Hatena::ブログ(Diary)

WASTE OF POPS 80s-90s

9999年01月01日

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2017年02月21日

アイドルにスキャンダルが発生した場合、女子アイドルであればその男ファンは女子アイドル本人を叩きがちで、男子アイドルであればその女ファンは相手の女を叩きがちだという性差による行動差異がありますが、今回ロキノン系男子バンドということでどんな感じだろう、やっぱり女ファンは相手の女を叩くのかと思っていたら、その多くが「よりによってめしだかよwwwww」「めしだが既婚者wwwしかも不倫www」「めwwwwwwしwwwwwwだwwwwww」みたいな感じだったので、その界隈はおよそ平和そうです。

それでもガチで清水富美加を叩いている方もやはり多少はいらっしゃいまして、中には「あいつが本なんか出さなければ既婚であることも知らずに済んだのに」的な発言もあり、それ非常に象徴的だなあと思いました。不倫とか詳細書いたのは文春だけどな。

あと、配偶者いないことにして付き合い出したはいいものの、今回の「あれは本当に私です」というなかなか珍しいお詫び文に至るまでに、

1.既婚だと打ち明けたけど別れる言うてずるずる引っ張った
2.ベッキーの件でびびって完全に別れた
3.日刊スポーツの引退&出家報道
4.本人の引退&出家宣言
5.暴露本を出します宣言
6.本でちょっとだけその件に触れられていた
7.文春に詳細ぶっこまれた

この「徐々に詰んでいく」感が想像しただけでキツすぎて、俺が彼だったら絶対途中で失神するわ。

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小沢健二のシングルについては、随分久しぶりの音源でどのくらい市場ニーズがあるのかレーベル側極めて読みにくく、かつ特殊形状のジャケットだけに速攻で再プレスは困難。以上の状況よりフラゲ以外の選択肢なしと判断し、本日法定設備点検のためビルごと閉まって入り口にテーブル出して一部新譜のみ扱っていた新宿タワレコに、寒空の下並んで購入してまいりました。
郊外のTSUTAYA等割り当て数の少ない一部店舗では売り切れも出ているようですが、しかし蓋を開けてみたら最終的にはすごい勢いで余り倒す可能性も、ある。

あと、このタイミングで彼が出てきた理由は「星野源対策」であるという説を、熱く支持したいと思います。

2017年02月19日

金土日ライブ3連発。

2/17(金):MARQUEE BEACH CLUB / オワリカラ@下北沢GARAGE
水戸発エレクトロ系ポップバンド。俺呼んで「いなたいサカナクション」。
オワリカラは当日発表のシークレットゲストの体。行くまでは誰だろうと想像していまして、メンバーが水戸繋がりということでなるほど感はあるものの、U字工事まで想定内に入れていた身としてはサプライズという意味では若干物足りない。でもすごくいいライブだったので全く問題なし。

MARQUEE BEACH CLUBは初見、洋楽指向の音構成の割に極めてドメスティックなメロディ。つまり私の大変好きな組み合わせ。本当にポップだしキャッチーだし言うことないはずなのですが、少しだけ物足りない。
正直言ってしまえば「華がなさすぎる」。
カリスマ性とまではいいませんが、バンドメンバーがいい音は出していても個々のパーソナルがステージ上で輝かない。あなたがたはステージ上では間違いなくスターなんですから、もう少し何かそういうの欲しいのですよ。特に上手のギター兼キーボード兼ときどき太鼓の彼。そんな古着屋のワゴンセールで買ってきたようなテロテロのしわしわのシャツなんか着てステージ立っちゃ駄目だ。それなりにスタイリッシュな音楽なのですから。

サカナクションだって決してべらぼうなスター性があるわけでもないけど山口くん頑張って引き受けてるし、マックブック並べるキャッチーな演出でもってステージにもフックを持ち込んでいる。そういうの。
男女のフロント、コイブチくんはよく見たらけっこうなイケメンだし、アスカさんは思ってたよりずっと可愛らしいしパイオツカイデー。少なくともステージに立っている間は僕らにとってはスターです。胸を張って、スターとして振舞ってほしいのです。






