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WASTE OF POPS 80s-90s

2017年11月20日

トリプルファイヤー / FIRE (Album)

大喜利で芸人に勝ってみたり、「タモリ倶楽部」で特集を組まれたり、あさっての方向に認知が上がっていくトリプルファイヤーとそのフロントマン吉田ですが、そんな中リリースされたアルバムは一聴してこれまで以上に重い空気。

これまでの彼らの楽曲は、第三者の行動や心理を揶揄する方向性の歌詞が多かったわけですが、今作はどうにもネガティブな表現が多く、かつその「第三者」像の「それ、吉田お前自分のことじゃねえの?」感がする歌詞が目立ち、結果としてものすごく内象的な空気が全体を包みます。
演奏のトリッキーさはより洗練され、初めて聴いた時の「ものすごい飛び道具」的なところは薄れ、特殊ではあってもきちんと「音楽」になってきた感じがします。

で、16日はレコ発で行われた恵比寿リキッドルームでのライブに行ってきたのですが、まさかのだいたい満員。笑った。「タモリ倶楽部」の吉田特集は「あれでファンが増えたらむしろおかしい」くらいの出来でしたが、それでもやっぱり大メディアに乗るとこれだけ動くのかと感心した次第。

ただ、そこはそれ、ライト層が増えると例の「カモン」が確実に罠として機能し、「両手挙げろー」でまんまと両手挙げてる人がチラホラいたりして、やっぱり極悪なバンドだと思いました。

吉田の吉田っぷりは相変わらずですが、ワンマンの長尺でじっくり観ているとやっぱりこれは「敢えて」やっている部分はかなりあるのだなと思います。ただ敢えてこっち方面に振る事例というのは他に皆無であるが故にとても伝わりにくく、そして敢えてやったところでどういうゲインがバンドにもたらされるのかはさっぱりわからないのですが。

で、ゲストメンバーのパーカッションが入った結果、彼らは「高田馬場のジョイディヴィジョン」ではなく、もっとホワイトファンク的な、ポップ・グループ分裂以降の各グループのような空気の演奏がより鮮明に。それでも決して明るくならないニューウェイブ感はどうしようもなく発揮されていますので、やっぱ私好きなんですこいつら。

あと、今回のアルバムにはきちんと歌メロがあって吉田がきちんと歌うという、これまでの彼らを考えた場合大変に衝撃的な曲があり、流れ的にアルバムの真ん中にはとても置けない違和感のため、ボーナストラックのようにアルバムの一番最後に収録されていたのですが、結局ライブでもアンコールの一番最後にやっつけるように演奏されていて、確かにそうしかできないのだろうけど、それならなぜ作った。


次回は紅白ネタで。つうか例年より発表早くないか。



2017年11月15日

安室のアルバム、結局週間初動で111.3万枚。
SMAPの昨年末出た最後のベストが初動で66.7万枚、1年間チャートインし続けて積み上げた最新の累積枚数が117.2万枚だと言えば、これがどんだけかということもわかっていただけるかと思います。

前に「もしかしたらもうここまで本気になってパッケージを売ろうとしている現場を見ることは今後できないかもしれない」と書いたら、自分でもだんだんそんな気になってきたので、日曜に新宿と吉祥寺ぐるぐるして店頭を見てきました。

■新宿

タワーレコード:
当然馬鹿みたいな大展開。7階では一部の旧譜も併せて什器2台での展開。またJR改札からの2階の連絡口前にも什器を出して即売状態。

HMV(ルミネエスト):
もうコンビニくらいの床面積の店舗になってしまってますが、それでも入り口の一番いいところに展開。

HMV record shop(アルタ):
さすがにここで大展開すると店のコンセプト上問題あるのか、陳列なし。ただし店内に看板は置いてあったので言ったらレジの下あたりから出してくるのかもしれません。

山野楽器(小田急ハルク):
見かけたからついでに買おう的な顧客動線ほぼ皆無の中2階にある店舗ですが、それでも店を入って一番に陳列。

ラムタラ(東口):
間口は異常に狭い店ですが、女子でも安心して入れる入口すぐの位置に縦長に展開。ただ、レジまで心折れずに持っていけるかどうかはわからない。

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ディスクユニオン新宿本店B1:
取り扱いなし。さすがにユニオンには王道のJ-POPを扱うのは無理か(中古以外)。

ディスクユニオン昭和歌謡館:
もしかしたらこっちかと思ったのですが、やっぱり取り扱いなし。

ブックファースト(西口):
普段は一切CDの取り扱いを行わない店ですが、地下道からの入り口の一番いい位置に展開。ブックファーストの店舗の中にはサウンドファーストの流れでCDを販売継続している店もあるので、その流れでしょうか。

紀伊国屋書店(東口):
裏手のCD/DVD販売エリアがあるアドホック館では店を入って随分奥まった所に展開していたのですが、書籍の方の本店の新宿通り沿いの歩道脇で展開してました。これも異例。

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丸善(京王百貨店):
取り扱いなし。丸善は現在文教堂も傘下なので、仕入れの線はあるはずなのですが狭いからでしょうか。

