、こういう文も書き始め、結局こっちのみになって今に至ります。

元々サイトを始めたのは、当時ネットで80-90年代UKバンドやカバー曲のことを調べてもなかなかまとまった情報が出てこず、だったらてめえで作るわくらいの動機でした。

その後、UKバンド一覧については、Wikipediaが登場してずいずい充実し、Discogs等で盤の詳細まで確認できるようになり、むしろこっちの方がいいやなと思い出した時点で終了とあいなりました。

カバー曲の方をやめた理由はもっとネガティブで、結論から言うと徳永英明のせいです。
彼のカバーアルバムの大成功以降、たけのこ状態でカバー曲・カバーアルバムがリリースされるようになり、その後ヴィレヴァン界隈で無名歌手・グループによるお洒落カバーアルバムの大量投入、配信のみのそういうカバー曲の増殖等々で、どうやってもリリースにこっちの可処分時間も懐も追いつかなくなり、嫌になっちゃったためです。

こういう文章については、書かなくてもどうせずっとこういうことを考え続け調べ続ける人生であることは間違いないので、やる気のあるうちはそれを言語化する作業として継続いたします。

開設当時は20代だった自分も既に40代後半に突入。開設後結婚して離婚して、可処分時間と可処分所得が復活した分をうっかりライブに回したところ大変にハマってしまい、現在の現場主義的な感覚をうっかり会得してしまいながら今に至ります。

とはいえ、こんな年でぷらぷらしているのも常々アレかなと正直思っていますので、多少程度縛り付けてくれる方を募集中ではあるのですが、とりあえず明日からはSONIC MANIA⇒HOSTESS CLUB ALL-NIGHTERのおっさん殺しオール2連発。来週の週末は@JAM EXPOです。頑張ります。

2017年08月16日

ここ数か月、TSUTAYAの閉店っぷりがジェノサイド状態です。
以下、確認できた限りの7-9月のレンタル・複合書店・新古書店/CD店の閉店状況。

2017/07/02 TSUTAYAすみや 袋井店
2017/07/02 GEO 札幌ディノス店
2017/07/02 ヴィレッジヴァンガード ゆめタウン大竹店
2017/07/02 ブックマーケット 尾西店
2017/07/02 ブックマーケット 東浦店
2017/07/02 ブックマーケット 北岡崎店
2017/07/09 TSUTAYA 天童バイパス店
2017/07/09 BOOKOFF 町田金森店
2017/07/09 メディアステーションポパイ 飯能店
2017/07/09 メディアステーションポパイ ライベックス川崎店
2017/07/09 ヴィレッジヴァンガード 高松アッシュ店
2017/07/14 TSUTAYA 東大竹店
2017/07/14 TSUTAYA 中条店
2017/07/17 GEO 豊川インター店
2017/07/31 TSUTAYA 東武みずほ台店
2017/07/31 TSUTAYA 東十条店
2017/07/31 TSUTAYA 等々力店
2017/07/31 TSUTAYA 茨木店
2017/07/31 BOOKOFF 丸亀店

2017/08/06 ブックセンターいとう 恋ヶ窪店
2017/08/16 TSUTAYA 北14条光星店
2017/08/20 TSUTAYA 東鷲宮駅前店
2017/08/20 TSUTAYA 東長崎店
2017/08/20 TSUTAYA 外環羽曳野店
2017/08/20 GEO 福岡小笹店
2017/08/20 本の王国 浜松雄踏店
2017/08/20 カメレオンクラブ 神奈川海老名店
2017/08/20 ビデオプラザ(深谷)
2017/08/20 ブックマーケット 直方店
2017/08/23 三洋堂書店 志段味店 レンタルコーナー
2017/08/27 TSUTAYA 松本庄内店
2017/08/27 TSUTAYA 岡崎欠町店
2017/08/27 三洋堂書店 阪南店
2017/08/28 TSUTAYA 寒川店
2017/08/31 The News TSUTAYA 多摩センター店
2017/08/31 TSUTAYA 山科駅前店
2017/08/31 TSUTAYA 尾浜店
2017/08/31 ヴィレッジヴァンガード 大津パルコ店
2017/08/31 三洋堂書店 市橋店 レンタルコーナー
2017/08/31 ブックマーケット 柴田店
2017/08/31 ドラマ 吉祥寺サンロード店
2017/08/31 古本市場 名谷駅前店
2017/08/31 BIG BEN 赤塚店

