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what_a_dudeの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-06-21

From English to Englishes +自分が今まで掻いてきた英語にまつわるいくつかの恥

私は英語にコンプレックスを持つ必要など全くないと思っている。

インド人の英語もフィリピン人の英語も

いくら彼ら自身がNativeだと言い張っていても

発音が全然違って何を言っているのか全くわからない、ということもある。*1

また発音以外にも、そんなのお前らしかしねーよ!っていう表現が溢れている。

*2

例えばインドメディアに非常によく登場する表現


on the anvil


anvilは鉱床とかそういう意味だが

「現在鋭意検討中」というような意味になる。

例えば

Raising consumption tax on the anvil, PM Naoto Kan remarked.

のように使う。

こんなのはSouth Asia Englishでしかほとんど見ないだろう。



あとインドに旅行に行ったりするとよく耳にする

変な表現は


May I have your good name?


というやつである。

初めて聞いたときは

なんじゃそのGoodは?と思うだろうが、

彼らの敬語表現である。

ちょうど日本人が「ご芳名は?」って言う敬語表現を英語にするんだから

good nameだろう、ってな感覚だろう。俺はインド人ではないので知らないが。

おそらく最近ではアメリカカスタマーセンターに電話すると

大概インドに繋がるようになっているので

アメリカ人もそのうち使い出すのではないかと思っているがどうだろうか。


フィリピン人は「gets」をダンディ坂野ばりにやたら使う。

"Now that English is a global language, so many varieties are there, gets?" 

「英語はもう世界言語なんだよ、いろんな種類の英語があるんだよ?わかってる?」

"Oh, gets"

「わかってるよ」


というように「わかった?」という

get itのitがどっかに言ってしまった上に

なぜか三単現になるという意味不明変化をする。

Do you dig it?がDig?

になるのに似ているが

こういう表現は多分フィリピンオリジナルだろう。

自分が東南アジアでしか聞いたことないだけで自信はないけど。

他にもthe other dayが「おととい」の意味になったりとかする。

the other dayは普通に先日、という意味だと思ってたら

違ったりするんだから迷惑な表現だが

彼らは普通に使う。

某会社の某サービスを利用している方は

フィリピン英語について話してみるのも楽しいだろう。


こういうのを知ると

「それはネイティブには通じない表現だよ、ハハン」

というようなのがいかに馬鹿げているかわかるだろう。

+αだろうが、after serviceだろうが少なくとも日本国内では使えばいいし、

向こうで使って通じなければ

中学英語で説明すればいいだけ。

たとえばafter serviceなら、

services provided to support users after they bought something*3

とか言えば

「Ah! You mean "customer service". Gets.」

てなもんですわ。

間違えた表現を習っていてそれを使って通じなかったとしても、

異文化論の話に昇華させれば却って話が盛り上がる。

経験上間違いない。


どうどうとJapanese Englishを使えばいんですよ。

世界の60億人のうちQueen's Englishを話すのは100人に一人もいない。

そしてQueen's Englishでさえ普遍ではなく、

女王様その人の英語が若者アクセントや表現に影響されて、変化していくのだ。*4


英語はもはや単一のルールと体系を持った言語ではなく

さまざまなVarietyに溢れた言語になっている。

日本人が英語を使う上での一番の障害は

日本語が英語とかけ離れていることでもなければ、

日本の英語教育がダメなものを染み付かせているからでもなく、

Hesitation(ためらい)だと私は思っている。

Don't be hesitate!


そこで一助になるかもしれないので

自分が今まで英語によって掻いてきた恥をさらしてみようと思う。


1.A small

 中学生の頃、トルコのとある博物館でのこと。

英語の成績が良かったのでいい気になっていて、

非Nativeの国でなら英語なんか普通に使えると思い込んでいた。

私は博物館でレプリカの銀貨を買おうとして会計をしにいった。

値段も凄まじい桁だったが、こちらの札の桁も凄まじいことになっていたので

足りるのは確認していた、これは算数の問題だ、英語じゃない。

さていざ会計となったらねーちゃんがなんか言ってやがる。

よく分からないがノーチェンジ*5, スモールサム*6

とか言っているので

私は「返品不能だし、もっと小さい銀貨があるぞ」と勝手に脳内変換して

「OK,OK,No problem.」と知っている表現で答えてみた。

しかし相手は困ったような表情で

「Do You Speak English?」と連呼してくるではないか。

最初はyes,yes言っていたのだけどちょっと怖くなってきたので

少ししか話せない、といっておくかと思って

A Small.」と言った。

そうするとねーちゃんは

「Oh I see」と急にゆっくり話しだし、

説明のしかたが急に幼稚園児相手のようになってきた。

レジの中身を見せてきて目の前で数えだしたのだ。

それでわかった。

ああ、釣り銭がないっていってたんだな。

ようやく理解した私はもう少し少額の紙幣で支払いをすませ、

母親に自分が買い物できたことをほめてもらおうと思って報告をしたら

母親が大爆笑しだすので

何がおかしいのかわからなかったが、

会計のねーちゃんも向こうで一緒になって笑っているのをみて

自分の英語が変だったのかな?と思ったりしたが、

結局買い物できたんだからいいじゃん!