有鄰館(小田急百貨店):
取り扱いなし。

で、新宿駅南口はこれもん。

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■吉祥寺

タワーレコード:
さして広くはないので、馬鹿展開ではないですが、入り口入ってすぐのところに。

HMV record shop(コピス):
新宿の方のrecord shopには置いてなかったのですが、こちらにはすごく派手ではないものの、面出しで陳列。吉祥寺は他にHMVないから仕方がない。

新星堂(駅ビル):
駅から駅ビル内のショッピングモールの通路をずっと新星堂に向かっていくと一番最初に目に入るあたりに展開。店の入り口の正面ではないのですが、むしろ正しい。

ジュンク堂(コピス):
取り扱いなし。同じコピス内のHMV record shopには置いてあったので食い合いを避けたか、ジュンク堂も丸善グループでCD販売は文教堂以外では行っていないので、そもそも丸善とジュンクに流すだけのCD扱いは難しく、対称店たりえなかったのか。

TSUTAYA:
取り扱いなし。吉祥寺のTSUTAYAはレンタルのみなので、いきなり販売CD置いても勘違いされて面倒臭いことになりそうなので、妥当だと思います。


新宿のTSUTAYAと吉祥寺のユニオンは見るの忘れた。新宿のTSUTAYAはレンタルのみ、それもCDはなくてDVDだけなので、ないんじゃないかな。

で、家の近所のセブンイレブンはこんな感じ。

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ローソンやファミマでは見なかったので、コンビニ業界はセブンの独占ぽい感じですね。
こんな感じで(契約上のいろいろもあるけど)使える流通小売り拠点は建ってるもの全部使った、みたいなのはさすがにSMAPの時も記憶がなく、この接点数だからのそういう数字なのでしょう。
ここまで整えるのも大変だし、これだけの拠点に潤沢に商品を出すのも大変。GO出した人の胆力すげえ。

2017年11月12日

「現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ」2017年秋版。

前回言い訳した通り、男性の場合「自称アイドル」と「自称ダンス&ヴォーカルグループ」の分別が大変に困難なのですが、そこはタイトルを「現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ」にするという形で。
あとはほぼ女子と同じルールで。

(会場・動員部分の基準)

  • 対象は日本人の男性アイドルグループ及びアイドル系企画系ライブに参加している等アイドル的に活動していると判断できるダンス&ヴォーカルグループ。
  • 有料の単独公演のみ。無料イベントやCD特典の券で参加できるイベントは含みません。
  • ただし、他に出演者がいてもあからさまに「前座」っぽい感じのはセーフ(主観)。
  • 会場ベースでの比較のため、満員になったかどうかは問いません。つうかわかりません。
  • ライブハウス等、椅子の有無等でキャパ大分変わりますが、基本最大キャパで。特にVISIONとかclub asiaは箱のキャパが複数フロアの合計なので、絶対違うとは思いながらも。
  • 実施済み以外に公演が告知されているものも含みます(「予定」表記分)。
  • 自前の箱等での「定期公演」は除きます。
  • 抜け漏れご容赦。
  • 今回から観測対象にしたのには★、前回から会場キャパが上がったものは(↑)表示。
  • (活動停止)は停止済みのグループだけで、発表済みでもまだ活動してるのには付けてません。

(CD売上部分の基準)

  • オリコンで最も売れたシングルの累計売上数(カッコ内は発売年)。
  • シングル出してないがアルバムはある場合「※アルバム」の注記。
  • シングル・アルバムも集計記録が一切出ていない場合は「記録なし」表示。
  • 順位はこれまでの最高順位ですが、最高売上枚数の盤が必ずしもその順位のものとは限りません。
  • <>内の(↑)は、前回記録時より売り上げが上がった場合に付けてます。