2017/09/15 TSUTAYA 東海大学前店
2017/09/15 カメレオンクラブ 宇部西岐波店
2017/09/18 TSUTAYA 村松原店
2017/09/18 ブックセンターいとう 平間店
2017/09/30 TSUTAYA 池下店
2017/09/30 TSUTAYA ヨークタウン山田鈎取店
2017/09/30 ブックサーカス トツカーナ店

2017/07/23 新星堂 飯能店
2017/07/25 オトノマド
2017/07/31 ヤジマレコード 本店
2017/08/13 ディスクステーションAWA
2017/08/27 玉光堂 イオンモール札幌平岡店
2017/08/28 HMV広島本通
2017/08/31 タワーレコード 大津店
2017/08/31 逗子レコードショップ
2017/08/31 Super BRock Record
2017/09/10 TOWERmini アリオ松本店

きっと9月の閉店は今後も続報が続くでしょうし、この多さは過去にないレベル。かつ、TSUTAYA率の高さがハンパない状況で。

昨今、各店舗チェーンは様々な業態の多様化を行っています。

■タワーレコード
・アパレル・グッズ販売の強化
・カフェ形態の店舗の増加

■HMV
・HMV&BOOKS形態の店舗立ち上げ
・record shop形態の店舗立ち上げ

■山野楽器
・新星堂からROCK INNの権利を取得
・音楽教室の強化

■新星堂
・ROCK INNの権利を放出
・盛岡にカフェ形態・イベント可能な店舗を出すも1年で撤退
・スマホ修理等の業態を新規導入

■TSUTAYA
・大規模な蔦屋書店/蔦屋家電名義の総合店舗の強化

■GEO
・中古スマホ販売の「mobile」形態店舗の強化
・衣服等の総合リサイクル店「セカンドストリート」店舗への転換

■BOOKOFF
・大型総合リサイクル店舗「SUPER BAZZAR」形態店舗の強化

TSUTAYAの場合この閉店っぷりから考えても、ただ不採算店を切っているというよりかは、もう今の「ご近所のTSUTAYA」形態の未来に希望を持っておらず、蔦屋書店/蔦屋家電の方向をさらにどんどん進めていくのではないかと思います。言い換えれば「ケ」のビジネスから「ハレ」のビジネスへのシフトです。

会社・学校帰りに気軽に寄ってちゃりんちゃりん小銭を落としてもらうタイプの店ではなく、わざわざそのために来てもらう店、滞在時間を長くして高価格帯の商品も揃えて一人あたりの消費を最大化する方向。


BOOKOFFのSUPER BAZZARへの転向は随分前からそういう傾向で、総合店舗化の目論見としては他より早かった感はありますが、BOOKOFFの場合「買い取り」がボトルネック。
ほとんど値付けには期待できないことは一度でも買い取りしてもらった方ならご存知でしょうが、それでも多くの持ち込みがあるのは「わざわざ送ったり遠くの店まで行くのが死ぬほど面倒臭い、近所にあって楽だから引き取ってもらえるだけでよくて値段はあまり気にしない」という属性にニーズが確実にあるからでして、ご近所小規模店舗を全潰しして大型店舗に統合するという割り切りは極めてしにくいはず。

ただ、現在新品のCD・DVD・書籍の販売数が減っておりまして、今でさえ例の通りBOOKOFFのCD売上年間ランキングは10年以上前にリリースされたブツが界隈をぐるぐる回っている状態。
上流が枯渇すれば当然下流まで水が流れてくることもなくなるため、中古CD・DVD・書籍の扱いは近々で大規模ビジネスとしては限界を迎えるはずです。正味のところ企業として「いつ手を引くか」というタイムリミットはけっこう近づいているのではないかと思っております。


先日大赤字の決算を叩き出したタワーの方向性はアパレル等の利益率が高い商品を揃えること、あとカフェ形態の場合は「コラボカフェ」という形で様々なイベントを行っていますが、それはBtoC販売以外、BtoBでの収入を得る手段としての展開であることは間違いありません。
それでも都市部の商業ビル潰れますし、新しい商業ビル建ってもCD店お呼びかかりませんし、親会社セブンアンドアイは大規模モールの新規出店諦めましたし、結果ばんばん店舗数減っていてヤバいです。


HMVは音楽という枠の中での多様化の方針ですが、record shopはそもそもずいずい店舗増やして大きな商いができるという形態ではありませんし、HMV&BOOKSはそうでなくても正直苦しそうです。
先日渋谷の店舗を久々に見てきましたが、同じテーマの書籍とCDとDVDと雑貨を同じ場所に置く混在陳列的な展開はオープン当時よりはずっと縮小されていて、渋谷系の書籍と渋谷系のCDが並んでいたり、乃木坂のCDの隣にメンバーがモデルをやっているファッション誌が置いてあったりの、気の利いた複合書店なら普通にやっていそうなレベルに。目論見が頓挫している感ありありです。

