White NOVAのスーパー空想(妄想)タイム このページをアンテナに追加

2019-01-06

タイムジャッカーVS時空魔術師!?(マーキュリー・バット暗躍編その2)


快盗たちのOPコント


エース「ええい、どうしてオレたちは、こうも災害に縁があるのか。せっかく、このコンパーニュの塔を拠点に暗躍しようと思っていたら、まさかの震災に見舞われるとは。俺たちが一体、何をしたと言うのか」

クラブキング「そりゃ、快盗なんだから、いろいろやってきただろうさ。不法侵入、窃盗、押し込み強盗、お宝強奪、詐欺、傷害……もしも、どこかの探偵に『お前の罪を数えろ』と言われたら、『1、2、たくさん……多すぎて数えられねえな』と言わざるを得ない」

ダイアナジャック「確かに罪がたくさんなのは否定しないけど、キングちゃんは2までしか数えられないの? そこまでバカだったの?」

Cキング「当たり前だろう? カニのハサミで物が数えられるはずがないだろうが。ジャンケンでもチョキしか出せない俺が、2よりも多い数を感覚的に処理できると思う方がおかしい。自慢じゃないが、俺の辞書には算数や数学という概念はない。俺にとっての数の概念は、0か1か2、そしてたくさんだ」

Dジャック「数もろくに数えられないのに、よく快盗が務まって来たわね」

Cキング「俺は武人だから、お宝集めには興味ないのでな。あるのは自分が強くなり、グロワールのクソ野郎を倒すことのみ。そのために、自分が強くなれる宝ならゲットしたいが、それはコレクションのためじゃなく、もっと実用的に使うためだ。俺の世界にあるのは、勝つか負けるか引き分けか。勝てば2、引き分けで1、負ければ0と評価される。もっと分かりやすく言えば、『よくできた』『ふつう』『がんばろう』の評価基準で生きているのが俺だ。そして、勝てばカニらしく、Vサインを見せるわけだよ、ククク」

Dジャック「クククって、バカを晒して笑ってるんじゃないわよ。はあ、正にザ・小学生ってところね。または、3進法の世界に生きているのかしら。とにかく、この中では一番知的なあたしが今の状況を説明すると、2019年1月3日の夕方5時前に、このコンパーニュ跡地を乗っ取ったのよね。そうしたら、その日の6時過ぎに九州地方地震が襲い、正月気分も完全に吹っ飛んだ。だから、エースちゃんが動揺しているってわけ」

エース「おい、DJ。お前、誰に向かって説明しているんだ?」

Dジャック「そりゃ、ここを読んでいる読者の方々に決まっているじゃない。あたしたちが快盗として活動を続けて行くには、それを支援してくれるパトロン応援してくれるサポーターへのアピールが欠かせない。それは、いつの時代も同じなのよ」

エース「ふん。そういう細かい経営感覚はオレにはないからな(断言)。オレにあるのは、翔花ちゃん、いやクイーンへの愛と忠義のみ。女神への信仰心さえあれば、全ての罪は赦される。だから、オレには罪がない。何者もオレの愛と忠誠と信仰を止めることはできん!」

Dジャック「そう叫んで、White NOVAのところにいるクイーンを救おうと、次元嵐に突入して、母船の時間移動装置を壊してしまったのは誰よ。おかげで、エースちゃんはしばらく意識不明。残されたあたしとキングちゃんが状況打開すべく、新たな女王擁立作戦を敢行したら、生きていたWhite NOVAに邪魔されて失敗。キングちゃんがNOVAの巧妙なトリックで重傷を負ったのと引き換えに、エースちゃんが目覚めて、年末に新たな作戦を考えたんだけど、それも失敗したのよね」

エース「そう。年末といえば、White NOVAは仕事で忙しいはずだからな。オレたちの邪魔はできないと考えたわけだ」

Dジャック「それがどうして、冬コミ会場に出向いたのよ」

エース「決まっているだろう。花粉症ガール同人誌をゲットするためだよ。しかし、2018年にはまだ、そんな物は存在していなかったんだよな。まだまだ、翔花ちゃんはマイナーな存在だったんだ。彼女がもっと爆発的ヒットを見せるのは、もっと後の話になる。そう、タイムジャッカーとして時間移動したせいで、時間差ボケをしていたんだ。2018年の時点では、翔花ちゃんはまだまだマイナーアイドルの下積み時代で、フルタンの時代だったんだよ。だが、オレは翔花たん一筋だ。オレがもしも未来に飛ばされていなければ、オレが翔花たんの同人誌を作って、コミケで販売している時間軸があったかもしれない」

