whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

だーーーーー

源九郎義経公 八双飛びの像が完成しました。

着彩はこれからですが、結局最近の作品の1・5倍に。
デカい!
そして大鎧を彫って、削りだした根性(笑)は自分で驚きです。
この作品はNYで初お披露目で写真はまだあげません。

パーツの大袖と籠手(籠手の装飾にも抜かりはありません)、太刀あたりを。

鎧の装飾、紐を全て彫り出しています。
(もちろん造形の理解がかなり必要。)
小さい鎧作った方が簡単だったかもです。
もちろん裏も彫ってあります。
以前出した兜の装飾だけでも今回の制作の大変さは凄いと自分で思います。
ちなみに鎧背後の紐(総角)は半端ないくらいな躍動感です。
こちらも塊から彫り出しています。
まさにsamurai war cry!なのです。

ちょっと思った事を。
私は去年夏の作品展特別賞をもらいその後9月終わり辺りからずっと制作しています。
もちろん、この間私には収入はありません。
たまに小さい作品を買ってくれるかたもいますが、今は今年4月の個展に生活のすべてを費やしてます。
睡眠の数時間以外ずっと工房で考えながら制作しています。

よく、そんな夢見たいな事~や、金にならない事を等、さらには悪口を言われますが(笑
そんなのはどうでもいいのです。
それは悔しく思う事もありますが、こうして生活と海外で個展出来る程になっています。
そのオファーは誰にでも来るわけではありません。
数年前の徳川家康公のしかみ像から始まり、去年の馬上の土方歳三まで私がこの世に居なくなっても残るものがあります。
大事にされていってもらえる作品が残せるってなかなかないと思います。
だから制作していくんです。
その作ったものに欲しい方が高い金額を払ってくれるんです。
夢見がちとも言われますが、その努力にはそれ相応の金額を払ってくれる人が今はいます。
だから続けるのです。
以前フィギュアの制作もしていました。
あれも本当に同じような制作過程です。
(オリジナリティーは低いですが)
でも、フィギュアでは制作、販売前がピークでそのあとは落ちていくことが殆どですで、最後は安売り等されていて何かかなしいのです。
そんな思いがあるんです。
これからもブレずにせいさくしていきます。

最後に。
最近ドバイでの作品展示の話も来ました。
ドバイ…
アラブの石油王…