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2006-07-28

[]NHKスペシャル - ブロギングプアの時代を生き抜くためには

テレビでこういう番組を観た。


ブロギングプアの時代を生き抜くブロガーたち

「わたしの周囲にもたくさんいます。難破船が荷物を捨てるようなものですね

Aさん

こう語るAさん(30歳)はキーボードを打つ手を休めて、深いため息をつく。

はてなダイアリー、アンテナ、はてなブックマークライブドアブログmixiココログflickrGoogleカレンダー、Orkut、バトン、Podcast。あらゆるものに手を出して、結局今となってはどんどん切り捨てています。たった数年でこんな状況になるなんて、とても想像できませんでした」

ここ四年ほど個人サイトで書きつづけてきたAさんは、幼ないサブブログをふたつも抱えたまま、今年の夏、今後のネット生活のために自分のはてブをリストラした。

「はてブは中毒になります。友人がそれで入院しましたが、消灯後もこっそりとブクマしつづけたために強制退院となり、現在では行方不明です。最近になって患者が激増したことから、ようやく国会でも話題になってましたけど、遅いですよね」

Aさんはメインのダイアリーを引き払い、旧来型のwebサイトに戻ることも考えているという。

なぜ今になってAさんはパーマリンクはてなキーワードといった社会保障制度を捨ててまで、旧来型のwebサイトに戻ろうとするのか。

「結局、弱小サイトはいつまで経っても弱小サイトのまま、アルファブロガーばかりがどんどん肥大していく。完全な格差社会なんです。そしてアルファブロガーたちと同世代、つまりわたしたちは現在20歳前後のブロガーと比べても人口が多く、はるかに競争が激しいのです。世代が同じということは、ネタも被りやすいということですから

Aさんはそれでもまだ幼いブログのために頑張るつもりだ、と話す。

「そこから抜け出すことはかなわなくても、距離を置くことはできるはずです」


最近流行りの「Back to AA!(古きよきアンテナ時代へ!)」という標語は好きになれない、とDさん(25歳)は語る。

Dさんはジェコンド大学を卒業後、IT産業にしばらく従事したのち、渋谷は鉢山にあるちいさなTシャツメーカーに就職しようとして道に迷い、結局オフ会でアダルトDVDを配るという今の仕事に就いた。

「だってぼくはずっとアンテナ派ですから。ネットはアンテナがすべてですよ。アンテナに入れてくれるひとのために、日々こつこつブログ書いてるんじゃないですか、みんな。アンテナに入れてもらうため、目立つためにブログ書いてるのに、目立てなかったら意味ないですよ」

Dさんは自分のブログに、香港市街の看板みたいにバナーを貼りつけている。多くのユーザーがエントリを書きこむことができ、さながら朝礼をする会社がたくさん入った雑居ビルのようだ

「なんのために目立つことが重要かというと、もちろんモテるためです。目立つといろんなひとが寄ってくるので、それでもうモテです。だれがなんと言おうとモテです。もっとも最近は目立つほうが目的になっちゃってるんですけどね」

独身のDさんは「友だちなんです」と、猫のような蛙を見せてくれた。生活の大半をネットに注ぎ込むためかふだんの生活は地味で、趣味は割り箸に仏像を彫ることだという。

Aさんが話していたような「ネット格差社会」について、Dさんは「とくに気にしていない」と言う。「ぼくはaikoが好きですから

最後にDさんはさわやかな笑顔でこう叫んだ。

「はてながなにか悪いことしたら、ぼくが替わりに記者会見で謝ってもいいぐらいです!」


Sさん

ネットセックスカウンセラーとして働いているSさんは、最近カウンセラーに通うことを考えているという。

「ネット上での知り合いがなんとなく対称をぼかしてエントリを書いているのを読むと、それがどれもみんな自分のことじゃないかと思えてしようがないんです。これ、あたしのことじゃないの?! って。ときどき、みんなもう少しはっきり書いてくれたらいいのにって思うんですけどね(ウソ全然思わない)(やっぱりちょっと思う)(どっち)。気がつくと、自分もそういったあいまいなエントリをよく書いちゃってて。もうこれはネットの病気としか思えない」

取材は顔にぼかしを入れることを条件にOKが出た。ぼかしを入れることで見ているひとたちが「だれ?」と思うのが楽しい、という。

「ブログとセックスはすごく似てると思うんです。どちらもコミュニケーション。ただ1対1じゃないから、やっぱりネットは大変なんですね。ネット以外で集まることをオフ会って言いますけど、ブログってそこから一周して『オン会』って感じなんです。mixiは安心できるけど、スリルがない。だからブログはオン会なんです」