名前会場CD売上
(活動停止)SMAP国立競技場・5大ドーム311.1(2003) 1位
国立競技場・5大ドーム97.3(1999) 1位
関ジャニ∞5大ドーム40.0(2008) 1位
KinKi Kids東名阪福ドーム179.2(1997) 1位
Kis-My-Ft2東名阪福ドーム47.5(2014) 1位
Hey! Say! JUMP東名阪ドーム・予定(↑)36.0(2007) 1位
(活動停止)KAT-TUN東名阪ドーム104.6(2006) 1位
タッキー&翼東阪ドーム30.1(2006) 1位
 ドームツアーの壁 
NEWS東京ドーム39.5(2004) 1位
 スタジアムの壁 
V6さいたまスーパーアリーナ・横浜アリーナ他52.8(1995) 1位
Sexy Zoneさいたまスーパーアリーナ・横浜アリーナ他36.0(2014) 1位
TOKIO横浜アリーナ・武道館52.0(1994) 1位
w-inds.横浜アリーナ・武道館22.5(2001) 1位
超特急横浜アリーナ他・予定(↑)9.1(2017) 2位(↑)
ジャニーズWEST横浜アリーナ他31.0(2014) 1位
A.B.C-Z横浜アリーナ他8.6(2015) 1位
BOYS AND MEN日本ガイシホール16.5(2017) 1位(↑)
Da-ice幕張メッセイベントホール・予定(↑)4.8(2016) 3位
DISH//日本武道館4.5(2015) 2位
アルスマグナ日本武道館2.9(2016) 4位
 アリーナの壁 
M!LKパシフィコ横浜・予定(↑)3.7(2017) 3位(↑)
さくらしめじTOKYO DOME CITY HALL0.7(2016) 9位
D☆DATETOKYO DOME CITY HALL2.4(2013) 6位
SOLIDEMO豊洲PIT・予定3.8(2016) 4位
SUPER★DRAGON豊洲PIT2.4(2017) 5位(↑)
 3000人の壁 
FlowBackZepp Tokyo1.4(2016) 6位★
MAG!C☆PRINCEZepp Tokyo6.3(2017) 2位
XOXZepp Diver City1.3(2016) 6位★
X4Zepp Diver City1.2(2015) 10位★
PrizmaXZepp Diver City2.9(2016) 4位
MeseMoa.Zepp Diver City記録なし
WEBERZepp Diver City0.7(2017) 15位
祭nine.中野サンプラザ10.4(2017) 2位★
LEAD中野サンプラザ5.1(2014) 4位
 2000人の壁 
ブレイク☆スルー品川ステラボール1.4(2015) 11位
(活動停止)カスタマイZ品川ステラボール1.7(2015) 10位
ZOLA六本木EX THEATER(↑)0.04(2014) 137位
NEVA GIVE UP茨城県立県民文化センター大ホール0.1(2014) 91位
 1500人の壁 
UNIONE赤坂BLITZ0.9(2017) 9位★
(活動停止)G=AGE赤坂BLITZ0.9(2016) 16位
Rush×300渋谷TSUTAYA O-EAST・予定(↑)記録なし
MAGiC BOYZ渋谷TSUTAYA O-EAST0.9(2016) 17位
10神アクター福岡国際会議場メインホール0.1(2017) 88位(↑)
#ハッシュタグ名古屋DIAMOND HALL1.0(2017) 6位
 1000人の壁 
ChocoLate Bomb!!新宿BLAZE・予定(↑)記録なし
B2takes!新宿BLAZE(↑)1.6(2017) 8位
CLUSTAR.新宿BLAZE記録なし
mush uuuuup!!!新宿ReNY記録なし
IVVY新宿ReNY0.4(2017) 12位
SUPER FANTASYshibuya duo MUSIC EXCHANGE・予定(↑)記録なし
SELLOUTshibuya duo MUSIC EXCHANGE(↑)記録なし
AMAZshibuya duo MUSIC EXCHANGE0.3(2017) 24位(↑)
MADKID代官山UNIT記録なし
 700人の壁 
社会ノ窓渋谷O-WEST・予定(↑)0.02(2014) 179位
龍雅渋谷O-WEST1.0(2016) 11位★
EBiSSH渋谷O-WEST記録なし★
5IGNAL渋谷ciub asia0.06(2017) 81位(↑)
(活動停止)CLOVER×CLOVER渋谷ciub asia記録なし
AMAZO NIGHTシネマイクスピアリ0.1(2017) 51位★
 500人の壁 
DRESS_No.渋谷SPACE ODD記録なし★
CUBERS渋谷WWW(↑)0.3(2016) 27位
COLOR CREATION原宿アストロホール0.01(2017) 138位★
TOONBOYS代官山LOOP記録なし★
EPIC STAR代官山LOOP(↑)記録なし
GORILLA SHAKE中野坂上S.U.B.TOKYO(↑)記録なし
 300人の壁 
The LADYBIRD渋谷DESEO他0.3(2016) 22位
WAVE六本木morph0.4(2017) 19位
FAYS渋谷VUENOS記録なし★
Broom☆代アニLIVEステーション記録なし
甘党男子3illfy池袋Red-zone記録なし
 有料単独公演の壁 

前回相当追加しましたが、けっこう上の方が抜けておりまして今回できる限り抜け漏れを排したつもりです。
筆頭であるジャニーズ事務所がゴタゴタしておりますが、2014年のジャニーズWEST以降3年間新しいグループのデビューがないというかなり異常な状況でもありまして。
その間隙をつくようにスターダストのEBiDAN勢はじめ、他事務所のグループが入ってきては主に新規にアイドル界隈に入ってこようとする方々を持って行ってるという状況であり、今後もジャニーズの力は相対的に弱まっていくことは確実な情勢。

その分、他グループにお鉢が回ってくる可能性は高まりますが、ただ、現状で企画ライブ等の数はさして多くなく、新規グループがどのように認知を上げて新規を捕まえ、または推し変させていくのか、という点は女子以上にハードル高いのではないかと思います。
今後各グループどうやっていくのか。正味の話、ジャニーズのメディア総動員型か、K-POP勢の専用メディアでの展開以外観察できていないので、よくわからないのです。もう少し勉強しなければいけません。

2017年11月10日

安室奈美恵のベスト、デイリー初動45.9万枚、2日目22.2万枚、3日目12.7万枚。3日間で80万越え。

予約でミリオン超えという報道がありましたが、これは「予約」と言うよりは各小売りからのファーストオーダー数の累積と捉えた方が妥当ですので、店頭在庫になる分もその数に入ることになりますし、実際の予約分でもそのうちどこまで店頭で引き取られるかも見えない部分があるので、報道見たときには果たして実際に100万超えるかはわからんと思っていましたが、これは初週で行きますわ。
売る方の気合いもミチミチで、各CD店の陳列の張り切りっぷりはそれはそれはハンパなく、そして通常CDなんぞ売らないブックファーストに入ると入口正面のいい位置で展開され、そしてセブンイレブンのレジ前にも特典のクリアファイルと共に置かれておりまして、つまり販売チャネル数も並みのCDとは比べものにならんレベル。

