Hatena::ブログ(Diary)

WASTE OF POPS 80s-90s

9999年01月01日

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2016年07月24日

フジロックは諦めた。特に金曜日のグリーンのラスト2発、PAの性能限界を試すがごとき並びにはすごく心惹かれたのだけど、サラリーマンだから。
代わりに22日の晩は劇団鹿殺しの公演、23日はsora tob sakanaのワンマンを観に行く。

劇団鹿殺し@池袋サンシャイン劇場は、バンド演奏+演劇というスタイルでずっとやっている劇団ですが、今回はSE以外はほぼ全て生音、ゲストに堂島孝平連れてきて歌も芝居もやらせ、曲によってはエキストラ的な役割だと思ってた人も含めてホーン最大6本も持ち出すという徹底っぷり。何年か前に観た時には勢いはものすごく感じたけどものの、正直わちゃわちゃしているところがあって「もっといける!」と思ったんだけど、今回は相当に盤石。音の圧に加え芝居の圧も相当高まり、ものすごくいい「場」ができていたと思いました。
古田新太も推していたりしてかなり最近注目は浴びてはいても、それでも今回札止めには届いていないようで残念ですが、でもその理由は何となく先日のガチャリック・スピン的な、純粋に演劇だけでもなく純粋に演劇だけでもない、カテゴライズしにくく各ジャンルのコアファン層に響きにくいところにあるんじゃないかとすごく思った次第。
私はむしろそういう混ざったヤツ大好きなんですけど。

sora tob sakana@渋谷WWWは、もう速攻でチケット取ったわけですよ。トラックメイクは残響レーベル所属ハイスイノナサのコンポーザーの照井氏、もうバックトラックのポストロック的な凄まじさハンパなく、もうこの演奏を生で聴きたくてさすがにWWWでワンマンなら生バンドで出てくるだろうと思いまして。
が、残念ながら会場入ってもステージにバンドキット見当たらず、結局全編オケ。で、がっかりしょんぼりして帰るかと思ったら予想以上に女の子たちのパフォーマンスが素晴らしくて、相当満足して帰ることになりました。

当然そういうトラックなのでただ明るいとかハッピーとかになりようもないのですが、女の子たちの醸し出す空気感は完全に「陽」。結果として、陰鬱で変拍子なトラックなのにそこにひたすらアッパーなパフォーマンスを乗せていたいずこねこのマリちゃんの時のような、何か曲単体とは別の独特の空気が場に生まれる、そういう不思議な感じに。音楽のライブとして、そうなったらもう勝ちです。本当に素晴らしいライブになった。

そしてワンマンだと、各メンバーのパーソナルも見えてきてより面白い。
特にMCの時のメイン仕切り役のふぅちゃん(公式サイトの一番左)がすごかった。ライブ中びっくりするくらいくるくると表情が変わり、全盛期の遠藤久美子やあまちゃんのときの能年を彷彿とさせるレベルの「陽」のアイドル性すら感じさせる。彼女は逸材です間違いないです。

MCでは平均14歳にして「もっと売れたい」という野心を臆することなく口にしていたわけですが、このライブを観て本当にもっと売れるべきだと思うわけです。音楽性の高さは間違いないのですが、それを売りにしてというのとはむしろ逆。
残響レーベルの音は、とっつきものすごく難解そうに聴こえますが、一度入ってしまえばその面白さとか気持ちよさとかものすごいわけですよ。それを世に伝える翻訳装置としての役割を、アイドル性の高さとかによって彼女たちが果たしてくれるのであれば、日本のポピュラー音楽はもう少し面白くなるんじゃないかと、けっこう本気で思うのです。今回ワンマンに行って、今後も強く応援したいと思った次第。

それでもいつか、生バンドの演奏のライブに行きたい。今回のライブを前にしてこんなスタジオライブ映像をYouTubeに落としてくるわけで、純粋に俺はこれを生で聴きたい。



