Hatena::ブログ(Diary)

WASTE OF POPS 80s-90s

9999年01月01日

旧サイトのトップページはこちら

2016年09月29日

昨日はモリッシーさん(57)@渋谷オーチャードホールでした。
いろいろ書きたいのですが、10/2まで日本ツアーは続くのでその後に。とりあえず、私が知っている限りのモリッシーさん(57)通りだったのでとても安心しました。
金曜土曜はいとうせいこうフェスです。おっさん祭りは続きます。

---

最近はパッケージの販促もいろいろありまして、店頭でCD買うといろいろ特典もらえます。タワレコで買うとアウトテイクのCD-Rとかすごく嬉しいのですが、ポスターはもう部屋に貼りまくる歳でもなくさすがに邪魔くさいので断ります。それでもその他諸々のちょっとしたグッズ系は持って帰って何するわけでもないのにとりあえずもらってしまい、それからどこにしまうのか困る問題というのは確かにありまして。
そんな、特典を配りまくるタワーレコードによる非常にマッチポンプ臭い収納グッズの数々。

TOWER RECORDS B2ポスターファイル

タワレコ缶バッジウォールポケット

A4クリアファイル収納フォルダー

なるほど非常に有用ではあるものの、何か買うのも非常に悔しさを伴う感じで、どうしようかと思っているのですが、今回遂にチケットホルダーに次ぎ収納のハードル高くかつ「タワレコで配らないもの」を収納するグッズが新登場。

タワレコ銀テープコレクションBOX

これ意外に大事なんです。
ライブのええ感じの時に射出される銀テープですが、お金かけたライブだとテープ面に独自の印刷とかされているため、拾って持って帰ったはいいものの捨てられないのです。
で、V系とか銀テープ飛びがちなライブにしげく通い、古くから集めているというか集まってしまう友人に話を聞くと、銀テープの保存に最適なのは「写真用フィルムのケース」だということなのですが、今やもうこの世の中で普通にフィルムなど買う機会もなく、ケースのために糞高いフィルムを買うという選択肢はさすがになく、詰んだかと思っていたところにこういうグッズが出るわけですよ。

正味このニーズの掘りっぷり、タワレコのオリジナルグッズ開発チーム、侮れない。

2016年09月26日

セブン、アリオ開発中止へ

これの何が問題かというと、タワーレコードがヤバいという一点に尽きます。
以前にも申しましたが、流通業のいろんな再編により、現在タワレコはセブン&アイグループ、HMVはローソングループの傘下となっております。そしてローソングループはこういう提携があったり比較的イオングループに近めの関係。

かくして2011年頃からこっち、イオンモールにタワーレコードが入店した事例はなく、逆に元々それ以前からイオンに入っていたタワレコは契約が切れるタイミングで続々と閉店しては代わりにHMVが入るという状況がございました。
その後タワーレコードの筆頭株主がセブン&アイからdocomoになったことでそのシフトの流れは多少減速しましたが、それでもたとえばこの10月末で閉店する泉南店もイオン入居組ですが、タワーレコードの跡にHMVが入るようであればその影響ではないかという感じではあります。次のCD店が入らなかったり、入ってもメディアステーションBIGかサウンドコミュニケーションWe'Sだったら単に売り上げ的にキツかったのねという判断ですが。
逆に大阪の八尾のアリオには元々HMVが入っていましたが、その後閉店し跡地にタワレコが入るという事例もありました。親会社の意向によってすごくそうなるわけですね。