ネット上でセックス以外のコミュニケーションについて相談を受けることも多いというSさんだが、「ネット格差社会」についてはこう話す。

「ネット格差社会ってコミュニケーション格差社会のことでもあるんです。オン会、オフ会という修羅をくぐり抜けたひとだけがアルファブロガーとして生き残ってる。あたしはそういうネットが好きなのかもしれないな。てか、もうネットがないとダメなからだっていうかネットのほうがあたしのからだにくっついて離れないっていうか、そんなこんなでまたどうせ男女の話になるんだろうとか思ってるのはあなただけじゃないあたしもなの」


このへんまで観て

寝た。


[NipponHatenaKumiai]


2006-07-26

[]漫然とテレビ批評し続けるのは批評なんかじゃない

こちらが評判になっていたので読みました。

●分裂勘違い君劇場グループ - 劇場管理人のコメント - 漫然とハードワークし続けるのは努力なんかじゃない

http://fromdusktildawn.g.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060724/1153746266

トライアル&エラーかー。

(以下、引用はすべてリンク先から)


ワーキングプアが構造的な問題だとしたら、「努力したか・しないか」は関係ないって話になる。

最初から梯子はずされてるんだから。

で、番組としては

  • そういう社会構造があるんじゃないの?
  • 梯子が用意されてないんじゃないの?

あたりをテーマとしているように見える。

だったら、彼らががんばっている様子を映像にしてよ。

努力している様子を映像にしてよ。

努力してるところを映像として出しても意味がない。ぜんぜんない。

なぜか?

そんなのは映像でいくら見せられてもかならず

「まだまだ努力が足りないよ」

ということを言う人間が出てくるから。

努力が足りない、と言うのはやさしい。

「おれならもっとがんばる」「おまえならもっとやればできる」などなど。

そして努力を映像にするのはむずかしい。

なぜか?

たいていは退屈な、専門的な試行錯誤だから。そしてその部分を省くと「映像にして見せてよ」と言うことになる。映像にすると「まだまだ足りない」と言う。言うのはやさしい。しかし努力はあまり見えるものではない。


さらに言えば、だれにだって想定外の事態が生じうるし、社会構造の変革がおきている時期であればそれは珍しくない。

「だれにだって想定外の事態が生じうる」ことすら想定していないfromdusktildawn氏が

普通誰でも、自分を取り巻く状況がどうなっており、その中で、自分がどういう選択肢やシナリオを取りえるのか、常日頃から考えまくってるでしょう。

と書いているのもなかなか興味深い。

たとえ「考えまくって」も、そもそも梯子がなければ井戸の底で壁を血まみれにするだけではないだろうか。


というわけで、以下の記事があまりブクマされてないのは想定外の事態であり、fromdusktildawn氏を批判する資格はwetfootdogにはない、ということがよくわかります。

ブックマークエントリで見るはてなブックマークの歴史 - シナトラ千代子


[ブクマ乞食か!][だってけっこう大変だったから……][泣き言か!]


2006-07-25

[]RSSリーダーはコピー紙の束を読んでるような感じがする

最近はおもにRSSリーダーで読んでて。ときどき前後もまとめて読みたいときとかサイトに飛んでから読むんですが、あぁこんなふうだったんだ、とかこういうふうに変わったんだ、とかいろいろ面白い。


RSSリーダーで読んでるときにときどきひどく味気ない気分がするときがあって、たぶんそれは本とか書類をコピーした紙の束で読んでる気分に近いからかもしれない。

書籍の場合、装幀から紙質、フォント、文字詰め行間隔に至るまでがすべて触覚(手触り)や視覚をとおしてそのコンテンツの雰囲気として伝わってくるというところがあるんですが、Webサイトについても、その見た目のあれこれ(色遣いやフォントの大きさやあれやこれやの装飾や見せ方)というのはそのへんをなぞるところがあるんだろうなという気がするわけです。

で、たぶん書籍にも「そのへんの雰囲気はどうでもよろし」なものもあれば重要なものもあるのと同様、Webサイトというのもそうなんだろうなという気がする。とするとRSSリーダーは、いくばくかの大事なものを削り落としているということになるのだけれど、そのあたりがもしかしたらRSSリーダーがまだまだ普及しない原因のひとつかもしれない*1