2016年07月21日

まとまり切らないことをいくつか。

1.
この間の月曜祝日は新宿までHONDALADYの20周年ライブを観に行ってまして、それは本当に素晴らしく、こんな暑苦しくてドメスティックな電子音楽他にないよなあと思いながら帰りに新宿三丁目で飲んでいたところ、FNSのあの歌番組録画するのを忘れていることに気が付きまして。
番組内でとある企画をやってまして、48グループと46グループから選抜された「ドリーム・チーム」が、AKB「フォーチュンクッキー」、NMB「365日の紙飛行機」、乃木坂「君の名は希望」、欅坂「サイレント・マジョリティー」の中からリアルタイムの視聴者投票で1位になった曲をその場でやるという、練習とか考えたらかなり無駄が多そうでかわいそうな企画なのですが。

そこでうっかり「サイレント・マジョリティー」が1位になって、欅坂平手ちゃんは既にお仕事してはいけない時間帯だったため選抜にも選ばれておらず、乃木坂生駒ちゃんがセンターでもってそれをやったという話をその飲んでる最中に聞き、これはしまった見たかった見逃したと思ったらYouTubeに落ちていてありがたかったというそれだけの話。

それでも見てみると、完全に生駒ちゃんの眼が平手ちゃんのそれになっているので、やっぱりこれは楽曲の力としか言いようがない。
欅坂の例のリーディングから始まる2ndは聞くところによるとかなりファンの中でも賛否あるようで、それでもそれだけこれまで誰も行かなかったところに攻め込んでいるということであり、ただの46シリーズの2番目という位置付けではないところで、秋元康とかスタッフの思惑がどうこれからさらに噴出するのか、正直面白くてたまらない。

ただ、欅坂に対しての「マジョリティー」とか「アイデンティティー」とか「リアリティー」とか「お前らティーティーうるせえ」という意見には全面的に同意いたします。





2.
昨日ふと昔の音を聴きたくなってThe Boo Radleysの「Giant Steps」聴いてたんですよ。中でも好きな曲は彼らを一介のシューゲイザーバンドからネクストレベルに一気に持っていった名曲「Lazarus」なんですけど、聴いていて、もちろん音そのものは全く異なりますが「サビというか一番の聴かせどころがインスト」という点において狭義のEDMと同じ楽曲構造であることに気が付きました。
この曲聴くたびに私アガるんですけど、EDMだからどうこう以前にこの構造こそにアゲのツボがあるのではないか、と思った次第。



3.
先日、男子アイドルのライブ会場の最大キャパをまとめましたが、中でも今後がいちばん読めないのがG=AGE。SMAPの例の件によってジャニーズを出た飯島女史が手掛けていると噂のグループであり、実際メンバーのうち1人を除いて元ジャニーズJr.という構成。
私が彼らを知ったのは、メジャーではないCDショップチェーンのツイートでだったんですけど、もうそれこそガシガシ来るわけです。MVもフルでYouTube上がってますし、公式Twitterもよく動く。ジャニーズ的な既存メディアを使った空中戦とは全く違った塩梅。
つうか、成り行きが成り行きだけに既存メディアは使えませんから。
それで8月5日には赤坂Blitzでワンマンというところまで持ってきているし、さらに新メンバー募集もガンガンにかけていて、こっちの場合は万が一でも「You、こっちに来なよ」的な事態は避けられますので、それで世の可愛い男の子たちがどう動くのかというところも含めて、本当にジャニーズ一強体制の分水嶺がもしかしたらここにあるのではないか、という気持ちにすらなるわけです。

2016年07月19日

The Monkees / Good Times! (Album)

結成50周年記念に20年ぶりのオリジナル・アルバム。
ありえないタイムラインですが、でもそういうアニバーサリー的なの全部抜きにして心底素晴らしいアルバム。メンバーの書き下ろし新曲あり、60年代のアウトテイクに手を入れて完成させた曲あり、そして名うての作曲家たちによる提供曲の鬼のような本気度。
子供の頃口ずさんでいた曲をやっていたバンドから今になって「曲書いて」って言われたら、そりゃビビるし人生で何番目かレベルで必死になるでしょうよ、ということです。以下13曲の内訳。