HMVはローソングループの傘下に入って以降、HMV SPOT等の小規模店舗以外は一切店舗を潰さずにここまで来たのですが、この8月28日、遂に通常店舗の閉店が出ます。しかも3年前にけっこう鳴り物入り感ある中で復活を遂げた広島の店舗。これが変な口火にならないことを祈っております。


山野楽器は音楽教室と楽器販売があるので、生きていけると思います。「モノ消費からコト消費へ」なんて言いますが、楽器買って教室に通うなんて元祖「コト消費」みたいなものですし。
京都の小規模CDチェーンだったJEUGIAなんかはカルチャースクール業にまで手を出して、現在CD販売店舗は6店にまで減ってもそっち方面はもう全国規模の教室展開ですし、そりゃそっちの方が儲かるに決まっています。


GEOはこの先どうしたいんかわからん。セカンドストリートへの転換つっても店舗を大規模化するわけでもないですし、「着るものは電子化できないから大丈夫そうなこっち行っとけ」程度の意志しか見えてこないのです。他の大企業がそこのパイを切り取りに来たら死ぬかもしれない。

新星堂はもっとわかりませんが、盛岡のカフェ&ステージ付きの実験店舗が大コケしましたし、親会社WonderGOOですら店舗減らしていますし、もう「貧すれば鈍する」状態なのではないかと思います。正直、割と本気でいつ死んでもおかしくないのではないかと、ドキドキしながら見ています。
結論としてはやっぱり「新星堂が一番やべえ」といういつもの感じで終了です。

2017年08月14日

Special Favorite Music / Royal Blue (Album)

前のアルバムよりポップスとしての強度が増した感。
この手の「ポップスとしてのしつらえ」を全面的に出していく勢力というのは、シティポップスブームとか渋谷系再評価といった軸とは別の動きとしてあるような気がしていて。ceroやミツメのあたりでカテゴライズされる属性とAwesome City ClubやShiggy Jr.のあたりでのそれとは別で、彼女たちは後者のグループ。敢えてその差異を言語化するとすれば「批評性の有無」じゃないかと思うのです。とはいえゼロか100かではなく、その多寡でのあいまいな線引きですけど。

正味、大人数バンド大好き人間にとっては7人編成というだけで+20点くらい付けたくなり、昨日新宿タワー7階でやってたインストアをちらと見たのですが、フルバンド生演奏でやった結果ステージ上に全員乗らず、3人はステージ下の地べたにマイクスタンドとか置いててもうそれだけで大好きとか思ったり。

その音楽からは野心というものは全く見えず、ただただ紡ぐメロディを一番気持ちよく聴こえるようにしたらこうなりました的な佇まいが素晴らしくよいのですが、実際問題としてその手の音楽で今一番売れているのは星野源でありまして、彼の場合その音楽性だけで売れているのではないことは認識しつつ、でもそこきっかけでそういうカテゴリの音楽全体がフックアップされるといいのになと思うわけです。

2017年08月08日

8/6はワールド・ハピネス@葛西臨海公園。
細かいことはナタリーに任せて、とりあえず岡崎体育が漏れ聞く他のフェスのセット等も含めて考えるに今後に向けて何が受けるかいろいろ探りを入れているのだろうなということがわかったり、NulbarichはSuchimosよりも上手いことがわかったり、竹中直人が清志郎好きすぎなことが改めてわかったり、MOONRIDERS末期と比較すると慶一さんが随分元気を取り戻していることがわかったりしたわけですが、明らかに昨年までの新木場の会場に比べて狭くなっているのに完売とはいかない状況、これまでに比べると今年正式にアナウンスされたメンツにはこれといった目玉がなかったり、かといってすごい隠し玉が今後出てくるような常連メンバーでもなく、果たしてこれからどうするのだろうと何となく思った次第。

それでもスペシャルゲスト枠のんちゃんの歌った加藤和彦楽曲2発は大変に素晴らしく、それでもう元を取った気持ちにはなりました。しかし大メジャーじゃないところに、しかし確実に食い込んでくる今の彼女のバックにはどこがついているのでしょうか。
小泉今日子のバーニングの力、という噂も聞いたりするのですが、そもそもレプロがバーニング系列なのでそれ腑に落ちない。

