HOSTESSからベガーズグループが離れたこと

ホステス・エンタテインメントがベガーズ・グループとの業務提携を解消

この件忘れてた。これ、パッケージ派にはかなり危機感あるお知らせ。
先日、現在は個人レーベルからリリースをしているThe Divine ComedyとThe Wedding PresentのCDを購入しようとしたところ、そもそも日本にCDが入荷されている気配がほとんどなく、後からThe Divine Comedyの通常盤は渋谷のタワレコで数枚発見したものの、限定盤はまったくもってどこにも見当たらず、結局アマゾン・マーケットプレイスの海外発送のお店で購入いたしました。

しかし現在の音源流通を考えてみれば、レーベル側にも積極的に物理的なディスクをワールドワイドに流通させなければならない理由も相当に薄れ、卸や小売りも何枚売れるやわからんリスクを負ってそんな零細レーベルの盤まで扱う理由ももうほとんどなくなってますので、仕方ないっちゃ仕方ない。

で、ホステスは比較的「盤を売ること」を大切にしていた感があり、だからこそショーケース的なライブもがしがしやっていたわけであり。
それが離脱ということは、ベガーズ・グループ級のレーベルでももう「パッケージを売る」ことに対しての注力をやめましょうということなんじゃねえの、ということなんです。Radioheadだけは除外っていうのも「彼らだけはまだパッケージ流通させてもそれなりのゲインがあるべや」という判断。そこがADELEのメインリスナー層との差異。
いや、現在の流れならそうなって当たり前なんですけど、何とかここまで何とか踏ん張っていたところが崩れるんじゃないかと。正味フィルムのカメラありがたがってるのと同じなんで、アレなんですけど。

とかいって、日本ではまだ利益率高い盤が売れるのでベガーズ・グループがもっと利益率のいい形で国内での商いを始めます、とかだったらいいんですけど。
いや、それでもホステス所属のミュージシャンがごそっと減るので、Hostess Club Weekenderとかのショーケース・ライブ・シリーズがなくなるのかなり痛い。かつてHMVが主催していたBritish Anthemのシリーズがなくなったくらい痛い。

で、我々CD屋減った本屋減ったと騒いでいますが、ほとんど騒がれることなく全盛期から一番数が減っているのは同時プリントの現像屋。