で、今回のこれ。アリオで今開発が進んでいてオープン決定が表沙汰になっているのは恐らく愛知県の日進赤池のみで、新規決定はもうない。イオンの方はというと、福島県小名浜、群馬県高崎、東京都八王子、神奈川県座間、愛知県長久手、兵庫県神戸、広島県府中その他と今後も次々行きます。もちろんその全てにHMVが入るかといえばそうでもなく、今年になってオープンしたイオンモール、出雲と今治では双方オープンのハナからCD店はメディアステーションBIGだったりしますが、少なくともタワレコがオープンするという選択肢にはならないわけです。
そしてタワレコは地方の駅前の商業ビルのテナントとして入居していた店舗が岡山・姫路・小田原・千葉と商業ビル自体が潰れるのに伴って閉店を余儀なくされていたりして、つまり地方は駅前も郊外も厳しい、もう店舗数の維持が相当に困難な状況になってきていて。
もちろん手をこまねいているだけでもなく、ららぽーとに接近しては店舗展開強化したりもしていますがかなり焼け石に水状態。
単に売上が下がって業績がどうこうというだけではないところで大変ですねということです。

が、タワレコ以上にヤバげなのが、大手チェーン他既存CD店が閉店した跡地にすかさず居抜きで入ってくることでお馴染みのサウンドコミュニケーションWe'Sでして。店舗網のかなりの割合をユニー系列のショッピングモールであるアピタに依存しているのですが、アピタどうも今年に入ってあたりから「もうCD店なんかいらないんじゃね」モードに突入したようで、We'Sが閉店するのはもちろんのこと、ユニー系列の書店チェーンである夢屋書店のCD取り扱いまでどんどんやめておりまして、東海地方を中心にかなりキツい状態になっています。

まあ、店が潰れるのどうのの前に、売れる音源は出ているのかという話もありますが、それは今週リリースされる宇多田のアルバムとEXILEのベスト盤が果たしてパッケージでどの程度数が出るのかというあたりで、この先の状況含めて見て取れるのではないかと思っています。割と本気で。

2016年09月25日

次期NHKの朝ドラのオープニングがMr.Childrenだと聞いた時、宇多田に続き「遂にラスボス出てきた」感がハンパなかったわけですが。

でも現状を普通に考えれば、確実に民放のドラマより数字が取れて、かつ帯番組なのでその浸透力もハンパない。以前月9に入っていたクラスが現在ここに群がるのは当然と言えば当然ではあるわけで。
過去10年の朝ドラのオープニング枠はこんな感じ。

2007上:小田和正/ダイジョウブ(どんど晴れ)
2007下:(松下奈緒によるピアノ演奏)(ちりとてちん)
2008上:(中川英二郎によるトロンボーン演奏)(ひとみ)
2008下:竹内まりや/縁の糸(だんだん)
2009上:アンジェラ・アキ/愛の季節(つばさ)
2009下:aiko/あの子の夢(ウェルかめ)
2010上:いきものがかり/ありがとう(ゲゲゲの女房)
2010下:(葉加瀬太郎によるバイオリン演奏)(てっぱん)
2011上:平原綾香/おひさま(おひさま)
2011下:椎名林檎/カーネーション(カーネーション)
2012上:SMAP/さかさまの空(梅ちゃん先生)
2012下:HY/いちばん近くに(純と愛)
2013上:(大友良英によるオリジナル曲)(あまちゃん)
2013下:ゆず/雨のち晴レルヤ(ごちそうさん)
2014上:絢香/にじいろ(花子とアン)
2014下:中島みゆき/麦の唄(マッサン)
2015上:(土屋太鳳作詞の合唱曲)(まれ)
2015下:AKB48/365日の紙飛行機(あさが来た)
2016上:宇多田ヒカル/花束を君に(とと姉ちゃん)
2016下:Mr.Children/ヒカリノアトリエ(べっぴんさん)

まあこれ並べてみるとすごいっすね。群がってますね。
これまでの実績で考えた場合、この中で紅白出ていないのは小田和正と竹内まりやだけであり、かつ2016年の超ビッグネーム2組は少なくとも通常の歌番組を全て忌避しているというアレでもありませんので、今年の紅白は既に超目玉を2つ押さえているということではないのか、というか完全にそこまで含めての契約ではないのかと、想像してしまいます。実際、紅白の選考を始めますというタイミングでゼロから交渉を始めるのではなく、こうした方がずっとリスクも少なくていいわけで。いや、実際出たらの話ですけど。