「大スター」「引退」「ベスト」「3枚組3000円台のお得感」「新曲入り」「小室作曲」等々、数えで倍満くらいまでいっちゃってるところに更に購入の接点を限界まで増やして。初動で伸ばすだけでなく土日にもきちんと売れるタイプの商品ですし、年末商戦でも確実に伸ばします。
このレベルのインパクトはミスチルかB'zが解散するくらいしか他になく、この先パッケージの未来も含めて考えると、きっとこれが日本で100万枚売れる最後のCDアルバムということになるのでしょう。

そして、もしかしたらもうここまで本気になってパッケージを売ろうとしている現場を見ることは今後できないかもしれない。感慨深い状況を我々は今目にしています。

2017年11月07日

TSUTAYAとGEOがCD/DVDレンタル業界のトップ2であることは誰でもおわかりになるかと思うのですが、じゃあその次はどこやねんといった場合、正直私もわからない。

で、確認したところ、恐らく三洋堂書店・フタバ図書という複合書店系が続くのではないかという感じで。
三洋堂書店は店によってはGEOと組んでいたりもしますし、正味3年前に資本業務提携を結んでいますので「実質ゲオじゃん」と言われればそうなのですが、それでも「+GEO」の」看板を出さずにレンタル業務を行っている店舗もあるようで、でも公式サイトではどの店でレンタルやっていてどれがGEOかとか書いていないので数もわからんし、ただ規模的には多分そうではないかと。
そして「レンタル業メイン」の企業でTSUTAYAとGEOに次ぐのはどこかといえば、全国的な展開をしているチェーンはもうなくその地域のみで展開しているチェーンだけ。それももう多分2桁の店舗網を持っているところもあまりないんじゃないかと、思います。

ビデオインアメリカ。
一番全国チェーンに近く、愛知・岐阜・京都・大阪・兵庫に出店。少しずつ店舗網を減らしながら現在レンタル扱いの店舗は23店舗。
ビデオ合衆国USV。
愛知県拠点ですが、FC等で岐阜・大阪・兵庫にも出店。現在レンタル扱いの店舗は15店舗。
ポパイ。
広島拠点ですが、東京・千葉・埼玉・神奈川・福岡にも進出。でも今年に埼玉・神奈川・福岡の全店舗を閉鎖し、現在レンタル扱いの店舗はFC含めて9店舗。
アリオン。
鳥取西部から島根にかけて展開している地域チェーン。微妙にシュリンクしつつ現在レンタル扱いの店舗はFC含めて9店舗。
ドラマ。
東京・神奈川を拠点にしていますが、下北沢のレンタル業務を縮小し、吉祥寺や郊外のいくつかの店は閉めてと最近とみにシュリンクが進行。現在レンタル扱いの店舗は7店舗にまで縮小。

この3日間、島根から山口に入って広島に回るというルートで地方都市巡りを実施していました。別にそれで行ったわけではないのですが、ちょうどここらへんの地域はTSUTAYAが非常に弱い地域でありまして。

松江市はTSUTAYAはありますが、地元の複合書店チェーンで唯一のCDセルチェーンでもある今井書店との提携という形になっているので、TSUTAYA臭は非常に低いです。レンタルについては前述のアリオンが頑張っていて他が入る隙がありません。
広島市も非常にTSUTAYA弱いですが、それはすごい勢いで地元の雄であるフタバ図書がデカい店を市内各地に出店しているからで。
山口県もそんなにTSUTAYA強くないですが、それは今は全滅してしまいましたが、じゅげむ、シネマ館といった地場チェーンが近年まで頑張っていたことと関係ないとは言えないと思います。

あとは各都市の個人経営店について業務連絡。
島根県浜田市の四つ葉商会レコード部は9月30日で閉店いたしました。
島根県益田市のJR益田駅構内に入っていたオリエント楽器の跡地にはまだ何も入っていません。
山口県津和野町の宮田楽器は健在ですが、やる気は著しく低くなっている感じです。
山口県岩国市のスズヤは9月15日で閉店いたしました。

もう何て言うか、こういう地方の個人店の場合、ビジネスとしての限界点はとうに過ぎていて、あとは店主の爺さん婆さんのやる気次第というのがなかなかに辛いところ。

2017年11月03日

元SMAPの3人のabemaTVは最初の方だけ少し見ただけですが、さしたる段取りもないままただそこにいる人たちでカラオケをするという、初っ端からフジの27時間テレビの夜中3時くらいのテンションで笑った。
これだけ前宣伝しての頭からこれっていうのは一体何なのだろうと考えたのですが、正味このパートは番組の内容はあんまり重要でなく、とにかく次から次へと「豪華ゲストいっぱい!普通にテレビ出てる人から文化人まで味方いっぱい!」ということをデモンストレーションすることが最大の目的なんだと考えたら、何となく合点がいきました。