Dジャック「はい、妄想ストップ。このブログには、妄想の呪いが掛けられていると噂には聞いていたけど、本当のようね。とにかく、同人誌の話は置いておいて、エースちゃんの本音はそうかもしれないけど、あたしたちを説得するのに使った建前上の作戦を語ってよ。それじゃないと、話がつながらないんだから」

エース「ああ、そっちの話が聞きたいのか。花粉症ガールの作者は当然、White NOVAなんだが、もう一人、その世界観に強い影響力を持っている絵師がいる。このコンパーニュの塔の設定を提案したのは、その絵師の人なんだが、彼が冬コミに参加したという情報を聞きつけてな。彼を人質にとって、『絵師の人を返して欲しければ、我らが女王を引き渡せ』と人質交換に使おうとしたんだったな」

Dジャック「うんうん。その作戦だったら効果的かもしれない、と賛成したのよね」

エース「だけど、そこには致命的な落とし穴があった」

Dジャック「エースちゃんは、その絵師の人の顔を知らなかったのよ。全く、詰めが甘いというか、バカなんだから」

エース「そうとも、オレはバカな男なのさ。広いコミケ会場で迷いながら、時々、気に入った同人誌を買いながら、『翔花ちゃん、ゴメンよ。浮気して。本命は翔花ちゃんだから』と心の中の女王陛下に謝ると、女神のような彼女はニッコリ微笑んで『いいのです。あなたの忠義と愛と信仰心は分かっていますから』と赦して下さったので、オレは我が主のあまりの寛大な慈悲に涙を浮かべながら、延々とコミケ会場を彷徨っていたわけだ」

Cキング「バカを通り越して、ただの変質者だな」

Dジャック「う〜ん、変質者には違いないけど、コミケ会場にはそういう人がいっぱいいるという噂よ」

エース「そう。言わば、郷に入らば郷に従え。オレはタイムジャッカーの正体がバレないよう、コミケ会場によくいるマニアックなオタクに同調しながら、花粉症ガール同人誌を探し回ったんだ」

Dジャック「違うでしょう。目的は、絵師の人を探すことだったはず」

エース「同じことだ。何しろ、絵師の人が花粉症ガール同人誌を描いて発表している、と、オレは勘違いしていたんだよ。後から知った話だと、絵師の人は知人の販売手伝いをしていたので、言わば奥ゆかしいサポーターポジション、主人公の気のいい親友ポジションだったんだよな。道理で発見できなかったはずだよ。こうして、『絵師を拉致って翔花ちゃんと人質交換しよう作戦』は未遂に終わった」

Dジャック「それでも諦めきれず、絵師の人の気配を追って、年始に九州までやって来たわけね」

Cキング「まるで、ストーカーだな」

Dジャック「まあ、エースちゃんがストーカー気質なのは、今に始まったことじゃないし」

エース「ストーカー気質なのは、快盗にとって美徳だろうがよ。目当てのお宝をゲットするためには、諦めず追跡を続ける」

Dジャック「そうしたら、コンパーニュの塔が空き家になっていたのを発見して、拠点に使うのにちょうどいい、と考えたのよね。いい温泉にも入れるし」

Cキング「噂のビッグボディ温泉とかな」

エース「だが、しかし、それがWhite NOVAの卑劣な罠だったのだ。まさか、我々がここに入るとすぐに、地震が発生するように仕掛けていたとは。どこまで用意周到な奴だったんだ、未来のグロワールは!」


謎の声「そんなことがあるか。お前たちの悪行の数々、全てはしっかり聞かせてもらった」

エース「何だと? 貴様はまさか……」


White NOVAだと!?