01:ニルソン作曲。1968年の未発表音源に手を加えて完成。
02:XTCのAndy Partridge作曲。「Oranges And Lemons」あたりの空気感。
03:WeezerのRivers Cuomo作曲。ものすごいリバース節。
04:Fountain Of Wayne/IVYのAdam Schlesinger作曲。IVYっぽい。
05:Jeff Barry&Joey Levineチームの曲。1967年の未発表音源に手を加えて完成。
06:Death Cab For CutieのBen Gibbard作曲。流れるようなメロ運びがデスキャブっぽい。
07:デビュー時から楽曲提供しているTommy Boyce&Bobby Hartチームの未発表曲を改めて録音。
08:Neil Diamond作曲。1968年の未発表音源に手を加えて完成。1994に逝去したDavyのリードヴォーカル。
09:メンバーPeter Torkの書き下ろし。
10:Noel GallagherとPaul Wellerの共作。もろビートルズ・マナー。
11:Carol King&Gerry Goffinチームの曲。1968年の未発表音源に手を加えて完成。
12:メンバーMike Nesmithの書き下ろし。
13:メンバーMicky DolentとAdam Schlesingerの共作。

Andy Partridgeなんか、もう長い間自分たち用の曲でこんなポップなの書いてないだろというレベル。アウトテイクも「何でこんな曲放っておいたんや」というレベルのブツが並び、もう単純に「やたらいい曲ばっかり並んでいるアルバム」です。

当時はもちろん、今に至っても「硬派」な「ロック」ファンの方々からは「テレビの企画で出てきて、自分で曲も書かない、演奏もロクにしないバンドは認めない」みたいな話もあったりしますが、そういう方々が好きそうなバンドのソングライターがここで曲書いていたりするのも正直ちょっと愉快。

なのですがそれって古今東西同じことで、たとえば80年代末から90年代頭にかけて出てきたビジュアル系バンドなんて当時の「ロック」ファンからは「見た目だけじゃねえか」的に総スカンだったわけですが、それが今やビジュアル系の枠を越えてレジェンド的なバンドになっていたり、それ以降の日本のバンドミュージックの基礎のひとつになっていたりしますし、90年代半ばに小室サウンドが流行した時も、叩く人も少なからずいたものの、結局その音楽を聴いて自分も音楽始めてその後がっつりテクノへ行くきっかけになったという人も山ほどいるわけで。

とにかく、ネットで今のオリコンチャート叩いて「昔の音楽はよかったのに」みたいなこと言ってるの見るともう面白いというか微笑ましいというか。30年以上チャートミュージック追ってると、もう3周くらい同じことがあって同じこと言ってる人が現れるので。そしてそういう流れであるが故に、もしかしたら今のチャートミュージックも後の日本のポピュラー音楽に流れにおいて何らかの意味を持ってくるかもしれず、だから安易に馬鹿にできない。本当に。

このMVはRivers Cuomoの曲。


こっちはAndy Partridgeの曲。

2016年07月17日

先日ジャニーズの話をしたとき、じゃあジャニーズ以外の男性アイドルグループというのは比較したらどうなってるねん、というところが気になりまして、それではというところで女子アイドルグループのフォーマットに則って並べてみた次第。
とにかくキャッチアップできたグループの数がこのレベルなので、ガスガスなのは仕方ない。LDH系はどうしたもんかと一瞬逡巡しましたが、全部外しました。

(会場・動員部分の基準)

  • 有料の単独公演のみ。無料イベントやCD特典の券で参加できるイベントは含みません。
  • ただし、他に出演者がいてもあからさまに「前座」っぽい感じのはセーフ(主観)。
  • 会場ベースでの比較のため、満員になったかどうかは問いません。つうかわかりません。
  • ライブハウス等、椅子の有無等でキャパ大分変わりますが、基本最大キャパで。
  • 実施済み以外に公演が告知されているものも含みます(「予定」表記分)。
  • 自前の箱等での「定期公演」は除きます。
  • 抜け漏れご容赦。

(CD売上部分の基準)