CDを大量に不法投棄するのはよくないことです。
たまに初めてお会いしたアイドルオタの方と飲んだりしますと、かなりの割合で「これ、うちの推しなんですけどよければ…」とまるで名刺のようにCDを渡され、帰って聴いてみると割とよくて次出たCDは自費で買っちゃったりもするので、みんながそういうふうに生きていければいいのにな、と思います。

総選挙ガチ勢はそんなんで捌き切れる量じゃないということは、わかってる。

2017年11月01日

前回はタワーレコードの話をしたので、今度はHMVの話をします。

とかいってタワーの話の続きからなのですが、タワーレコードの1号店は1980年の札幌、以前から無断で屋号を使用していた輸入盤屋を追認する形というギャグのような1号店でした。それ以降1990年代に入るまでは基本「輸入盤専門店」でした。
自分はまだ1980年代末の旧渋谷店(東急ハンズのはす向かい、現在はローソンとサイゼリヤが入っている建物の2-3階)に行った記憶があるのですが、実に薄暗いしょうめい照明の中、まだLPサイズの棚や箱に合わせるべく長方形のボックスに収められていたCDが段ボールに雑然と並べられていた、本当に普通の輸入盤屋の床面積でかい版にすぎなかったことを記憶しています。それでもあの物量にはそりゃテンションは上がるわけですけど。

で、HMVの話。タワーがまだそんな薄暗い輸入盤屋風情を残していた1990年の渋谷のもっといい場所に1号店を設立したわけです。輸入盤と国内盤のエリアを分けてどちらも豊富に取り扱い、しかも相当に洒落た印象の店内。「渋谷系」が生まれたのはそのようなHMVの印象も背景にあったと思っています。洋楽でも渋谷系に近い音楽性を持ったミュージシャンをレコメンドしまくり、Out Of My Hairとかすごく鬼のように推されて実に局地的に売れていたのを覚えています。

そんなHMVの企業としての最大の危機はその渋谷店まで撤収を余儀なくされたあの冬の時代。2009-2010年頃が見た目上の「底」になります。
そこで2009年度-2010年度にかけて閉店したHMV店舗を列挙してみます。

2009/04/25 HMVホークスタウン
2009/07/20 HMV箕面マーケットパークヴィソラ
2009/07/26 HMV高崎VIVRE
2009/08/02 HMV 109MACHIDA
2009/08/16 HMVイトーヨーカドー奈良
2009/08/20 HMV岡山
2009/08/30 HMV池袋サンシャイン60通り
2009/09/06 HMV数寄屋橋
2010/01/07 HMV新宿タカシマヤタイムズスクエア
2010/02/26 HMV京阪シティモール
2010/02/28 HMVアクアシティお台場
2010/05/09 HMV川崎DICE
2010/06/20 HMV銀座インズ
2010/07/19 HMVイオンモール草津
2010/07/25 HMVスマーク伊勢崎
2010/07/31 HMV京都河原町VIVRE
2010/08/15 HMVイオン上里
2010/08/17 HMV吉祥寺PARCO
2010/08/19 HMVイオンモール浜松志都呂
2010/08/22 HMV渋谷
2010/08/29 HMV川西モザイクボックス
2010/08/31 HMVキャナルシティ
2010/09/05 HMVイオン大高
2010/09/12 HMVイオンモール名取エアリ
2010/09/20 HMVイオン土浦
2010/09/23 HMVイオン姫路大津
2010/09/26 HMVリバーウォーク北九州
2010/09/27 HMVイオン仙台泉大沢
2010/09/28 HMV新百合ヶ丘SATY
2010/09/30 HMVアミュプラザ鹿児島
2010/11/07 HMV仙台一番町
2010/11/28 HMVアリオ鳳
2010/11/30 HMVモラージュ菖蒲
2011/01/11 HMV横浜VIVRE
2011/03/21 HMVくずはモール
2011/03/27 HMVモザイクモール港北
2011/03/28 HMVあべのHoop


この毎週とか隔日というレベルの閉店っぷり。正直、この時は「HMV終わったな」と思いました。1990年以降20年かけてコツコツ開いてきた支店が2年で半減に近いレベルにまで減ったわけですから。

何が起きていたかというと、やっぱり株式譲渡の際のいざこざ。
2007年に投資会社がHMVジャパンの全株式を取得し、2009年には完全に海外親会社と切れて国内資本化。株はTSUTAYAというかCCCに売却する予定だったのですが、条件が折り合わずに決裂。結局2010年12月にローソンの手に渡って今に至るのですが、上記の2年は投資会社が株を持っていてかつ海外の親会社からも切れていたという時期におよそ重なるわけでして。
経営にすごく口を出すタイプの投資会社だったわけですね。
そりゃそれなりのゲインがあると判断して株を引き受けたわけですが、すごい勢いでCD売れなくなり、資産価値は減る。少しでもダメージを減らすため、床面積単位の家賃が高そうな大都市圏の店舗を狙ってコストをガシガシ削っていったことが見て取れます。
それは旗艦店の渋谷ですら例外ではなかったということで。

株がローソンの手に渡って以降、閉店は激減し、というかこの冬の時代以降にアウトレットや小型店舗等の特殊な実験店舗ではない通常のHMVで移転なく閉店したのは、

2011/09/25 HMVアリオ川口
2013/01/06 HMVアリオ八尾
2014/01/13 HMVららぽーと甲子園
2014/02/28 HMVアトレ目黒
2017/08/28 HMV広島本通


