夏の工作

ヘッドホンアンプ弄りもだいぶ進んできた。昨日はんだ付けしたダイアモンドバッファ基板を接続してみる。…なんだかまたどこかショートしてるらしく電源基盤の放熱器が過熱してる。うーむ、と思って石を外して電源ラインを中心に配線を眺めてみたが、特に問題なさそう。念のためブリッジしてそうなところをドライバの先で突っついてみたり。もしかして Tr を逆挿ししてた? IC ソケットを使っているので間違ったピンに差し込んでショートしていた可能性もある。
今度は慎重に回路図と配線図を見直しつつもう一回石を挿し直す。初段には 2SC2856/2SA1191 を使い抵抗負荷で 2mA くらい流す。ここは本当なら定電流を入れるところ。二段目は手持ちの 2SD669/2SB649 を入れて日立の石で揃えてみた。
初段のエミッタと二段目のベースの間には 15Ω の抵抗を入れたので、二段目の Vbe とエミッタ抵抗 2Ω との関係で終段には 15-20 mA くらい流れるはず。実測では 17mA くらいだったので予想通り。一応小さな放熱器をつけておいたが、実際には要らなさそう。オフセットは数mV程度。ショートも発生していないようだ。

というわけで試聴。うん、OPAmp 単独よりもダンピングが効いた音になっている。ただ、試聴に使ったのがポータブル CD だからかもしれないが、聴いているうちになんだか耳が痛くなってくるような…。
OPAmp は昨日のまま OPA134 だったので別のものに取り替えてみる。Philips の NE5534 は少し音が丸くなる感じ。TI と JRC の 5534 はあまり違いがわからなかった。Linear Technology の LT1028 は発振しやすいという話なのでちょっと怖かったが勇気を出して挿してみたところ、オフセットが小さいのには驚いた。他の石だと数mVだが(TI の 5534 では 8mV くらい出ていた)この石はほとんど 0.1mV 付近。音は深みがあっていい感じ。ただ、電源を切ったときにきゅるきゅる言ってるけど、発振してる?
最後は OPA627BP。これもオフセットが小さい。いい加減寝ないといけない時間になっていたので寝室に持ち込んで試聴。なんだか空気感がよく出ていて、音がふわっと広がる感じだ。
まあこのへんの OPAmp の印象はプラシーボも入っているだろうし実際聴いたのはそれぞれ数分ずつだから、もっと聴き込んでみないとね。ただ、電源を除けば片チャンネル 1000 円そこそこで作れるから、コストパフォーマンスが高いことは今の時点でもわかる。そういう意味では OPA627 なんか使うのはやりすぎなのかも。