続きを読む

2019-01-03

乗っ取られたブログ跡地(マーキュリー・バット暗躍編その1)

謎のエース「フフフ、ついにこのブログは、我々が乗っ取った。ここを拠点に、我らは世界に大攻勢をかけるのだ」

クラブキング「いや、間もなく終了予定で、新世界へ移行宣言も為された後のブログを乗っ取っても、威張れることではないだろう。大体、今さら、これを読む者がいるとも思えんが」

エース「だからこそ、我らのアジトに相応しいのだろうが。そう、我ら快盗団マーキュリー・バットが暗躍するための拠点としてな。それに、今これを読む者がいれば、それは我らの同志と認定する。何しろ、このオレは読者の代表にして、粉杉翔花ファンクラブ会員ナンバー2番なのだからな。当然、このブログの読者は翔花ちゃんのファンだろうし、だったらファンクラブ会員ナンバー2の威光には逆らえまい」

ダイアナジャック「まだ、Aちゃんはあの女にこだわっているわけ? 全く、あんな小娘のどこがいいのやら」

エース「おい、DJ。その言葉、聞き捨てならん。翔花ちゃんは我々マーキュリー・バットのクイーンなんだぞ。オレがあのWhite NOVAによって未来に飛ばされた後、深い絶望に苛まれていたときに、翔花ちゃんは過去からオレを救いに現れた。オレはその姿に接したとき、ただの推しアイドル応援するミーハー心から、女神を敬う信仰心覚醒したのだ。そう、みーたんを崇拝するグリス一海のごとき熱情に。ガンダムたんを崇拝する刹那・F・セイエイのごとき信念にな。

「そんな女神のような翔花ちゃんが邪悪な教祖グロワールに捕らわれ、悪魔チックなコウモリ女に改造されてしまった時はまたも絶望したが、その後、彼女は華麗なスーパーヒロインの如く脱出し、我らを導く女王として快盗団マーキュリー・バットを結成。グロワールに反旗を翻したのだ。だから、オレたちはここまで戦って来れたんじゃないか。翔花姫改めバット・クイーンに忠誠を誓う騎士の心を忘れたのか」

Dジャック「そんな騎士道精神を振りかざしているのは、Aちゃんだけだって。言っておくけど、あたしはあの女を信用したことは一度もないのよ。ただ、あなたの一途な闘志と、グロワールに対する反骨精神、そして意外にも卓越した戦闘能力に惚れ込んだだけ。クイーンがいなくても、エースのあなたがいればマーキュリー・バットは戦って行ける。あなたが未来に戻って、グロワールと戦いを続けるなら、どこまでも従うわ。グロワールに洗脳されて、いつ裏切るか分からないコウモリ女に固執するのはやめた方がいい」

Cキング「俺はエースに賛成だが、クイーンはどうでもいい。俺のターゲットは2人。NOVAとケイPだ。NOVAはグロワールの杖を持っていたからな。奴がグロワールとどういう関係にあるのか、それが分かれば、俺たちの時代のレジスタンス活動が有利になると思う。そして、ケイP。あのドゴラン・アーマーを手に入れれば、俺はもっと強くなれる。俺たちが勝つには、この時代でNOVAとケイPを倒すか、さもなくば味方に引き込む必要がある」

Dジャック「味方に引き込むって、本気で言っているの?」

Cキング「奴がグロワールでなければ、だ。奴の杖はグロワールのそれと同じ。ただ、色は白かった。これがどういうことか分かるか」

Dジャック「ただの偶然……でなければ、白い杖が黒に染まったということ? NOVAが悪堕ちしてグロワールになったか、あるいは……」

Cキング「NOVAの杖をグロワールが奪ったか、だ」

エース「教祖グロワールがどういう形で、世界に出現したかは誰も知らないんだよな」

Dジャック「ええ。その謎を調べようとする者は、みんな殺されるか、洗脳された。グロワールは自分の過去を徹底的に秘密にして、神秘性を高めているのよ」

エース「そんなうさん臭い奴をよく崇められると思ったが、グロワールの正体が言霊魔術師NOVAであるなら、分からなくもない。どうして、あいつが翔花ちゃんを我が娘と呼び、翔花ちゃんが抵抗もせずに捕まったのかもな。つまり、この時代でNOVAを倒せば、オレたちの打倒グロワールのレジスタンスも完了するってことじゃないか。話は簡単だ。オレは積年の恨みを晴らし、快盗らしく翔花ちゃんを奪っていく。ドゴラン・アーマーについてはCKの好きにすればいい。DJ、お前はどうするつもりだ?」