これだけ。何だこの差。さらに破産したWAVEの跡地に入店したり、タワーレコードがセブン&アイグループに入ったせいでイオンから追い出されたその後に入店したりして、すごい勢いで店舗数を回復していきます。
というか、上記店舗のうち2店はアリオ内に入店していたものであり、セブン&アイグループもタワレコ追い出されているだけでなく、自分のところのショッピングモールからはHMVを追い出していたわけですね。店舗数の規模がまるで違うからこんななんですけど。

で、閉店も減ったし今は安泰かと言うと、とてもそうは思えないのがHMV。
大都市圏の大型店舗を失ったダメージは大きく、かといって今から専業の大型CD/DVD店を大都市圏に出すのは酔狂でしかありません。なので蔦屋書店商法の「HMV&BOOKS」形態の店舗を渋谷と博多に出してみたりしているのですが、少なくとも渋谷店はとても繁盛しているとは言えない状態で、疲れたインバウンドの皆様の休憩所みたいになっています。

別業態に展開しようにも、ちょうど他のチェーン等がそういう実験を開始した時期がHMVが一番しんどかった時期と重なって出遅れ、結局「HMV&BOOKS」というどっかで見た感のある手法か、「HMV record shop」は、目の付け所はよいのですが、今後の通常店舗のCD売り上げの減少分を拾いきれるほどの規模で商いを行うことがそもそもできず。というか「音楽パッケージを売る」というところから離れられない。

ですので正直、パッケージ全般がヤバくなってきたときにはタワーレコードよりも相当厳しいのではないかと思います。
そんなHMVですが、HMV&BOOKS SHIBUYAでは、今年の夏にアイドル界隈で最もブレイクしたアイドル、Task Have FunのCDがライブイベント会場の物販以外でたぶん日本で唯一買えます。新曲も出たよ。





20年ちょっと前と今との「渋谷のHMVで推されているCD」を並べてみたかったんです。

2017年10月29日

最近TSUTAYAのことばっかりのような気がするので、タワーレコードの話をします。
これまでに言うてきたことを改めてまとめる感じにもなるのですが。

10月末現在、全国75店舗、客観的なデータはないのですが、店舗数とその床面積を併せて考えた場合、日本最大のCD/DVD店チェーンであることは間違いなく。
ただ、先日3630億円の赤字決算を献上して正直現状でいい感じではないのですが、ここに至るまでにタワーレコードには2度ほど大きなピンチが訪れています。


<ピンチその1:セブン&アイ筆頭株主期>

アメリカの店舗は2006年に全店閉鎖したものの、日本の店舗網の運営会社はそれ以前2002年に全株式を日本の投資会社が引き受けていて、その時点で完全に国内資本になったため連鎖的に閉鎖することもなく今に至るわけですが、その後その株式のせいで一時ヤバい状況になりかかります。
2005年、投資会社持ちの株式のうち42%をNTTドコモが取得して筆頭株主になったのですが、その後2010年に持ち分法適用会社となっていたセブン&アイ・ホールディングスが翌2011年に44.6%にまで買い増した結果、代わって筆頭株主になったために。

それで何が起こったかというと、当時タワーレコードは店舗数の相当をイオンモール内のテナントに依存していたわけですが、その店舗が恐らくテナント契約が切れた順にHMVに置き換わっていくという状況。まあわかります。ガチンコのライバル企業の施設内に子会社がいるというのは確かにおかしい。
かといって「じゃあ直ちに全店閉鎖!」とか言ってしまうと、コツコツとオープンしてきた店舗網のうち3割を失うという規模。というかテナントの契約もある。ということで、恐らくテナントの契約が切れたタイミングでしょう、2011年からイオン内に出店していたタワーが次々に閉店してはHMVに置き換わるという事態となったわけです。

(閉店した直後にHMVがCD・DVD店としてオープンしたイオン内の店舗)

  • 2011/08:浜松市野店
  • 2011/09:八千代緑が丘店
  • 2012/03:直方店
  • 2012/09:岡崎店
  • 2012/09:水戸内原店
  • 2012/10:高岡店
  • 2013/02:熱田店
  • 2013/02:高知店

これがこの先も続くと店舗網として本当にヤバいことになるのでは、と当時は思っていたのですが、もうひとつの大株主であるNTTドコモもそう思ったのでしょう、翌年には株式をさらに買い増しし、セブン&アイを越えさらに過半数を越える52%取得して絶対的筆頭株主に君臨します。
かくしてそれ以降、その時点で撤収が決まっていなかったイオン内店舗のHMV置き換えの連鎖は終わりを告げました。

それでもこれ以降イオングループの施設にタワーレコードが出店することは激減し、ではセブン&アイはどうかというと、そもそも大型ショッピングモールのこれ以上の建設自体を行わないことを発表していますし、その発表前に着工していてこの11月にオープンするプライムツリー赤池にはタワーレコードは出店していません。
大型ショッピングモールにテナントとしてCD/DVD店を入居させる旨みはもうない、ということですね。