と思っていた。*7

大事なのは目的を果たすこと。そうでしょ?


2.俺は幼稚園レベルだぞ

 大学時代の夏休み、イギリスに1ヶ月滞在していた時のこと。

無人コインランドリーで洗濯をしたら、終わったというのにロックが開かない。

洗濯物が取り出せないので困ってしまって、洗濯機に書いてある電話番号に電話した。

生まれてはじめてのNativeとの電話会話であった。

はっきり言って何を言ってるのかわからない度合いが

3割り増しくらいになってPardon?とPlz Speak more slowlyを連呼していたが

相手がひどいため息をつくようになってきた。

どうも自分はそういう担当じゃないので

違う番号にかけてくれ、と言って番号を教えようとしているらしいのだが、*8

そのほかにも何か言っているような気がしたので何回か聞きなおしたのだ。

相手の態度が悪化してきたので、もういいよ!と思って

「I see, thank you」とかなんとか言って一旦電話を切ってしまった。

しかし洗濯物はまだ閉じ込められたまま。

恥を忍んでもう一回かけてみたら同じねーちゃんが出た。

「There we are! I found you may call me again.」とかなんとか言って笑っているので

むかついて

「I am a Japanese, I'm a stranger here,

plus I've learned English only for 6 years.

So you should treat me like you do for a 6 years old infant.」

ってな感じでまくし立てたら爆笑して

ちょっと待ってろって言ってオッサンを派遣してくれて

俺の洗濯物は無事救出された。

おっさんが来たときに

「Hello? You are the Japanese Infant, aren't you?」

てな感じでおちょくられたが大事なのは洗濯物だ。

英語が電話でもぺらぺらなふりなんかする必要ないんですよ。

だってできないんだもん。

できないならできないなりに主張することが大切。


最後に個人的にオススメな英語本を三冊紹介しよう。

まずはWorld Englishes

これは私がここで主張していたようなことが書いてある本。

nativeとは何か?そもそも英語にstandardなんかあるのか?varietyってのはなんだ?

ってなレベルから学術的に掘り下げた本。

私は楽しく読んだ。

要はそういうことだよねっていう。

CD付き。

英語教育において

一つのVarietyにとらわれることのメリット、デメリットとか

が述べられている。


practical English Usage

これは本当にいい本。まじめにオススメできる。

同じ意味だと思ってるけど、どっちがふさわしいかな?といった場面で活躍する。

Life Hack的であることを追求するはてな英語村の人間には最適だと思う。

Practical English Usage

Practical English Usage


最後にWoe is I

これはNativeでも間違える英語表現というコンセプト。

タイトルのWoe is IはWoe is meやWoe am Iとの間に

熾烈な論争を巻き起こしている表現である。

面白おかしく書いてある本で、文法の勉強と言うよりは雑学と言う感じである。

なんにせよアメリカ人も間違えて使ってるんだから気にする必要はないよね、

って確認するための本。読み物として面白い。

Woe Is I: The Grammarphobe's Guide to Better English in Plain English(Second Edition)

Woe Is I: The Grammarphobe's Guide to Better English in Plain English(Second Edition)

ここまで言えば予想できるかもしれないが

私は「正しい日本語」とかいうのも大っきらいである。

*1:発音は気にするだけ無駄。多分アメリカ人にもベッカムが話してることを理解するのに苦しんだ人はたくさんいるはずだ。ロンドン弁は俺が大嫌いな方言の一つで、聞くのも不快。

*2:それぞれどちらかといえばIndian=British、Philippine =Americanに近いがどちらもけっこう特殊

*3:どうでもいいネタを一つ、日本人が書き物をする上で一番やっかいなのはおそらくaとtheだろうが複数形にすると大概回避できるのでオススメ

*4http://www.nature.com/nature/journal/v408/n6815/full/408927a0.html

*5:No change

*6:Small sum

*7:もちろんおかしいのはA smallであり、ねーちゃんはそれで俺の英語力の程度を推して知ったわけだ

*8:電話を繋いでくれてもいいだろうと、今では思うけど、欧州人はなんか職域、職権にえらいこだわりがあるように思う。

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