2014年の10枚。邦楽7、洋楽3。何かここんとこ邦楽が異常におもしろいと思う。
順序は適当。本日は前半5枚。


トリプルファイヤー / スキルアップ

昨年から今年にかけて無闇にこのバンドで盛り上がっていたような気がします。1年経っても自分の中での彼らの位置付けの異端さは揺らぐことなく、聴くたびにやっぱりこいつら頭おかしいと思う。


蓮沼執太フィル / 時が奏でる

単独で打ち込みベースでやってた人がバンド編成の音にハマると大変なことになりがちなのですが、このグループは集めも集めた怒涛の15人編成で、結果とてつもなく懐の深い音楽を演ってます。やっぱり大変なことになった。如何ともし難い用事でライブを見損ねたのを今すごく悔やんでいる。蓮沼執太氏は現在ニューヨークベースの生活だし、そもそも15人集めるのはしんどい。無理だ。
アルバム1曲目で一番コンパクトでポップな「ONEMAN」はこちらの1:52あたりから


武藤彩未 / 永遠と瞬間

今年は新しめのグループ中心にアイドルソングを相当聴いたはずで、いいの他にもけっこうあったんだけど、じゃあどれよって言われたらこれ選んじゃうんだよ。80年代アイドル全盛期のあの空気をリアルタイムで刻み込まれたおっさんにとってこれは不可避。キラキラの楽曲にキラキラの歌。さらにライブもキラキラしてるんだから、もうね。抗えるはずがない。


Johnny Foreigner / You Can Do Better

最近音楽聴くにあたって何が辛いって、昔あんなに好きだったはずのパンクがわからなくなっていること。時々無闇にハードなギターサウンドが聴きたくなる時もあるけれど、それでもパンクは選ばずにこういう音を聴いている。
痺れるリフと緩急付けて爆発する時には爆発してくれる曲構造、男女ツインヴォーカル。気持ちいい。かっこいい。今の自分はこれがいいや。


FKA twigs / LP1

ジャケットもキモいしMVもキモい。そして音もキモい。
ただこの音のキモさは「謎の深海生物を初めて見た時のキモさ」に近い。Massive Attackを初めて聴いた時にも似たような気持ちになった記憶。要するにこれまで聴いたことない音だからキモく感じるのかなと。
ポスト・ダブステップのようにも聞こえ、アメリカR&Bへの意趣返しのようにも聞こえ、LADY GAGAを解体したようにも聞こえ、Lana Del Reyの意志を継いでいるようにも聞こえる。それでいて結局そのどれでもない音にも聴こえる。たぶんポピュラーミュージックとして鳴らされる音としては相当にエッジに居るはずで、やっぱそういう音はドキドキするもんなんです。
でも、ジャケットとMVは純粋にキモいと思います。