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WASTE OF POPS 80s-90s

2017年09月13日

先日、10月に高崎OPAに出店するタワーレコードは約2年ぶりの新店と申しました。
実際、アリオ柏への出店が駅前にあった柏店からの移転と捉えれば、2015年12月にオープンしたららぽーと立川立飛店以来で。
ただ、タワーレコードの場合その2年間に千葉やら姫路やら小田原やら大分やら秋田やらの駅近の繁華街のかなりいい位置に店を構えていた中堅店舗がことごとくテナントとして入っていた商業ビル自体の閉館によってなくなってしまい、こういう新しい商業ビルにタワーレコードが入るということが喜ばしく。

と言いますのは正直な話、ここ数年でショッピングモールや商業ビルのテナントとしてのCDショップ、「いらない子」になりつつあるわけでして。新しいショッピング施設ができても入れてもらえないのです。
かつては三顧の礼で迎え入れられるレベルだったはずなのですが、今は昔。

以下、2016-2017年に全国で新規オープンした総テナント数50以上の商業ビル・ショッピングモールの一覧。CD店が無事入居している場合は明記、入ってなければ「なし」で。

2016/03/09 大名古屋ビルヂング(愛知県):なし
2016/03/10 イオンタウン姶良(鹿児島県):なし

2016/03/19 イオンモール堺鉄砲町(大阪府):あり(MUSIC SHOP BIG)
2016/03/25 NEWoMan(東京都):なし
2016/03/31 東急プラザ銀座(東京都):なし
2016/04/20 ニトリモール枚方(大阪府):なし(オープン時ミヤコ出店・2016年11月撤退)

2016/04/21 KITTE博多(福岡県):あり(HMV&BOOKS)
2016/04/23 イオンモール今治新都市(愛媛県):あり(MUSIC SHOP BIG)
2016/04/25 セブンパーク アリオ柏(千葉県):あり(タワーレコード)
2016/05/20 柏マルイ(千葉県):なし
2016/06/10 イオンタウンユーカリが丘(千葉県):なし
2016/07/01 仙台パルコ2(宮城県):なし(パルコ1にタワーレコード既設)

2016/07/23 レイクウォーク岡谷(長野県):あり(笠原書店・書店と併設)
2016/09/08 ゆめタウン徳山(山口県):なし
2016/10/06 ららぽーと湘南平塚(神奈川県):あり(バンダレコード)
2016/12/01 パピオスあかし(兵庫県):なし
2016/12/09 イオンモール長久手(愛知県):あり(バンダレコード)

2017/03/18 水戸OPA(茨城県):なし
2017/03/24 イオンモール新小松(石川県):なし
2017/04/17 JRゲートタワー(愛知県):なし
2017/04/21 SENRITOよみうり(大阪府):なし
2017/04/24 GINZA SIX(東京都):なし

2017/04/27 イオンモール徳島(徳島県):あり(MUSIC SHOP BIG)
2017/04/28 LECT(広島県):なし
2017/06/22 iias高尾(東京都):なし
2017/07/14 ル・シーニュ(東京都):なし
2017/09/07 イオンスタイル豊田(愛知県):なし
2017/09/20 イオンモール神戸南(兵庫県):なし
2017/09/21 イオンモール松本(長野県):なし
2017/09/29 トリエ京王調布(東京都):なし

2017/10/13 高崎OPA(群馬県):あり(タワーレコード)
2017/11/XX プライムツリー赤池(愛知県):未発表

こんなもん。
所謂BIG4(タワー・HMV・新星堂・山野楽器)で名が出ているのはタワーレコードと「HMV&BOOKS」のみです。

タワーレコードは2年新店出していないと申しましたが、実はHMVも移転や「HMV&BOOKS」「HMV record shop」といった通常と異なる業態を除けば新規開店は2015年4月以来ありません。
新星堂の新規店舗は2015年10月のイオンモール四条畷店以来なく、山野楽器がもっとも最近の新店舗ですがそれでも2016年3月のワルツ所沢店が最新。
要するにもうBIG4には自分の望む条件で入居できるようにするだけの力がなくなっていると考えるのが自然。

というか、HMVの場合はイオンモールと比較的近い関係のはずなので、入ろうと思えば入れるのでは、とも思うのですが、そうなってないのはもう「よほどの例外でない限り通常の業態での新店舗の展開は行わない」という決まりごとが社内にあるのではないかと思うレベル。

逆にタワーレコードはセブン&アイ側に付いていますので恐らく今後もイオンモールに入ることはないわけで。
それでも今回の高崎OPAはイオングループ、これはどうなんだと言われれば、まだ高崎の駅前であればまだCD店を入れたいというOPA側の意向と、「通常の業態での新店舗の展開は行わない」HMVの意向、ぜひ入りたいというタワレコの意向等いろいろ合致したためと予想できます。
HMVが閉店した数年後に横浜ビブレの地下にタワレコが入店したのと同じような状況で。

ただ高崎は例外であり、通常の流れではもうタワーもHMVも入ることのないイオンモールに、代わりに入っているのが、玉光堂と連携を組んで現代日本でただ一社着々と店舗網を拡大しているバンダレコードと、比較的卸との関係性が近いと言われ、タワレコが閉店した跡地に速攻居抜きで入店することでおなじみのBIG。
恐らくBIG4ほどの好条件でなくても入居しちゃうのでしょう。特にBIGは、とりあえず開店してあかんとなったら速攻で潰し、しかしその分どっかでまた新規開店という三番手以下の100均ショップみたいな戦略ですので、企業としては意外にしぶといです。

ただ、そういう「下位互換」のショップがあってももうこれだけもとより入らない商業施設が増えているということは、もうそろそろ本当にいらなくなってきたということなのでしょう。

前から「書店やCDショップ以上に急激に減っているのにほとんど誰からも顧みられないのは写真フィルムの同時プリント店」と申しております。スマホやデジカメでガンガン撮れて便利になりましたが、CDやパッケージにノスタルジーを感じる方々以外にとってはCD店も現像店と同じです。
そして、CDのパッケージにこだわるおっさんおばはんも飽きたり死んだりして徐々に減り、現像店が徐々に玄人のみが集うプロ仕様の店か、トイカメラや写ルンです愛好家の一部需要に対応できるレベルにまで収斂されているように、CD店もなっていくのかなと、思います。
それでも今日も私は新宿タワレコでCD6枚と7インチ1枚買いました。まあ、どこまで行けるかやな。