  • オリコンで最も売れたシングルの累計売上数(カッコ内は発売年)。
  • シングル出してないがアルバムはある場合「※アルバム」の注記。
  • シングル・アルバムも集計記録が一切出ていない場合は「記録なし」表示。
  • 順位はこれまでの最高順位ですが、最高売上枚数の盤が必ずしもその順位のものとは限りません。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

SMAP(国立競技場・5大ドーム)<371.8(2003) 1位>
嵐(国立競技場・5大ドーム)<97.3(1999) 1位>
関ジャニ∞(5大ドーム)<40.0(2008) 1位>
KinKi Kids(東名阪福ドーム)<179.2(1997) 1位>
Kis-My-Ft2(東名阪福ドーム)<47.5(2014) 1位>
KAT-TUN(東名阪ドーム)<104.6(2006) 1位>
Hey! Say! JUMP(東阪ドーム)<36.0(2007) 1位>
タッキー&翼(東阪ドーム)<30.1(2006) 1位>

‐‐‐‐‐‐‐‐ドームツアーの壁‐‐‐‐‐‐‐

NEWS(東京ドーム)<39.5(2004) 1位>

‐‐‐‐‐‐‐‐スタジアムの壁‐‐‐‐‐‐‐‐

V6(さいたまスーパーアリーナ・横浜アリーナ他)<52.8(1995) 1位>
Sexy Zone(さいたまスーパーアリーナ・横浜アリーナ他)<36.0(2014) 1位>
TOKIO(横浜アリーナ・武道館)<52.0(1994) 1位>
w-inds.(横浜アリーナ・武道館)<22.5(2001) 1位>
ジャニーズWEST(横浜アリーナ他)<31.0(2014) 1位>
A.B.C-Z(代々木第一体育館他)<8.6(2015) 1位>
超特急(代々木第一体育館)<4.9(2015) 2位>
BOYS AND MEN(日本ガイシホール)<10.2(2016) 1位>
DISH//(日本武道館)<4.5(2015) 2位>
アルスマグナ(日本武道館)<2.9(2016) 4位>
Da-ice(日本武道館・予定)<3.9(2015) 2位>

‐‐‐‐‐‐‐‐アリーナの壁‐‐‐‐‐‐‐‐

D☆DATE(TOKYO DOME CITY HALL)<2.4(2013) 6位>

‐‐‐‐‐‐‐‐3000人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐

M!LK(Zepp Diver City)<2.0(2016) 4位>
LEAD(中野サンプラザ)<5.1(2014) 4位>

‐‐‐‐‐‐‐‐2000人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐

カスタマイZ(品川ステラボール・予定)<1.7(2015) 10位>
SUPER★DRAGON(品川ステラボール・予定)<記録なし>
MAG!C☆PRINCE(Zepp Nagoya)<3.8(2016) 2位>
さくらしめじ(千葉県文化会館)<0.7(2016) 9位>

‐‐‐‐‐‐‐‐1500人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐

PrizmaX(赤坂BLITZ)<2.9(2016) 4位>
G=AGE(赤坂BLITZ・予定)<0.9(2016) 16位>
MAGiC BOYZ(渋谷HARLEM)<0.3(2016) 43位>

‐‐‐‐‐‐‐‐1000人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐


‐‐‐‐‐‐‐‐‐700人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐‐


‐‐‐‐‐‐‐‐‐500人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐‐

B2takes!(渋谷GARRET udagawa)<0.5(2016) 15位>

‐‐‐‐‐‐‐‐‐300人の壁‐‐‐‐‐‐‐‐‐

CUBERS(六本木morph)<0.2(2016) 54位>
EPIC STAR(心斎橋VARON)<記録なし>

‐‐‐‐‐‐‐有料単独公演の壁‐‐‐‐‐‐‐

ジャニーズの最下層が他のトップと概ね同じレベルという、あからさまな強さを目の当たりにするわけですが、そもそも女子と比べての総数が何でこんな少ないねんと考えた場合、男の場合は通常のバンドやらK-POPやら俳優やら、とりあえずイケメンは他ジャンルにも山ほどいるので、という理由以外浮かんできません。
男オタの場合、ガールズバンドや女優というのは機能としてアイドルとは異なりますので代替には概ねなりえませんが、女子オタの場合はそこらへんもう少しシンプルなのかなと思います。