そのあたりはまーあくまでツールなので、一本に絞る必要もないし――とは使う側(読み手)の考えですが、書き手はRSSで読まれることをどういうふうに思ってるんだろう。いずれは「コピー紙で読まれる」ことを前提にしたようなあっさりしたデザイン、ほとんどモノクロみたいなものばかりになるんだろうか。ならないと思うけど。デザインを選ぶという時点でひとつの選択として「コンテンツの装飾」が行われてるわけですが、そういうものはどういうふうに変わっていくんだろう。


と、そのあたりをはてなでふだん、ダイアリー(おもに日記)+アンテナという組み合わせで常用されてるひとたちはどういうふうに考えてるんだろうなーとか思った、ぼんやりな夏の夜でした。


[ぼんやりサマー]


*1:もちろんはてな圏の「アンテナによるあいさつ(リファ)文化」みたいなのはアンテナ→RSSリーダーへの移行を妨げていそうではありますが、それはRSSでも代替可能だし。

2006-07-21

[]Youtubeは近いうちにアメリカ国内だけのファイルを扱うようになる

ある仕組みをとる場合、というお話。

長いので週末にでもどうぞ。


Youtubeはどうなるんだろう、というのは利用者なら一度は思ったことがあると思います。

Webでは「法律はそっちのほう(Youbube容認)に動いていくよ」的な話が多い気がします。

Winnyはダメでした。法律はWinnyのほうへは動かなかった。

なぜか。


なぜYoutubeはWinnyより「よい」ように見えるのか

まずYoutubeとWinnyの比較から。

Youtubeの、Winnyと異なる特徴は

  • 敷居が低い
    • Webからワンクリックで視聴できる(特別なソフトウェアが不要)
    • ウィルスなどの危険性が低い
    • ユーザーはファイルを「共有」するわけではなく、「享受」する立場なので、著作権侵害という意識を比較的もたない
  • 大量の画像をタグから検索できる利便性
  • 自分のブログなどで引用できる

ここらへんでしょうか。

どちらも共通して著作権的には黒いものを扱っていますが、Youtubeのほうはその

  • 敷居の低さ
  • 問題のあるものも公然と提供
  • ユーザーはデータをローカルに保持しない

あたりがユーザーに「著作権法違反のものを享受している」という感覚を薄くさせているようです*1。データを持ってる(コピーしてる)のはYoutubeで、自分はそこにあるから見たという感覚でいれば、著作権侵害という意識は自然と薄くなります。


Youtubeは生き残れるのか

「たとえ話」ではなく「たとえイラスト」をします。

DVDshopにモニタがあって、そこで無料で映画を見ることができるとします。店内にふつうに置いてあるので、その店が著作権料を払っているのかどうかはわからない。

それがこんな感じです(前回に好評だった原始なひとに出てもらいます)。

説明1

で、こっちには「あなたのDVDを入れると、ほかのひとのDVDをコピーもできますよ」などと書いてある黒い機械が、野良状態で置いてある。

説明2

最初のほうがYoutube、あとのほうがWinnyです。

さて、どちらも著作権法的に問題があるので、著作権者はそれなりの代価を求めます。

そうして、最初のほうはこういうふうになりました。

説明3

CDレンタル、カラオケなどは基本的にこういった仕組みです。Winnyはこういった仕組みに馴染まない(著作権料をとれない、違法なものを削除できない)ので、違法となります。

これはどういうことかというと、お金をとれる仕組みにそぐわないものは排除される、ということです。YoutubeだろうとWinnyだろうと。とりあえずユーザーは関係ありません。


Youtubeが生き残るためには

「著作権ホルダーの納得する仕組み」を作らなければなりません。

彼らが違法な状態から逃れ、法律的に排除されるのを避けるためには

  1. 違法なものを完全に排除する(事前審査制などの導入)
  2. 著作権者が納得できる仕組み、つまり見返りを提供する仕組みを作る

このどちらかしかないのです。

法律的に「著作権ホルダーが譲歩して、3分以下の映像は著作権の保護を解除する」などという特例ができるかもしれませんが、映像作品のコストのかかり方*2を考えるとあまり実現しそうにありません*3

Youtubeの仕組みからすると1は採りにくいので、2を考えなければなりません。

2の場合、

  • 広告料などから著作権料を支払う(ネットラジオなど)
  • 著作権を管理する企業などからデータを提供してもらい、ユーザーから料金を受けとる(iTunesなど)
  • 著作権料を支払わないかわりに、著作権ホルダーの要請するCMを入れる