で、去年今年のフジ月9の主題歌こんな感じ。

2015-1C:chay/あなたに恋をしてみました
2015-2C:嵐/青空の下、キミのとなり
2015-3C:家入レオ/君がくれた夏
2015-4C:back number/クリスマスソング
2016-1C:手嶌葵/明日への手紙
2016-2C:藤原さくら/soup
2016-3C:JY/好きな人がいること

相葉くん主役で嵐が主題歌というの以外は正味「トライ」枠と化している感じ。家入レオちゃんとかback numberはこれ以前の段階でそれなりの規模のツアーも回せるレベルのファンも獲得しているわけで、その補強という意味合いもあるのでしょうが、実際補強になっているのかはよくわからない。
ただ、ファン層は盤石かと問われればまだ極めて微妙であり、こういうところに乗っかりたいという気持ちもわからなくはないというそういう立ち位置。

JYは元KARAのジヨンちゃんで、現在はスウィートパワーに所属して日本で「知英」として活動していて、JYは歌手活動をする時の名義、ここまでシングル2作ともドラマ主題歌なのですが、デビュー曲は2種で最高位7位・累積1.7万枚、月9主題歌の2作目は3種で最高位6位・累計2.4万枚と、最近の月9主題歌の中では悪い方ではないのですが、主題歌であることのプラスがある気配はまるでなく、何かもうそういう「枠のメリット」としての限界は既に来ているのであろうという感じでありまして。
ていうか、たぶんいろんなしがらみで「元KARA」だということを公式にアナウンスできない事情もありそうなのはわかるのですが、それにしても公式サイトの「Profile」欄があんまりざっくりしすぎていて、これはこれですごく問題があると思いました。
そもそも4か国語を操れることは歌手をするにおいても俳優をするにおいても、日本国内で行う分には何のアドバンテージでもないですよ。「4か国語話せるの? すげえ、ファンになろう!」って人はそうそういませんし、いたとしてもその人はすごく頭が悪い人ですよ。いいですか。

2016年09月21日

昨日も東京ドームではなく、そこから南西へ約6kmの渋谷、o-nestでJohnny Foreignerの来日公演。
UKのバンドなのにUS馬鹿オルタナの系譜を色濃く継ぎ、ニューアルバムのタイトルは日本語から来ているものの、Death Cab For Cutieの最新アルバムのそれと比べると随分とざっくりしすぎていて、もう何か絶対嫌いになれないバンド。

200人入ればいっぱいのo-nestなんだけど、左右端の一段高くなっているところは封鎖されていてそれでも後方余裕がある、要するに100人程度の入りで、わざわざやってきてくれたのに申し訳ないっていうかこれ絶対赤字だよねっていうかそもそもいっぱいになったところで利益どれだけ見込んでいたんだというか、いろいろネガな思いがぐるぐるしてはいたのですが、いざ始まると日本全国から選りすぐられた100人だけあってすごい勢いでシンガロングの大盛り上がり。
メンバーも大層楽しそうで、ちょくちょくフロアに降りてきて、マイクを通さず生声で歌ってみたり、マイクスタンドごと降りてきたり、フロア中を駆け回ったりと大暴れ。大変に楽しいライブになりました。よかった。

「US馬鹿オルタナ」というのは私が便宜上勝手に括ったジャンルなのですが、正味元々USオルタナっていうのはおよそ馬鹿だったわけで。Jane's Addictionのノリや見た目とか、Dinosaur Jr.の変なリフとか、Pixiesの存在そのものとか。レッチリとかFlaming Lipsなんかも初期は力いっぱい馬鹿だったわけですし。
ところが90年代初頭にドカ売れしたのがNirvanaとかPearl Jam等のトータルな佇まいとして「マジ」な感じの音だったため、それ以降のポスト的なバンド含めて所謂「グランジ」勢が、矛盾してますが「オルタナのメインストリーム」的な音になっていくわけです。