自分に照らして考えても、可愛いアイドルちゃんたちを観てアガるのと、今週の週刊プレイボーイの深田恭子の水着グラビアを見てアガるのとは、全くもって別の「アゲ」であると断言できるので、仕方ないのです。

2016年07月14日

きゅい〜ん’ズ新作は全曲ハレパン!1808枚売れたら本家が復活

これをいじってなかった。いろんな感情がないまぜになります。
ハレンチ☆パンチは、青いメッセージソングを中心に歌う、ギターを弾く女の子も込みというスタイルの3人組アイドルグループとして2004年にデビューしたものの、まったくもって売れる気配なく、2007年にハードロック路線に変更しグループ名を「80★PAN!」に改名。
それでもより一層売れる気配なく改名半年後にはギターを弾く女の子脱退し2人組化。そして翌2008年には今度はテクノ・エレクトロ路線に変更しグループ名表記を「80_pan」に変更。
結局その路線変更で新しいファンは付かず、逆にそこまでは付いてきたファンもおよそ全部振り落とすことに成功、ほとんど誰にも顧みられることなく2009年に解散したという流れ。

よく言えばその後幾多のアイドルグループが進出することになるジャンルに先駆けてチャレンジしていたパイオニアではありますが、悪く言えば迷走していただけであり、2008年の末頃に何かのイベントで「80_pan」期のライブを観た時には、サングラスをかけ、ニコリともせず、「ジュリ扇」的に扇子を振り回しながら振付にもなっていない雑なダンスをしながら、時々呪術のような歌詞を歌うという、どこをどう応援していいのか全くわからず、事後スタッフを緊急招集して会議を開きたい気持ちにしかならない状況でした。

当時はAKBブレイク前のアイドル冬の時代、Aira MitsukiやSaori@destinyらのエレクトロ系アイドルシンガーを擁してそれなりに一時代を築きそうになった事務所D-topia。まだ「アイドル」が受け入れられる時代ではなく、かといってソニーやエイベックスのように「可愛い女の子を売るのにあたかも本格派アーティストとして大々的に押し出す」だけの資本もスキルもなく、言ってみれば当時はアイドル・アーティストのバランスをうまく取りながら原付で国道を何とか走っていたような感じで。そこにいきなり左折して入ってきた10トントラックAKBに幅寄せされてあえなく全員死亡といった風情です。今思い返せば。

80_panはそれ以前におよそ自爆気味にいなくなりましたが、それが2016年になってよもやの「妹分」宣言。
このきゅい〜ん’ズ自体は2014年から活動していたものの、なぜ今になって妹分宣言するのか、しかも「妹分」というのは過去より「西城秀樹の妹分」とか「横浜銀蝿の妹分」とかそれなりに名前が売れた人がやることであり、今回のこれにどこまでのバリューがあるのかといえば「ほぼない」と断言できますし、かつ「1,808枚売れたらハレンチ☆パンチ復活」というのも、どこに向かって言っているのかは非常によくわかりますが、本当にそれでいいのかと、そこに勝算を求めるのはリスキー過ぎないかと、向かって言っているはずの相手は今こっちを見てくれるのかと、そもそも息はしているのかと、やっぱりスタッフを緊急招集して会議を開きたい気持ちにしかなりません。

気持ちはわかるんです。
それなりに一時代を築きそうになったD-topiaも今や所属タレントで一番の売れ線がざわちんという現状、冬の時代にアイドルを推した矜持と、現在改めてアイドルを擁してみるも如何ともし難い現状。そして限られた使える手札。
デビュー時からのキャッチ「わたしだけに賭けて」は面影ラッキーホールからの引用として、アイドルがそこから持ってきてはいけないという点についてはまずペナルティを課したい気持ちですが、それでもいくらスタッフを緊急招集しても「自分にはもうこれしかできることがありません!」と日本兵ばりに涙を流しながら訴えられたら「う、うん。そうだよね。頑張ってるよね。」としか言えません、たぶん。
頑張ってください。カバーなので1枚買います。それ以上は買いません。