で、今年の最大の問題は暑すぎて死ぬかと思ったこと。
元々ワーハピはメインステージとサブステージが並んで設置され、片方でやっているうちに片方をセットチェンジして、間を開けずに進行させていく形ですので、正味観ている方は腰を落ち着けてしまえば動く必要ないのですが、それで完全にドピーカンな晴れが続いた場合、そこは地獄と化します。
大規模なフェスならステージ間の移動の間に休んだり涼んだりも可能というか、そういう形で自分の管理をするわけですが、このワーハピの形だとそこに座っているだけですごい勢いで水分と体力が削られます。不作為が死に直結する恐ろしい状態。木陰なんかほとんどない公園ですし、会場外れにあずまやのような建物があったのですが、もうその中は野戦病院状態で。
過去4年ワーハピ参加して、ここまで晴れ続けたのは初めてですが、所謂フェスに行って「雨降らねえかなあ」と思ったのも他のフェス含めて初めてです。
後半にはもうお酒を飲む気合も飯を食う気合も失われ、ひたすらスポーツドリンクを摂取して滝のように出ていく水分とミネラルを必死になって補給するばかり、とにかく手元に水分がないと恐ろしくて仕方がなく。誇張なく本気で。

土日セットで行われているもうひとつの情熱大陸ライブもお年寄りが多いですし、そろそろいとういせいこうフェスの東京体育館とか、屋内開催にした方がいいのではないかと思います。死人が出る前に。

幸い当方は仲間も含めて生き延び、りんかい線で渋谷まで出てようやく空調が効いた中のビールと焼き肉で俺たち生きてる感を実感したわけですが、次はサマソニのメンツがいまいちピンとこない割にソニックマニアの方におっさん直撃なアクトが揃ってしまったため、仕方なくオールナイトで参加することになっておりまして、この夏は引き続きおっさんにとっては過酷なものになりそうです。

2017年08月05日

Maison book girl / 412 (EP)

もう一分のブレもない。Perfumeのエレクトロポップのように、もっと言えばRamonesの3コードパンクのように、ひたすら変拍子の打ち込みサウンドを鳴らす。こういうスタイルで完成を極めつつあるというのは、もしかしたらとてもすごいことなのかもしれない。

彼女たちも何度か生バンドを率いてのライブをやっているのですが、残念ながら私はオケ以外のライブは未聴。ただ、聴き手として圧倒的に信頼を寄せている友人曰く「イマイチだった」。
でも今回この音源聴いてそれすごく納得いったんですよ。この変拍子でひたすらジャストのタイミングで鳴る音の数々。言ってみれば非常に「幾何学」的な作りの音楽です。そしてそれは音だけでなく、振り付けや衣装まで含めてそういう世界観で作り込まれています。
生バンドっていうのは言ってみれば元音源をいかに崩していくか、それによって新しいレベルであったり色を見せるということであるのですが、彼女たちの音楽の場合は音源含めてトータルに出来上がりすぎていて、生バンドとしての解釈が入り込む余地がないんじゃないかと。
という推測ですので、一度生バンドのライブを観て答え合わせをしてみたい。

あとすごく気になるのは、MDにCD音源録音する際、無音部分を検知してトラックを切る機能あったじゃないですか。この「rooms」をMDに録音したら一体1曲で何トラックになるのだろうかと。2で済むのか済まないのか。やってみたいがもう機材がない。誰かやって。

2017年08月02日

そういうわけで、60-70年代レジェンド史観で見れば散々だった我々ですが、思春期越えてからを思い返した場合、ちょうど大学生やってるあたりの時期に、ハウスが来てマンチェスターが来てシューゲイザーが来てテクノが来てグランジが来てメロコアが来て、という変革期がすごい勢いでやってまいりまして、その空気を日本国内の範囲ではありますがヒシヒシと生で感じながら過ごした世代でもあります。

20歳前後でそれらに触れまくっていることについては、今の若者たちに「羨ましい」と言われたりもする世代でもありまして、もちろん当時の音楽は大好きですが、今の音楽を決して馬鹿にせず、若者に撲殺されないように生きていこうと思います。

あと、ロックレジェンドたちの80年代は揃いも揃って何であんなことになっちゃったのかという件については、関係者の多数がまだご存命のうちに著名な音楽ジャーナリストの誰かが話聞いて本にしてくれないかと、割と本気で思っている。

2017年08月01日


何でそんなに「昔のロック最高今はクソ」おじさんを撲殺したいのかと問われたので、8年前に書いたことを再掲して今日はドラクエをします。

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このサイト立ち上げてちょっとした時、お叱りメールもらったんです。
80年代とかの、どうでもいい時期の洋楽にうつつを抜かす暇があるのなら、60-70年代のすばらしいロック音楽をきちんと聴くべきだ、みたいな。

