Hatena::ブログ(Diary)

WASTE OF POPS 80s-90s

2018年04月29日

4/18は井上陽水@六本木EX THEATER、4/21は岡崎体育@Zepp Tokyoに行ってまいりました。
アイドルキャパ一覧の方を優先していたのと、1泊2日で紀伊半島1周していたので今から書きます。

井上陽水はツアーの初日。今回はこれまでのルーティンとは異なり、若いバンドを連れてライブハウス中心に回るツアー。それでも当然メイン客層はそういうことなので、EX THEATERフロア全面に並べられた椅子。元々あるフロアパターンのひとつではあるのですが、初めて見ました。

そして音もそういうツアーに合わせて来まして、もう演奏が荒いのなんの。決して悪い意味ではなく、粗削りな感じで全部の音を作り込んでいる。昨年のツアーとほとんど被り曲がないというのもすごい話ですが、ちゃんとそういうツアーの方針に見合った選曲がされているし、数少ない被り曲ももう音像が全然違う。「Just Fit」なんてもう別の曲ですよ。

そういう感じだし、掴みに有名曲持ってくるのも、これ公演ごとに変えてくるんじゃないかという話を仲間としていたところ、これまでの公演のセットリスト見た限りでは本当に全部違う曲だし、正味「ハンサム・ボーイ」以降の90年代のアルバムって油断してほとんど聴いてなかったんですけど、ちゃんと全部オリジナルアルバムを聴かないとヤバいということが大変にわかりました。
もうすぐ芸歴50年、全面的に天才。


岡崎体育の方はセミファイナル公演。
彼のライブはWorld Happinessで観た限りなんですけど、それがもう完全に一見さんをターゲットにした大変にわかりやすいセットリストと演出で、これワンマンは全然違うんやろなと思っていたのですが全然違いました。

フェス仕様の時は良くも悪くも「おもしろいお兄さん」なわけですが、ワンマンはそれがより「黒く」「クドい」方向にシフト。冒頭の茶番も含めて何か「毒」というよりは「闇」を感じるレベルで。大変にきれいな歌詞のラブソングの新曲には途中から謎のツッコミが入り出すし、ネタ曲にもいちいち不必要な自虐ネタを枕にするし。

それでも売れ始めたころからずっと言っている「さいたまスーパーアリーナでワンマン」というのは今回も宣言し、野心もそれなりに垣間見えて。

ただ、何か彼は根本的にオーディエンスを信頼していないのではないかというのはずっと思っていて。例えば曲が終わるたびに本当にいちいち「岡崎体育です!よろしく!」と名乗るわけです。ワンマンなのに。
それで、再結成した某バンドの初ライブを観た際、ヴォーカルがずっと手を振らせようと、拳を突き上げさせようと煽り続けていたのを見たときに近い気持ちになって。
煽り続けるのはちゃんと場を作れるのか自分たちに不安があるから。だから必死になって盛り上がりを可視化しようとしているのではないかと思ったのですね。

岡崎体育が名乗り続けるのも、ワンマンだけど自分がこれだけ盛り上がっていることに対しての訝しみというか、自分自身がその場にアジャストしている感が不足しているというか、自分が本当に認知されているかどこかに不安があるからではないかと思ったんですよ。

それでも、会場はまさに老若男女、小学生から初老まで、男女も完全にまんべんなく集っていて、少なくともここ数年で出てきたミュージシャンでここまでの幅の層を会場まで引っ張ってこれる人は他にいないので、本当にこの客層のままでさいたまスーパーアリーナまで行ってほしいと思います。
で、それでもまだ自分の認知に不安があるようなら、そこでフロントに立つのやめて職業作家になればいいんです。そこまでは行こう。