あと、今は別レーベルでやってるAira MitsukiSaori@destinyに幸あれ。

1.ハレンチ☆パンチ名義


2.80★PAN!名義


3.80_pan名義

2016年07月08日

2016年7月4日付のオリコンシングルチャート。ちょっと前になりますが。

THE IDOLM@STER絡みの楽曲が初めて1位になったのですが、大事なのはそこじゃない。その下2つ。
きちんと調べたわけではないですが、多分史上初めて「非ジャニーズの日本人男性アイドルグループ」がジャニーズに勝ちました。何か無茶な手を使ったわけでもなく、双方初回限定通常合わせて3種リリースで条件は同じでこの結果。
A.B.C-Zは現在デビューしているジャニーズグループの中では正直なところファン層最弱クラスですし、そもそも最初は「DVDのみでリリース」という形態でもってデビューしたグループです。それでも最近はメンバーの塚田くんのバラエティー的キャラのおかげでメディア露出も増えているのですが、勝てなかった。

とりあえず現在現役のジャニーズ所属グループの直近のシングルの累計売上。

嵐:816,000
Hey!Say!JUMP:294,000
Kis-My-Ft2:238,000
KAT-TUN:215,000
SMAP:178,000
KinKi Kids:174,000
関ジャニ∞:166,000
NEWS:164,000
ジャニーズWEST:129,000
V6:126,000
Sexy Zone:106,000
A.B.C-Z:35,000
タッキー&翼:27,000
TOKIO:24,000

いや、それでも並べるとこれだけ売ってるのかすげえなあと素直に思うのですが、ここ5年でデビューした若い方のグループを考えた場合、Kis-My-Ft2が最高で、それ以降のSexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWESTはこんな感じ。先輩諸氏は過去にどっかんどっかん売ってからの落ち着いてこれなのに比べると、正直ちょっと厳しい。

ジャニーズはここまで雑誌新聞テレビの既存メディアを完全に掌握する形で今の地位を築いたわけで、ご存知の通りネットについては「確実に単体でマネタイズできる」とお年寄りの幹部でも理解できる範囲を除いては極めて懐疑的。

しかし、女子アイドルでもAKBグループが既存メディアを掌握しているのは同じですが、実際にはほぼメディアを頼らず現場とネットを駆使してそれなりの規模まで持ってきているアイドルグループが山ほどいる中、男子は一切そういう動きを行わないというはずもなく、女子の動きをキャッチアップする形でここ数年どんどん「非ジャニーズ」の男子アイドルグループが出てきて、今回こういう形ではありますが局地的には逆転するところまで持ってきている。

既存メディアにあまり触れない若い子たちも増えている中、そういう子たちはボカロPや歌い手さん、YouTuberと同じような流れでもって「かっこいい男の子」を見つけて応援する、みたいなのが自然になってきた今、正直今後も相対的なところではどんどんジャニーズの地位は下がっていく絵しか想像できないのですが、一度本気で既存メディア総動員して新しいグループのデビューをぶち上げてほしいと思っています。正直ジャニーズならまだそれ行けると思います。欅坂46のあのデビューが女子アイドルオタの多くにそれなりに激震として届いたように。

ただ、ぶち上げ直後はうまくいってもそれをどう維持していくかというところで、今後ジャニーズが新たなファン層を獲得するのか、終わりの始まりになるのか、見えてくるんじゃないかと思います。その分水嶺を見たいから、是非ぶち上げてほしいと切に願います。


明日からちょっと早めの夏季休暇です。九州とか行ってきます。

2016年07月07日

プラニメ→POP→GANG PARADE

これは正解だと思います。とにかく今の世の中一般的過ぎて検索で出てきにくい&状況確認のエゴサーチでノイズ入りまくりなのは致命的ですので。「POP」で検索すると彼女たちのオフィシャルは2番目に出てきますが、これ多分スタッフがそれなりにSEO対策とかしてたんじゃないでしょうか。
そんなところにパワー&コストかけるくらいならとっとと他のフレーズと被らないグループ名にした方がマシですわ、というのが今回の改名のメイン理由なのであれば、全面的に同意いたします。