Dジャック「……あなたに従うわ、エース。猪突猛進な二人だけじゃ心配だものね。あたしはグロワールが倒せるなら、それでいい。だけど、グロワールの娘が女王ということだけは反対。あなたは女王なしでも、立派なチームの旗頭としてやっていける」

エース「やって行けねえよ。オレには、翔花ちゃんが必要なんだ。親友のお前の忠告には、感謝しているけどよ。ジャックの知謀と、キングの武芸、そしてオレの勇気と、クイーンの愛。この4つが揃ってこそ、マーキュリー・バットはこれまで戦って来れたんだからな」

花粉症ガール裏話「マーキュリー・バット暗躍編」1話完)

2018-12-30

ブログ納め


ヒノキ2018年、平成最後の大晦日を目前にした今、このブログもついに最後を迎えることになった」

ゲンブ「まさか管理人ではなく、我らがこのブログの最後のあいさつを任されるようになるとは、半年前には思いもよらぬことでござる」

ヒノキ「うむ。じゃが、わらわは朱雀、あるいは鳳凰化身。すなわち、死しても灰の中より蘇る」

ゲンブ「つまり、死と再生を司る霊鳥でござるな。あるいは終末と始原を司る聖なる炎、と」

ヒノキ「よって、ある意味、世界の終わりに立ち会うにはうってつけの人材かもしれぬ。ともあれ、わらわたちと、何よりもコナっちゃん、すなわち花粉症ガール・粉杉翔花の物語は、新ブログ『花粉症ガール・翔花伝』に引き継がれることになったのじゃ」

ゲンブ「おお、とうとう粉杉殿の名を冠したブログが作られたのでござるか」

ヒノキ「うむ、未来から来たコナっちゃん自身の手で、チョチョイのチョイと完成した、いわく付きのブログじゃ。ある意味、ブログの存在自体が一つの伝説と言ってもいい。このブログ誕生秘話は、こちらの記事を参照あれ」

ゲンブ「時空魔術師の周辺では、過去や未来など不思議なことが起こり得るものでござるな」

ヒノキ「まあ、何が虚構で、何が妄想で、何が現実かは入り混じっておるが、大切なことは人々の間で記憶され、あるいは記録されることじゃ。そうして永遠に世代を超えて受け継がれてきたのが仮面ライダーであり、花粉症ガールもそれにあやかれたらいいな、と花粉症ガールV3である、わらわは考える次第じゃよ」

ゲンブ「大切なのは、想いであり、それを形あるものに変える力であり、今ここに我々が存在するということでござろう」

ヒノキ「そして、一つの世界が終わっても、その想いや記録を継承する新たな場所の存在じゃ。受け継がれる想いと記憶、それこそ奇跡の原動力であるからして。とにかく、当ブログはこれでお終いじゃ。しかし、わらわや花粉症ガールのこれまでの物語、そして、これからの物語は、『翔花伝』に引き継がれる。新たな伝説の幕開けになればよいのう」

ゲンブ「なお、もう一人の粉杉どの、妹御の晶華どののファンの方は、管理人の日常雑記中心の『NEOスーパー空想(妄想)タイム』がおすすめでござるが」

ヒノキ「もちろん、ここの管理人の言動に興味があれば、とっくにチェックしているであろう。ともかく、白新星、White NOVAのつれづれ趣味雑記より派生したブログは、まだ終わらないってことじゃよ。追っかけている人は、新ブログブックマークもよろしくじゃ」

ゲンブ「ところで、この記事は、新ブログに引き継がれるのでござるか」

ヒノキ「いや、それはなかろう。つまり、このヒノゲン記事は、ここだけのレア記事ということになろう。単行本未収録なので貴重じゃぞ」

(当ブログ完)