とはいえやっぱり馬鹿は次々と現れるわけで、馬鹿オルタナは今も脈々とオルタナ界に生き続けています。
グランジ全盛期にセルフタイトルのアルバムをリリースし、そのリードシングルが「着脱可能ちんこ」の歌だったKing Missile、重戦車のような音の割に時折すこんと抜けた馬鹿っぷりを発揮していたMcLusky、マジと馬鹿を行ったり来たりしているCloud Nothings等、間違いなく第一線ではないものの、はみ出たものを隠し切れずに無闇なオリジナリティを発揮しまくっているそんな愛すべきバンドの流れのその今を担う一翼として彼らはとても大切なのです。私にとっては。







2016年09月19日

本日は東京ドームではなく、そこから南西へ約2.5kmの半蔵門、東京FMホールのアイドルイベント。
sora tob sakana→amiinA→あヴぁんだんど→フィロソフィーのダンスと、観たいやつ気になってるやつしか出ないので。

パンダみっく(Opening Act)
初見。知らんなあと思っていたらこの6月結成、sora tob sakanaの後輩にあたるということで。
全員小学6年生と言ってましたが、中には私のフィルターでは「アイドル」ではなく「児童」としか認識できない子も数人混じっていてなかなかに辛い。
で、かなりダンスを頑張っているようなのですが全5人観ていて「すごく踊れる2人」と「普通に踊れる2人」と「踊れない1人」に即座に分別できてしまう、かなり悲しい事態に。
頑張ってレッスンしてほしい。

sora tob sakana
いきなり例の通り大音響変拍子マスロック歌謡「広告の街」からスタートして威嚇しにかかる。彼女達も平均年齢はまだ14歳ですがパンダみっくと比べてびっくりするくらい落ち着いて観られて、やっぱり練度によってここまで違ってくるものだと感心する。
MCでパンダみっくを評して「私あんなに関節回して踊れない」と言っていましたが、あんな変拍子にビッチリ付いていくきみたちも随分だよと思いました。
そして、ふぅちゃんの顔芸を今回も堪能して満足。「悲しい」という歌詞の時に本当に悲しそうな顔をしながら踊る女の子。
ただ、今回PAがかなりベースライン過多な感じのセッティングだったため、複雑なベースだらけの彼女たちの曲のオケ、ぶりぶりぶぶぶぶ言ってる合間からメロディー楽器の音が辛うじて聞こえるような時もあったり、もう何かすごいことになってました。

amiinA
初見。観たかったんです。
「Atlas」も「canvas」もやっぱり生で観た方がずっといい。何でこんなにいいのだろうといろいろ考えながら観る。
オリジナル・メンバーのあみちゃんは比較的はっきりした顔立ちで、アイドル的に歌う。新加入のみゆちゃんはぽえんとした感じの顔立ちで、比較的朗々と唱歌的な歌いっぷり。その対比もいいのですが、一番すごいのは振付だという結論に至る。
恐ろしくユニークで、かつ2人組であることの必然性だらけの振付。2人の動きがそれぞれ違っている状態がとても多く、その分サビでシンクロしたときに大変に気持ちいい。メリハリのある楽曲での静と動のコントラストも素晴らしく、本当にいいステージ観たなという気持ちになれる。楽曲も振付も、すごくよいスタッフに恵まれているなと思った次第。

ただし、本日最大の事件はここで発生。
2回目のMCのときにみゆちゃんが「ここに来るのに電車に乗ってたら近くにずっと『パトロンパトロンパトロン』と言い続けているおじさんがいた」という最近過ぎ&ストレート過ぎの近況報告を始め、ステージ以外の場にいる全員が「それ以上話を広げてくれるな」と祈ったでありましょうがその祈りは通じず、彼女は本当にその言葉の意味を知らなかったようで結果として「みなさんはamiinAのパトロンですかー?」というアイドル史上稀に見るものすごい投げかけを行うに至ります。
フロア中が「あかん」「あかん」「あかん」「やっちまった」「どうするんだこれ」という重苦しい空気に包まれたわけですが、みゆちゃんそのリアクションの薄さにがっかりしたようでそれ以上に酷いことにはならず、彼女が語感から思い付いたパトロンの意味は「私たちの身近をパトロールしてくれるような存在」だと言ってくれたため「アイドルのピュアさ」を感じなくていい場面で不必要に感じた次第。でも可愛いから許す。全部許す。実際ある意味貢いでるわけですし。
そして後日でも将来でもいつでも、その言葉の世の通例的な意味を知ったときに枕を抱き締めてのたうち回ったりしなくてもいい。そういう失敗はきっと誰にでもあるんだ。