2/18(土):DYGL / ONLY REAL@渋谷WWW X
2015年の10枚に入れたONLY REALと、Ykiki BEATが解散して完全に専任状態となったDYGLの対バン。
ONLY REALは元々フロントのNiallくんの宅録プロジェクトなのですが、今回はバンド編成で4人での演奏。異常なテンションですごい勢いでアゲにかかる。面白い。「ベッドルームで始めたことがこんなすごいことになって!」みたいなこと言ってましてけど、まだこれから先に行けるような感じで。
バンドとの仲も大変に良さそうで、次の音源はこのバンドのまま録音に入るんじゃないかなと思うのだけど、1stアルバムは宅録ならではの部分がオリジナリティとして立っていたところも間違いなくあるので、バンドになって埋もれてしまわないよう頑張ってほしいです。

DYGLはパッと一音出しただけでわかる「洋楽力」の高さにビビる。明らかに他の日本のバンドとは一線を画している。
「洋楽好きです」みたいな日本の若いバンドけっこういるわけですが、蓋を開けてみたら元ネタはOASISとかPrimal ScreamとかSuedeとかレッチリとかで、それ俺らは楽しいけど20年以上前からある音じゃねえの、若者なのにそれで嬉々としててええのですか、と思うことも正直あるわけです。
一方DYGLは過去の音の引用はあるものの定型におもねることはほとんどなく、幕前にかかっていたDIIVとか今回対バンのONLY REALとか、今の欧米のインディーズシーンと完全に地続きな現在進行形の音。
世界的にいろんな音が同時に耳に入ってくる今であれば、バンドとしてはそっちの方が健全なんじゃないのかと思いつつ、でもここまでそれを体現できているバンドって日本には他になかなかいないということを改めて感じてしまうわけで。
4月にようやくフルアルバム。楽しみです。






2/19(日):革命アイドル暴走ちゃん@横浜あかいくつ劇場
ライブというかパフォーマンスというか、そもそもアイドルという看板は立てていても普通のアイドルグループに混ぜることもできないわけで。
誰に聞いても彼女たちを的確に表現する言葉を持つことはできていないようなのですが、今回初めて観て無理くり表現すると「アイドルとそのオタクが別々にやっていることをいっぺんにやった挙句に、映像や電飾や降らせものや小道具やありとあらゆるオプションを駆使して嵐のような情報量と勢いで駆け抜けるパフォーマンス集団」とでも言えばいいのでしょうか。やっぱわかんないね。

あの異常な混沌と昂揚感は場にいないと伝わらないし、伝わったとしてもそれを是と取るか非と取るか極めて人によって分かれそうな代物。それでも、たとえば普通のアイドルグループだって是と非に分かれるわけであり、だったらここまで振り切っても何ら問題ないような気もします。

今日までの公演、撮影及びアップロード完全自由のため、観たまんまの演目フルが既にYouTubeにも上がっていました。これ最前の撮影なので客席一切入っていませんが、この舞台上で行われている状況のほとんどが客席側でも行われているわけでして、アンコールでは客席ほぼ全員を舞台上に上げ、演者の方だけが客席にいるという逆転の状況となり、それを放置したまんま演者が全員いなくなって演目終了というオチです。
女の子たちが「舞台に上がって!」としきりに促すところで何となく理解して私も移動しましたが、一部恥ずかしがって頑なに席に座り続けていた方も何名かいらっしゃいまして、でも最終的には座り続けていた方がむしろ恥ずかしい状態に。結局それも「意図」なのでしょう。

とにかく、今まで観たことのないものを観ました。もはや活躍の舞台はワールドワイドになり、日本ではなかなか公演すら観られなくなりつつありますが、せっかくなので観られるときには観に行こうと思います。この嵐の形がこれからどうなっていくのか見届けようと思います。

2017年02月15日

リリカルネッサンス / The Cut (Single)

連続でアイドル音源の件。
以前より「ビートルズのカバーに傑作なし」と申し上げていますが、要するに好きな曲を過度に大事にカバーしたようなパターンは音楽として面白い物にはなりにくいのが世の常ということで。
カバー曲はある程度の距離を保って突き放すか、逆に完全に消化して徹頭徹尾自分のものにしてしまうかくらいの塩梅がいいと思っています。前者の日本代表は今なら間違いなくUNCHAIN。後者には矢野顕子というモンスターがいらっしゃいます。
矢野顕子はカバーの技量では世界クラスだと思うのですが、海外で言えば彼女に一番近い資質はTori Amosでしょうか。「Smells Like Teen Spirit」をピアノの弾き語りでやっているのですが、もう元曲の臓物を見ているような気持ちになります。