2018-12-23

Xデーを前にして


静かならざる聖夜前


コンパーニュの塔にて。

日野木アリナ(ヒノキちゃん)と護衛騎士ゲンブの前に現れた謎の男は、予言者ノヴァストラダマスを名乗り、この世界の終わりが近づいていることを告げた。

しかし、ヒノキちゃんは、予言者のもう一つの顔を指摘すると、観念した男は正体を明かそうとするのだった。


謎の男「予言者とは世を忍ぶ仮の姿。しかして、その実体は?(ベリッと顔をはがす)」

ゲンブ「何と。赤いふかふかの衣装に、白いヒゲ。そして背中に背負った白い袋。まさか、お主の正体は?」

ヒノキ「やはりな。予言者に化けてはいたが、案の定、快盗ルパンレッドであったか。おおかた、その白い袋の中に、盗んだルパンコレクションが入っているのであろう」

ゲンブ「いや、アリナ様。どう見ても、この男は快盗ではないでござる」

ヒノキ「何を言うか、ゲンブ。お主の目は節穴か。タイムジャッカーでもないのに、他人の塔に勝手に忍び込んで、巧みな変装術で人の目を欺き、しかも風変わりな赤いコスチューム。これが快盗ルパンレッドでなくて何だと言うのだ?」

ゲンブ「いや、ルパンレッドはもっと若い男性だったはず。この男はどう見てもヒゲ面のおじいさん」

ヒノキ「うむ。TVで見るルパンレッドとは少し違うようじゃ。ということは、アナザールパンレッドかも知れん。だとすると、こやつを倒すには、本物のルパンレッドの力を宿したライドウォッチか、あるいは妄想キツツキパワーが必要となろう」

ゲンブ「いや、素直にサンタさんという発想はないのでござるか?」

ヒノキ「サンタだと? フランケンシュタインの怪獣で、山に住む輩か?」

ゲンブ「それはサンダでござる」

ヒノキ「ならば、動物たちの謝肉祭を作曲した……」

ゲンブ「それはサン・サーンス」

ヒノキ「ならば、星の王子さまを書いた……」

ゲンブ「それはサン=テグジュペリ

赤服の男「どうやら、博識のアリナ殿もサンタを知らないようでござるな。セイリュウ、シノブ、ルールーに加え、これでサンタを知らない四天王が誕生したようだ。祝え、サンタを知らない四天王誕生の瞬間である!」

ゲンブ「どうして、クリスマスを知っているのに、サンタを知らないなどということが有り得ようか。嘆かわしい」

ヒノキ「いや、さすがにサンタを知らないわけではないぞ。そりゃ、わらわは日本神道に属する神霊でもあるからして、外国の祭りを祝う習慣は持ち合わせていないが、ニチアサを見ていれば、普通にサンタぐらいは分かる。かつてはウルトラの父が変身したりもしていたしのう。だが、この男がサンタであるとは、わらわにはどうしても考えられん。何しろ、サンタもまた伝説上の存在だからな。このようなところに出現するはずがない。この男はきっとサンタの名を騙る不届き者じゃ」

赤服の男「いや、名を騙るって、わしが自分でサンタを名乗ったわけじゃないから、それは濡れ衣だと言っておく」

ヒノキ「では改めて聞こう。予言者が仮の姿で、サンタでもないのなら、そなたの名は何と申す?」

赤服の男「フッ、この赤い聖衣に身を包んだわしこそは……」

ゲンブ「わしこそは?」

赤服の男「トナカイ座タランドゥスの聖闘士(セイント)ニコラウスという」

ゲンブ「トナカイ座? そんな星座はあったのでござるか?」

ヒノキ「今はない。だが、18世紀にフランス天文学者ピエール・シャルル・ルモニエが考案した幻の星座の一つと聞く。もう一つはツグミ座。さらに、イギリス物理学者トーマス・ヤングはキツツキ座を提唱したとも聞く。現在の88星座は、1922年IAU国際天文学連合が制定したもので、古代ギリシャローマで使われていたトレミーの48星座を土台に、南半球の星座を加えたものとされているが、採用されなかったものもあるのじゃな。やまねこ座リンクスはあるが、ねこ座フェリスは消えたし、近年はNASAによって、ゴジラ座やエンタープライズ号座、シュレディンガーの猫座、ハルク座、ムジョルニア座、エッフェル塔座、アインシュタイン座、富士山座などが認定されている。こうなると、近い将来、ゴジラ座の聖闘士なる存在が爆誕する可能性もなくはないわけで」

ゲンブ「ガメラ座は? いや、普通に亀の星座はないのでござるか?」

ヒノキ「水がめ座アクエリアスはあるが、それは水亀ではなくて水瓶じゃからのぅ。亀の星座は諦めよ。それよりも、トナカイ座の聖闘士がこの塔に何用じゃ。返答次第によっては、朱雀幻魔拳をくらわせるぞ」

