Hatena::ブログ(Diary)

WASTE OF POPS 80s-90s

2017年09月21日

安室奈美恵の件。
引退そのものもびっくりですが、どうやったらあんなビッグビジネスを畳むことが可能なのか、という点にものすごく驚きを感じています。

長年第一線で現役を続けていると、どうしても周囲の関係者が増えてきます。シンガーやバンドが大きくなればなるほど周辺業務は加速度的に増え、要するにシンガー・バンドの稼ぎで飯を食うシンガー・バンド以外の人間の数が膨れ上がっていくわけで。
ビッグネームまわりで業務が発生し、その仕事で給料をもらっている人がやったお小遣いで息子がAKB48のシングルを複数枚買っていたりもするわけですよ、きっと。そうやって経済は回るのです。
つまり、ビッグになったシンガー・バンドは、そのチームに属するスタッフやその家族までの経済を支えていく必要が生じるわけです。

で、大バンド・ミュージシャンのチーム周りまでどのように考えて活動をしているのか、というところを外から見える範囲から推測してみると、各者それぞれだなと思うのです。推測ですが。

ミスチルやB'zはパッケージが売れなくなった分、ライブの頻度を増やしたり、これまでにないレベルでベタなタイアップを拾ってくることで、チームを維持していたり。
サザンやラルクはもう「本人たちはやめたくても周囲の状況がそれを許さない」という感じになった結果の今なのではないかと何となく思ってしまったり。
浜崎あゆみは良くも悪くも大きな組織を抱えてしまい、そのため第一線で居続けようと必死になってもがき苦しんでいたり。
宇多田ヒカルはまだ組織が大きくならないうちにいきなりピークが来たわけですが、その後できるだけ小さなチームで回そうという意識は今考えればあったと思えますし、それでも一度周辺事項をばっさり切り捨てたうえで、限りなく身軽でいられる状態を担保した位置で活動を再開したり。
aikoはやろうと思えばもっと大きな活動もできるのに、決して過度なビッグバジェットには乗らず大きなチームにせず、自分の身の丈と感じているであろう規模より大きな活動は一切しなかったり。
椎名林檎は最近は何か大きなイベントがあるたびに呼ばれている感じですが、自前のチームではなく他企画で立ち上がった他人のチームにさくっと乗っかりに行ってると考えれば、自身の活動のフットワークの軽さにも何となく合点がいったり。

じゃあ、安室はどうやったのか、というところなんですよ。
正味、半年前に思い付いて今発表できることじゃありません。そもそも彼女がライブを開催できる会場は年単位の事前に押さえないとできないことも多いわけで、これから発表されるであろう最後のツアーも当然年単位での調整の末です。
メディア方面へのアプローチは既に畳んでいたので、他のビッグネームよりは身軽かもしれないとは思うけど、それでも正直数年前の段階で大きな方針は既に決まっていて、様々大小にわたる調整を経て、来年9月に向かっていろんな契約や関係性が収束していく流れがきちんとできているのであろうなあ、と。
お見事と言うほかないです。

あとはうっかり50過ぎて「伝説の復活」とか言って出てこなくてもいいように、来年9月までで手にするお金を正しく使い正しく運用して生きていっていただきたいと、思います。