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WASTE OF POPS 80s-90s

2016年11月22日

昨日はリーガルリリー@新代田FEVER。
本人たちは「前より動員増えた」と喜んでいたけど、CDリリース前後のSNSのバズりっぷりから考えるとまだまだ物足りない200人弱くらいの入り。

そしてこのままではきっとバカ売れはしないんだろうなと思った。少なくとも今のライブはまだ「ショー」としての体を成していない。ただただ「精一杯の声と音を出している」だけの恐ろしくプリミティブな光景。
ギターのほのかちゃんはもうムスタングをギャリギャリと引っ掻いて強烈な鉄弦の音を鳴らすばかりで、歌う歌詞と言えばだいたいが「死ぬ」か「殺す」であり、そんな投げっぱなしに近い状況をメンバーの中では圧倒的な技術を持つベースのはるかちゃんが無理くり楽曲の枠の中に収めていくようなバランスでもって何とか音楽としての体を保たせているような塩梅。
従って集まった観客もノリノリなんてことにはまったくならず、多少リズムを取る程度でじっと3人の女子を見守っている。

それでもつまるかつまらないかで言えば、10代女子3人がどうやってもショーにもなりえない衝動でもってそういう爆音をひたすら吐き出している光景というのは圧倒的につまる、というか目が離せない。
と思えばツアーが楽しかったということを3人でキャッキャウフフ感たっぷりに話すMCにもなってないお喋りは普通の若い女の子であり、結果ライブを見ても得体の知れなさが増すばかりでございました。

このFEVERの前に行ったライブは、11月12日のガチャリック・スピンのTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンだったのですが、その2つは何となく真逆感ありました。
ガチャリック・スピンは技術だけで聴かせることもできるメンツがアイドルもかくやというサービス精神でもって徹底的に演出しまくり、完全に観ていて楽しいショーとして確立させている。完璧な第三次産業。過去の誰に一番近いだろうかと話していて、「アウトプットの形は全く異なるけれどショーマンシップとして一番近いのは米米CLUB」という結論。

それでもどういう方向性であれ、バンドの「自分たちなりの精一杯の今」はやはり心に来るのです。みんな違ってみんないい。

で、今も散見される「女優がバンド」とか「アイドルがバンド」とかは、今ある程度のポジションを得ているほんの一握りを除けば、やっていくの相当難しいんじゃないかと思うのですよ。
アイドルと同世代の女の子がゴツゴツした剥き出しの音塊を無闇に放出していたり、ガチガチの馬鹿テクバンドがアイドル的な演出までガンガンにやっていたり、そしてそういうバンドすらまだまだ伸ばしていかなきゃいけない状況にあるわけで、そんな中に「アイドルだけどバンドやってます!頑張ってます!」程度の代物が入っていってちょっと普通のアイドルと違う客層を取り込もうとしたところで、そこには考えているような客層はいないし、そもそも居場所すらない。
スターダスト所属のLAGOONとかLe Lienが解散しているのは、正味そういうことであり、ある意味必然ではないのかとも思ったり。