<ピンチその2:都市型商業施設の大量閉店期>

日本の地方都市、百貨店の業態が行き詰まりバブル期以降にはいわゆるマルイ的な「自社運営売り場を置かず、全館を店貸しする」スタイルの商業施設が増加します。タワーレコードは1990年代半ば以降その重要なテナントとして各地に入店することになるのですが、近年地方都市ではそれすら経営的に厳しくなったり、百貨店を業転した建物の場合、築40年を超え耐震基準も満たせなくなってきて、ここ数年各地で次々と全館閉店することになり、タワーレコードもそれに巻き込まれる形で閉店を余儀なくされているわけで。

(商業施設全体の閉店に伴って閉店した店舗)

  • 2014/09:岡山店(岡山オーパ)
  • 2016/01:姫路店(姫路フォーラス)
  • 2016/08:小田原店(小田原アプリ)
  • 2016/11:千葉店(千葉パルコ)
  • 2017/02:秋田店(秋田フォーラス)
  • 2017/02:大分店(大分フォーラス)
  • 2017/08:大津店(大津パルコ)
  • 2017/09:TOWERmini アリオ松本店(アリオ松本)

タワーレコード、郊外のみならず都市部の店舗も厳しくなってまいりまして、それでも以前であればどこか新しい商業施設ができると古い施設から移転するという形でその地域の店舗を継続してきたはずなのですが、たとえば千葉市。パルコが2016年11月に閉店したことに伴ってタワーレコードも閉店したのですが、翌年9月に千葉駅ビルペリエのグランドオープンがありまして、過去の例であれば当然のようにそこに入居しているはずなのですが、入らなかった。
これは2014年に横浜駅前のモアーズに入店していたタワーレコードが退去して代わりに東急ハンズが入った事例に顕著ですが、1990年代半ばから2000年代半ばまでの10年ちょっとは三顧の礼でもってテナントとして迎え入れられていたはずのCD/DVD店が、契約切れに伴ってむしろ追い出される感じにもなりまして。
都市部の商業施設にもCD/DVD店を入居させる旨みはもうない、ということですね。


つまりもう八方塞がりやないか、という感じですが、そして実際もう否定しようもないのですが、それでもこの10月、タワーレコードは一気に3店舗を新たにオープンさせます。
柏店のアリオへの実質上の移転によるオープンを除けば、2015年10月にオープンしたららぽーとに入店した立川立飛店以来2年ぶりの新規オープンです。

高崎オーパ店。(10/13)
元々あったビブレを解体して建て直してオーパになった建物に入店。ビブレ時代にも一時タワーレコードは入店していたのですが、別建物に移転してその後2014年に閉店。ビブレには一時HMVも入店したのですがそちらもビブレ存命時の2009年には退去、駅前でCD買えるのはヤマダ電機だけという状況からの復活。

秋田オーパ店。(10/28)
2月に閉店したフォーラスに耐震工事を施し、ブランドチェンジしてオープンしたオーパの地下1階。フォーラス時代とほぼ同じ場所。ここはもとより一時閉店だったため、契約が生きていたということでしょうか。

TOWERmini もりのみやキューズモール店。(10/27)
12坪というどこの駄菓子屋やねん的スペース。売れ線と期間限定の催事販売のみという、言ってみればタワーカフェでのコラボ企画的な切り口を本業の方でもやってしまえ的展開。場所的に考えても多分に実験的な意味合いが大きそうです。

正味今後CD/DVD店が大きく躍進することはありません。それでもこうやって必死になって生き残るための模索を続けるタワーレコードをみんなも応援しよう。
ていうか、渋谷店なんかもう世界でダントツで一番大きなCD/DVD店なわけですから、インバウンドにもっと広く紹介して観光地化させてしまうのが吉だと思うのですが、どうでしょうか。
我がホームの新宿店の店内も、地上にいる外国人の割合に比べると著しく少ないと思うんですよ。試聴機占拠されない限り、何も問題はありません。

2017年10月26日

The Smiths / The Queen Is Dead (Deluxe Edition) (Album)

中学生の時、自転車で家から10分くらいのところにレンタルレコード屋ができました。今思い出してもずいぶん狭い、実質八畳間分くらいしか床面積ないんじゃないかというくらいの店でしたが、完全個人経営のため、後から考えたら店長頭おかしいんじゃね?というレベルで偏った品揃えの店でした。
Killing Jokeは初期2枚はなくそれ以降はある、The Stranglersはパンク期が終わった「The Raven」以降しかない。そしてThe Smithsは徳間ジャパンの帯付き国内盤が12インチシングルまで完全装備。そんなんですから当然のように数年で店を畳みましたが、今思い返してもその数年の影響は今に至るまで私に刻み付けられているわけで。

で、そんな店で出会ったThe Smithsの恐らく誰に聞いても代表作が、リリースから31年という微妙なタイミングでデラックス・エディション化。The Smithsと言えば狂ったような音源リリースペースでお馴染みですが、そんな作っちゃ録っちゃリリースみたいなことを繰り返していたため、今回のこの盤、デラックスではあっても未発表曲なんかありません。追加されるのはデモ音源とライブ音源と映像だけなのですが、それでも買うのです。