あヴぁんだんど
新体制後初。4人組だったのが2人抜け、1人新加入して3人が現体制なわけですが、その新加入の1人がハーフの超絶美少女だという話を聞いておりましてどんなもんかと思いながら出てくるのを待っていたわけですが。
出てきたのを見て結論。これは美少女ではない。「美女」である。びっくりするレベルの。

結果としてステージはものすごい違和感。他のメジャーアイドルグループどころか、ファッションショーのランウェイでポーズ取っていても全くおかしくないレベルの女性が、あヴぁんだんどの例のわちゃわちゃした楽曲でわちゃわちゃ踊ってわちゃわちゃ歌っている。視覚的にはかなりの衝撃です。
何でそんな子がよりによってあヴぁんだんどに、とも思ったのですが、彼女は友沢ミミヨの娘ということであり、つまりサブカル地獄出身の純粋培養である故、これはもうこういう運命なのだと思い至る次第。

フィロソフィーのダンス
初見。彼女達もどうしても一度は観たかった。
ここまでの流れで観てきて彼女たちが出てきてぱっと踊り出した時の「プロ」感がすごい。まだ一般流通のCDも出てないしワンマンもやっていないのに、既に相当完成されている。こりゃすごい。
楽曲もブラックミュージックがベースではあるものの相当幅広く、かつ並みのR&Bシンガーを軽く蹴散らすレベルの圧倒的歌唱力を誇る担当カラー赤のはるちゃんがすごい勢いで歌の下支えを行っているため、パフォーマンスが楽曲に負けることも一切ない。
曲によってはそのはるちゃんと青のマリリちゃんの「歌える2人」に完全にヴォーカルを任せる等の割り切りもあったりして、全体的な盤石さが他の新興アイドルグループにはないレベル。本当にプロの仕事を見ている感。

このグループは、かつてナンバーガール、フジファブリック、氣志團、ベースボールベア等々を発掘育成してきた加茂さんが手掛けているアイドルなわけですが、その人脈なのか先日青のマリリちゃんが週刊プレイボーイのグラビアページに水着で登場してアイドルファン界隈では相当な話題になっていました。
中にはこれでフィロのスは行ける!とテンション上がっている方もいたのですが、9nineにおける川島海荷、AeLL.における篠崎愛等、他メディアで圧倒的な人気を誇ったところで、所属するアイドルグループまで圧倒的になるとは限らないという前例もあります。引き続き地道に応援していく必要があるものと思われます。









2016年09月16日

TAMTAM / newpoesy (Album)

これ大好きだ。
2年前の前作は、それ以前は一介のダブバンドだったところから一気に飛躍を遂げ「ダブに従うのではなくダブを従えた音」だと思うレベルだったのですが、従うものがなくなって先はそりゃもうさらに自由にしかならない。

前作ではギターバンド的なエッジ感を大々的に導入することでしがらみを振り切ったはずなのに、今作ではもうそのエッジ感はどこにもなく、かといって戻ったわけでもなく、更にダブ本体から飛び抜けた地点でひたすらポップに鳴っている。正味そこここでクラムボンあたりとの近似値すら感じられるレベルで。
ただそこは「ダブ出身」であることの矜持はきっちり押さえていて、このメロディーでそのベースラインかよ的なところとか、やっぱりそういう感じでミックスしてる箇所あるよな的なところとか、何よりも圧倒的に奥行きのある音像処理とか、ダブそのものではなくてもダブを経由することで圧倒的に他のバンドと違っている。