で、アイドルネッサンス。当然ですが本人たちがさして元曲に思い入れがあるはずもなく、かつ非アイドル楽曲を女の子たちがユニゾンでかました時点でさっきで言うところの前者の状況がおのずと発生するわけでありまして、初めて聴いた時「これはある種の発明だな」と思ったりして、正直かなり好きだったりするのですが。
そして今回のリリスクとのコラボ。このリリースのニュースを目にした時点で「この曲やるんか」という驚きもあり、かつ出来上がりは元曲のキレは残しつつも何か全く違う空気も纏っていて、またもうひとつ別の発明を目撃したような気持ちになり。こういう音源との出会いはカバー聴きの醍醐味でございます。
ただMV。すごくいいのに後半ボロボロになるのは、何かトラブル発生してうまく映像回せなくなり、かつ当初のプランのままリテイクする余裕もなかったということでしょうか。ここまで「パッチ当ててやり過ごしました」という映像、初めて見ました。

それでも、大阪☆春夏秋冬といい、リリカルネッサンスといい、9月のZEPP公演の損益分岐点をやたら気にしている里咲りさ社長といい、今年もアイドルシーンは面白いです。





2017年02月14日

大阪☆春夏秋冬 / New Me (Single)

テレビ神奈川で夜中に放映している、ただMVをだらだら流す番組をこちらもだらだら眺めていたところ、流れてきた彼女たちのこの曲。聴くなり夜中に覚醒する。これすごいわ。

現状、様々な音楽性でもって他と差別化を図ろうとしているアイドル界隈ですが、歌える1名を完全に1トップに据える形のスタイルで活動している彼女たちは、ここに来て最大限にそのスタイルを生かす楽曲を手に入れたのではないかと思います。
通常のアイドルにあるまじきスカスカでキレキレのトラック、歌える人間が歌わないとそもそもまともに曲として成立しないレベルなわけですが、そこをきっちり1トップが歌い切り、それでも曲のどこかでブレイクして華やかなアレンジに突入するのだろうと思っていたのに、遂に最後までスカスカのまんまぶち通す。

コンポーザーのJenson Vaughanはカナダ人でMadonnaのアルバム「MDNA」収録の「Girl Gone Wild」を作った人と知ってメロディ的には非常になるほど感あるわけですが、それでもリズムの使い方を多少黒い方に持ってきてて、曲としての難度は正直こっちの方が高い。すげえ。

で、歌う1トップ以外の5人は何しとるんだという話ですが、MVでわかる通り彼女たちのダンススキルは揃いも揃って異常なレベルであり、「私たちはアイドル・グループじゃなくてダンス&ヴォーカル・グループです!」と強弁しているそこらへんの女の子たちには、彼女たちが普通にアイドルグループの看板で活動している件について何がしか感想をいただきたいところでございます。

とか言って「観ておけ」と命じられてはいたものの、実はまだ生で観たことがないので、彼女たち目当てでどこかの企画に一発ぶっ込んできたいと思います。



2017年02月12日

清水富美加の件については、本人側の「事務所が悪い」発信もどこまで真に受けていいものやらですし、かといって映画封切直前とかレギュラーほったらかしとか通常の運営で言えばあり得ないタイミングなわけですし、正直「教団の方で急に招集をかけなければならん事態でもあったかな」と想像するくらい。

基本芸能人が宗教ハマるのは仕方のないことだと思ってます。
売れるまではすぐ先の人生すら保証の一切ない状況ですし、売れたら売れたでプライベートを覗き見されたり友人知人にリークされたりで、どっちにしろ日本で一番心休まらない商売であるわけでして、メンタル強くなくてうっかり業界入っちゃった人なんかは、そんな中で心の平安を求めた結果として宗教にたどり着くのはもうある意味不可避ではないかくらいの気持ちで。
そういう人が宗教に行かない場合には概ね葉っぱとか白い粉とかになっちゃうので、どっちがいいのよと問われれば正味、宗教の方がまだええんとちゃいますかと答えざるを得ず。
清水さんの場合は親御さんが熱烈な信者ということで、もうこれただの純粋培養なので如何ともし難いですが。というかそれで何で芸能界入って来たのだと、そっちの疑問が。