オリジナル・アルバムは私の人生で幾度となく再生されているわけですが、それらはレコードをダブったカセットか、アメリカ盤のあまり音がよくないCDでのみ行われていたため、もう何か音がきれいに聴こえるだけで何か嬉しい。シンバルの音まではっきりわかる、素敵。
デモ音源は、まあこんなもんかなあという感じですが、アルバム音源では何か変なエフェクトがかかりっぱなしの「Some Girls」のギターがデモでは非常にクリアに聴けて、あの普通のようでものごっつい運指が堪能できるので嬉しい。
ライブは、独立したライブアルバムであるところの「Rank」が好きすぎて、今回のはそこそこいいんじゃね、というレベル。
DVDはデレク・ジャーマンがThe Smithsに関わった3本が「Panic」も含めて入っているのが嬉しい。たとえ当時テレビのMV番組で死ぬほど見ていたとしても。

デジタル編集やデジタルエフェクトがアホでも使えるこの時代に、デレク・ジャーマンが生きていたらどんな映像を作ったのだろうか、埋もれてしまっていたのかさらに先を行っていたのかとIFを考えながら、酒に酔ってきたので終了。

2017年10月24日

日曜はアイドルキャパの方を先出ししたのですが、土曜はあゆみくりかまき@六本木EX THEATERに行っておりました。

2015年のサマーソニックで初めて、1日目が終わった後いったん家に帰らず千葉市内に投宿すると、翌日アホのようにラクチンであるという、大人は金で解決する的な手段を用いた結果、予定よりも早く2日目の幕張に着き、オープニングアクトから観られるやんけ、なら観とこかという勢いだけで初めて彼女たちを生で観て。

彼女たちの次はGenerationsということで、こういう場合女オタの方が熱心ですから最前付近はおよそLDHオタに席巻されておりまして、まとめると非アイドルなフェスの朝一で最前付近は彼女たちのことなど眼中にない女性だらけという、言ってみれば超どアウェイの崖っぷち。
そんな中出てきた彼女たちは、本当に心底素晴らしいパフォーマンスで、さすがにそういう環境ですから大盛り上がりとまではいかないものの、それなりに場を作り、崖っぷちから押し戻して去っていくという快挙を成し遂げたわけです。正直感嘆するとともに大変に心を打たれました。

それ以降大変に好ましく思ってはいたものの、ワンマンはこれが初、彼女たちにとって過去最大キャパの会場。満員とはいかないまでもおよそ9割以上は埋まっている。

彼女たちの楽曲は非常にエッジは立っているものの、ギリギリのところでアイドルソングとしても成立するというなかなか絶妙なラインを突いてくる曲が多いのですが、パフォーマンスもかっこいいと可愛いを行き来する感じでやっぱり大変に好ましい。
そしてそういうエッジ立ちまくった曲の後のMCでは一気に関西弁でぽやんぽやんした緩さが炸裂し、可愛くてたまらない。特に、まきちゃんが一生懸命勇ましいことを言った直後すべてを無に帰す勢いのくりかちゃんのぼんやりトークの破壊力がすごい。
もう可愛い。楽曲だなんだって言ってるけれど、アイドルとして一番好きなのはこの子たちかもしれない。
そういう感じの、大変に楽しい約2時間。

ただ、彼女たちには大きな課題があります。今年中に武道館でのライブの発表をしないといけないのです。が、この日は発表無し。その代わりに12月29日に渋谷CLUB QUATTROでのライブが発表されたわけですが。そこで最終的な結論が出るということで。
正直、この日最大キャパとはいっても1600程度であり、それさえ即完できなかった彼女たちに武道館は可能なのかといえば、正直厳しく。

それでも、武道館でできなかった場合のペナルティというのが、「熊に戻れなくなる」ということなので、正味先行きがよく見えない。
意味がわからないと思いますので説明しますと、1年前までは彼女たちは「人間界にやってきた熊」という体で活動していたわけです。そういう設定が他との差別化になるかならないかで言えば圧倒的に「ならない」んですけど、まあそういう体で。
それで昨年に「2017年中に武道館公演を発表せよ」という「熊仙人」からの命によって一旦「人間」にされてしまいまして、2017年中に武道館公演を発表できなければ一生人間のままで熊には戻れぬぞ、という大変に面倒臭い茶番の上に成立しているアレでして。
そこをドキドキしながら見守るのがプロのオタクなのですが、自分はプロレスにもあんまり乗れない人間なのでさすがにそこはただぼんやりと傍観するしかなく。

というわけで12月29日にどうなるか。

本命:武道館公演発表。ただし2018年のずいぶん遅い時期で、そこまでに死ぬほどプロモーション頑張る。
対抗:武道館以下のZEPPあたりで一旦手を打ち、約束の期間を延長。
穴:「ずっと人間でいいじゃんねえ」で、茶番ごと終了して以降は通常運営。

正直どれに転んでも大差ない感はあるのですが、そう言ってしまうと彼女たちのアイデンティティにも関わりますのであんまり大きな声では言いません。
ただ、「人間」宣言して以降、お笑いの人との安易なコラボ曲や、無闇にエモーショナルな「泣け歌」的なところに突っ込んでいて、つまり運営側の「速攻で認知や好感度上げたりできないかなあ」という焦りにも近い状況が透けて見えていて、それなら全然「熊」の時の楽曲の方がいいので、もしそういう方向に戻ってくれるのであれば、熊に戻ってほしいです。