アルバムのピークは8曲目「星雲ヒッチハイク」。派手な瞬間なんかこれっぽっちもないんだけど、少しずつ音を重ねながら徐々に上がっていく、音楽としてのカタルシスだらけの7分間。もう本当できるだけたくさんの人に聴いてほしい。

ただ一点、文句を言うとすれば、こんな収録曲ちょっとずつしか聴けないトレーラーしかYouTubeにないってどういうことなの。そんな「着うた(サビVersion)」みたいな形でコンビニエンスに伝わる類の音じゃないでしょうに。確かに「星雲ヒッチハイク」のそこは一番気持ちいいところなんだけど、それはそこまでの4分50秒があるからこそ最強に気持ちいいんじゃないですか。

メジャーから外れたわけですし、お金かけてMV作れとは申しませんが、でもあなた方の音楽は1曲30秒じゃ伝わらないです。でも伝わったらまたYouTubeで聴けばいいやで済むレベルの音楽でもないです。本当に頑張ってプロモーションしてください。できるだけ多くの人に聴いてもらうべき音楽だと思うので。本当に。



<追記>
Soundcloudに2曲、別MIXですがあると教えてもらいました。是非に聴いてみてください。

2016年09月15日

1か月ほど前にチケット転売防止を求める共同声明について書きました。

ここで「目指すところは『適正な価格で取引できて安全性の高いリセール流通の整備を行う』ということ」と書きました。「安価」「定価」ではなく「適正な価格」としたのは、それなりに高騰していたとしてもその値段でも欲しいという人がいて買い手が付く、つまりそこに需要があればそれは適正な価格であるという考え方も加味してのことでして。
たとえば、二次的にチケット売る側の代表であるチケットストリートの社長のブログがいろいろ示唆に富んでおりまして、全面的に賛成とまでは言えなくてもおよそ正論であることは間違いなく、ただ一方でライブの主催者側は前書いたように「自分の手元に入らないお金がチケット代としてよそに行ってしまったら物販とかいろいろ困るからやめてほしい」というのも本音ベースの真実であり、今後その間のどこが落としどころになるのかなというのが本件の興味どころでありまして。

そして、本日出たこの記事。
”カープ”芸能人が増殖中?芸能界で相次ぐ便乗商法の愚行

これの「広島文化学園HBGホールで優勝記念ライブ」のところ。
ワンマンでスタジアム・アリーナクラスを埋めるミュージシャンが2組揃って、間違いなく通常のツアーではないセットのライブが観られる特別公演。それも定員2,000人のホールでここでしか手に入らない記念品も付く。お祭りだしもしかしたらレアな限定グッズも販売されるかもしれない。それで8,950円ってむしろお買い得だろって思ったんですよ。
お前ライブ行きすぎて頭おかしくなってるって言われたら半ば認めざるを得ないんですけど、民生にもポルノにも興味ない方からすればこういう感想出てくるのは理解するものの、2,000人×2日なんてコアなファンだけで即完でしょうし、恐らく二次販売に乗ったら更に相当なお値段になるものと思われます。多分ほとんど二次には出てこないとは思いますが。この規模では。

要するにこの広島でのライブは、先述したところの「需要」と「適正な価格」を考える際のひとつの事例になりうるものであり、需要を想像して言えば正味20,000円くらいでも余裕で即完するんじゃないのと思います。
そもそも優勝に喜び勇んで個人経営の居酒屋がビール振る舞いまくるとか豆腐屋がタダで配るとかはともかくとして、全国流通大手の「優勝記念セール」なんかは一部商品に激安はあっても財布のひもが緩くなった人が大量に集まった結果高額商品が売れる割合も数も増えるとか、トータルとしてのそろばん勘定を行った結果のそれであり、何で大手所属のミュージシャンだけが「優勝記念だから身を削らなければならない」という話になるのかがよくわからない。
まあ、批判の核心部分は全部筆者本人ではなく第三者が言った形になっている、非常によくあるパターンのそんな感じの記事ではあるのですが。