前に改名すると物販が捗るということは申し上げましたが、今回は何か1語追加したとか省略したとかいうレベルではなく、ここまで違うと築いてきたブランドの棄損というか「誰やこいつら」的状況につながるリスクもあり、そこまで安易な理由ではなさそうな気もしますし、やたらビールを配る双子のラップ兄弟と被り過ぎにしても、現状の力関係はまだこっちの方が強いような気もしますし、正直よくわかんないんですけど。

正味、近い界隈で正式な綴りは違うもののグループ名を付けた後で読みが「アイリス」とか「ルリアン」で他とダダ被りなことがわかって、それ以降いろいろと面倒臭いことになっているのとかも見るにつけ、ハナから「それどうやって考えたんや」レベルで特異過ぎて他と被りようなく、検索すれば狂おしいほどに一発でヒットするグループ名を常に提示してくるハロプロはブレなく的確だと思います。
それでもハロプロ勢は数年前までは平気でアルバムタイトルに普通に丸付き数字ぶっこんできたりしていて、果たしてどこまでそういうIT系な部分を意識してやっていたのかは甚だ微妙ではあるものの、さすがに最近は丸付き数字使わなくなったので大丈夫。多分。

2016年07月06日

レキシ / Vキシ (Album)

もう先に上半期の10枚に入れてしまった後で大変にアレなんですが。
レキシのここ数年の限界はつまり、2曲の超アンセム「きらきら武士」と「狩りから稲作へ」を収録した奇跡の2nd「レキツ」を越えられないところだったわけですが、今回その2曲を越える名曲こそないもののアルバムトータルでは最高傑作が出てきた感がありまして。
これまでにないレベルの自由度の高さとその結果生まれる混沌とした空気が盤の全体を包み、それでも池ちゃんの場合、何をどうやってもポップから外れることはないため、完全にタガは外れているのに聴きやすくて楽しいという唯一無二の世界観に突入しています。

Bメロは池ちゃんぽいなと思いつつも聴こえてくる音の95%はキュウソネコカミが出しているのに堂々と「レキシ」名義のM-2、「コキントシンコキン」のフレーズが耳触りよすぎてキャッチー過ぎて痺れるM-4、アジカンのゴッチがこんなくだらない歌詞を歌っていることに違和感しか感じないM-5、チャットモンチー馬鹿丸出しだけど楽しくて仕方ない感だけはひしひしと伝わるシングルM-6、もうラップですらなくなっていますが弄りよう使いようによっては第3のアンセムになる可能性を秘めたM-8、ピアノをバックに松たか子が朗々と美しい歌詞を歌い上げるものの、サビの歌詞の「幕府」という一言で全部台無しになるM-10。

好きにやればやるほどポップスとして冴えわたるこの構造はある意味奇跡だと思うのですよ。すごいバランス感覚のポピュラーミュージック。

そしてフェスやら口コミやらでどんどんライブの評判が広がった結果、アルバム2万枚売れてないのに日本武道館完売という状況だったわけですが、今回は初週で22,000枚まで行きまして新記録更新。前々回、前回の話の続きで言えば、サザンSMAPが期待できない今のビクターにとっては星野源に次ぐ期待の星なわけです。ムックなんかも出たりしてるし。何でそうなっちゃったのはわかりませんが、でもアフロのイケメンでもないおっさんがその音楽ひとつでそういうところまで行ってるっていうのは、非常に楽しい光景です。正味「タモリ倶楽部」以外にもテレビ出して好きなようにやらせたら、けっこうなスターになりそうな気もする。本人がどう思うかは別にして。

2016年07月04日

アミューズ&ビクター界隈のここんとこ最大のリリースは桑田佳祐のシングルなのですが、久々にヤバいブツに仕上がっています。
タイトル曲は、ダンスホール・レゲエ的なリズムにシタール込みのサイケデリック音でアレンジして歌謡曲的なメロディもぶっこんでくる、日本の他のミュージシャン誰も作れない音。
それ以降も、どっかで聴いたことあるような、でも思い出せないメロディーを組み合わせる彼の真骨頂みたいな曲や、メロディはサザンぽいけどアレンジはそれっぽくないのとか、全体的にはかなり「攻めた」感じで。