ものすごく穿って考えると、アイドルグループに所属したりグラビアアイドルとしてちょっとだけ活動したと思ったら、その後まもなくMUTEKIからデビュー作をリリースしてAV女優さんになるパターンの変化球バージョンのような気も少しします。
幸福の科学信者によるアイドルグループ、アンジュエルへの合流があるのではないかという可能性については既にアイドルコミュニティ界隈では憶測されていますので、それが実現すればグループのみならず教団への訴求力も含めてかなり力強くなるのではないかと。
さらにもっと大きなところを考えると、街角のポスター等で如何なくその美人っぷりを発揮している幸福実現党の党首である釈量子さんですが、間もなく50歳になろうとしておりますので、そろそろその看板としての代替も考えなければなりません。という諸々の教団の未来を託された存在なのだと考えると、なんかすごいって思います。勝手に考えただけなんですけど。

でも、クリスマス祝って正月初詣して、厄除けしてハロウィンにコスプレしてっていう現代日本人の適当な宗教観というか、八百万の神の都合のいいところだけ持ってきますっていうのが主流の日本であるところに、ある一定の宗教を強く信仰している方々は本当にストイックなんだな、すごいなとも思う次第でありまして。

私の話をしますと、家系としては曹洞宗なのですが、生まれてこの方禅なんぞ組んだこともなく、クリスマスにはケーキを食べて、そこらへんの神社に初詣に行ったりして育ち、結婚式は伊勢神宮の分社であり東京都心有数のパワースポットと呼ばれる東京大神宮で挙げました。
その後、そのいい加減っぷりが祟ったか、10年頑張ったもののあえなく離婚と相成りましたが、そこはそれ東京大神宮の悪い気は我々夫婦と宮崎あおい夫婦が全て引き受けましたのでもう大丈夫です。是非皆様東京大神宮で挙式をお挙げください。パワースポットです。

東京大神宮で挙式を挙げると、基本プランに4人編成バンドによる雅楽の生ライブと、それに合わせて踊る若い女性2人のダンサーによる蝶の舞いが付いてきますので、大変にお得です。ていうか自分の結婚式なのにすごく面白かった記憶。
是非、ご検討ください。

2017年02月09日

2月7日はJourney@日本武道館。
最近はベテランバンドが「アルバム再現ライブ」を行うパターンも目立ってきましたが、今回は彼らのキャリアの中でも図抜けたヒット作「Escape」「Frontiers」を2枚まとめて再現という、もう聞いただけでお得感満載な企画。
可処分所得の適正な配分の結果として、ガンズには行かないけどジャーニーには行くという形になりました。何も問題はない。

現在のジャーニー、あの異常な歌唱力を誇るVoのスティーブ・ペリーは脱退していて、代わりにフィリピン人のピネダさんがVo担当。YouTubeに「ジャーニー歌ってみた」的に動画をアップしたところ、それを見たニール・ショーンが速攻スカウトしに動いたというだけあって、もう馬鹿みたいな歌唱力。スティーブ・ペリーのあれを完全再現。かつ他のメンバーとは干支一回り分若いのでステージ・アクションもアグレッシブ、正直こっちの方がいいんじゃないかと思うくらいに。
ただやっぱりジャーニーはあの暑苦しい顔のおっさんが歌っているものであるということが絵も含めて刷り込まれていることには抗いようがなく、それを細身で顔も濃くないお兄ちゃんが歌っているのには違和感ありますが、だってしょうがないじゃない。

ライブはアルバム2枚分を「Escape」⇒「Frontiers」の順に曲順もアルバムまんまきっちり全曲やりきったところで本編終了。何て効率的。そしてこの時点でもう異常な満足感。アンコールは「お前らが好きなのやりきったからあとは好きにやらせてもらいますよ」と言わんばかりにインプロばりばりで、それでも随分気持ちよく。全体的に大変に素晴らしい。
結論としては産業ロック最高。