最終的にこのお値段になったのは何がしかの良心か、通常のライブとしての利益率からの計算か、それともチケスト社長のブログのこのエントリーその続きのような、綿密な計算にもとづくものか。少なくともギリで9,000円を越えない設定にしているところには何か主催側の目論見は感じざるを得ません。

というか、正直チケットと休みが取れるなら私が行きたいですこれ。絶対面白いものが観られる。タイガースファンだけど。

2016年09月13日

タワーレコードはその業態の多様化を進めていて、最近は店内のかなりの幅を取ってロゴ入りのグッズやらヘッドフォンやらレコードプレイヤーやらアパレルやらの「非音楽パッケージ商品」以外の扱いに力を入れてるわけですが、飲食業にも手を出して渋谷タワレコの2階にカフェを出し、行けると判断した結果か恵比寿・表参道と飲食専門の店舗も出してみたものの、恵比寿の方は2年ちょいで閉店。
それ以降新店舗の展開は行われておらず、なかなかに異業種展開は難しいものであると思い知らされる次第です。

そんな中、LDHが11月、本社も近い中目黒の東急高架下にカレー店をオープン
屋号は多分に内輪ネタ臭を発しておりますが、確認するとLDHは既に目黒区を中心に既に6店舗の飲食店を経営しておりまして、稼いだ芸能人が飲食店のオーナーになりたがるのと同じベクトルを感じつつも、イベントなんかで時折出店する「居酒屋えぐざいる」も実はここらへんのお店がベースとしてあるからこそ回していけるのではないかとも思ったり。

一方、一時はK-POPの雄としてならしていたSMエンターテインメント、現在もEXOやSHINee等スタジアムクラスのグループを擁してはいるものの、東方神起は現在兵役で活動休止中だったり、残るEXOから人気メンバーが脱退したりして、ぶいぶい言わせていた時期から考えるとやや最近は物足りない。
で、ソウルでは今年の初めにかなりの規模の飲食店「SMT SEOUL」を出店していたのですが、この9月23日、赤坂にその東京支店をオープン
SMエンターテインメントが日本に飲食店を出すのはこれが最初ではなく、2008年に六本木に子会社経由で韓国料理店を出店していたのですがほどなく潰れ、今回はそれ以来ということのようですが、今度は純粋な韓国料理ということでもなく、どうなることか。

ライブは好調とはいえ全体的にはなかなか厳しい日々が続くエンターテインメント業界ですが、こういう異業種展開も見据えつつ本業の方では、今年のLDHというかEXILE関連は「HiGH & LOW」のテーマで音源からライブから映画からその他派生商品までをひとつのコンセプトにまとめることによって、ひとりのファンからのアガりを最大化する作戦。

一方SMエンターテインメントはじめK-POP勢は、相変わらずチケット代5桁のスタジアム・ツアーを回し、そこでの物販も大々的に展開するといういつものやり方でやっているのですが、SM所属ではないもののBIGBANGが本日発表したイベントがなかなかエグい。
元々11月から12月にかけて4大ドーム合計16公演という相変わらずものすごい規模の日本ツアーを行うのですが、そのうち7日間で公演前のお昼頃の空いた時間に1時間程度のファンイベントを追加。そしてそれの席代が10,000円という豪気。
いや、日本の女の子アイドルだって二部まわし、公演2回まわしは当たり前なので、別に普通ですよと言えば普通なのですが、それをこの規模と価格帯で実施するというのはちょっと聞いたことない。そりゃ本編と違うプログラムですし、これだけ「好き」な人たちが集まるのですからきっと埋まるのでしょうけど。
何か、すげえな。つうかライブのリハーサルいつやるの。

2016年09月11日

金土日とライブ3連発。

9日(金)は四谷OUTBREAK。P.O.P.はいつも最高。渋さ知らズをバックに畑中葉子が登場し「後ろから前から」。最高。そして今日本で一番合理的ではないエネルギーの使い方をするバンドと言って過言ではないでしょう、野獣のリリアン。見るたびにメンバーが少しずつ増えて現在11名、うちVoが4人+着ぐるみ1人、ギターが3人。もういろいろよくわかんないんだけど、ライブ観てたらとりあえず最高なのでこの際気にしない。

