アニメ・特撮 ④ 【シルバー仮面】

異色を放っていた特撮もの。宣弘舎制作だったかな?
マイミクさんの日記で少し書いたけど、もっと詳しく。

春日博士が研究する光子ロケット。これは宇宙を自由に航行できる高度なシステムだった。
ところが、地球人の宇宙進出により「自分たちの星が侵略されるのではないか」と多くの宇宙人が考え、光子ロケット破壊をたくらむ。

結局、春日博士はチグリス星人に殺害される。春日博士は5人の子供たちの体に光子ロケットの設計図を隠していた。

兄弟は、長男、長女、次男、三男、次女の5人。長女を演じたのは夏純子、次男は柴俊夫、三男は篠田三郎、次女は松尾ジーナ。長男を演じた人はは忘れた…

次男だけが変身するのは東宝が制作した「流星人間ゾーン」も同じだが、ゾーンは宇宙人。春日兄弟は地球人。
地球人なのに、なぜ「シルバー仮面」などという超人に変身するのか? 作中ではまったく理由は語られていない。
ただ、変身シーンがスケルトンの骸骨にシルバー仮面のパーツが装着されていく画面(写真中)なので、父の手で息子に、なんらかの改造がなされたのではないかと想像できる。
昔は博士と名が付いたらなんでも出来たもんな。時代やね。3年ほど前に新作アニメが作られた「サイボーグ009」では、科学者たち、専門分野がちゃんとあったもんな。
ところで、こんな変身シーン、幼児が見たら泣くぞ。小学生だったから、俺は別に泣かなかったけど。

初回の冒頭、暗い画面で自動車が炎上しているシーン。
めちゃ、雰囲気くらい。

春日兄弟は父の研究について、知人を訪ね歩くが、行く先々で宇宙人に襲われる。そのため、どこへ行っても邪魔者扱いされる。
叔父が春日兄弟に関わるな…と触れ回っていた。

町に被害も及び、警察にも追われるようになる。このあたり、米テレビ「逃亡者」のような雰囲気。

視聴率が芳しくなく、10話で突然、完成品の光子ロケットが現われる。
「実は、春日兄弟の体に隠されていたのは、格納庫の鍵だった」と、設定を急遽変更したようだ。

その上、完成品の光子ロケットで宇宙に旅立とうとした兄弟だが、エンジントラブルで断念。その際、なんらかの力が次男に及び、シルバー仮面は巨大化する(写真右)。
タイトルも「シルバー仮面ジャイアント」に変更した。

ようするに、巨大ヒーローものへの路線変更を余儀なくされたのです。
裏番組は、高視聴率を稼いでいた、巨大ヒーローもの「ミラーマン」。

しかし、視聴率は伸びず、短い期間で番組は終了している。