世界史 こんな「考える授業」をしてみました①【アウグストゥスの元首政】

★今回は、確認のための基礎的な「考える授業」です。【授業に「考える活動」を組み込む】であげた、二つの目標のうちの1に当たります。

★【問3】がメインになります。「教科書のあるページの内容と別のページの内容を結びつけて理解すること」を目標にした問いです。

★したがって、他のテーマでも、すぐ応用できると思います。


【問1】「アウグストゥスの統治のしかたを何といいますか?」

 *元首政あるいはプリンキパトゥスという答えを求めています。

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【問2】「元首政(プリンキパトゥス)とは、どういう統治体制のことですか?」

 *なかなか答えられなければ、「教科書を見てもいいですよ」と話します。

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【問3』「どうして、アウグストゥスは元首政(プリンキパトゥス)という統治体制をとったのですか?」

 *答えとして求めているのは、「カエサルの政治と共和派による彼の暗殺を踏まえ、元老院などを尊重するかたちをとった」という内容です。

 *なかなか答えられなければ、「教科書を見てもいいですよ」と話します。

 *話し合う時間をとってもかまいません。

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【まとめ】<共和政から君主政へ>というローマ史の大きな流れを確認します。(元首政は、君主政の一形態として押さえています。)


★【問3』は、「山川・詳説世界史B」であれば、44ページの内容と43ページの内容を関連させて理解することを求めています。

★今回は比較的簡単な「関連の理解」ですが、このような理解のしかたを生徒たちに徹底させることが大切だと思います。それが、「考える世界史の授業」の土台となります。