そして彼ら初のCD音源がこの日から販売開始でいち早く終演後の物販で入手したのですが、ライブで演っている音源満載、つまり絶対に一般流通できないブツであります。ジャケットイラスト寺田克也なのに。


10日(土)は渋谷WWWでガチャリック・スピン+生ハムと焼うどんという、およそ思い付く限り日本一濃い組み合わせの対バン。
赤坂でのワンマン以来久々の生うどんは、せのしすたぁとの巌流島対決等、さすがに場数を踏んだだけあって非常にきっちりまとめてくるというか、こういう対バンの時はコント少なめ楽曲多めで、とかのテンプレをもういろいろ持っているのではないかと思う感じの安定っぷり。当然そこここに酷いネタぶっこみまくりではありますが。

ガチャピンは当日ギターのTOMO-ZOの誕生日ということで彼女のVo楽曲多めのスペシャル・セット。楽器隊の中では最もベタなアイドル臭を漂わせる彼女ですが、それでも馬鹿テクであり、ライトハンドでピロピロやっている最中にちょいちょい笑顔で目線くれる等、地味にえげつない。

そして今回のこの対バン組み合わせは、ガチャピンのダンサーズ1号まいちゃんと生うどんが去年高校の同じクラスだったことにちなむという、地味に衝撃の事実。
で、ちょうどまいちゃんがよく見える位置に陣取っていたのですが、「歌からすらも解き放たれたアイドルの真骨頂」とでも言えばいいのか、とにかく彼女のキレとすっ飛ばしっぷりと自由度を目の当たりにしてその凄まじさを思い知った次第。楽器隊の飾りじゃないんだよ、本当に。
それがまた「歌から何から全部背負い込むこと」に意義を見出している生うどんとの対比としても素晴らしい。


11日(日)は毎度のO.L.H.(a.k.a.面影ラッキーホール)@渋谷WWW X。新しいライブハウスのこけら落としの一環だったのですが、今回話題になっていたのはフロントアクトとして田代まさしがコールされていた点。

が、数日前にまさかのドタキャン入りまして、結局一緒に演るはずだった日本語ラップの人たちだけが出てきて田代まさしをディスるだけディスって帰っていき、そして田代まさしの代わりとして急遽呼び出されたのが畑中葉子。おじさんまさかこの21世紀になって、3日で2回畑中葉子を観ることになるとは思わなかったよ。
それでも金曜は「後ろから前から」だけだったのが、今回はカラオケバックながらもうひとつのカルト名曲「もっと動いて」、そして先日リリースされたアルバムに収録された「後ろから前から」のヤン富田アレンジによる2016ヴァージョンも披露し、ものすごい満足度。

O.L.H.本体は前回6月のライブあたりからメンバー増員して現在は15名編成になっておりまして、かつWWW Xはさすが新しい箱だけあってめちゃめちゃ音がよく、その無闇に分厚い音像を堪能した次第。
そしてアンコールでは畑中葉子を改めて呼び込んでバンド演奏でO.L.H.アッキーとのデュエットで「カナダからの手紙」。ものすごい珍品を目の当たりにし、むしろ田代まさしよりこっちの方がよかったのではないかと思いながら、終演後同行者たちとチヂミを食いながら酒を酌み交わした次第。

ちなみに田代まさしはまた捕まったとかではなく、リハビリのスケジュールを優先しなくてはいけなくなったということであり、安心したやら面白くないやら。O.L.H.のセットリストも久々に「夜の水たまり」演ったり薬物系の楽曲多めになっていてそれも随分でしたが、でもそうやってネタにされているうちはまだ大丈夫だ。とりあえず、ネットで拾った彼の画像を張って今日は終わりにしたいと思います。

f:id:wasteofpops:20160912004302j:image