桑田さんのサザン外での活動のアウトプットはサザン本体と相当に連動しているところがあって、サザン直後や並行してリリースする時はかなりソロ独自の音作りを行い、サザンが長期休みの時はソロの音もサザン寄りになって穴を補完するみたいな感じになっているのですが、今回は少なくともタイトル曲と2曲目は完全な「ソロ」の音になってます。

正直最近のサザンの音は「過去のサザンの再生産」としてしか捉えられずにいるので、今回の盤は非常に満足度高い。高いのですが、ここでわからなくなったのが「シングルの定義」。
今回初回限定盤は新曲4曲と別ヴァージョン1曲、既発曲のライブヴァージョン4曲の9トラック収録なんですが。シングル。

元々オリコンがシングルとアルバムをどう判断しているか、という点について以下2006年に書いたこと転載。

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元々は3曲以上入っていれば問答無用でアルバム扱いという基準だったのが、 同一曲のリミックスなら何トラック収録されていてもOKになって(確かglobeからこの基準適用)、そのうちに旧曲のリミックスだったら何曲でもOKになり、いつの間にか新曲でも4曲までならシングル扱いみたいなところに。
だから今は、リミックスアルバムとシングルの違いは実質上何もなく、売り手の方の意図でどっちゃにでも変えられるという状態です。

そこらへんは1999年に凄い勢いで基準が変わっていきまして。ちょうど8cmからマキシへとシングルのフォーマットの主流が移っていった時期。
だから、1/1に出したスピッツの「99ep」は3曲入りなのにアルバム扱いで、7/14に出した浜崎の「Boys & Girls」は10トラック入っているのにシングル。まだそのときは「曲名」だけで数えたら3曲なんだけど、1ヵ月後の「A」では新曲4曲とそのリミックスやカラオケ入れたら14トラックなのにシングル扱い。
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レコード時代は「A面B面各1曲以上は全部アルバム」という明快な基準があり、当時はそれでよかったのですが、メインがCDになってから若干おかしくなり、カラオケはもう入っててもシングルでいいやということになり、さらにシングルがマキシ化してアルバムもシングルも仕様としては変わらなくなってからは、「カラオケがいいならリミックスもよくね?」とか「ライブ・ヴァージョンは?」とか、シングルのお得感を増して売らんかなのためにいろいろ面倒臭い事態発生し、正直今はよくわからない。
たぶん「オリジナルの新曲は4曲まで」という基準はあり、それ以外はもうだいぶ適当という感じなんだろうな、と思うのですが。少なくともそういうルールで行けば松崎しげるのこいつは間違いなく「シングル」でOKなわけです。

それでも1999年頃にすごい勢いでシングルの定義を変えていたのはエイベックスでしたが、最近のエイベックスはシングルに力入れなくなっておりますのでもうあんまり無理言わない。最近いちばん無茶やってるのがアミューズ絡みではないかと思うのです。
今回の桑田さんのもそうですが、去年の福山雅治のシングルは、新曲4曲+過去作のリメイク1曲。さらにファンクラブ限定盤には更にリメイク1曲追加。
ここらへんがいいのなら「新曲が2曲収録された15曲入りセルフカバーアルバム」や「新曲が1曲収録された2枚組130分収録のライブアルバム」は、これはシングルであると言い張ればシングルとしてカウントしても全然OKということになります。

正直、過去から今に至ってアイドル除けばシングルの位置付けは相当変わっておりまして、挙げたような動きは「アルバムからシングルカット」という形ではなくきっちりアルバムに近い「EP」的にひとつの完結した作品として作っているということなので、聴く側としては正直今の方がいいっちゃいいんですが、でもちょっと気持ち悪い。落ち着かない。
でも自分が有名ミュージシャンなら、3枚組36トラック収録のシングルをリリースしたい。お値段はできるかぎり通常のシングルに近い価格で。ファン想いだから。