で、彼らをそう呼んだ社長はその後、フェス等でロックを産業化する手腕においては日本有数の人物となっているというのは大変に趣深い。

今回彼らの招聘はもちろん我らがウドー音楽事務所ですが、サイトとか見てると本当に若いバンドとのコネクションなくて、あと10年も経ったら本当に死にそうな感じなんですけど大丈夫なのでしょうか。
インディーズバンドの場合、そこらへんの日本配給を手広く押さえているホステスとかビートニクはレーベル業だけでなく興行も中で回しちゃいますし、ウドーが持ってるアーティストは既にメジャーをドロップアウトしている方々が大半なので、レーベル繋がりで新たなコネクションを築いていくことも難しく、正味いろいろ想像してみても明るい展望が見えません。

エイベックスはいち早く興行ビジネスに狙いを定めて大規模ライブ等を主催して稼ぐビジネスモデルを立ち上げたはいいものの、新たなスターを全くもって育成できないまま浜崎やら倖田やらELTやらのファン層は年を追うにつれてシュリンクし、大規模フェスのトリを担うレベルの人がどんどんいなくなり、その結果興行の手腕は年々上がってもその興行に乗れるだけの自社アーティストが枯渇気味、立派な担ぎ手はいてもお神輿がない、ガワは完成していても中に入れるものがないという状況のまま、興行部門の利益も伸び悩んでいるわけですが、ウドーは何だかそれの世界規模親玉レベルの存在のような感じになってまいりました。

起死回生の手段としては、もう一度フェスをやるよって言うと、怖い物見たさの俺とかが群がります。

2017年02月07日

HMV to close iconic Oxford Street flagship

先日、カナダのHMV102店舗が閉店が決定し、UKの店舗もヤバいよという話をしましたが、幾分も経たないうちに1921年のHMV創業店舗を受け継ぐロンドンの旗艦店が閉店決定。あかんがな。
これ日本で言うたら例の渋谷の店が閉店したのと同じレベルの塩梅です。
日本はその後ローソンが資本に入ってチェーンとしては救われましたが、UKは救われるのかどうか。

で、今日は武道館にジャーニー観に行ってそのまま飲酒していい感じなのでもう寝ます。産業ロック最高。

2017年02月04日

音楽教室から使用料徴収へ JASRACが方針決定

いやあ、かなり燃え上がっていますが、ざっくり言うとJASRACはクソだと思います。
まあ、今に始まった話ではないんですけど。

では今回何故JASRAC急にこんなこと言い出したのか。
推測ですが、1年半ほど前にこういうことがあったのが大きいと思っています。

要するにJASRACの権限・領域が相対的に狭まっていくリスクが大きくなっている状態。このままではどんどん自分のところの実入りがシュリンクしていってしまう。
それなら新たにお金を引っ張ってこれる場所を、という流れでの今回の施策。と私は思っています。クソですね。

正味、いろいろ問いただしたい気持ちでいっぱいではあるのですが、でもこういうJASRACの動きに対するネット上の抗弁を眺めていた中で、一点すごく引っかかっていることがあるんです。

「子供の教育のための」云々というワード。

それだけものすごく引っかかる。何かそれが主流になっていて、ヤマハの人とかもそういう感じで言い出してるんですけど、それは違うんじゃないかと。

まず著作権法上「学校教育のため」の使用は元より対象外。お金取りません。が、それは公立か学校法人等の原則非営利であることが前提です。
今回対象とされた「音楽教室」。崇高な理念のもとに行われていたとしても、月謝取ってそれで先生が口に糊して、会社にも利益が入っています。そもそも楽器会社や楽器店が何で音楽教室を経営しているのかといえば、正味将来顧客の拡大と囲い込みにあることは間違いなく、これらは明確に営利行為であり、学校教育と同一化して語れるものではありません。

そもそもルールや法律を判断する際に「子供」の存在を混ぜ込んでしまうとだいたい面倒臭いことになります。「かわいそう」という概念が入って来ちゃう奴ですね。
そんなん主観でしかないわけですから法的な判断には邪魔なだけなんですけど、でも何か張り切って混ぜちゃおうとする方々が後を絶ちません。