続きを読む

2018-12-22

世界の終わりに向けて


クリスマス前の静かな一夜


ヒノキ「暇じゃ」

ゲンブ「アリナ様、何をおっしゃるのですか? お嬢さまには大切な使命が……」

ヒノキ「そう。わらわには大切な使命があるはずじゃった。本来なら、この年末にシンカリオンが最終決戦の時期に入り、今ごろは敵の本拠地である桜島にて、最大級の激戦があることが、この予言書『朱雀降臨暦』に記されておったのじゃ。が、どうやら予定されていた未来はタイムジャッカーか何かの原因で変化したらしい」

ゲンブ「シンカリオンが2年目も続くことになって、めでたいのはめでたいのですが、我としては同名キャラのゲンブが石化したままなのが残念でなりませぬ。ビャッコ共々、復活を希望するのみでござる」

ヒノキ「セイリュウは何とか死亡フラグを克服したようじゃが、スザクはまだ危険信号が灯っておるのう。しかし、問題はそんなことではない。本来なら、シンカリオン最終決戦の余波で、この擬似九州の地にもエネルギーの暴走が懸念されていたのじゃ。だからこそ、わらわは地脈の鎮静化などの目的で、このコンパーニュに待機していたのに、どうやら、その必要がなくなったらしい。わらわとしては何のために待機していたのか、目的意識を見失っておる次第じゃ」

ゲンブ「平和なのは、良きことではないですか。大丈夫、アリナ様の出番は必ず来ます。こういう予告編も公開されましたし」

D

ヒノキ「そう、これも予言映画の一つであろう。ラドンはわらわ、モスラはコナっちゃん、ゴジラはおそらくセイリュウ、もう一体のギドラは今だ見ぬ強敵ということで、このブログ世界とも連動しているかも、と『朱雀降臨暦』には書かれておる」

ゲンブ「かも? 何だか妙な記述の予言書ですな。その予言書には、ガメラやシーサーのことは書かれていませんか?」

ヒノキ「ああ、亀のことなら、イタリアマフィアとの抗争劇において、重要な役割を果たす、たぶん、とあるぞ」

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第五部 41.J・P・ポルナレフ(荒木飛呂彦指定カラー)

ゲンブ「たぶん……。その予言書、大丈夫なのでござろうか」

ヒノキ「さあのぅ。少なくとも、今年の年末に桜島で最終決戦が行われる、という予言は外れたというか、時期がズレ込んだようだし、100%の信を置くのもどうかと思われる。予知予言といっても、数ある可能性の一つに過ぎんからの」

ゲンブ「ともあれ、今が平和な日常というのは、それはそれで良いことではござらぬか。せっかく羽を伸ばせるなら、こんな時にサブロー殿とゆっくり楽しんではいかがですか?」

ヒノキ「ダメなのじゃ。彼は、知人の年末コミケの手伝いを頼まれて、これから忙しくなる、と聞く。それに、シロがいれば、この時期ケーキを作ってくれように、コナっちゃんと一緒に屋久島へ旅立って、連絡がとれなくなっておるし。そもそも、新星どのも何かと忙しいようで、連絡一つ寄越さなくなった。今年の年末は、このまま、お主と二人で寂しく語り明かすことになりそうじゃのう」

ゲンブ「メガネンジャーの面々はどうなのですか? ドクター殿や弥生どのと連絡をとって、ラビットタンク改造計画の進捗を聞くというのは?」

ヒノキ「こっちから連絡をするのは、何だか急かすようで格好悪いじゃろう」

ゲンブ「そんな物でござるか」


謎の声「フフフ、日野木アリナ殿。何やら、時間を持て余している様子。わしが相談に乗って進ぜようか?」

ゲンブ「な、何やつ!? どうやって、この結界の張られたコンパーニュの塔に侵入してきた?」

謎の男「結界だと? フム、時空を操作する者には、そのようなものは役に立たん、と告げておこうか」

ヒノキ「こ奴、もしかしてタイムジャッカーの仲間か?」

謎の男「タイムジャッカー? あのような小物連中と一緒にするでないわ。わしは予言者……そうだな、仮にノヴァストラダマスとでも名乗るとするか。この世界の終わりを告げに来た」

ヒノキ「世界の終わりじゃと? まさか……」


続きを読む