あたりがあります。

最初のふたつは既存の仕組みを利用するもので、無難ではありますが、それぞれに問題があります。

で。

最後のものは

  • 映像内容に関係なく自動的にCMを入れる処理をする
    • カット部分などを自動で判別してそこにCMを入れる
    • 映像の尺が長くなればなるほど、CMの時間も長くする

という方法で可能です。ただ「(たとえばアメリカ国内での)映像関連著作権を一括して管理する団体」がおそらく必要となります。この団体がどういったCMを入れるかの希望・素材を出します。この仕組みの場合、お金の流れがないのでそのあたりのややこしさを回避することが可能でしょう。そしてYoutubeのあらゆる映像にCMが入ります。


とりあえずアメリカ国内で対応する

問題は世界中からアップロードされる映像の

  • 著作権チェック(どこに著作権があるのか)
  • 著作権の問題をどう協議するのか

ということですが、Youtubeとしては(一時的にしろ)メンドくさいのでアメリカ以外からはアップロード不可ということにする、というのはありそうです。そうすれば、前項で書いた、三番目の方法での問題クリアが可能となります。


で、ここでようやくタイトルの

「Youtubeは近いうちにアメリカ国内だけのファイルを扱うようになる」

に戻るわけです。これはどういうことかというと、いずれは

  • Youtube Japan

もできるんじゃないか、ということですね。著作権を管理する団体がちゃんと対応すれば、という条件つきですが。


[長い][使い回し]


*1:データをローカルに保存してるケースはこの場合除外。

*2:1分あたり数百万円、などの作品もある。

*3:そしておそらくそういった保護解除の見返りに、より規制を厳しくする、というのが日本でありがちな法律改正です。

2006-07-20

[]ネットで生き残るために使う「はてなブックマーク

ひととコミュニティについて話してて、ふと思ったんですが。


前にオタクやはてなと絡めて、

  1. コミュニティ内コミュニティは密度が濃くなると、そのなかだけで通用する言葉が増えるので外部からはわかりにくくなる
  2. わかりにくいものは気持ち悪い

あたりが、それらの「キモい」と思われる原因だろうということを書いたわけですが。


上記以外に、もしかしたら

  • ヒトには本能として「コミュニティ内で共有されている話題」への渇望があるのではないか
    • 本来「共有される話題」とは、「生存のための情報」として機能していた
    • 渇望はその名残り

ということがあるのではないか*1

「なんらかの話題が見えにくい」という状態がひとにもやもやした気分を起こさせがちなのは、こういった欲求があるためなのかもしれない。

コミュニティ内の話

はてなブックマークのトップページが「流行りの話題を知る」手がかりとして有効なことはすでに話題になっていますが、なぜ流行りの話題を知りたがるひとがいるかというと、それは話題が

  • ネットのなかでサバイバルするための情報

として(意識しているかどうかはともかく)捉えられているのではないか。それはたぶん、なにが安全でなにが危険か、ネットで生活するちょっとしたテクニックや知恵、話題の扱い方、そういった情報として摂取されているところがあるのではないか。


とすると、はてブで共有される情報がしだいに

  • 内容が洗練されていたり、すぐれて先端だったり、という情報源としての質が高いもの

よりは

  • わりとだれにでも興味がもてるような、共有しやすい話題
    • 新聞、あるいは一般週刊誌

へと変化していくのは自然な流れなのかもしれません。


*1:というかまぁこんなのだれか言ってそうですが。

2006-07-11

[]「はてなは二階建てにすべき」とはなにか

「はてなは全然初心者にやさしくないしむしろ敷居が高い」という批判に対応するには、どうすればいいのか。「なんでユーザーがわざわざそんなこと……」というひともいるかもしれませんが、こういうのは頭の体操みたいなものです。ちょっと考えてみましょう。


二階建てにすべき理由とは

さて、なんとなくイメージから入りますが、はてなは「二階建て」にすべきではないかと。

二階建てというのはつまり

もっとも、どういうふうに分けるかは、はてな次第なわけですが。

でもってイラストにすると

はてな二階建てイラスト

こういう感じ*1

これがどういうことかというと、

  • 一階の入り口の部分は徹底的に簡単にする。
    • 人力、アンテナ、ダイアリーに絞る
    • ユーザーインターフェイスやヘルプの改良はここらへんを重点的に
  • 二階へはユーザーが各自アップグレードする感じ
    • 多少わかりにくくてもかまわない。それより先進の機能を。
    • ギークが喜び、ネットで話題になるようなとんがったサービス