いや、できれば俺もそうしたかったんだよ、本当は。
でも、物心ついた時にはパンクも終わっていて、イギリス音楽はクソだとか言われ始めた、そんな80年代初め頃になってからようやく洋楽を聴き始めたっていう年頃の連中には、パンク以前のアーティストをリスペクトしろと言われてもできない事情があったんだ。

ストーンズってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Undercover"だし、
ジョージ・ハリソンってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Gone Troppo"だし、
ザ・フーってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"It's Hard"だし、
デヴィッド・ボウイってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Let's Dance"だし、
イエスってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"90125"だし、
ポール・マッカートニーってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Broad Street"だし、
ザ・クラッシュってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Cut The Crap"だし、
ジェネシスってすげえんだぜとか言われて、新譜聴いてみたら"Invisible Touch"だし、
ツェッペリン解散してるし、ジョン・レノン死んでるし、リンゴ・スターほとんど何もしてねえし。

じゃあ、これで俺はどうすればよかったんだって話ですよ。
初めてクイーンと認識して聴いたクイーンが"Radio Ga Ga"で、これすげえ!過去作まで遡って全部聴きてえ!って、お前思うのかよって話ですよ。

仕方がないからリアルタイムの、ニューウェイブとかエレポップとかポジパンとかを聴いて、それなりに一生懸命楽しんでいた俺を今さら責めるのは、ちょっと酷ってもんだろう。
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2017年07月30日

ヤなことそっとミュート / STAMP (EP)

CDのリリースは8月になってからですが、既に配信ではライブ音源のボーナストラック入りで出ているのでそっちで。
notallがCDをタダで配り始めたり、これまではひたすらに接触イベント付きの予約会でCD売上を積むことだけが正義だったはずのアイドル界隈にもだいぶ風穴が空いてきたわけですが、配信で購入したこの音源素晴らしい。
前作のアルバムよりもさらに開いた音作り、そしてもう完全に「過去の元ネタ」が見えなくなりました。
ヤなミューの場合、元ネタと言ってもパクるわけじゃなくて、Sonic Youthみたいなチューニングのギターとか、Pixiesっぽいリフとか、そういうレベルだったわけですが、もうそれすらもなくただ「今のオルタナギターバンド」然とした音を鳴らしています。アイドルグループだけど。

今、日本のバンドで一番「洋楽力が強い」バンドはDYGLである、という意見についてはそこらへん界隈聴いている方なら同意していただけると思います。
これまでの「洋楽好きっす」とか積極的に言ってる日本のバンドは若者も含めて何故かOASISとかPrimal Screamとかレッチリとか「それおっさんが20代の時に全盛だった音なんですけどあなた今おいくつですか?」と問いたくなるようなバンドの音を下敷きに持つバンドが多く、それは「昔のロック最高今はクソ」な信仰を持つ「大人のロック」おじさんによる洗脳の結果かとも思ったりもして、同世代のそういう奴らをきちんと撲殺できなかった我々おっさんの責任も少しはあるのではないかと少しだけ反省もするのですが。

そんな中でDYGLは今まさに英米で鳴っているバンドサウンドとリンクした音を鳴らしていて、来日したその手のバンドと対バンしたり、海外でも今の各国の若いバンドと同列で紹介されたり、海外との同時代性を保った音で非常に若者として正しく歩んでいるわけでありまして。

で、ヤなミューのこのトラック群は音楽として何に一番近いかと言えば、90年代のオルタナ・グランジではなく、私の知っている限りではCloud NothingsとかJohnny Foreignerあたりの、今まさに現在進行形で鳴っているオルタナギターバンドのそれであり、きちんと「同時代性」を持って鳴らされています。すなわち最高。

とはいえ、たとえばイギリスですらそういう新しいところを切り開いていこうというバンドよりも、60年代っぽい音を上手にコピーできる若いバンドがもてはやされる風潮はありますし、日本はもっとそうだと思いますし、なかなか厳しい道とは思いますが、できるかぎり応援していきたいと思ってますので。まだ生で観たことないので、まずはそこからですけど。

とりあえず、「昔のロック最高今はクソ」おじさん、または「いい曲ならプロモーションなんかしなくても売れるんだよ」おじさんについては今後も可能な範囲で積極的に撲殺していきたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
あと、最近のゆるめるモ!はそういうおじさんの追認を取りに行こうとしてむしろタコツボにハマっている感があったりします。何とかしてほしいと思います。