別の例で言えば、ベビーカーが電車のドアに挟まれて引きずられた件、産まれそうな妊婦さんが病院をたらい回しにされた件、両方とも鉄道会社や病院が吊し上げ状態で報道されていたわけですが。
でもベビーカーの車輪の一部だけ挟まったのでセンサーが作動しなかったということであれば、別に電車のドア全開から瞬時に完全に閉まるはずはなく、つまり「閉まりかけたドアに無理やりベビーカーの車輪突っ込んで止めようとした」としか考えられないわけで、じゃあそのお母さんの行動はアリなのか、という側面でも本来は語られる必要があり、妊婦さんはそもそも妊娠したら届け出して母子手帳もらって病院決めてそれ以降検診から分娩までそこで行うというのが通常なのに、それがたらい回しっていうのは要するに産まれる寸前まで何もしてなかったってことじゃないんですか、届け出してないとしたらそれは母子健康法に照らすと違法ですよってことなんですけど、「かわいそう」が勝っちゃうとそういう報道になり、そういう世論になってしまう。

だから今回のJASRACの件も「子供の教育上」的な話では判じてほしくないんですよ。そもそも「教育」ではないし、子供の話をし出すと「かわいそう」が入ってきてしまう。
「何で今になってそういうルールにしたんかそのプロセスから話してくれんか」と「同じ立場で習っている生徒を『公衆』と見做すのはさすがに無理があるんとちゃいますか」という、客観的に突っ込めるこの2点でもってJASRACに詰めていっていただきたいと、強く思う所存。

2017年02月01日

HMV、カナダの全店舗を閉鎖へ CD販売不振で約50億円の負債

102店舗が一気に逝く恐ろしさよ。
これでHMVという屋号の店舗が残っているのは日本・香港・イギリスのみ。記事内ではシンガポールで展開中とありますが、実際には2015年に撤収完了しています。

2004:アメリカ撤退
2012:オーストラリア撤退
2015:シンガポール撤退
2016:アイルランド撤退
2017:カナダ撤退
※アイルランドはオンラインストアのみ存続中。

発祥の地UKでも2013年に一度経営破綻したものの投資会社ヒルコ・キャピタルに拾われて元々240店近くあった店舗網をおよそ半分にまで縮小して事業継続、4年近くたった今では更に20店舗以上閉店していて現在100程度。それでも何とか生き延びていますが、今回一気になくなるカナダのHMVも同じくヒルコグループなので、UKの店舗もどうにもならんと判断されれば今回のように速攻で逝くということでございます。ヤバい。

翻って日本を考えた場合、日本CD販売チェーン四天王(タワー・HMV・新星堂・山野楽器)のうち一番リスキーに見えるのはやはり新星堂。本当に傾きかけていたのをすんでのところでWonderGOOを展開しているワンダー・コーポレーションに拾われ、本社機能を荻窪からつくば市の外れに移転して生き延び中ですが、ワンダー・コーポレーション自体が中堅スーパーマーケットチェーン、カスミの傘下であり、さらにカスミは持ち株会社ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの傘下。新星堂は企業グループの中では下の下の下。
要するに特に音楽とかに思い入れのない上の方の判断が下れば、新星堂今回のHMVカナダのように速攻で全店死ぬ可能性だってあるわけです。

言うても新星堂は全国に100軒以上の店舗網を持ち、特に都市部の郊外や地方都市では貴重な実店舗だったりします。TSUTAYAのCD販売店舗の縮小が続き、ゲオも2年前頃からCD販売縮小傾向、もちろんそうなっていくことは不可避な世の中であることは承知ですが、それでも日本でも街のCD店的な店が100店舗以上一気に死ぬような事態となればレーベルも購買者も私も相当にキツいわけで。

「CD 閉店」等のキーワードでTwitter検索して見てみる分には、近所の個人経営を含むCD店の閉店を各地で嘆いている方の多くはジャニーズかK-POP属性の方々であり、実際今ある店舗の運営と、そして日本ではまだ何とか生きているパッケージ文化は、そこらのジャンルの人が複数買い上等でがんがんお金を落としてくれるからこそ成り立っていて、その結果として他のジャンルの人たちもCDを買える環境が郊外・地方にも残っていると言ってもいい状況なので、みんな女子オタの人たちを大切にしよう。愛してます。DVDボックスとか単価高いのを買うアニオタの人たちも大切にしよう。愛してます。