たとえば、はてなブックマークはギーク寄りなひとたちがやってるもので、これからもそれはあまり変わらないでしょう。なぜならそんなこと(ブクマ)したがるひとはダイアリーつけるひとよりさらに少ないから。ネットでダイアリーつけるひとがそもそも少ないのに、さらに少ないとしたら、たかが知れてる。つまり市場もちいさい。

なので、マニュアルとかそんなに親切にする必要はないのです。そういう人的リソースは一階部分にまわしたほうが効率がいいでしょう。


一階の入り口はわかりやすく、でも二階への階段はわかりにくく

あとは「だんだんと濃いユーザーが二階に上がってくる」仕組みにしておくわけです。

アンテナの設定画面では「〜なときは、はてなRSSが便利」とか、ダイアリー編集画面で「あなたの日記がブックマークされているかもしれませんよ(→確認ボタン)」みたいなことを表示したりして、ちょっとずつ誘導していく。ユーザーはだんだんと上がってくるから、やはり時間も手間もかかる。ユーザーがいやなら無理に二階に上がらなくてもいい。

そうやって手間をかけると、ユーザーも簡単に二階から降りられなくなる。そして降りられなくなったユーザーが勝手に濃い情報を発見したり発信したりしてくれる。はてなは「濃いユーザーが多いけど、薄いユーザーにも敷居が低い」という評判になる。ひとが増える。広告料も増える。


だからもうはてなブックマーク冒頭の文章は謎めいたままでいいわけです。謎めいているのはつまり、一階のユーザーに対して

「あーほらこれは梯子だから。素人には危険かも。気をつけてね」

みたいな隠れたメッセージを送っているのですから。


それにあんまりわかりやすくして敷居を下げると、二階の空気が薄くなってギークたちが酸欠を起こしかねないですし。


一階の入り口はとにかくわかりやすく

トップページや「はてなってなに?」にあるようなサービスを並列した一覧では、なにも訴えてくるものがありません*2。こういったページはとにかくわかりやすくあるべきなので、ポイントを絞ってアピールするべきでしょう。

二階に用がある濃いひとたちはいきなり二階に行くはずです。

はてな二階建てイラスト

現在のように建物の入り口がいくつもあったら、入ってくるのをやめるひとが多いんじゃないでしょうか。

大きな駅の入り口が

  • 山手線(山の手を巡る環状線です)
  • 総武線(武蔵野から千葉に伸びる路線です)
  • 中央線(東京から西に延びる路線です)

という、わかりにくい説明つきのものにいくつも別れていたら、入りにくいと思いませんか?

鉄道は必要があって乗る人が大半でしょうからそれでもなんとか正しい入り口を探すでしょうけど、ダイアリーやアンテナはほかにサービスがあるわけですから。そして一度「わかりにくい」という印象を与えると、そのひとはずっとそういう印象をもつはずです。

「二階のサービス」は「そのほかのサービス一覧」のなかにまとめてしまってもいいのではないでしょうか*3


追記(リンク忘れ)

「謎めいている」はてブ冒頭の文章についてはこちらが詳しいです。

●betaグループ - 別冊はてな話 - はてブ冒頭の文章に対する世間一般的な反応の予測

http://beta.g.hatena.ne.jp/sugio/20060709/p3

こちらを読んで「いっそ切りわけたら?」と考えたのが、今回のエントリです。


[シナ千代メソッド]


*1:群れているのはニョロニョロではない。

*2:皮肉に考えればトップページからすでに「わかりにくさをアピールしている」というふうにも読みとれるわけですが。「いいか? はてなってのはわかりにくいサービスなんだ。覚悟しろ」みたいな。

*3:もちろん、トップページなんて今後はたいして重要じゃなくなるよ的意見もあるかもしれませんが、それこそ二階のユーザー的発想でしょう。

2006-07-04

[]全ブログ安全週間ポスター作りました。

yas-toroさんから

●明日は明日の風が吹く - 全ブログ安全週間(from CONCORDE)

http://d.hatena.ne.jp/yas-toro/20060701/p4

と、リクエストがあったので。


作りました。


  全ブログ安全週間


今週は全ブログ安全週間です*1

みなさんも安全なブログを心がけましょう。


[ネタ][ご自由にお持ち帰りください]


*1:べつに期間は決まってません。


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